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子なし夫婦(DINKs)の老後は悲惨!知りゃなきゃヤバい不安要素と6つの対処方法

子なし夫婦の老後は悲惨?そう言われる理由と5つの対処方法

現在日本は、非常に苦しい状況に立たされています。

多くの人が、子供を作らずに生活していますが、恐らく最も大きな理由は
『お金』
でしょう。

お金があれば、子供を生みたいと考えている人は、少なくないと感じています。

「自分たちの生活だけでも苦しいのに、子供を育てる余裕なんてない」
そう感じる人が多いのだと思います。

そういう私自身も、子供は考えていません。

確かに、子供がいる生活も楽しそうですが、自分自身の人生を楽しむことに時間とお金をかけたいという想いも強いです。

しかし、世間的には
「子なし夫婦の老後は悲惨だ」
と言われる事が多いようです。

今回は、この子なし夫婦の老後を見ていき、
・何がネックになっているのか
・どうすれば対処できるのか
・お金以外にも問題になるポイントが有るのか

という点を見ていきたいと思います。

この記事を何度も読んで実践していく中で、私と同じ様に悩んでいる人は心が軽くなるでしょう。

子なし夫婦の老後は悲惨なのか!?その理由は?

では、子なし夫婦の老後が悲惨だと言われる理由について見ていきましょう。

ここでは、一般的な
「同世代同士での結婚」
を前提とします。

年齢差がありすぎる場合には、他にも色々な問題(例えば相手両親の介護問題など)も出てくるので、除外していきます。

理解されない

まだまだ日本では
「結婚 = 出産」
の方が正しいと考える人が少なくありません。

そのため、結婚したのに子供を作らないという事を理解してもらえない可能性があります。

特に親戚から会う度に言われる事に、苦痛を感じる人も多いでしょう。

経済的な不安定さ

1つ目の理由は、経済的な不安定さです。

同世代で結婚をすると、仮に共働きだったとしても、同じ時期に2人とも年金生活になります。

今や、年金生活は厳しいと言うのは、いたるところで言われています。

年金の受給金額は年々下がり、生活するのは難しい水準の収入しかない可能性があります。

一方で、子供がいれば、場合によっては同居してくれるなど、経済的な負担を軽減できる選択肢が増えます。

それがない事が、老後が悲惨と言われる1つ目の理由です。

更に、奥さんが専業主婦やパートをしている家庭では、旦那が先に亡くなってしまうと、年金の額が大きく下がるケースがあります。

こういった場合、更に生活が困窮すると考えられ、中には生活保護を利用しなければいけないケースも有るようです。

寂しさ

子無し夫婦の老後は、寂しいという声もあります。

例えば、友達や兄弟の子育ての話を聞く時。

多くの人にとって子育ては大きなイベントです。

人生が、子育て一色になる人も多く、会うたびに子育ての話をする・・・なんて状況は珍しくありません。

そんな中で
「自分にはなくて、他人にある幸せ」
というのは、非常に寂しいものです。

たとえ、自分の意志で産まないと決めた場合でも、心のどこかで
「産んでいたらどうなってたんだろう?」
なんて後悔がある人は多いです。

その上で老後に、友達が孫の話なんてしようものなら、寂しさが増すのではないでしょうか。

また、自分の人生に目標や夢が無い人の場合、子育てなどが目標になる可能性が高いです。

それがないと、人生にハリが出ない・・・なんて声も聞きます。

社会的孤立

次に、社会的な孤立です。

夫婦は、必ずどちらかが先に亡くなります。

