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主婦は派遣をやめたほうがいいのか?パートとの違い、メリット・デメリットまとめ

主婦は派遣をやめたほうがいいのか?パートとの違い、メリット・デメリットまとめ

こんにちは。こはくです。

今回は、派遣社員という働き方の中でも、「主婦」に焦点を当てたいと思います。

今や、働き方は多様化し、フリーランスなどの働き方も注目される中で、
「主婦は派遣をやめてたほうがいい」
という意見を耳にします。

子育て中の方や、その他正社員で働くことを避けたい人の中には、派遣という働き方が魅力的に見える一方で
「きちんとネガティブな情報も見た上で検討したい」
という方も多いのではないでしょうか。

今回は、「主婦が派遣を止めておいた方が良いのか」そして、派遣のメリット/デメリットを解説します。

この記事を読み進めていく中で、今後どのような働き方をしていくべきかが理解できるようになるでしょう。

派遣社員の種類

派遣社員と一括りにされることが多いですが、実は3つの種類があります。
・登録型派遣
・紹介予定派遣
・常用型派遣

です。

登録型派遣は、派遣会社の社員ではなく、派遣契約を結んでるだけの状態。

一般的に派遣と言うと、この登録型派遣を意味しています。

紹介予定派遣は、派遣先企業で
「直接雇用を前提とした一時的な派遣契約」
をする状態です。

この場合には、よほどの理由がない限り直接雇用に切り替わると言われています。
(もちろん、現場や労働者の態度次第ですが)

そして、常用型派遣は派遣会社の正社員となる場合です。

後述しますが、常用型派遣は、派遣の仕事と仕事の間が空いても、派遣会社から給与が出ます。

派遣とパートの違い

まずは、派遣とパートの雇用に関する違いを見ていきたいと思います。

雇用主

派遣とパートの最も大きな違いは、
「派遣会社を通しているか否か」
という点。

パートは、働く企業に雇われている形になりますが、派遣は派遣会社に所属している事になります。

その派遣会社と勤務先が契約しており、給料などは派遣会社から出る形です。

直接雇用ではなく、派遣会社を利用する企業としては、
「長期的に人が欲しいのではなく、一定期間だけ人が欲しい」
「今後会社の業績によって、その業務が無くなる可能性もあるので融通の効く人員が欲しい」
という理由で雇われる事が多いです。

紹介予定派遣の場合は、ある程度人を見極める時間が欲しいケースなどもあります。

労働環境

次に労働環境ですが、パートと派遣社員の大きな差は
「嫌だった時に、変えることができる」
という点と
「労働環境の改善に対して、派遣会社が間に入ってくれる可能性がある」
という点です。

派遣社員は、雇用主が違うため、何かあった時に派遣会社の社員に相談する事が出来ます。
(もちろん、直接勤務先の上司に相談することも可能です)

一方で、パートの場合には、直接上司に言う以外に方法がありません。
(よほどの場合は、労働基準監督署に言う選択肢はありますが笑)

仕事内容

次に、仕事内容です。

仕事内容は、パートの場合は色々な業務を任される可能性がある一方で、派遣社員の場合には
「事前に派遣会社と結ばれた契約に記載されている内容」
に限られます。

この契約書に準じた仕事以外をさせられれば、派遣会社が間に入って交渉もしくは、派遣先の変更がされることもあります。

派遣で時短勤務や週3勤務は可能か

派遣よりもパートを選ぶ人の中には、
「派遣の場合はフルタイムのみでしょ?」
と考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実は派遣も週3日勤務など、勤務体系を選ぶことが出来ますし、時短勤務も可能です。

