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IT業界でも残業少ない職種は存在する?平均残業時間0時間の会社の実態

IT業界でも残業少ない職種は存在する?平均残業時間0時間の会社の実態

IT業界は残業が多い。

そういうイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。

IT業界は給料が高い反面、残業が発生する事も多く、家に帰れない人もたくさん見てきました。

しかし、現在の私の職場は平均残業時間は0時間です。

一部の管理職を除いて、一切残業をしていません。
(突発的に発生することはあれど、1時間程度です)

「そんな会社がIT業界にも存在するのか」

というような実体験ベースでの話と、そういった会社に入るデメリットもお話していこうと思います。

IT業界でも残業が少ない職種は存在する?私の職場の話

まずは、私が働く会社の事からお話していきます。

管理職は残業しまくり

私自身を含め社員が30人程度いますが、その中で残業をしているのは、1人だけ。
(役員とかは正直見えないのでわからないですね)

部長だけがかなりの残業をしています。

何なら、深夜に連絡が来たりもするくらいですので、残業時間で見れば三六協定をオーバーしている気もします笑

ですが、それ以外の人は残業が0の職場で働いています。

これだけホワイトな環境なのは、管理職が頑張ってくれているからというのもありますが、IT業界の中では安定した職種であることが挙げられます。

私の会社の職種

私の会社の業務としては、
・システムの運用保守
・サーバー運用監視
・システム開発
・業務サポート
などがあります。

いわゆるISerですが、色々な業務を行っています。

この中でも、システムの運用保守が最も売上が大きく、残業時間が短い理由はこの運用保守が
「シフト体制」
であることが大きな理由です。

シフト体制なので、もしもトラブルが起こっても、残業をせずに次の担当にバトンタッチ。

引き継ぎには時間を要しますが、残業時間なく働くことができます。

加えて、開発などの業務も行っているものの「見積もりなどをエンジニアが主導で決める」というスタンスの影響が大きいです。

営業が主導で見積もりを進める場合、無茶な納期や単価で交渉するようなケースも見られます。

一方、私の会社は見積もりは完全にエンジニアが行っているので、無理なスケジュールや体制は取りません。

これらの会社の風土の影響もあり、残業が非常に少ない職場になっているのです。

他にも存在するIT業界で残業が少ない職種

一般的に、IT業界で残業が多いのは、私の会社とは違って
・シフト体制ではない
・エンジニア主導で見積もりを取れない
という部分が大きいのではないかと思います。

ここでは、私の会社以外の職種でも残業が少ないものを挙げていきます。

社内SE

社内SEは、残業が少ない職種の代表例ではないかと思います。

特に、非IT企業の情報システム部門などは、環境次第で非常にホワイトに働けます。

私自身は情報システムに所属して3年弱働いていましたが、ほぼ全員残業が有りませんでした。

ただ、残業が多い社内SEもあり、その大きな差は
「情報がどれだけリアルタイムに見れないと行けないか」
「データの各システムでの依存度がどれくらい高いか」
という部分に影響を受けます。

例えば、私がいた会社だと、夜間にデータの集計や連携を行っていましたが、仮にそこでエラーになったときに
「次の日の通常業務内で再度実行し直せばOK」
くらいの猶予が有りました。

一方、小売店等の場合、
「朝の業務が始まるまでにきちんとデータが連携されていないと困る」
というケースがあります。

その場合、夜中の集計でエラーが出た際には、即時対応が求められます。

基本的にBtoB企業で、且つ他社とのデータの連携が無いような場合は残業が少ないように思います。

ちゃんとした企業ならSESや派遣契約も可能性あり

派遣やSESとして働くのは、多くのサイトやYOUTUBEなどの動画で否定されています。

しかし、働く上でのホワイトさを優先するなら、こういった働き方の方が良いケースもあるでしょう。

実際、プロパーが残業するのを横目に定時退社する派遣社員。

これは多いです。

技術がつかない職場の可能性もあったり、職場が悪ければかなりブラック労働になるなどのリスク自体はあるものの、1つの選択肢として考えてみても良いかもしれません。
(あくまで残業を基準に考えた場合ですが)