そうなった時に、夫婦以外の人との交流が殆どない人もいます。

地域の交流は、どんどんと少なくなり、特に
「病院や買い物が近いから」
という理由で都会に住んでいる人からすると、地域との交流はほとんどありません。

子供がいれば、子供が話し相手になってくれる事もありますし、

・子供の通う学校の友だちの親
・町内会の他の役員
・ママ友

など、色々な人と関わる機会が増えます。

それが子無し夫婦にはないので、社会的孤立感を感じやすいと言われています。

健康上の問題

次に、健康上の問題。

同世代で結婚をすれば、当然同じ様に身体の問題を抱える可能性があります。

老々介護なんて言われる事もありますが、もしも怪我や病気をしてしまうと、互いにサポートできるだけの体力も筋力もない・・・

場合によっては、助けようとして転び、自分も怪我をする。

こんな状況に陥る可能性もあるでしょう。

遺産相続の問題

遺産相続の問題もあります。

子供がいれば、当然子供に遺産を相続しますが、子なし夫婦の老後は遺産相続する相手もいません。

兄弟がいて、更にそこに子供がいれば別ですが、一人っ子の場合などには、更に悲惨な状況になると言わざるを得ません。

確かに、考え方によっては
「自分が死んだ後の話なんだから、関係ない」
と考える人もいるかも知れません。

しかし、
「せっかく自分たちが築き上げてきた物を、誰かに託したい」
という思いがある人も多いようです。

老後の楽しみが激減

多くの人にとって、老後の趣味や楽しみと呼べるものには、限りがあります。

金銭的な理由を除いても、若い時に比べると、胃は弱っており、ステーキや焼肉なんて、それほど量が食べれない。

旅行に行くにも、遠出は身体にダメージが残る。

このような状況で、多くの人が老後の楽しみに「孫」を挙げます。

自分たちの子供を育てる際には、責任が生じますが、孫は一つ距離がある分、無条件に可愛がれる・・・というのは、よく聞く話ですよね。

更に、向こうから遊びに来てくれたり、無邪気で元気な姿を見れば、こっちも元気になる。

そのため、多くの人が老後の生活の楽しみとして、孫を挙げるのです。

しかし、子なし夫婦にとっては、その孫も存在しません。

そのため、楽しみが減ってしまうのです。

子なし夫婦の老後に必要な資金は?

では、子なし夫婦の老後に必要な資金はどのくらいでしょうか?

平均の年金額と支出額

総務省統計局
『家計調査家計収支編/貯蓄・負債編』(2022年)
によると、65歳以上・無職の高齢者夫婦の平均年金額は月21万9,762円。

また1ヵ月の支出は23万6,696円という結果が出ています。

そのため、平均だけで見ると、月に2万円ほどの赤字が出る計算になります。

葬儀費用と介護費用

葬儀費用は、平均的に100万円前後の所が多いです。

そして、介護費用。

生命保険文化センター
「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度

によれば、月の平均介護費用は8万円ほど。

介護期間の平均は5年ほどのようです。

という事は、介護費用は平均で500万円ほどかかる計算になります。

必要な資金は約2000万円

これらを全て加味し、100歳まで生きる計算だと
生活費:2万円×12ヶ月×35年=840万円
葬儀費:100万円×2人=200万円
介護費:500万円×2人=1000万円

となり、約2000万円が必要になります。

ただし、これらは全て平均であり、年金だけで黒字になるように節約をしたり、抑えられる費用を抑えるなどにより、状況は一気に変わります。

子なし夫婦は増えてる?

子なし夫婦は、現在増えてるのでしょうか?