ただ、その場合には派遣会社の体制と交渉力が必要になります。

例えば、多くのケースではフルタイム勤務を求められます。

そういった企業の1つ1つに対して、派遣会社が交渉するには、時間も手間もかかります。

それに見合った収益が得られる場合(勤務先から派遣会社に支払われる金額が大きい場合)には、それも可能ですが、市場の状況などによっては、難しい事もあります。

因みに、最初から
「週5日 もしくは 週3日」
と、選ばせてくれるような会社も一定数存在します。

パートと派遣のどちらを選ぶべきか

では、パートと派遣のどちらを選ぶべきなのでしょうか。

個人的には、この2択しか無いのであれば、派遣を選ぶべきだと思います。
(あくまでも2択なら・・・ですが)

その理由は、後ほど説明しますが、実は世間一般では
「派遣は将来性もないし、止めたほうが良い」
という意見が多い一方で、メリットも多いと思っています。

事実、私自身3年ほど派遣社員をやっていた時期がありますが、働きやすい環境でした。

主婦は派遣をやめたほうがいい?派遣のデメリット

では、派遣のデメリットについて見ていきましょう。

低給与と長時間労働

まずは、給与が低く、長時間労働になりやすい点です。

派遣社員は、一定のレベルの仕事しか与えられない事が多いです。

これは、前述したように
「契約時に決めた業務内容のみに従事する」
という事が影響していますが、特定の業務だけをこなします。

その結果、
・スキルアップしていない
・単純作業だけを振られる
などになりやすいです。

結果として、労働時間はフルタイムと、長いにも関わらず給料が一向に上がらないケースが多いです。

厚生労働省の調査では、平均の派遣社員の年収は350万円程度というデータもあります。

少し前のデータのようですが、日本全体の平均年収が430万円前後であることを考えると、派遣社員はワーキングプアになる可能性が高いと言えそうです。

また、企業の都合により労働時間を微調整されることもあります。

例えば、通常はフルタイムといえば、8時間勤務ですが、派遣の金額を減らしたい事や、他の社員の準備の時間を考慮して、7時間~7.5時間勤務で契約することがあります。

すると、1日1時間で、時給1800円とすると、20日勤務で36,000円の月収差が生まれます。

こういった企業の都合で結果的に給料が下げられるケースがあります。

仕事の不安定さ

次に、仕事の不安定さがあります。

派遣社員は、最長で同じ会社・同じ部署での仕事が3年とされています。

短い場合には、1ヶ月で他の会社に移ることもあります。

この時、間なく仕事があれば良いですが、
1.1ヶ月後に契約終了が決まる
2.求人を探す(もしくは派遣会社担当営業から候補をもらう)
3.職場見学(と言う名の面接)に行く
4.互いに条件や内容が合えば契約

という流れを踏むのが一般的で、業務が無い期間がある程度発生します。

その間、前述した「常用型派遣(派遣会社の社員)」であれば、給料が出ますが、登録型派遣の場合は、給料がなくなります。

また、会社によりますが、常用型派遣でも、
「就業していない期間は、通常の派遣給与の6割支給」
など、条件が変わることがあります。

これが、派遣の仕事が不安定だと言われる由縁とも言えます。

会社都合による環境変化が多い

「仕事が不安定」ということにも繋がってきますが、派遣社員は就業先からすると
「必要な時に、必要なだけの人材を確保できる」
というメリットがあります。

直接雇用してしまうと、閑散期や不況の際にも、簡単に人を切ることは出来ません。

一方で、派遣社員であれば、簡単に契約終了が可能です。

これは、労働者からすると、
「会社の都合で契約を切られ、次々に職場が変わる可能性がある」
というデメリットに繋がります。

特に、環境の変化に弱い人からすると、かなり苦痛に感じるのではないでしょうか。

キャリアアップの制限

次に、派遣社員のキャリアアップについてです。

一般的に
「そのうち契約を終了する予定」
という事もあり、事務的な仕事を任せられる事が多いです。

こういった単純作業が多くなってくることからも、
「将来的なキャリアアップが難しい」
と言えるでしょう。

因みに、有名な派遣会社のテンプスタッフは、派遣スタイルとしては「総合型」と呼ばれる
「特化していない多くの職種を扱う派遣会社」
です。

このテンプスタッフの現在の求人数のウチ「派遣・受託業務」は、約5万件で、そのうち
事務職:約3件
接客/販売:約4300件
軽作業:約5600件
と、キャリアアップが難しいとされる業種は、実に8割近い求人数となっています。

