あーぁ。
仕事、行きたくないな。
なんて、誰もが一度は考えたことがあるんじゃないですか?
仕事をしないと生きていけない。
金銭的な問題もそうですし、会社を辞めて無職になれば、自分の社会的価値がなくなるような気がする。
選択肢が増えたと言われる世の中でも、多くの人は色々な物に縛られている感覚があるのではないでしょうか。
今回は、仕事で怒られるのが嫌で、会社に行きたくないくらいになった人に向けて、
「どうすればいいか」
の1つの指針になればと思っています。
私自身も、過去パティシエとして働いていた時は、怒られ続ける働き方でした。
精神を病んで、目の前に並ぶ包丁に
「指の一本でも落とせば、明日休めるんじゃないのか?」
なんて事を考えるほどにまで追い込まれました。
怒られる。
正直、働く上でこんなものが必要だなんて思いません。
でも、多くの人が怒ってきます。
この現状を、一緒に変えてみませんか?
なぜ仕事で怒ってくる人がいるのか
まずは、
「なぜ怒ってくる人がいるのか」
を考えてみます。
相手の事が理解できれば、精神的な苦痛が軽くなる事があるからです。
自分がそうされてきたから
最も多いのは、考え方が古くて
「自分も怒られて育ってきたから」
という理由で怒る人でしょう。
人間は、自分が育ってきた環境を当たり前だと思います。
そして、昔は体罰も学校で当たり前に行われていた時代。
そういった環境で育った人たちにとって「怒られる」ということは、日常の出来事なのだと思います。
たとえそれが、
「研究結果で、怒るよりも〇〇の方が、効果的」
という結果が出ていたとしても、自分の考えを変えようと思わない人も多いんだと思います。
精神的な余裕がないから
怒る側の人が、精神的な余裕がない事も原因です。
今は、経済的に厳しい家が多いです。
更に、日本は長時間労働が当たり前の会社も多いです。
会社の立場的にも、責任や重圧を感じている上司も多いでしょう。
こういった様々なストレスが重なって、上司にも精神的な余裕が無い可能性があります。
「いや、だからといってコッチには関係ない」
と感じる気持ちはわかります。
ですが、こういう人もいるということを理解しておきましょう。
(理由は後述します)
ストレスのはけ口にしている
自分が受けているストレスを、別の人に当たって解消する人も多いです。
私が冒頭でお話したパティシエ時代は、
「前の日に阪神が負けた」
という理由で八つ当たりされていました。
私は、それまで野球を見ませんでしたが、より嫌いになりましたね笑
正直、こういう人たちは「先輩や上司としての器」が出来ていません。
なので、本来は下っ端で居るべきなのですが、日本では
「先に入った人」
が先輩風を吹かせる風習があります。
年数が長いだけで出世しているおじさんも多いので、日本の会社制度にも問題がありますね。
自分だけが頑張ってると思い込んでるから
上司の中には、
「部下が仕事をしてくれない。いつも自分ばかり頑張っている」
と考えて、怒ってくる人もいます。
ちなみに、本当はこれ、思い違いであることが多いです笑
実際、仕事は誰が辞めても、何となく上手く回るのが普通です。
上司だけが・・・
なんてこと、あるわけないのですが、自意識過剰になっている人の中には、
「自分が頑張っているのに、他人は頑張っていない。それはズルい」
なんて考えて怒る人もいます。
ミスが多い
次に、上司の問題ではなく、あなた自身の問題として
「ミスが多い」
ケースがあります。
上司も怒りたくて怒るわけではなく、ミスが多すぎて指摘しなければいけないケースがあります。
更に、それがクレームに繋がるものや、命の危険にかかわることなら、怒らざるをえないケースもあります。
教え方が下手だから
上司自身が、教えるのが下手なパターンも、怒る人が多いように感じます。
きちんと言葉で説明したり、見せて教えるわけではなく、
「見て盗め」
みたいなタイプに多いです。
こういう人は、教えるのが驚くほど下手で、部下はその説明では理解が出来ません。
結果
「どれだけ教えても、部下が育たない」
とヤキモキして怒るのです。
人としてウマが合わない
そもそも、人として嫌われているパターンでも、怒られることがあります。
嫌いな人って、何をしてても鼻につくもの。
ちょっとしたミスも
「アイツ、またミスりやがった」
なんて事を姑の様に見つけてきます。
これを、心理学では「確証バイアス」なんて言われ方をします。
「アイツはミスが多い」と相手の中で断定されている場合、それを証明するような出来事に、より注目してしまうのです。
ただ口が悪いだけのケースも
相手は、「怒っているつもりがない」というケースもあります。
