仕事で一生懸命に働いているはずなのに、なぜか報われない。
多くのサラリーマンがこのように感じているのではないでしょうか。
業務時間中、精一杯に働いている。
あの人はタバコ休憩が多いし、あっちの人は雑談が多い。
にも関わらず、自分の努力は評価されていないんじゃないか?
そう感じている人も多いです。
今回は、そんな人向けに
「なぜ自分の努力が報われないのか」
「どうすれば努力が評価されるのか」
を解説していきたいと思います。
私自身、現在管理職として働いており、多くの従業員を評価する立場にあります。
さらに、自分自身も今の会社では異例の出世を成し遂げており、いわゆる
「努力が評価されている側」
にいます。
しかし、私自身も昔は努力を評価されなかった時期もあり、その苦しさを理解できます。
絶対アイツよりも努力しているはずなのに、アイツは上司に気に入られているから評価されているんだ。
なんて、嫉妬をしていた時期もあります。
そのため、今あなたが何をするべきなのかも明確に理解しています。
是非、この記事の中で1つだけで良いので
「今日から始めること」
を見つけてください。
自分だけ?一生懸命努力しても報われない人の特徴
まずは、一生懸命努力しても報われない人の特徴を見ていきましょう。
目の前の仕事にいっぱいいっぱいになってい?
目の前の仕事にいっぱいいっぱいになっている人は、努力しても報われない事が多いです。
具体的に言うと、誰かから話しかけられてイライラする人や、色々な仕事を依頼されるけど、依頼された仕事を忘れてしまって、
「〇〇さん、あれどうなった?」
と聞かれた時に思い出し、
「忘れてました!すぐやります!」
みたいな反応をしている人です。
こういった人は、たとえ努力をしていたとしても、上司から見ると
「まずは自分の仕事を余裕を持ってできるようになることが優先だよ!新しい技術の習得はその後でしょ」
という風に、せっかく新しいことを学んでいても、裏目に出てしまう事があります。
上司に成果をアピールするのが苦手
自分が努力しているつもりになっていても、それが上司に伝わっていないと、評価されません。
評価されない = 報われない
と言うケースが多いので、上司にうまく自分の成果をアピールできない人は、努力が報われないと感じやすいです。
セルフイメージが低い
自分自身に対する評価が低い場合も、努力が報われないと感じる人が多いです。
例えば、上司からすると同僚と同じように評価をされていても、あなた自身の中で
「あの人は、サボっている(ように見える)のに、私と同じ評価。と言うことは、同じように頑張った場合、自分の方が評価が低い」
と、勝手に自分の中で変換してしまうのです。
場合によっては、部署が違う同期と比較して落ち込むこともあるかもしれません。
任せられている仕事の内容が「誰でもできそうな事」
一生懸命に頑張っているつもりでも、上司からすると「能力的に足りない」という場面は多々あります。
当然、すぐに仕事ができるようになる人はおらず、誰しも段階的に仕事をこなしていきます。
ですが、上司から能力不足と思われて、
「誰にでもできる簡単な仕事」
しか振られていない場合。
この場合、「十分に仕事をこなしている」と自分では思っていても、上司からすると「1人前の仕事もできていない人」という認識になることがあります。
自分だけが報われないと感じることのリスク
さて、前項のような人は、自分の努力が報われていないと感じているケースが多いですが、それをそのまま放置するとどうなるのでしょうか。
真面目に働くのがバカバカしいと感じてしまう
人は、自分の努力が報われないと感じている状況が続くと、モチベーションが下がります。
努力しても意味がないと感じるようになってしまうと、誰しも継続が難しくなります。
今、少しでもそういう気持ちになっているなら、こちらの記事も一緒にチェック!
