投資を検討している人は、現在結構な人数いるのではないでしょうか。
特に今年は、新NISAも始まりましたし、投資に興味を持っている人は多いでしょう。
そんな中で、多くの人が疑問を持つことの1つに
「少額で投資をしても意味がない」
というものです。
ネット上でも、投資反対派の意見でよく見かける意見です。
今回は、個人的に少額で投資をスタートした私自身が
「実際に良かったと思うか否か」
をお話ししたいと思います。
もし、今投資をスタートするか迷われている方は、是非参考にしてみて下さい。
少額投資が意味がないと言われる理由
まずは、一般的に少額投資が意味がないと言われる理由をいくつか見ておきましょう。
利益がほとんど出ない
最も大きな理由は、
「投資をしたは良いものの、結局利益が出ない」
というものです。
例えば、1万円を投資に回して、年利が3％だった場合、1年間で得られる利益は300円です。
10万円を投資しても3000円。
一方で、そのリターンを得られる可能性と引き換えに、このお金が減ってしまうリスクもあります。
このリスクとリターンが割に合わないと感じる人がいるからこそ、少額投資に意味がないと言われています。
他の使い方の方が有意義
次に、投資よりも有益な使い方があるという意見です。
例えば、自己投資。
10万円で3000円の利益を得るくらいなら、その10万円で英会話教室に通って英語を話せるようになる方が、人生が豊かになる。
こういう考え方で、少額投資に意味がないと言われています。
加えて、その自己投資で資格などを取れば、給料が上がり、投資分よりも多くのリターンがある。
その場合、自分自身のスキルが上がっているので、暴落などのリスクはない・・・という考え方です。
今の楽しみを犠牲にしている
次に、「今の楽しみを犠牲にしている」という考え方。
今、10万円の投資をすれば、手元から10万円が失われます。
そのお金は、本来自己投資以外にも、旅行や食事などを我慢して作ったお金です。
人生の満足度を下げてまで、少額投資をする意味がわからない。
人生を楽しまずに、明日死んだらどうするんだ。
という意見も見られます。
「明日死んだら」は、言い過ぎかもしれませんが、確かに今多少の無理をしなければ、投資をするのは難しいのも現実でしょう。
実際、少額から投資をしてみて感じたメリット
さて、ここからは私が実際に感じていることですが、まず前提として
「初心者ほど、少額から投資をすることに意味がある」
ということです。
ここでは、その理由やメリットをお話ししていきます。
少額でも投資を始めると「お金」と真剣に向き合うようになる
投資を始めるのは、「お金」と真剣に向き合う一歩だと思います。
お金について考えていない人が、投資を考えることはありません。
そこには、
・もっとお金が欲しい
・欲しいものがある
・将来の不安を減らしたい
・FIREしたい
・今よりも収入を増やしたい
・やりたいけど給料の低い業界にいきたい
などなど、何かしらの理由があってスタートします。
決して
「投資そのものが楽しくてスタートする」
という人はいないでしょう。
いたとしたら、ギャンブラーでしょうか？笑
つまり、投資を検討し、実際に少額でも投資をスタートさせるというのは
「将来のお金について真剣に考えた結果」
であり、それ自体は非常に良いことです。
もちろん、お金について真剣に考えた結果、投資ではなく貯金を選ぶのも1つの選択肢です。
どちらが優れている・・・という事は正直わかりませんが（市場にもよるので）、投資が良いと思っていても動かないのであれば、実際に投資をスタートした人との大きな差が生じます。
私自身、実際に少額で投資をスタートしてみると、
「もっと投資額を増やせないか」
と考えるようになりました。
結果として、副業をスタートしたり、本業で転職して年収を上げたりと、色々な方法を考えるようになりました。
仮に、投資をスタートしていなかったとすると、毎月の給料でギリギリ生活し、それだけの人生になっていたかもしれません。
そう考えると、少額でも投資をスタートさせたことに対して、非常に良かったと思います。
小さい失敗で自分の軸が決まってきた
少額で投資することのメリットでもありますが、
「万が一失敗しても、大きな痛手にはならない」
ということが挙げられます。
投資でもビジネスでも、
「絶対に失敗しない」
ということはあり得ません。
しかし、何度か失敗を繰り返すうちに、
「失敗の確率が減る」
「失敗の仕方がうまくなる」
という状況になります。
具体的にいうと、私自身は過去
・FX
・仮想通貨
・アービトラージ
・投資信託
・株取引
・バイナリーオプション
などで失敗してきました。
また、中には複数回失敗しているものもあり、失敗の数としてはそれなりにあります。