派遣会社からの扱いが酷い

次に、派遣会社との関係です。

派遣会社の中には、派遣社員に対して
「使い捨てのコマ」
のような認識をしている人も、多々見られます。

特にこの傾向は常用型派遣よりも、登録型派遣に多いです。

「低賃金で働かせ、大したスキルアップもしない使い捨て人材」

という価値観は、買い手市場の時には顕著に現れます。

使い捨てのコマとして扱われることも

派遣社員を多く受け入れている例として「コールセンター」があります。

コールセンターは、難しい業務ではない一方で、クレーム処理など、精神的にキツいケースがあります。

こういった仕事の場合、キツいから離職率が高い企業も多く、離職率が高いからこそ
「多くの人が供給できる派遣会社に依頼する」
という可能性があります。

こういう働き方を、使い捨てのコマにされている感覚を覚える人も多いでしょう。

主婦が派遣で働く事のメリット

次に、主婦が派遣で働くことのメリットを見ていきましょう。

間に派遣会社が入るため、契約内容が守られる

パートなどの雇用と比較すると、派遣会社に勤務することの大きなメリットとして
「間に担当営業が入る」
という点です。

契約内容を遵守させてくれることはもちろんですが、問題があったときに、きちんと担当営業から勤務先に言ってくれる可能性が高いです。

もちろん、会社の状況などにもよりますが、基本的に派遣会社と言うのは
「派遣社員がもらう給料からマージンを差し引いている」
ということを考えると、
「長く安定して働いてもらう」
事が、派遣会社の収入を安定させることに繋がります。