特に関西人は、そう思われる人が多いかもしれませんが、語気が強い地方の言葉は、普通に喋っていても
「怒ってる?」
なんて言われることがあります。
基本の考え方は『自分の問題と相手の問題』の切り分け
会社で怒られる事に関して、最も注意するべき点として
「誰の問題なのか」
という事が挙げられます。
これは、アドラー心理学でも言われることですが、
「自分の問題と他人の問題を分けて考える必要がある」
ということです。
例えば、上司が怒る事に対して、
・自分がミスをしている
・自分が連絡をしていなかった
・自分の能力が足りない
など、「自分が」という内容は、自分の問題です。
一方で、
・上司の器が小さい
・上司の精神的な余裕がない
・上司の口が悪い
など、「上司が」という内容は他人の問題です。
基本的には、自分の問題は解決・解決に努め、他人の問題は無視する。
これが大切です。
怒られて気に病んでしまう人の多くが、
「他人の問題まで、自分の問題のように捉えてしまう」
という現象に陥ります。
先程の例だと、
「どうすれば、上司が優しくなるのか」
「どうすれば、上司が考え方を変えてくれるか」
という事に固執しすぎるのは、他人の問題を解決しようとしている可能性があります。
もちろん、その中から
「上司が考え方を変えてくれるように、説得してみる」
という様に、自分のアクションに落とし込めるケースもありますが、まずは「自分」に着目してみて下さい。
仕事で怒られないためには?
次に、仕事で怒られないためには、どの様にすれば良いのでしょうか。
まずは『ミスして当たり前』と考える
最初に考えるべきなのは、「ミスして当たり前」ということ。
ミスをすること自体には、それほど大きな問題はありません。
むしろ、ミスが頻発するなら、
・仕組みが間違っている
・手書きが多い
・自分の集中力が下がっている原因がある
など、他の部分が根本的な理由です。
また、ミスを隠そうとするなども、怒られる原因になります。
ミスを引きずる場合には、次のミスも起きやすくなります。
この様に、ミスにとらわれる事自体が多くの悪影響を生みます。
だからこそ、ミスは当たり前だということをきちんと自覚しておきましょう。
早めの報連相
怒られないために重要なのは、早めの報連相です。
報連相に関しては、別の記事で書きましたので、こちらも参考にして下さい。
特にダメな例が
「何事も上司に聞かれてから答える」
というパターン。
これは、私の部下でも多いのですが、
1.仕事を上司が部下に依頼する
2.期限の話はフワッと「今月中に」と言われる
この時に、月末の1週間くらい前に
「あの件、どうなってる?」
と聞かれた経験はありませんか?
これ、その時点で悪手です。
上司に聞かれてから答えるのではなく、自分から定期的に現状を報告するべきなのです。
あなた自身は、上司に聞かれなくても、仕事を進めているのかもしれません。
しかし、それは上司からは見えない。
なんなら、他の案件で、質問した時に、完全に忘れていた経験もある。
このような状態では、上司から聞かれる事自体が悪印象なのです。
話しやすい先輩を確保する
人数が少ない職場では難しいかもしれませんが、穏やかで優しく、自分が話しやすい先輩を見つけておくのも重要です。
優しい先輩に日常的に相談をしていれば、仮に上司から怒られている場面を見られても、助けてくれる可能性があります。
場合によっては、優しい先輩から人事部などに情報提供してくれる可能性もあるでしょう。
話す時の「おどおど」は完璧なる悪手
これは、経験則的な話ですが、よく怒るタイプの人に最もやってはいけないのが
「話す時におどおどすること」
です。
普段から怒る様な人は、声が大きく、自分の感情を外に出したり、周りにぶつけたりします。
怒っている自分が、周りから見るとみっともないなどの考えはなく、基本的に
「自分に自信があります」
そういうタイプの人は、はっきりとしない態度や、声が小さい人を嫌う傾向があります。
怒られて自信を喪失し、「また怒られるかもしれない」と萎縮した結果、おどおどと話してしまうと、余計に逆上させてしまいます。
これは、正直めちゃめちゃ私自身苦労しました。
結構、怒られると萎縮してしまうタイプで、声も小さくなりがちです。
でも、そうすると余計に相手がイライラしてくるのです。
更に、このタイプはコッチが考えている時間の無言も許しません。
思慮が浅いタイプが多くて、コッチは今までの話を整理して、言葉を選んでいるにも関わらず
「なんとか言ったらどうなんや?」
なんて追い詰めてきます。
(個人的にも嫌いです笑)
なので、この手のタイプと話をする際には、出来るだけ普段から声を大きくし、話をする際は、先に結論を出す事を強く意識しましょう。