残業が少ない会社で働くことのメリット

では、次に残業が少ない会社のメリットを解説します。

仕事としては楽なことが多い

残業がないということは、基本的に
「仕事をコントロールしやすい」
ということです。

自分のスケジュールの組み方次第で、残業を0にできるような仕事は、多くの場合楽です。

会社によって働き方や環境が違うため、一概には言えないものの
「キツイ仕事を毎日残業なしでこなしている」
という話は、あまり聞いたことが有りません。

プライベートが充実

プライベートが充実するのも、残業が少ないことのメリットです。

残業がなければ、単純に労働時間が減るので、プライベートに時間が避けるのは、想像しやすいでしょう。

また、始業時間が早い企業の場合には、就業時間も早く、夕方からレジャーを楽しんだり、友達とご飯に行くなど、時間の有効活用がしやすいです。

副業が捗る

残業が少ないことに加え、前述したように仕事内容が比較的楽なことが多いため、体力的にも余裕があるケースが多いです。

その結果、副業がやりやすいのもメリットです。

実際、私は情報システムで働いているときは、
・出社前に1時間
・仕事終わりの帰宅前に2時間
副業をしていた時期があります。

これだけ長い時間を副業に使えるのは、本業で残業が無いからこそです。

残業が少ない会社で働くことのデメリット

では、反対に残業が少ない会社で働くことにデメリットはあるのでしょうか。

給料が上がりにくい

残業が少ない場合、給料が上がりにくいというデメリットがあります。

固定残業代があるような企業は別ですが、多くの人が
「残業を当てにして仕事をしている」
というのが今の日本です。

特に、若い内は総支給が20万円前後ですので、残業が0だと増税の日本で生活をするのは厳しいでしょう。

一方で、私の会社では残業は申請が必要です。

そのため、不要な残業は許されず、明確に理由を提示する必要性があります。

結果として、後輩も
「残業が無いのは良いけど、給料が低い」
と愚痴をこぼしていました。

このように、残業が少ない場合、給料も低い可能性があります。

将来のキャリアに不安を持つ人が多数

私の会社では、残業が少ない反面
「仕事中にきちんとスキルが付いている」
と感じている人は少ないです。

そのため、将来のキャリアに不安を盛って辞めていく人が何人もいます。

特に若い世代は、
「この会社でしか使えないスキルはいらない」
と言う人も増えており、自分がきちんとスキルを付けていける環境を求めて転職するケースが多々あります。

ですが、8時間という労働時間で、残業も一切ない。

この環境でスキルも身につく。

こういった会社は非常に少ないのではないでしょうか。

そのため、将来のキャリアをしっかりと考えている人にはおすすめできない企業が多いです。

自分から考えて動ける人じゃないと成長しない

前項と重複する部分もありますが、残業時間が少ないということは、自分から考えて動ける人でないと成長できない職場の可能性が高いです。

その理由は「他の人にかまっている余裕がない」可能性が高いこと。

残業が少ないということは、みんなが業務時間内に自分の仕事を終わらせるということ。

不要な雑談や、指導は残業が発生するから損をすると捉える人が多い社風である可能性があります。

そのため、自分から情報を取りに行く人や、自主的に学習ができるような人でないと、成長が難しいというのが実態でしょう。

まとめ

今回は、残業が少ないITの職種について見てきました。

職種というよりは、企業の環境やビジネスモデルに依存する部分が大きいですが、それでもある程度職種を限定することで、働きやすい環境を選択できる様になったのではないかと思います。

特にシステムの運用保守の場合には、すでに稼働済みのシステムの場合には、
「トラブルが起きない限り仕事がない」
という会社も有り、残業を基準に選ぶなら有用な可能性があります。

反対に、一般的に残業が少ないと言われている「自社サービスを運営している会社」も、良し悪しで、部署によってはすごく残業が多いことがあります。

私の友達が働いていた事業会社も、
「エンジニアの人数が非常に少ないので、全員残業ばかりしている」
という話を聞きました。
(その友達はサポートデスクでしたので残業はなかったものの、開発に行くのを拒否した程です)

そのため、実際に働いてみないとわからない部分も多いですので、転職を考える際には慎重に選ぶのをおすすめします。

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WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。