だからこそ、親身に相談に乗ってくれる派遣会社も存在します。

給料が高い

次のメリットは、給料が高い点です。

先程は、低給与と長時間労働と記載したので、矛盾していると感じるかも知れません。

しかし、
「全く同じ仕事」
で考えたときには、結果的に時給換算では
「派遣社員の方が、正社員やパートよりも給与が高くなることが多い」
と言えます。

その理由として考えられるのが、会社の給与体系。

古い会社ほど、年功序列など
「勤務年数に対する昇給」
があります。

これを加味すると、どれだけ優秀な人でも、最初の内は給料が非常に安いです。

この制度は、社員を簡単にクビにできない日本の労働環境から
「クビにできないし、給料を下げるのが難しいから、最初は上げない」
という判断にも繋がっています。

一方で、派遣社員の場合は、簡単に契約を切ることができる反面、最初から給料が高いという設定も可能です。

あくまでも派遣会社と勤務先の契約なので、業務内容や人材によって自由に変えることができるのです。

場合によっては、派遣会社の取り分を減らして給料として還元してくれる所もあるようで、給料が一定水準以上を保てるのはメリットと言えます。

ただし、最初の給料は上げやすい反面、スキルが無いと正社員よりも昇給が見込めない事は考慮する必要があります。

福利厚生が充実

次に、パートに比べると福利厚生が充実しやすい点もメリットです。

派遣社員は、あくまでも派遣会社との契約です。

派遣会社が儲けるためには、
・多くの求職者を集める
・多くの企業に派遣する
ということが重要です。

そのため、長く派遣会社に勤めてもらえるように、福利厚生を充実させている派遣会社も存在します。

融通がききやすい

主婦にとって、「融通がきくか」は非常に重要な問題と言えます。

特に子供がいれば、何かと用事が発生する事もあります。

そんな時に、派遣会社であれば事前にそれらも契約に含むことが出来ます。

しかも、派遣会社の場合には通常3ヶ月に1回の契約更新があるので、この契約更新のタイミングで今の状況に合わせて再契約も可能です。

主婦が派遣以外でキャリアアップする方法

ここまでは、派遣のメリットやデメリットを見てきましたが、個人的には
「主婦は派遣以外でもキャリアアップの選択肢を持つべき」
と考えています。

というのも、デメリットでもお話しましたが、キャリアアップの難しい単純作業が多く、職場環境も変わりやすいのは、主婦にとってマイナス面も多いです。

例えば、子供が小さい内は、パートや派遣で働き、そこでスキルが得にくい仕事ばかりをしていたとします。

子供が大きくなったので、本格的に働こうと思った時に、再就職の選択肢が極端に狭くなります。

事務職などは、正直オススメできません。

誰でもできる簡単な仕事は、歳を重ねるごとに、不利になります。

「若い人の方が、長く働いてくれる可能性があるから」

という理由で、切り捨てられる可能性があるのです。

そのため、派遣としての働き方以外の選択肢を持つことが重要です。

起業する

起業をすると聞くと、かなりハードルが高いように感じるかも知れません。

しかし、今はネットで簡単に起業できる上、株式会社も登記料の20万円ちょっとで可能です。

いきなり起業と言われても、何をすれば良いのかわからないというケースも多いと思いますが、このサイトでは1つの方法としてWEBライターについて触れています。

もしも興味があれば、そちらも参考にしてみてください。
(最初は副業から挑戦することを勧めているので、派遣と併用すると良いかも知れません)

クラウドソーシング

次に、クラウドソーシングです。

クラウドソーシングでは、自分のスキルや知識を販売することができます。

前述のWEBライターもそうですが、それ以外にも

・アイコンやサムネの制作
・動画編集
・占い
・電話相談
・WEBサイト作成
・プログラミング
・ナレーション制作
・マーケティング
・コンサル
・履歴書添削
・転職相談
・リサーチ
・アンケート

など、スキルの有無に関係なく色々な仕事があります。

個人的には、派遣でスキルがつかない単純作業をするのであれば、
「現状はスキルが無くても、こういった仕事でスキルを付けていく」
という方が、おすすめです。

もちろん、すぐに稼げる様になるわけではないので、こちらも派遣と併用で行うのがおすすめですが、仮に旦那さんの収入である程度生活ができるなら、挑戦してみる価値は十分にあります。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、ネット上で自分のやりたいことを公言し、それに対して応援してくれる人がお金を支援してくれる仕組みです。

もしも、
「やりたいことはあるけど、それが本当に需要があるのかわからない」
というケースでは、このクラウドファンディングを利用するのも一つの手段でしょう。

例えば、
「曲を作りたいけど、作詞作曲や楽曲提供にかかるお金を支援してもらう」
などのような形でのクラウドファンディングも可能です。

学校やオンラインスクールでスキルアップ

敢えて、すぐに派遣として働き始めるのではなく
「一度スクールなどでスキルを付けてから仕事を見つける」
というのも、良い選択肢です。

例えば、WEBデザインやプログラミングを学んで、その後派遣で仕事を見つけるのは、単純作業に比べれば、非常に効果的な選択肢と言えます。

私自身がプログラマーとして派遣で働いていた時は、時給が2100円でした。

一般的な営業事務では、平均1500円前後の時給と言われているため、

時給600円
月給に直すと
600円 × 8時間 × 20日 = 96000円

と、月に10万円近い差が出ます。

他にも、CADなども時給が高い派遣の仕事として有名ですし、CADの場合には学ぶべき内容が、プログラミング等よりも少ないです。

まとめ

今回は、
「主婦は派遣をやめたほうがいいのか」
ということについて触れてきました。

結果としては、
「パートよりも派遣がおすすめですが、派遣の仕事内容はキャリアアップが難しいこともあり、それ以外の選択肢も持つべき」
だと考えています。

再度になりますが、このサイトでは副業でのWEBライターのやり方や稼ぎ方をお伝えしています。

派遣やパートで一時的に働きながらも、「個人で稼ぐ」ということを学べると、それだけで将来の選択肢が増えますので、是非参考にして下さい。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