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会社に依存しない生き方とは?依存するリスク・依存しないメリットや方法/コツ解説

会社に依存しない生き方とは?依存するリスク・依存しないメリットや方法/コツ解説

「会社に依存しない生き方がしたい」

と考える人は多いでしょう。

「依存」という言葉は、あまり良い印象を持てないと思います。

タバコや酒・ギャンブルなど、「依存症」と言われる行為は
「それ無しでは生きていけない」
という状況を表しています。

それと同様に、会社に依存するというのは
「会社無しでは生きていけない」
という状況です。

とは言うものの、酒やタバコとは大きくその性質が異なります。
(これについては本文中で解説します)

今回は、この会社に依存するということについて考えていきたいと思います。

その上で、
「どうすれば会社に依存しない生き方ができるのか」
「起業は怖いからできないけど、依存しない生き方は可能?」
「会社に依存しない生き方のコツ」
などをお話できればと思います。

私自身は、会社に依存しない働き方を目指して動き出し、すでに10年以上が経ちました。

その間に、成功も失敗も経験しつつ、完全に会社に依存せずに生活していた時期もあれば、借金を背負って依存せざるを得なくなった時期もあります。

今は、会社に依存せずに生きるための再チャレンジ中です。

そんな成功も失敗も経験してきたからこそ、実体験を元にお話できると考えています。

会社に依存しない生き方とは?

