こんにちは。こはくです。
今回は、転職に関するお話です。
この記事を読んでもらえると
「転職をする上で重要なこと」
がわかるようになります。
私は、これまで7回ほど転職しています。
現在30代の前半であることを考えると、かなりのハイペースだと自覚しています。
しかし、世の中の論調的には
「転職を繰り返すやつはクズ」
というような価値観が、多いように感じます。
でも、実際には、個々人によって事情もありますし、目指すべき方向も違う。
そんな中で、一般的な
「転職が多い人 = クズ」
が当てはまるのか。
そして何より、
「今すでに転職回数が増えてきてしまって、今後どうするべきか迷っている」
という人の指針になればと考えています。
転職を繰り返すのは、クズなのか
では、本題である
「転職を繰り返す = クズ」
という価値観から見ていきましょう。
都度転職に意味があれば良い(周りから見て)
過去、数十社という面接を受けてきたからこそ感じるのは、
「確かに、転職回数が多いと不利な事も多い」
ということです。
30代に入ってからも転職を経験していますが、30歳を境に厳しくなったことは、どうしても感じます。
ですが、実際30を超えてもきちんと就活は成功しています。
面接自体は1~2ヶ月程度で次が決まります。
過去の転職に関して成功した理由としては
「都度、転職に理由がある」
だと考えています。
例えば、
「法令遵守していない」
「自分の成長を阻害する要因がある」
など、転職する理由が明確にありました。
これがきちんと話せると、転職はそれほど難しくないと感じています。
ただ、このときに注意したいのは
「自分にとっては重要でも、相手からすると軽く見える理由」
ではイケナイという事。
自分の中では、人間関係が最悪で辞めたとしても、面接官に
「それくらいで辞めるなら、ウチも無理じゃない?」
なんて思われてしまったら、転職は絶望的です。
そのため、その理由が
「相手から見ても、仕方がないと思える」
必要があります。
日本で転職の繰り返しはおすすめできない
ただ、日本で就職をする限り、転職を繰り返すのはおすすめできません。
海外ではジョブホッパーなどのように、転職を繰り返すことで人材の価値を上げるような人もいるようですが、日本では向きません。
それは、海外では解雇が簡単だから・・・という事に起因しているようです。
日本の労働者は、法律によってガチガチに守られています。
解雇をするのが難しいため、採用する際にも慎重になります。
これが、
「簡単に採用するけど、結果出せなかったら簡単に解雇するよ」
みたいな社会だった場合には、ジョブホッパーのような人が生まれるんだと思います。
これらを考えると、日本企業で転職を繰り返すことには、大きなリスクがあると言わざるを得ません。
中長期の目線が必須
そして、個人的に転職を繰り返す上で最も重要だと感じているのは
「中長期の目線」
です。
例えば、私は本業がIT業界ですが、
「上流工程を経験するために転職」
「エンジニアとしてのスキルを上げるために転職」
こういう転職は、基本的にはOKだと考えられます。
普通の人(人事部)は、今まで経験してきた業界で、更にスキルアップをすることには、違和感を覚えないでしょう。
反対に、今から
「マーケティング会社に転職する」
というようなパターン。
こういったときには、きちんと中長期の目標や目論見を話す必要が出てきます。
他業種に行く場合には、キャリアアップではなく、キャリアチェンジになります。
つまり、イチからやり直しです。
ですが、
「ITとマーケティングを組み合わせて、ビッグデータを使ったマーケティング特化のデータサイエンスがやりたい。そのためにマーケティングを学びたい」
これなら、面接官も納得するのではないでしょうか。
ジョブチェンジした先に、きちんとやりたいことを見据えている。
理想は、これまでの経験をゼロにするのではなく、活かした上で更に上のステージに行く。
そして、それが転職先のメリットにもなる。
こういった転職は、可能性があります。
これが、
「単に興味があるから」
「稼げそうだから」
程度だと、転職は厳しいでしょう。
転職を繰り返すことのメリット
では、転職を繰り返すことにも、メリットが有るのでしょうか。
ここでは、個人的に転職を繰り返してきて、良かったと感じている部分について触れます。
多くの経験が出来る・視野が広がる
単純に色々な業界を見ること自体が、経験値として役立ちます。
1つの業界、1つの会社だけではわからないことも、多くの経験をすることで学んでいけます。
いろんな意味で基準値が出来る
普段生活をしていく上で、「基準値」は非常に重要です。
例えば、1日16時間労働が当たり前の業界。
私自身、パティシエで働いているときは、このような環境でした。
それが当たり前だと思ってしまうと、自分の人生の選択肢が狭くなります。
給料や仕事内容など、様々な基準を持つことができることは、たくさんの転職を繰り返すメリットです。
仕事における自分の価値観を見つけられる
転職を考えるということは、今の環境に少なからず不満があるからです。
人間関係が嫌だったから辞めたとしても、
「〇〇というタイプの人と仕事はできない」
という1つの価値観を学んだことになります。
こういった経験を増やしていくと、自分が本当に求めているものや、どういう事を許せないかという価値観が見えてきます。
安易に転職するのはおすすめできませんが、自分の価値観を知ることは、非常に大きなメリットと言えます。
転職を繰り返しているのに、転職できる人とできない人の違い
転職を繰り返しているのに、転職に成功できる人。
反対に、転職回数は少なく、1つの企業で長い期間就業しているのに、転職が上手くいかない人。
両者の違いは何でしょう?
汎用的なスキルを身につけている
1つは、汎用的なスキルを身につけているか否か。
例えば、どの企業に行ってもPCを使うのが当たり前の時代になりました。
タイピング速度や基本的なソフトの使い方は、多くの企業で活用できる汎用的なスキルと言えます。
こういったスキルが全く無いと
「何もできないところから、1つずつ勉強」
が必要になります。
これは、受け入れる企業側としても大きなリスクと感じてしまいます。
専門性の高いスキルを持っている
専門性の高いスキルに関しては、別業界への転職は難しいかも知れませんが、同業種への転職は容易だと考えられます。
ただ、専門的な仕事を極めていく過程で、マネージメント経験や教育経験が伴う事も多く、そういったスキル自体は汎用的なスキルと言えます。
実績が何より大事(コミュ力だけでいけるのは30代まで)
面接では、コミュ力が高い事が、成功率を上げる一つの要素です。
どんな企業でも人とのコミュニケーションはありますし、面接での印象も左右されます。
だからといって、30代以降はコミュ力だけあれば、面接に受かるかというと、そんな事はありません。
最低でも、何かしらの実績を出していないと、転職に有利にはならないでしょう。
まとめ
今回は、転職活動を繰り返すことに対する話をしてきました。
私自身も多数の転職を経験してきたからこそわかりますが、年齢や回数を重ねる毎に難易度が上がるのが実情でしょう。
そのため、今の会社で何かしらの実績を上げられるようには、常に意識して仕事をする必要がありますね。