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派遣社員はやめた方がいい?実際4年やってみて思うメリット・デメリット

派遣社員はやめた方がいい?実際4年やってみて思うメリット・デメリット

今の時代、色々な働き方がありますよね。

これだけ色々な働き方があるのに、ほとんどの人は
「正社員が正義!」
みたいになっている事にちょっとだけ疑問を感じます。

とは言うものの、私自身も今は正社員ですし、それで得られるメリットが多いからこそ、選んでいる訳で。

今回は、そんな中で「派遣社員はやめた方がいいのか」ということを考えてみたいと思います。

私自身、複数社の派遣社員の経験や正社員の経験をしてきました。

その中で、派遣社員のメリットやデメリットを考えていきましょう。

派遣社員とは

派遣社員は、派遣会社に登録や雇用をされて働く方法で、特徴としては
「給料をもらう会社と働く会社が別」
ということです。

通常は、アルバイトや正社員は、働く起業からお金をもらいます。

しかし派遣社員の場合は、
1.働いている会社は、派遣会社にお金を払う
2.派遣会社が、あなたにお金を払う
という2段階でお金の流れがあります。

後は、就業期間が定められていたり、3年以上同じ会社で働くことができないなどの制限があるのが派遣社員です。

ちなみにこの派遣社員にも、大きく分けると2種類あり、派遣会社との契約が「無期契約」なのか「有期契約」なのかです。

派遣会社の正社員として働き、その上で派遣される場合、「無期契約」となり、前述の3年の縛りはなくなります。

更に、無期契約の場合には、仕事をしていない時期(派遣先が変わるタイミング)でも、会社の規定によりある程度の収入が発生することもあります。

派遣社員はやめた方がいいと言われる一般的な理由(デメリット)

一般的には、派遣社員はやめた方がいいと言われます。

あくまでも「正社員と比べると」という意味合いになりますが、その一般的な理由を挙げていきましょう。

給料が安い

派遣社員は、一般的に正社員に比べると、同じ仕事をしていても給料が低いケースが多いです。

その理由としては、会社側が人を雇うことを考えた時に
「自社で正社員で雇うよりも、メリットがあるから派遣会社に依頼する」
という前提があります。

その理由の1つは、安く人を雇えるから・・・という事があり、結果的に派遣社員の方が給料が安い場合があります。

実際、私の会社でも派遣社員を入れる場合には、
「派遣社員を入れる場合、社員を入れる場合よりも利益が見込めるから入れる」
というケースがあります。

そのため、一般的に派遣社員は給料が安いとされています。

ちなみに、国税庁の調査によると2021年の正社員の平均年収が508万円に対して、派遣社員の平均年収は309万円と、200万円もの差が生まれています。

正社員は残業をしたり・・・といういくつかの条件が違うのは前提ですが、それでもかなりの金額の差が生まれているのが事実です。

ボーナスや交通費が出ない

次に、基本的に派遣社員にはボーナスがありません。

場合によっては、交通費も出ないことがあるようです。
(私が今まで働いていた所は全て出ていましたが)

ボーナスに関しては無期契約の場合には、会社によってもらえる可能性もあるかもしれませんが、有期契約の場合にはボーナスが出ないです。

先程の年収の差の大きな理由として、このボーナスの有無が考えられます。

これも、派遣社員のデメリットでしょう。

福利厚生がない(少ない)

次に、福利厚生。

基本的に、福利厚生は就業先の企業ではなく、雇用先(派遣会社)の規定に従う事になります。

そのため、福利厚生が少ないことが多く、特に有期契約の場合にはほとんどない人が多いです。

雇用が安定しない

企業が派遣会社を利用する大きな理由は
「必要なタイミングだけ、必要な人材を入れたいから」
という事が挙げられます。

正社員として雇用してしまうと、不景気になった時に人件費を削減することが難しいです。

一方で、派遣社員であれば契約期間がありますので、そのタイミングで契約を更新しなければ、簡単に人件費を削減することができます。

特に、季節によって売上が大きく変動するような業界の場合、
「繁忙期だけ人を雇いたい」
という要望は多いです。

派遣社員から見ると、急に仕事がなくなったり、職場が変わるなどのリスクがあると言えます。

出世がない

次に、派遣社員には出世する可能性がありません。

私自身、今は管理職として働いていますが、給料の中での管理職手当などの割合が非常に大きいです。

月に10万円弱はこういった手当てですので、それが得られないということは、何年働いても給料が中々上がらない事を意味しています。

しかも、派遣社員の給料を上げようと思ったら、企業によっては稟議を通す必要があり、かなりの手間がかかります。

そうなると、長期的に働いているほど給料アップが難しく、派遣社員のデメリットと言えそうです。

派遣社員のメリット

さて、反対に派遣社員にはメリットがあるのでしょうか?