まずは、そもそも会社に依存しない生き方とは、どのようなものかを解説していきましょう。

会社に依存しないというのは、人によって少しずつ解釈が異なる部分があるので、少なくともこのサイトでの定義をお話していきます。

会社に依存しない生き方の定義

会社に依存しない生き方とは、
「今すぐに会社を辞めても、問題なく生きていける」
という状態を指します。

例えば、生活費が月に20万円かかるとします。

サラリーマンとして月に20万円稼いでおり、副業でも20万円稼いでいる。

この状態で、会社が倒産しても副業収入だけで、難なく生活ができます。

もちろん、貯金できる額が変わってしまったり、一時的に節約が必要になるかもしれません。

しかし、それでも十分に生きていける。

この状態が、会社に依存していない状態であると考えます。

「依存」の問題は「したくないのにしなければならない」

冒頭でもお話しましたが、依存という言葉は、タバコや酒・ギャンブルでも利用されます。

しかし、これらのいわゆる依存症というのは、止められない反面
「やりたくてやっている」
という部分もあります。

「それをやっているときだけは、不安なことを忘れられる」

と感じる人も多く、依存せずに楽しんでいる人も多いです。

一方で、会社に依存するというのは、その多くが
「好きでやっているのではなく、働かなければ生きていけないから」
という理由でやっています。

会社が倒産したら、生活が困窮する。

このような状態は、健全な状態とは言い難く、私個人としても問題視しています。

会社に依存しない = 起業 ではない

ただし、ここで注意しておきたいのは、
「会社に依存しない = 起業」
ではないことです。

前項でお話したように、
「本業 + 副業」
で依存せずに働くことも可能です。

この場合、サラリーマンとして働いているものの、
「いつでも仕事を辞められる」
という状況です。

このように多くの場合、収入面でサラリーマンの収入がなくても生活ができる状態であれば、起業する必要自体はありません。

会社に依存する生き方のメリット

では、会社に依存することにはメリットがあるのでしょうか。

収入と思考が安定する

サラリーマンとして会社に依存する上で、最も大きなメリットは
「収入と思考が安定する」
ということです。

収入が安定しているのはもちろんですが、前項でお話したように、会社で働きながらも依存しない生き方は可能です。

しかし、会社に依存する場合には、更に「思考」も安定します。

というのも、会社に依存するという事は、仕事以外の事を考える必要がありません。

いわゆる脳死で働けるのです。

悪い意味で捉える人もいるかも知れませんが、同じような毎日の繰り返しは、
「刺激こそ無いけど、安心感がある」
という状態です。

仕事時間は仕事を頑張り、プライベートの時間は、遊びに全振りできる。

これは大きなメリットです。

仲間意識が生まれる

次に、仲間意識が生まれます。

会社に依存するということは、会社の人間関係が非常に重要になります。

もしも居心地が悪い状況になってしまえば、今後何十年とその状況になってしまう。

これは嫌ですよね。

なので、
「どうせ転職するし」
と考えている人に比べ、社内の人間関係を大切にします。

そして、こういった人はまだまだ日本企業には多いです。

そのため、仲間意識が生まれる可能性が高いです。

余談ですけど、丁度この前会社の飲み会で、この話になりました。

上司から
「もっと、会社にどっぷり入ってくれれば、もっと仕事振りやすいのに」
みたいなことを言われました。

その理由が、私が適度に飲み会は断るし、会社での人間関係は最小限にしているからだそうです。

まさに、上司は私を会社に依存した状態にしたい事の現れでしょう。

周りと同じ安心感がある

先ほどの話と繋がりますが、日本では会社に依存して働く方がマジョリティです。

だからこそ、あなたもわざわざ
「会社に依存しない方法」
を探していた(もしくは気になった)のでしょう。

このマジョリティに属する事ができるのが、会社に依存することのメリットです。

周りと一緒がいい。
周りから浮きたくない。
皆と違うのは怖い。

こう考えている人からすると、安心感がある生き方と言えます。

もちろん、それが自分にとって最善かを考える必要はあるものの、気持ちの余裕が違います。

勉強する量が少なくて済む

会社に依存する生き方の場合、勉強するべき事は限られてきます。

基本的には、今の仕事と関連していることです。

しかし、例えば副業をするなら、色々なことを勉強する必要があります。

私も、最初の頃は寝る時間を削って本を読み、実践してきました。

まぁ、寝る時間を削ったのは、当時ブラック企業勤めで、プライベートの時間がなかったからなんですが笑

寝る時間を削るかは別にして、勉強にプライベートの時間を削られる事は確かです。

そういう意味では、勉強量が少なくても生きていけるのが、依存することのメリットとも言えるでしょう。

誰もが会社に依存しない生き方を目指すべき

さて、会社に依存することにはいくつかのメリットは有りました。

しかし、個人的には
「誰もが会社に依存しない生き方を目指すべき」
だと考えています。

私自身が、会社に依存しないようになってからの方が、サラリーマンとしても成長できた事もありますし、何よりも後述する「リスク」が回避できました。

会社に依存しないようにした上で、
・そのままサラリーマンも続けるのか
・起業するのか
・フリーランスになるのか
という選択をすれば良いだけで、依存し続けることは良くないと考えています。