出生動向基本調査によると、妻の年齢が45〜49歳の出生人数は、徐々に増えています。

調査は1977年から不定期に行われており、当時は子供を持たない夫婦は3.5%でした。

しかし、2015年と2021年の調査では、9.9%とかなりの増加が見られます。

2010年の調査では7.5%だったので、ここだけでも2%以上増えている事になるのです。

調査の対象年齢的に、晩婚化の影響はなく、この年齢で出生が無いということは、おおよそそのまま生涯子供を作らない夫婦である可能性が高いと考えられます。

それほど大きな変化に思わないかもしれませんが、少なからず社会の価値観や状況が変化している事が見てわかります。

とはいえ、非常に少数派であることには変わらず、前述したように
「子なし夫婦」
という価値観が理解されないケースも多々あります。

子なし夫婦の老後を改善する6つの対策

前項を見ていくと、
「確かに老後が悲惨と言われる理由」
もわかります。

自分たちの人生は衰退していく中で、
「豊かに・楽しく」
生活することは非常に困難と言えるでしょう。

では、どの様に対処すれば良いのか。

ここでは、その対策について見ていきましょう。

自分たちにとっての「幸せ」を考えておく

まずは、自分たち夫婦にとっての
「幸せの形」
を考えておく事が重要です。

現役時代の生活レベルにしても、老後に考えている生活スタイルにしても、話し合う機会を持てない人は多いです。

しかし、こういった考えの不一致が離婚につながる事が多いのも、子なし夫婦の特徴。

子供がいれば
「子供のために離婚しない」
という選択を取る人も多いですが、その制限が無い子なし夫婦は、特に普段から考えていることを話す事が重要になります。

まずは経済的な収入源を確保する

やはり、老後一番の問題は、この「お金」の面でしょう。

お金がある悠々自適な生活であれば、世の中が言うほど悲惨な状況とは言えません。

むしろ、子供がいても生活に困窮して、子供に経済的な援助を求めるのは、多くの人にとってプライドが傷つけられます。

更に、子供の生活水準も下げる結果になるので、心苦しいと感じる人が多いでしょう。

そのため、子供がいる・いないに関わらず、複数の収入源を作っておくのがベストです。

例えば私は、現在下記のような形で収入源を準備しています。

・インデックス投資による投資収益
・Youtubeによる広告収益
・ブログによる広告収益
・ライターなどの個人事業による収益
・3Dモデルの作成など

老後に続けたいと思うか、続けられると思うかは別にして、いくつかの収入源を作ろうと思っています。
(最悪、ある程度育っていれば、他人に事業を売却する事もできるので)

私自身は、後30年くらい老後までの時間があります。

これだけの期間があれば、今やっている事業の内、いくつかは利益を生み出せるようになっていると考えています。

仮に月に5万でも10万でも作れる(ライターに関してはすでに実際作れている)状況であれば、老後の経済的な不安は一気に減るでしょう。

今の時間を大切にして居場所を作る

私は、基本的にコミュ障です。

なので、副業は基本的に誰とも会わないようなものばかりをやっています。

そんな私ですが、何箇所かのグループで、定期的にご飯を食べています。

学生時代の友人や、社会人になってから出会ったビジネスグループ。

どんな形でも
「自分の利益のためだけに動かない関係性」
の場所を大切にしています。

彼ら、彼女らの中にも、今後家族を持つことになるでしょうが、一度疎遠になり、老後にまた再開する可能性もあるでしょう。

なので、できるだけ自分にとって気のおけるメンバーで集まれる場を大切にしていきたいと考えています。

本当は、地域交流の場にいければ、更に良いのかもしれません。

しかし、私自身の話で言うなら、ちょっとハードルが高いかな・・・なんて考えています。

ボランティアに参加する

これは、私が今後やっていきたいと思っている事の一つですが、ボランティアの参加も老後不安を解消する方法の1つだと思います。

その理由としては、
「自分のペースで好きにできる」
「人との関わりがある」
「無償でやっているので、会社ほど大変じゃない」
などの理由です。

ボランティアで働けば、少なからず人との関わりが生まれるでしょう。

そして、ボランティアは金銭が発生しないものの
「他人に貢献している」
と感じられる活動です。

こういった活動に慣れておくと、老後の生活も幸福度が高いものになると考えています。

趣味の種類を増やしておく

個人的には、趣味の幅を広げておくことも、老後の対策になると考えています。

例えば、「身体が弱ってもできる趣味」。

スポーツしか趣味がない場合、老後にできなくなる可能性がありますが、囲碁や将棋なども趣味になっていれば、老後はそっちをメインに楽しむことができる可能性があります。

更に、老後に夫婦で楽しめる趣味と、一人でも楽しめる趣味など、色々な形の趣味を持っておくのが良いのではないでしょうか。

また、趣味だけではなく「人生の目標」などがあれば、より一層老後の心配はなくなります。

様々な経験をしておく

若い内に色々な経験をしておくと、奥さん(旦那さん)と老後に話せる話題が増えます。

老後も、新しい経験をどんどんしていければ良いのですが、前述のように経済的な理由や身体的な理由で難しくなる可能性もあります。

なので、できるだけ若いうちから色々な経験をしていきたいと考えています。

更に、今後新しいコミュニティに入るときなどには
「これまでしてきた経験」
は、自己紹介としても有力です。

インパクトのある経験を敢えてしてみるのも、良いのではないでしょうか。

まとめ

今回は、老後不安について見てきました。

個人的にも、子なし夫婦になる可能性が高く、自分ごととして将来を考えてみました。

今は、何よりもお金が重要です。

経済的な自由が無ければ、ボランティアなど言ってられないでしょう。

私は、個人事業主として厚生年金に加入していない時期もありましたし、将来的に再度起業することも有り得ます。

なので、経済面では特に今後の戦略と、収入源づくりに邁進したいと思っています。

このサイトでは、WEBライターや副業・仕事について色々と触れています。

是非、他の記事も参考にしていただいて、あなたの老後の不安も解消していってほしいと思います。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