自分の能力が低いと錯覚してしまう
努力している人の中には
「本当は能力があるのに、活かしきれていない」
という人が多いです。
ですが、努力が会社に評価されないせいで、自分自身の能力が低いと錯覚してしまうケースがあります。
そうなると、自己暗示のように、段々と振る舞い自体が能力の低い人間になっていってしまいます。
思考が外向きになってしまう
努力が報われるか否かという基準は、多くの場合
「上司や会社から見て」
という視点です。
本来は、自分自身の努力が自分の成長につながれば良いわけですが、会社で評価されようと思うと
「会社が求める努力をしているか」
の基準となります。
極論、IT企業にいるのに、ソムリエの資格を取っても意味がないように(ただ、あなた個人で見れば成長している)。
こういう状態が続くと、最悪の場合
「自分が評価されないのは、会社が悪い」
と外側(自分以外の存在)のせいにしてしまいます。
他者に責任転嫁することは、精神的に楽にはなりますが、自分の成長が止まる原因にもなります。
そのため、さらに悪循環になる危険性があります。
なぜ一生懸命頑張っても報われないのか
では、こういった人はなぜ一生懸命に頑張っても報われないのでしょうか。
努力の方向性が間違っている
1つめは、努力の方向性を間違っているからです。
前述の例のように、IT企業でソムリエの資格を取っても意味がありません。
これは極端な例ですが、小さいレベルで言うと多くの人が努力の方向性を間違っています。
例えば、私の会社ではお客様の業務を一部委託されて仕事をしているチームがあります。
会社としては、単純作業は仕組み化・システム化してしまって、違うところで付加価値を生んでいく事を求めています。
ですが、一方でそのチームのメンバーは、そういった仕組み化の部分は面倒くさがってやらず、
「いかに自分が面倒くさい手作業をたくさんしてきたか」
をアピールします。
こっちからすると、その不要な手作業をシステム化してしまって、別のこっちの仕事を頑張って欲しいのに・・・。
と、マイナスの評価をします。
このように、努力の方向性が間違っている場合、努力していても報われない可能性が高いです。
アピールの仕方が間違っている
次に、アピールの仕方が間違っている可能性があります。
これは、上司にもよりますし、仕事環境にもよりますが、
「自分のやっている努力を大袈裟に言う人」
も
「自分がやっている事を全く言わない人」
も、両方とも評価されません。
特に前者の場合、
「いや、それくらい誰でもやってるよ」
みたいな事を自信満々に説明されて、評価面談で苦笑した記憶があります。
あくまで重要なのは、
「客観的な評価をした上で、適切なアピールができるか」
と言う事です。
客観的に物事を見る能力に欠ける
先ほどの例にも共通しますが、客観的に物事を見れない人ほど、努力を評価されません。
例えば、同じチームで働く同僚Aさんの業務レベルを聞かれた時に、自分を低く見積りすぎている人は
「Aさんはすごく仕事ができる人」
と評価するでしょう。
しかし、上司から見たAさんは全然仕事ができる部類に入らない。
こういったギャップが大きければ
「この人は客観的に物事を見る能力に欠ける = 現段階では出世が難しい」
という様に、出世におけるマイナス評価を受ける可能性があります。
出世や昇格も1つの努力の報われ方であるため、出世できないと評価されていないと感じる人の場合には、こういった事が1つの原因になっている可能性があります。
そもそもの能力が低い
そもそもの能力が低い場合も、努力が報われない可能性があります。
経験が少ない業務に対して、できないことは問題ではなく、いわゆる地頭や理解力が低いと思われている人は、努力しても報われない可能性が高いです。
ですが、安心してください。
対処法は後述します。
抽象的に物事を捉えられない
物事を抽象的に捉えるのが苦手な人も、努力が報われない可能性が高いです。
例えば、AというミスとBというミスがあったとします。
抽象化する能力が高い人は、これらの共通点を見つけ、根本的な原因を突き止めます。
そして、その問題を解決する事で、同じことが原因の問題CもDも一挙に解決する事ができます。
一方で、抽象化能力の低い人は、それぞれを別の事象と捉え、それぞれに対応策を考えます。
そうすると、少し違う類似のミスは改善されずに、問題CとDでは再度ミスをして改善策を考える必要性が出てきます。
この繰り返しで、何度も似たようなミスをしてしまっている事があります。
上司からすると、同じようなミスに見えているので、
「何度も同じミスをする奴」
という評価になってしまうのです。
頑張り方が足りない
頑張り方が足りない人も実は多いです。