会社に依存し続けることのリスク

では、会社に依存し続けることには、どのようなリスクがあるのでしょうか。

会社の業績に収入が左右される

1つ目は、会社の業績に収入が左右される点です。

例えばボーナス。

ボーナスは会社の業績が悪ければ出されない事もあります。

一方で、業績が良くても、昇給は難しければ、別途支給される金額も大したものではない。

そういう会社が多いです。

このように、会社の業績に一喜一憂しなければならないのは、リスクです。

他にも、「頑張って成果を出した」としても昇給はしれていますし、頑張る意味を見いだせずにモチベーションが下がる事も十分に考えられます。

いつまで経ってもやりたい事ができない

次に、

「自分のやりたいことがいつまで経ってもできない」

というリスクがあります。

仕事をしている人なら誰しも
・いつか時間ができたらゆっくりと旅行に行こう
・いつかお金に余裕ができたら趣味を見つけよう
・いつか仕事が落ち着いたら英語でも学ぼう

なんてことを考えたことがあるのではないでしょうか。

しかし、そんな「いつか」は決して来ることなく、段々とそのやりたいこと自体を忘れていってしまうことが多いのが現実。

これは、
「人生の中で一番重要」
と考えているからこそ起こりうることであり、会社に依存していることの証拠にもなるのです。

そうなると、自分が本来やりたかったことができない可能性が高く、将来後悔する危険性があります。

安定してるはずなのに常に収入の不安がある

会社員は、一見すると収入が安定しているはずなのに、常に収入の不安があります。

特に、コロナ以降この考え方が強くなったという人は多いのではないでしょうか。

ずっと会社に尽くしていたのに、いざとなったら簡単にクビにできる。

この事実を目の当たりにした人は多いでしょう。

このように、会社というのは1個人を守るために動くのではなく
「会社を存続させること」
を優先します。

ということは、会社を存続させる上で不要な人を切る選択も、当然といえば当然なのです。

このように、一見安定している収入も、その収入に依存してしまうと思わぬ危機に直面するでしょう。

「クビなんて、日本の企業だと非常に稀なケースでしょ?」

なんて思っている人もいるかも知れません。

ですが、そう安心できるものでもありません。

クビにはならなくても、
・ボーナスカット
・降格
・減給
・左遷

などなど。

サラリーマンとして働いている上での収入減のイベントというのは、いくつも考えられます。

このように、サラリーマンと言っても、収入の不安は常に隣り合わせなのです。

他にも、人事異動で嫌な人が急に上司になるなど、案外サラリーマンというのは、収入も環境も安定していないと言えます。

会社に主導権を握られる

会社に依存してしまったときに、会社に主導権を握られるのも、大きなリスクです。

例えば、給与交渉。

自分の仕事量に対して、給料が見合っていないと感じている場合に、交渉する上でも、会社に依存している人は
「文句があるなら辞めれば?」
なんて言われようものなら、引き下がるしかありません。

むしろ、そういう状況になって、その後気まずい状況になるのを避けるためにも、交渉そのものをしないのが普通ではないでしょうか。

しかし、会社に収入を依存していなければ、
「そんな事言うなら転職します」
という選択肢を持つことができます。

実際、私自身も会社と給与交渉をして、年収で100万円以上の年収アップ経験があります。

それもこれも、会社に依存していないからこそ、強気でいけたのが大きいです。

会社に依存してしまうと、どうしてもこういう場面で弱気になってしまいます。

他にも、理不尽な要求などに対しても、断る勇気を持てるのは、会社に依存していないからこそできる事・・・と言えるでしょう。

会社に依存しない生き方の手順

リスクを考え、今後会社に依存しない生き方を選択したい。

そう思い始めたのではないでしょうか?