職場環境を選べる

通常、正社員の場合には、転職はかなり大掛かりなものです。

履歴書的にも、将来的に不利になることが多く、私自身も苦労しているポイントです。

しかし、派遣社員の場合は職場環境が嫌だったら、次の契約満了時に別の派遣先に行く事もできます。

履歴書上も、同じ派遣会社で就業し続けている事になりますから、傷も付きません。

職場環境によって大きく左右される人にとっては、職場環境を何度も変えられるというのは大きなメリットでしょう。

仕事の責任が軽い

デメリットのところで、出世がないことを書きましたが、裏を返すと
「出世を前提に、レベルの高い仕事などをしなくて済む」
ということでもあります。

特に、プレイヤーとして働くほうが向いていて、人を管理したり、多くの人とコミュニケーションを取るのが苦手な人は、派遣社員という働き方の方が合っているケースがあります。

派遣会社の営業が間に入ってくれる

労働環境に不満があったり、給料に不満がある時、正社員の場合我慢する人が多いです。

「そんな事を言っても、みんな同じ」

という意識があるのでしょう。

しかし、派遣社員の場合はこういった不満を、派遣会社の営業に伝えることで
「派遣会社と就業先の会社間での交渉」
とすることができます。

実際、私の会社に来ている派遣社員もこの方法で
・フルリモート
・給料アップ
を実現しています。

会社的にも、
「今抜けられて、新しい人を雇うくらいなら、条件を変えてでもいて欲しい」
と考える場合があるのです。

私が実際に派遣社員をやっていた理由

さて、ここからは私自身が派遣社員をやっていた理由について触れていきましょう。

個人的な意見としては
「技術系でなら派遣社員も悪くない」
と考えています。

私自身は、
・工場
・システムエンジニア
の2つの職種で派遣社員をしていました。

その中でも、システムエンジニアとしてなら、派遣社員は有りだと感じています。

初期の給料の高さ

まずは、初期の給料の高さが派遣社員をやっていた理由です。

当時私は、借金の返済があり、少しでも給料を上げる必要がありました。

しかし、システムエンジニアとしての経験も不十分だったため、あまり高い給料で正社員になることが難しかったです。

そこで、派遣社員として働いたわけですが、前述のように出世は難しいものの、働きはじめの給料は正社員よりも良かったです。

これは、当時の正社員の人に聞きましたが、ボーナスを含めた年収が350万円ほどでした。

一方当時の私は、時給1800円だったので、

1800円 × 8時間 × 20営業日 × 12ヶ月 = 345万6000円

それなりに残業があったため、正社員よりも給料が高かったのです。
(後述しますが、そこから給料アップもしていたので、もっと差が出ました)

副業のしやすさ

次に、副業のしやすさ。

残業がそれなりにあったと言いましたが、実はこの残業、自分が希望してやっていました。

会社には借金のことを話していたので、好きに残業をしても良いと言ってもらっていました。

とは言うものの、働き方改革などで残業時間に制限があったので、プラスで副業もしていたのですが、副業の日は残業をしないなど、自由に決められたのは、派遣社員だからです。

当時の正社員は、強制的に会議が入っていたりと、残業が会社都合で必要になるシーンが見られたので、派遣社員の方が副業に向いていました。

給料アップの交渉のしやすさ

次に、給料アップのしやすさ。

実は、私の最初の時給は1800円だったのですが、そこから半年で2100円まで給料が上がっています。

というのも、契約期間を3ヶ月にして、3ヶ月の間に会社でそれなりに結果を出したため、課長も給料アップに応じてくれたのです。

社員だとそうはいきません。

基本的には給与テーブルがあり、一人の給料アップを認めてしまうと、他の人に対してもアップを求められるなどが考えられます。

そのため、こういった給与テーブルに縛られていない派遣社員は、給料の交渉が実はし易いのです。

更に、給料アップのタイミングは会社によって決まっており、基本的に年に1回しかタイミングがありません。

もちろん、そのために色々と努力はしましたが、同じ努力をしても正社員だと給料交渉は難しかったでしょう。

ちなみに、このときも派遣会社の営業が間に入ってくれていたので、交渉がスムーズにできました。

時給が2100円になったので、前述の計算でも

2100円 × 8時間 × 20営業日 × 12ヶ月 = 403万2000円

と、50万円以上の給料アップを、半年で達成しました。

残業代に関しては、1.25倍の2625円でした。

当時は20代なかばだったので、それなりに良い給料をもらっていた実感が有りました。

まとめ

今回は、派遣社員という働き方について見てきました。

個人的には、技術職であれば派遣社員も良いと思っていますが、それでも障害派遣社員を勧めるか・・・と言われると、いくつかの条件を満たしていないと難しいかなと思っています。

その条件とは、
・やりたいことがあって、それを優先させるための派遣社員
・投資による収入基盤がある上での派遣社員
・自分のビジネスを持っている上での派遣社員

などです。

こういった場合、時間の都合がつきやすく、楽に働ける派遣社員はメリットが大きいと思います。

なので、まずは自分の収入基盤を安定させるなどがおすすめです。

ちなみに私自身も、今正社員ですが副業や投資で収入の基盤を整えたら、正社員で働くかはわかりません。

同じ様に、生活基盤を整える事を目標にしている方は、是非このサイトの他の記事も参考にしてみてください。

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WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