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改めて考える「質の高いコンテンツ」とは?SEOに欠かせない高品質コンテンツ作り

改めて考える「質の高いコンテンツ」とは?SEOに欠かせない高品質コンテンツ作り

SEOを意識してサイト作りをしている人は、質が高いコンテンツを意識していると思います。

ですが、
「質が高いコンテンツってそもそもどういうもの?」
という事を理解せずに、回り道をしている人も多いでしょう。

また、質が高いという意味を履き違え、逆効果の施策を打っているサイトも少なからず見かけます。

そのため今回は、改めて
「質の高いコンテンツ」
について考えてみたいと思います。

私自身は8年近くライターをやっており、長期契約のお客様も多かったです。

また、自分でサイト運営をしている観点からも
「自分でも成果を出しつつ、他者から見ても高い評価のコンテンツ」
を作る経験をしてきました。

そんな私が実際に記事を作るときに、意識している事も言語化しましたので、是非最後まで御覧ください。

質が高いコンテンツとは

では、最初に質の高いコンテンツそのものの定義をしていきましょう。

この記事では、
「コンテンツ = 記事」
と定義し、YouTube動画などではなく、WEBサイト用の記事についてお話しします。

ユーザーに価値を提供している記事

まず重要なのは、ユーザーに価値を提供している事です。

これは、どのサイトでも言及されている事ですが、
「サイト記事は、検索した人に価値ある情報を提供するもの」
と言うのが大前提となります。

ユーザーの価値にも色々なものがありますが、例えば下記のようなものです。

・知りたい情報が得られるもの
・人生の選択肢が増えるもの
・知らなかった新情報を得られるもの
・公式情報からの正しい情報
・どこよりも早い情報
・楽しい情報

などです。

一部、エンターテイメント性を求めるものか、もしくは知識欲を満たすものかなどにより、記事の構成そのものが変わりますが、いずれにしてもユーザーの価値を求めるのが正解です。

ユーザーの検索意図と合っている記事

ユーザーにとって価値のある情報でも
「今必要かどうか」
が非常に重要になります。

例えば、カレーを食べに行きたいとします。

そこで、
「カレー 大阪」
の様に検索した時に、

【美味しいスパイスカレーの作り方】

の様な記事が出てきたらどうでしょうか?

確かに美味しいかもしれないし、役に立つ情報かもしれません。

しかし、『今』欲しい情報ではありません。

こういった検索した理由や状況の事を
「検索意図」
と呼び、これを理解しながら書くことが重要になります。

オリジナリティのある記事

次に、オリジナリティ。

当然ですが、ネット上に同じ内容の記事が10個も20個もあったとしても、ユーザーからしたら、1つの情報だけで十分です。

そのため、コピーコンテンツがGoogleからマイナス評価を受けるわけなのですが、そこから派生して
「オリジナリティの有無」
は、コンテンツの質を考える上で重要な要素となります。

EATが揃っている記事

EATは
「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」
の頭文字を取った言葉で、最近SEOでは注目されている概念です。