もしくは、すでに依存しないことを心に決めているかもしれませんね。

では、具体的にどうすれば会社に依存せずに生きることができるのでしょうか。

会社に依存しない上で、基本的に重要なのは、「収入」です。

副業

副業で収入を増やす。

この方法が、私自身が会社に依存しない様になった方法です。

他の方法よりも、直接的に収入に繋がりやすいという特徴がありますし、私自身は元々起業を目指していたこともあり、その経験を積む上でも、副業が適切な選択でした。

現在は、ペースを落としているので、本業ほどの収入は得られていませんが、
「本業 + 15万円」
というような収入になっているので、これからの人生は

・やりたいけど収入が低い仕事に転職する
・稼げる仕事に就いて資産形成を加速させる
・同等レベルの収入で、より良い職場環境に転職する

など、自由に仕事を選択することができます。

実際、節約をすれば副業の収入だけでも生活自体はできるので、その安心感は非常に大きいです。

投資

投資から不労所得を作ることでも、会社に依存しない生活は可能です。

サイドFIREなどができるだけの資産が作れれば、完全に会社に依存しない働き方ができるようになります。

私自身は副業に加えて、現在はこの投資からの収入も作りつつあります。

資格

会社に依存しないという意味合いでは、専門性の高い資格やスキルを身につけることも、1つの方法です。

ただし、資格が現在乱立しているので、
「一生安泰の資格」
というものはなく、常に勉強が必要になる可能性はあります。

しかし、転職を考える上でも、非常に有利になる可能性が高く、また会社にバレても何の問題も無いので、おすすめの方法ではあります。

場合によっては、その資格によって今の会社で昇格したり、手当がもらえることもあるでしょう。

人脈

人脈を作っておくことも、会社に依存せずに生きる方法です。

例えば、色々な会社をしている人と繋がっていて、もしも今の会社をクビになった場合や、倒産した場合に、仕事をくれる人がいれば、会社に依存する必要がなくなります。

起業という意味でも、有効な手段です。

ただし、人脈と言っても、
「ただ知っているだけの人脈」
に意味はなく、

「互いにメリットを与えられる関係性」

の人脈を意識して作る必要があります。

フォロワーを増やす

現代の資産の1つが、SNSのフォロワーです。

フォロワーが多ければ、新しいビジネスをするときに見込み客を容易に見つけることもできますし、Youtubeを始めても、すぐに収益化が可能です。

それ以外にも、クラウドファンディングで支援者を募ることもできれば、仕事を手伝ってくれる人を探すこともできます。

様々な活用が可能なフォロワーを増やすことも、会社に依存しない上では重要な方法です。

ただし、この方法は顔出しをする際などには、会社に悪影響がないかなどをしっかりと検討した上で行いましょう。

会社に依存しない生き方のコツ

では、前項のいずれかの方法を使って、会社に依存せずに生きるためのコツについても触れておきましょう。

いきなり多くを求めない

多くの人は、会社に依存しない生き方を選ぶ際に
「いきなり独立できるくらいのレベル」
を目指したがります。

例えば、月に20万円~30万円の副業収入を目指すようなパターンです。

しかし、大きな結果を求めた人は、実際にうまくいかなかったときの落胆も大きいです。

特に副業の場合には、それが原因で副業を諦めてしまう人は驚くほど多い。

そのため、心構えとして
「数年後に月5万円を稼ぐ」
くらいのゆるいモチベーションでやる方が良い人もいます。

モチベーションの保ち方は人それぞれですが、結局のところ、

「止めない」

ということが最も重要です。

なので、無理しすぎないような目標設定にしましょう。

サラリーマンとしての地位もうまく使う

サラリーマンの立場をうまく使うことも、会社に依存しない上では重要です。

例えば、住宅手当などの福利厚生。

うまく使えば実質給料を上げることができます。

資格手当などもそうですね。

独立起業してから資格を取得しても、それだけでは1円にもなりません。

なんなら、資格の受験費用でマイナスになります。

一方で、会社が受験費用を出してくれるパターンは多いです。
(仕事に関連性のある資格に限られますが)

更に、合格時に報奨金が出る場合や、資格手当がつくこともあります。

こういった部分は、サラリーマンの内に活用しておくのが良いです。

昨年よりも今年良い状況になるように考える

会社に依存しない生き方を模索する上で、一時的に後退する時期もあります。

私も副業で何度かスランプを経験したことがあります。

そういったときに、それで諦めるのではなく
「それでも、去年に比べれば少し前に進んだ」
という実感を持ちながら進むことで、モチベーションを維持できます。

私自身も
・このサイトの記事数
・資産額
・貯金額

など、色々な部分で「去年より少し成長した自分」を見ながらモチベーションを保っています。

反対に、他人と比較してしまうと、どうしてもネガティブになりがちで、モチベーションが下がってしまうでしょう。

定期的に目標設定・確認の時間を取る

目標設定が重要であるということは、多くの自己啓発本で書かれています。

しかし、そのための時間を定期的に取れている人は、驚くほど少ない。

私自身も、意識しなければ数ヶ月間、目標設定していなかった・・・ということは多々あります。

なので、できれば月イチくらいでは、しっかりと時間を取って目標設定をする時間を取るのが良いでしょう。

仕事に忙殺されない

本業で忙しくしすぎない。

これも、会社に依存しない生き方において重要です。

忙殺されてしまうと、目標を見失うだけではなく、体力的に副業ができなかったり、働く意味を見失ったりします。

もちろん、繁忙期には仕方ない・・・という人もいるでしょうが、できるだけ心と身体に余裕を持つことが重要です。

まとめ

今回は、会社に依存しない生き方について見てきました。

多くのサラリーマンが、会社に依存して働いています。

特にブラック企業で働く人などは
「転職するという選択肢も見えないくらいに追い詰められている」
ということが少なくありません。

私自身も、1日16時間労働の企業で働いているときには、同じような状況でした。

しかし、会社に依存しない生き方ができるようになってからは、順調に人生を歩めています。

自分に対する自信も芽生えてきたり、将来やりたいことのために準備ができたり。

良いことを挙げればきりがないくらいですが、あなたにも是非同じような状況を目指して欲しいと思っています。

このサイトでは、副業や仕事に関する情報発信をしています。

特に副業に関しては、実体験ベースでアドバイスも記載しているので、是非参考にしてみてください。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