それだけ、成功する確率よりも失敗する確率のほうが高いとも言えます。
しかし、これらの失敗は、額が大きくても50万円ほどです。
数百万円単位での失敗経験はありません。
これらの小さい失敗の中で
「自分は投資に向いていない」
「売買をチャートを見ながらやるタイプの投資は、他の事が手につかなくなる」
という自分の性質に気付きました。
結果として、私自身は今一般的になりつつある
「優良なインデックスファンドにひたすら積立投資をする」
という方法に落ち着きました。
投資で失敗して来たからこそ、変な欲を出さないようにすることや、暴落のタイミングでも手放さずに積み立て続けることができるようになったと感じています。
このように、自分に投資が向いていないこと自体を知ることができたのが、私が少額から投資をスタートしたことで得られた最大のメリットだと思います。
もしも1000万円や、それ以上の額を貯めてから投資をスタートしていれば、
「欲をかいてレバレッジ運用」
「ナンピンからの損切り」
など、最悪のケースになっていた可能性が高いです。
そういう意味でも、投資と自分の立ち位置を知れたことは、非常に大きな経験でした。
将来の不安が徐々に減ってきた
少額でも投資は投資。
少しずつですが、利益が出てきます。
実際、私は今は月に3万円程度の投資をしていますが、元本が100万円を超えました。
仮に年利3％と仮定すると、今の金額でも年間3万円が入ってくる事になります。
当然、値下がりも考慮する必要はありますが、去年の年収よりも3万円プラスになっていると考えると、
「この先も徐々に年収が増えていく感覚」
が得られるようになります。
例えば、
1年後：本業＋5万円
3年後：本業＋10万円
10年後：本業＋100万円
という風に、徐々に自分の本業の収入と投資からの収入の比率が変わってくる事を実感できるようになると思います。
この
「去年より今年、今年よりも来年、少しでも状況が良くなっている」
と感じられること自体が、将来の不安を減らしてくれます。
投資から得られる額は小さいものの、それでも
「時間を使わずに、本業以外の収入が得られる」
という感覚には、大きな意味があります。
複利の力を考えれば今の少額も将来の高額
複利の力は、投資において非常に重要な事です。
複利を活用することで、利益が利益を生み出すので、加速度的に資産が増えていく可能性があります。
これは、少額の投資でも当てはまります。
複利の法則として、利率で72を割ることで、
「何年で元本が2倍になるか」
を計算する事ができます。
例えば、年利が1〜10％の場合には、下記のようになります。
1％の場合：約 72 年
2％の場合：約 36 年
3％の場合：約 24 年
4％の場合：約 18 年
5％の場合：約 14.4 年
6％の場合：約 12 年
7％の場合：約 10.3 年
8％の場合：約 9 年
9％の場合：約 8 年
10％の場合：約 7.2 年
ということは、今日投資を1万円でスタートし、年率が平均で7％だった場合、10年後には2万円になっている計算です。
ということは、今日始めようと思った時と、10年後にお金が貯まってからスタートしようと思った時。
自分が欲しい投資収益を得るためには2倍の元本が必要になることを意味しています。
もちろん、あくまでも平均的なリターンがプラスになっていれば・・・の計算ですが、それでも今現在最も再現性が高いと考えられるインデックス投資では、15年以上保有していると全員がプラスになっているという試算があるので（これも、あくまでもSP500に限られたデータだったはずですが）
「今からでも少額でスタートすることで、将来スタートする時よりも、圧倒的に安い元本で、同じだけの収益を得られる」
と言えそうです。
投資は、投資する期間が非常に重要で、10年より20年、30年より40年投資をする方が、複利の恩恵が受けられますし、失敗する可能性も低くなります。
まとめ
今回は、個人的な体験も踏まえて
「少額でも投資をスタートしておくべき理由」
を書いて来ました。
現段階では、個人的な最適解は
「投資は脳死で積立投資。それ以外の時間で本業の給料アップや自分のビジネスを作り上げる」
事だと思っています。
投資で1発当てるとか、不労所得だけで生活しようと感じていた時期もありましたが、それはそれでリスクが大きそうなので、今はこういった考えに至っています。
有名な著書
「バビロンの大富豪」
でも、自分こそを最大の資本とせよ・・・という教えがあります。
投資は投資。
それとは別に、自分という資本だけあればいつでも稼げるようにすることが今の私の目標です。
その一つの活動が、副業でやっているWEBライターであり、このブログです。
もしも興味があれば、他の記事も読んでみて下さい。