専門性は、その名前の通り専門的な情報を扱っているか。

権威性は、その業界であなた自身が実績を残している人か否か。

信頼性は、コンテンツが本当に信頼できる内容なのか。

を表しています。

これは、普段の会話でも同じだと思いますが、同じ内容でも「誰が話すのか」「何を話すのか」で、相手の受け取り方は大きく変わります。

IT業界未経験の人が語る「5G」よりも、ネットワーク関連の仕事を30年やってきている人から聞く「5G」の方が、正しく思えますよね。

このように、WEBコンテンツといえど、
「誰が作ったかもわからない、本当に正しいかもわからないコンテンツ」
が評価されにくい時代になっています。

そのため、このEATを揃えることが重要視されているのです。

ターゲットにとって読みやすい記事

次に、ターゲットにとって読みやすい記事が重要です。

同じ内容だったとしても、古文のように古い文体で書かれた文章は、恐らく多くの人は読みにくいです。

スマホで閲覧することが増えた現代では、改行が少ない詰まった文章も読みにくいでしょう。

論文のような硬い言葉が読みにくいと感じる人もいれば、箇条書きの方が読みやすい人もいます。

ユーモアが入っている方が読みやすい人もいれば、図解がないと理解できない人もいます。

このように、人によって読みやすい文章が違い、その多くは
「普段から触れている文章の違い」
にあると考えられます。

この読みやすい文章を、読んでほしい人に合わせて書くのが、質の高いコンテンツの条件と言えるでしょう。

顕在ニーズだけでなく潜在ニーズも汲み取れる記事

顕在ニーズが満たされている事も重要ですが、潜在ニーズが満たされる事も、質の高いコンテンツには重要です。

顕在ニーズとは、
「検索したキーワードに直接関連する内容」
のこと。

すでにユーザーも、知りたいとわかっている内容の事を指します。

反対に、潜在ニーズとは、まだユーザー自身が気付いていない問題に関する情報です。

例えば、「カレー レシピ」の場合には、
「レシピと作り方を知りたい」
は、顕在ニーズです。

すでにユーザーも意識しているニーズです。
(カレーばかりですいません。今食べたくて笑)

その一方で、
「カレーが健康に良い」
「〇〇と食べ合わせることで、健康促進効果が得られる」
などの情報は、調べた時には想像もしていない可能性が高いです。

しかし、読んでいく内に気になってきたり、この見出しを見て気になり始めるような内容があります。

これが潜在ニーズです。

顕在ニーズだけではなく、潜在ニーズも満たしているような記事は、一般的に良い記事とされています。
(内容によっては、顕在ニーズだけをしっかりと満たす・・・が正解のパターンもありますが)

なぜ質の高いコンテンツが必要とされるのか

では、なぜ質の高いコンテンツが必要とされているのでしょうか。

SEOに有効だから

最も重要なのが
「SEO的に有効だから」
です。

基本的にサイトは、サイトを作って終わりではありません。

そのサイトが検索結果に出てきて、そこから検索流入があって・・・

そこで始めてサイトのコンテンツを見てもらえます。

そのため、まずはSEOで上位表示することを目的にしているサイトは多く、質の高いコンテンツは、このSEOで高く評価される可能性があるからこそ、質の高いコンテンツが必要とされているのです。

因みに、サイトの中には
「広告からのアクセスを主軸においているサイト」
も存在します。

が、広告からのアクセスをメインとするサイトは、費用対効果が悪く、長期的に見た時に利益を出すのが難しいという特徴があります。

そのため、コンテンツマーケティングなどの言葉とともに、SEOを重視したサイト作りが主流になっているのです。

ネットがそもそも「情報」を求める場所だから

次に、ネットというものの本質的な価値について。

ネットで検索をする人のほとんどが「情報」を求めます。

新しい情報や、知られていなかった情報、リアルな情報など。

情報を求めて検索をするのが一般的です。

反対に、エンターテイメントなどのようなコンテンツは、検索よりも動画のオススメ欄などから見つけられる事が多く、Youtubeなどではそういった戦略が取られることも多いです。

ですが、少なくとも現状の世の中では
「ネット = 情報を探す場所」
であり、この情報の品質が、そのまま記事の質の高さに繋がってきます。

情報が溢れかえり「不要」を選別する必要があるから

ネット上には、無数のコンテンツが存在します。

数十億、数百億というコンテンツが有る時に、Googleは常に
「不要なコンテンツ」
を選別する必要があります。

それこそが、Googleがユーザーに提供する価値でもあります。

この不要なコンテンツを選別するサービスであるGoogleが、不要と判断するのは、
「価値の低いコンテンツ」
なのです。

これが、ネット上に数サイトしか存在しないインターネット初期の頃であれば、質の高いコンテンツがなくても、Googleから「不要」という認定をされることはありませんでした。