社会人の平均勉強時間が月に10分未満であるというデータもあるくらい、勉強する人としない人の差は大きいのが現実です。
特に今の管理職が若い頃は、寝ずに働くのも当たり前の時代。
そんな世代から見ると、プライベートは勉強せずにゲームやテレビ。
そして、残業もせずにさっさと帰る。
この状況を、「時代の変化」として受け入れきれない管理職も多いでしょう。
その結果、今の若い人は努力をしていないと思われるケースがあるのです。
一生懸命努力しても報われない人の対処法
では、一生懸命に努力しても報われない人は、どのようにすれば報われる様になるのでしょうか。
まずは基礎能力と基礎知識の向上
まずは、基礎能力や基礎知識を向上させる必要があります。
例えば、タイピングのスピードが早ければ仕事が早くなる可能性がありますし、速読ができるようになれば、仕事の資料に目を通すのが早くなります。
色々な知識を持っていれば、コミュニケーション力も上がりますし、仕事での引き出しも多くなります。
このように、どのような業務内容でも使える能力を高めていく事が重要です。
おすすめなのは、オーディオブックによる速聴。
私自身が、最も長く続けており、実際に効果があったと感じている能力開発の1つです。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
プライベートの時間も勉強に使う
プライベートの時間を勉強に使う。
これも、非常に重要です。
勉強内容は、仕事に関係ない事であっても、記憶力の向上などに役立つので良いですが、できれば仕事に関連する内容を勉強しましょう。
この時、会社に残って勉強する(あくまでプレイベートの勉強なので、残業代はつけない)と、上司への適度なアピールにもなるのでおすすめです。
上司が求める「自分の役割」を明確にする
上司から評価されることが、努力が報われる最短の道ですが、そのためには
「上司が自分にどうなって欲しいか」
を知る必要があります。
誕生日プレゼントに、自分が欲しいものを相手にあげるより、相手が欲しいものをあげる方が良いのと同じで、
「上司がしてほしい努力をする」
と言うのが、努力の方向性として正しい1つの選択です。
(ただし、上司が無能な場合はこの限りではないですし、上司に良い様に使われるだけなら、間違った努力の可能性もあります)
見せられる成果物を意図を持って作る
努力をアピールする上で重要なのは
「成果物を出す」
と言うこと。
例えば自分の業務を効率化するためのマクロを作ったら、それを見せる。
この様な形で、具体的に見せるものがあると上司としても評価しやすいです。
この時に、できればそのツールを使う前後での数字の変化も知りたいです。
例えば、このツールを使うことで、ミスが5%減った。
このような数値が見えれば、上司としても評価しやすいですし、何よりも
「きちんと仕事に問題意識を持って、数字で改善ができる」
という能力自体を評価される可能性が高いです。
自分の得手不得手を自覚する
自分の得手不得手を自覚することも、努力が報われるために必要な要素です。
例えば、自分が苦手なコミュニケーションでの努力をしても、中々結果は出ない一方で、システム開発ならすぐに結果を出せる人もいます。
であれば、自分の得意を活かす方にシフトするのも1つの手段です。
(ただ、この場合は後述の「周りに任せる」とセットで頑張る必要があります)
「周りに任せる技術」を身につける
努力が報われない人の多くが
「自分で抱えすぎてパンクする」
という状況に陥ります。
そのため、周りに任せる技術を身につける事が重要です。
例えば、自分にの苦手な部分を同僚に任せて、自分が得意な部分を精一杯やる。
このような技術を身につけられれば、成果物も多くなり、自分の仕事にも余裕が生まれるので、努力が報われやすい体質になります。
副業でビジネスを学ぶ
副業でビジネスを学ぶことも、努力が報われやすい体質になるための1つの方法です。
ビジネネスをやっていると、
「自己責任の感覚」
「ビジネススキル」
「お金に対する価値観」
を磨くことができます。
結果として、本業にも良い影響を与える事が多いのです。
私自身、副業をやっているからこそ本業で結果が出せたと感じている部分が多く、加えてお金にもなるので、自己投資にさらにお金を使って成長する事が可能です。
この良いスパイラルを生み出すのも、副業のメリットの1つなのです。
まとめ
今回は、努力しても報われない人に向けて、その原因や対策をお話ししてきました.
冒頭でもお話ししたように
「今日からできること」
を1つ見つけましたか?
まだ見つかっていない場合は、もう一度読み返したり、関連する他の記事も参考にしてみてください。
特におすすめなのは、オーディオブックによる自己研鑽です。