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今からでも頑張るべき?出世することのメリットとデメリットまとめ

今からでも頑張るべき?出世することのメリットとデメリットまとめ

今の時代
「出世をしない」
という事を選択する人も多いです。

出世によって仕事の責任が増えたり、残業時間が増える事を嫌う若い人が多いというのも耳にします。

しかし、給料が上がりにくい今の日本社会では、
「出世は給料を大幅に上げるための1つの選択肢」
であることは間違いないでしょう。

では、実際には出世をするべきか否か。

それをどの様に考えれば良いのでしょうか。

今回は、出世のメリット・デメリットを比較した上で、私自身の体験を含めて
「どうするべきか」
を考えていきたいと思います。

更に、もしも出世がしたいと思ったときには、どの様にすべきかも合わせてお伝えできればと思います。

出世するのは時代に合っていない?

今の時代、
「出世よりも副業」
という話もよく聞きます。

私も、以前それをテーマに記事を書いてきました。

出世より副業は正解か?出世のメリット/デメリット
出世より副業は正解か?出世のメリット/デメリット本業と副業、どっちが大事か。この選択を間違えると、自分の人生が大きく変わってきます。その中でも「出世するか否か」は、大きな選択です。今回は、出世のメリットとデメリットについて見ていきます。...

この記事も、私のサイトの中で検索される頻度が高い記事の1つです。

それだけ多くの人が
「出世するよりも副業するほうがコスパが良い」
と考えているのでしょう。

出世に対するメリットは減ってきた?

その理由の1つは、「出世で得られるメリット」が減ってきていることが挙げられます。

給料が上がりにくい今の日本社会では、管理職になって管理職手当をもらったとしても、その給料の上がり幅が思ったより低いと感じる人が多いのでしょう。

仕事に対して、給料が合っていないと感じる人も多く、物価の高騰も相まって
「副業の方がタイパ良くない?」
と感じているのでしょう。

中間管理職は罰ゲームの立ち位置?

中間管理職が罰ゲーム化しているという話も耳にします。

大きな理由は、ハラスメントに厳しくなった事に加え、少子高齢化の影響で
「部下には怒れない」
「若手がすぐに辞めてしまう」
「辞めてしまうと次の人が中々集まらない」
「でも、数字を求められる」
という状況に陥っているのが現在の管理職です。

これにより、結果を出す必要があるのに、上手く部下を動かすことができず、管理職の難易度が非常に高くなってしまっているのでしょう。

これらの理由から、出世をしない人が増えているというのも、納得できるでしょう。

出世することのメリット

では、出世することには、どのようなメリットが有るのでしょうか。

給料が上がる

最も大きなメリットは、給料が上がることでしょう。

東京都産業労働局が調査した中小企業の賃金実情(令和元年版)では、管理職手当の平均は
係長:3万円
課長:6万円
部長:9万円
程度のようです。

ということは、平社員と部長を比較すると、月9万円。年間で計算すると100万円以上の差が出ます。

今の時代で、これだけ上がるなら、出世にもメリットはあるでしょう。

会社によっては、これらの手当もボーナスに影響することが有り、更に大きく給料が上る可能性があります。

仕事をコントロールしやすくなる

出世することによる2つ目のメリットは、仕事をコントロールしやすくなるということです。

例えば、平社員のスケジュールで会議が決まる可能性は低いですが、部長のスケジュールに合わせて会議が組まれることは多いです。

ということは、自分がベストなタイミング(例えば単純作業で疲れた頃合い)で会議を入れるなど、仕事のコントロールがしやすくなります。

他にも、自分の仕事を一部部下に依頼することもしやすいため、メリットは大きいと言えます。

本業の時間が楽しくなる

出世してくると、仕事の裁量権も増えてくるため、仕事そのものが楽しくなる可能性が高いです。

サラリーマンであれば、1日8時間が本業の時間となるわけですが、これだけの長い時間が「苦痛」であるよりも、「楽しい」時間であるほうが良いですよね。

一般的に同じ業務でも裁量権の有無で、楽しいと感じるかが変わると言われていますので、出世することで本業が楽しくなる可能性は十分にあります。

融通が効くようになる

裁量権と同様に、仕事での融通が効きやすくなるのも出世のメリットです。

例えば、平社員の場合には絶対に許されない
「仕事を少し早めに上がって飲み会に行く」
などの行為も、管理職だと許されることがあります。
(もちろん、それが良いとは言えませんが・・・)

出張の際の旅費も、多少高いところに泊まっても許可される可能性もあるでしょう。

この様に、働く上で融通が効くというのは、意外とメリットがあります。

自分自身の能力が上がる

管理職に求められる仕事内容は、平社員で求められることとは違っていることが多いです。

結果として、業務の幅が広がるなど、自分自身の能力アップに繋がることが多いです。

また、管理職は会社の中で人数が少ないため、平社員に比べて
「単価が高く、効果が高い研修」
などを会社が受けさせてくれる可能性も高いです。

実際、私の会社でも一般社員向けと管理職向けに研修が開催されており、内容がかなり異なります。

起業する際にも役立つ

将来起業する上でも、出世はメリットがあります。

1つは、後述する「箔がつく」ということ。

2つめは、「多くの人との人脈」ができること。

管理職になると、同じクラスの人との繋がりが強くなったり、他社の人も
「この会社の重要人物」
として、必死に名前を覚えようとしてくれます。

そのため、同業で独立する場合はもちろんですが、副業で別の事業をやっている状態から起業しても、その人脈が役に立つこともあります。

箔がつく

前述した起業に役立つ点としては、この「箔がつく」という点が挙げられます。

というのも、例えば転職を扱ったブログをするとして
「一般社員が転職のコツを教える」
のと
「人事部長が転職のコツを教える」
のとでは、後者のほうが信頼できる情報が得られそうではないですか?