しかし、多くのコンテンツが作られ、要不要を判断する必要が出てきた。

だからこそ、価値が高いコンテンツである必要性が出てきたのです。

質の高いコンテンツを作る方法

さて、具体的に質の高いコンテンツを作るには、どうすれば良いのか。

今回は、私自身が意識している事を中心にお話していきます。

ターゲットを明確にする

まずは、読んでくれる人のターゲット層を明確にします。

この記事なら、
「質の高いコンテンツがどういうものか知り、自分で作れるようになりたい人」
です。

誰に向けて書くのかで、書くべき内容も変わってきますし、その人に合わせた表現が可能です。

検索意図を探る

次に、検索意図を探ります。

質の高いコンテンツについて調べている人は、高確率で
「自分で書けるようになりたい」
と思っているはずです。

そこで、この章を作っています。

このように、「何目的で記事を読んでるか」を探っていきましょう。

上位コンテンツをリサーチする

次に、自分が書いている記事のキーワードで検索したときの、上位コンテンツを確認します。

すでに上位で表示されているコンテンツは、
「同じようにSEO対策をして作らてた記事で、現状上位の記事」
です。

ということは、Google的には今のところこれらの上位サイトが
・ユーザーの検索意図を把握している
・質が高い
という評価をしているわけです。

そのサイトにあって、自分のサイトに無いもの。

これを自分のサイトにも付け加えていきます。

サイドテーマについても調べる

これは記事によって異なりますが、サイドテーマについても、調べていきます。

例えば、「カレー レシピ」のキーワードの記事に対して、カレーに使われるスパイスの効能も入れたとします。
(別の記事にして内部リンクを貼るかは別にして)

その場合、
「ターメリック 効能」
「クローブ 効能」
などの、利用されるスパイスの効能での上位サイトも、リサーチ対象にします。

その中で、自分のサイトの検索意図とずれない内容で、自分のサイトに存在しない情報は、随時足していきます。

最も多く深い知識を提供できているか

上位コンテンツのリサーチと、サイドテーマのリサーチにより、自分のサイトの情報量は、他のサイトよりも多くなっている事がほとんどです。
(自分のサイトに存在しないコンテンツを足しているので、当然ですよね)

そして、それらの情報の深さを求めていきます。

読みやすくわかりやすい内容で、情報を整理していく。

そうすることで、質の高いコンテンツを目指します。

公的データを引用できるか

更に、公的データを用いることができるテーマなら、その情報を足していきます。

例えば、厚生労働省のデータや、総務省のデータなど。

特に金融関連や統計データを元に考察をする場合には、公的データはEATにおける、信頼性に繋がります。

もちろん、不要な情報を入れる必要はないので、自分のサイトに必要だと思った場合のみの対応です。

体験・経験を述べられる場所を探す

次に、自分の経験や体験を入れられる場所には、体験ベースの話を入れていきます。

これは、オリジナリティを高める事に加えて、EATにおける専門性を高める意味合いがあります。

特に個人のサイトにおいては
「色々な経験談を話すこと」
自体が、ユーザーにとって大きな価値になる可能性があります。

ただ単に情報を並べるだけでは、ユーザーにとって価値はなく、また他者サイトとの差別化にも繋がりません。

そのため、体験や経験を入れられる部分には、しっかりと入れていきましょう。

画像化すべき部分を考える

次に、画像化するべき部分は画像にしていきます。

画像に限らず、表なども含めて、最も見やすいコンテンツに仕上げる工夫をしていきます。

ただし、この時に注意するべき点としては、
「画像にするのに時間をかけ過ぎるくらいなら、色々なコンテンツを増やす方に注力する」
ということも重要です。

私自身、記事の多くは文章で完結しています。

それは、文字だけでも充分に内容が伝えられると思うからです。

画像を作って時間を使うくらいなら、より多くの情報を提供するほうが、ユーザーにとって価値が高いと判断しています。
(ただ、これに関しても、サイトの方針や内容によって変わるので、一概には言えません)

定期的にリライトしていく

その後、定期的なリライトをしていくことで、品質を高めていきます。

私自身も、自分の書いた記事を後で読み返すと、
「内容が薄い」
と感じる記事があります。

その場合は、何が足りないのかを明確にし、必要な情報は足します。

そうやってリライトを重ねれば、自然と内容は濃くなっていきます。

まとめ

今回は、
「質の高いコンテンツ」
についてまとめました。

何年も文章を書いていても、「正解」は無く、やればやるほど色々な改善点が出てきます。

また、時代の変化や自分の経験が増えれば、過去の記事の改善の余地も出てきます。

そのため、初心者は特に
「どう書けばいいか」
「何を書けばいいか」
に迷うと思います。

しかし、実際に手を動かし続ければ、少しずつその改善点が見えてきます。

この記事をブックマークなどしておいて、定期的に見直し、そして良い記事を作り上げていきましょう。

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WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