(ちなみに、結論から言わなければ、最後まで話しを聞いてくれる器量はありません笑)
相手が望むコミュニケーションを探る
コミュニケーションは、相手が望む形を選ぶのも、怒られないためには重要です。
例えば、メールで連絡するのか、チャットにするのか、それとも対面か。
お客さんと電話をして、その内容をメールでまとめてから上司に報告しようと思ったのに、先に席に先輩が来て
「あの件、どうなってんねや?はよ報告せんかい」
みたいな経験、私にもあります。
あれ、結構メンタルにきますよね。
「あ、今メールで作ってて・・・」
なんて言うと、言い訳するなと怒られたり。
怒るタイプの人は、自分のしたいコミュニケーション以外は認めない事が多いです。
特に
「対面で言ってこい」
というパターンと、
「忙しいからメールで送れ」
というパターンに大別されるのではないでしょうか。
その場合は、相手が希望する方をメインで使うことを意識しましょう。
「状況見て判断しろ」
なんて、ふわっとした指示をしてくる人は、結構面倒ですが。。。
こういった場合も、ジャブを打つのはありです。
例えば、お客さんから電話が来て、その内容をシェアする場合。
まずは、対面で
「〇〇さんから電話が来ました。内容はメールで送りますね」
と対面での報告を軽めにする。
その時に忙しくなければ、
「今直接言って」
なんて言うと思います。
「分かった」
と言われれば、今は忙しくてメールでの報告を希望している。
こんな風に、相手の出方を見ながら進めるのが良いでしょう。
仕事で怒られて、会社に行きたくなくなった時の対処法
さて、どうしても会社に行きたくないレベルまで精神を病んでしまったら。
ここでは、その対処法を見ていきましょう。
部署異動を願い出る
まずは、ハードルが低いところからです。
最もハードルが低いのは、部署異動でしょう。
小さい会社では難しいかもしれませんが、多くの企業は現在
「人員不足」
です。
その中で、人に辞められるよりは、別の部署で頑張ってほしいと考える会社は多いです。
そのため、部署異動を受け入れてくれる会社は多いと考えられます。
更に、部署異動を申し出る際に、今の環境や状況などを説明すれば、違うタイプの上司の下につけてくれる可能性が高くなります。
休職してみる
次に、休職。
一度職場を離れる事で、心身をリラックスさせます。
追い詰められた状況では、更にミスを誘発する可能性がありますが、長期間休めば回復するケースもあります。
また、休職することで、理由を人事部などに話すかと思いますが、その結果
「上司側に注意が行く」
というケースも多々あります。
上司に問題が多い場合には、この休職を試してみるのが良いでしょう。
転職を考える
次に転職です。
人間関係を理由に転職する人は多いです。
ただし、その際には給料が下がる可能性も一定数あることを考慮しておく必要があります。
また、同じ業界だと同じ様な人が多い可能性もあります。
例えば、こういったすぐに怒るタイプの人は、体を動かす系の仕事や飲食店などには多いです。
IT業界には、あまり気性が荒い人はいません笑
なので、辞めてもまた同じ状況になる可能性はあります。
過去転職経験があり、会社を変えても同じ様な状況になる人は、業界を変えることを検討してみると良いでしょう。
最悪の場合退職代行も使う
仕事はあくまで、人生のメインにしてはいけません。
何よりも重要なのは「健康」や「幸せ」です。
精神的に病んでしまう位なら、仕事を辞めて実家に帰るなどを検討しても良いと思います。
どうしても会社を辞められない場合には、転職代行というサービスもありますので、検討してみましょう。
副業に全振りする
転職は不安。
でも、今の会社にいたくない。
という場合には、副業を頑張るのも一つの選択肢です。
色々な仕事でフリーランスがいる現在ですから、自分に合う働き方はきっと存在します。
そのためにも、まずは副業を頑張る。
この場合、副業で結果が出るまでの間、なんとか会社で給料をもらう・・・というのが必須になります。
前述の部署異動などと併用して行うと、よりスムーズに出来る可能性があります。
まとめ
今回は、仕事で怒られる人が、どうすれば良いのかを見てきました。
私自身、めちゃくちゃ怒られた経験もありますが、結構メンタルにきます。
多分、メンタル弱めのタイプです。笑
それでも、転職や副業をしまくって、今は結構平穏に働けています。
WEBライターは、そんな風に人生を変えてくれた選択肢の一つでもあります。
このサイトでは、副業関連の情報や仕事に関する情報を発信しているので、是非他の記事も参考にして下さい。