この様に、どのような立場を経験してきたかで、今後のビジネスも変わってくる可能性があるのです。

もちろん、
「低収入の平社員が現状を暴露」
的な切り口もあるにはありますが、
「それを経験した上で、出世もできました」
となる方が、良い情報が提供できると感じています。

出世することのデメリット

続いて、出世のデメリットも見ていきましょう。

責任が大きくなる

出世をすると、責任が大きくなることをデメリットとして挙げる人は多いです。

部長の1つの言動が部署全体の売上を左右することも有り、その責任の重さをデメリットと感じる人は多いです。

もちろん、
「責任ある仕事の方が楽しい」
と思える人であれば、大したデメリットにはならないですが、こういったメンタルを持っている人は少数派でしょう。

自分の向き不向きを無視して管理を求められる

出世をする = 部下を持つ

のが一般的な会社員ですが、そうなると必然的に部下の育成も仕事内容に含まれてきます。

よくいるのが
「プレイヤーとしては優秀だけど、管理職向きではない」
という人。

こういう人の場合、自分に向いていない管理業務を求められることになります。

しかも、その向いていない管理業務を上手くこなせないと、会社からの評価は下がります。

これも1つのデメリットでしょう。

業務量が多くなる

多くの企業では、管理職になると
「今までの仕事 + 管理業務」
という働き方になることがあります。

こうなると、単に管理業務だけが増えることになるので、強制的に残業が発生する可能性があります。

雑務も増える

管理職になると、役員など更に上のレイヤーの人たちの気まぐれで資料作成などを頼まれる機会が増えます。

こういった雑務が増えることも、出世をするデメリットでしょう。

私自身は「出世する」事を選択した。その理由は?

私自身の話をしますが、私はこういったメリット・デメリットを感じながらも
「出世すること」
を選びました。

ここでは、その理由を解説していきます。

投資に回せる金額が大きくなる

出世して給料が上がる事は、出世の大きなメリットですが、増えた金額で投資をするのが私の1つの目的でした。

ある程度の生活水準を維持したうえで、投資をする。

これによって、将来のお金の不安を減らすためにも、出世を選びました。

会社での地位が自分を守ってくれる

出世をしていくと、一般社員に比べて
「会社にとっての重要度」
が増していきます。

結果として、自分を守ることにも繋がると考えたため、出世を選びました。

例えば、出世するために努力をして、上司から気に入られている。

こうなると、不要な雑務などを上司が振ってくることは無くなります。

それをしてしまうと、私に転職されると困ると考えるからです。

結果として、あまり会社としても重要ではない人に、重要ではない仕事を振る流れが作れる。

これが、私が出世を選んだ理由です。

働きやすい環境を実現しやすい

自分が長期的に見たときに働きやすい環境を作るためにも、出世する必要が有りました。

というのも、私自身は現場での仕事はあまり得意ではなく、管理仕事の方が向いていると感じています。

そのため、そういった苦手業務を部下に振れるポジションに上がる事自体が、自分が働きやすい環境を作るうえで必要だったのです。

副業で失敗したときの保険

私は、出世をしている一方で、バリバリ副業もしています。

ですが、副業は大きく稼げる可能性がある反面、失敗する可能性も十分にあります。

もしも失敗した場合でも、
・高い給料が有り
・働きやすい環境があり
・転職も容易
このような保険の役割として出世を選択しています。

出世するためには何をすれば良いのか

では、具体的に出世をしたいと思ったら、どの様に行動すれば良いのでしょうか。

自分自身の能力アップを続ける

1つ目は、自分の能力を上げることが必要です。

無能だと認識されている上司に部下はついてきません。

山本五十六さんの言葉にも
「やって見せて言って聞かせてやらせて見てほめてやらねば人は動かず」
という言葉があるように、人を動かすには最初に
「やって見せる」
ということが重要になります。

そのためにも、自分が高い能力を持っている必要があるのです。

因みに私が一番おすすめの自己投資の方法として
「速聴」
があります。

オーディオブックという、書籍を音声できけるアプリを利用して、通常の4倍の速さの音声を聞く。

そうすることで、脳の処理速度をアップさせる方法です。

加えて、ビジネス書などの情報をインプットできるので、一石二鳥の能力開発方法です。

詳しくは下記の記事から確認してください。

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「会社にとってプラスになるのはどういう方向か」を常に考える

次に、出世をするためには
「会社にとってプラスになる」
事を常に考える必要があります。

例えば、自分が忙しいときに
「部下に説明してやらせるには時間がかかるから、自分でやってしまう」
という人がいます。

こういう仕事の仕方をすることは、長期的に見たときに「会社のため」にはなりません。

仕事が属人化したり、部下が育たなかったりするからです。

この様に、自分個人のメリットや利益を優先するのではなく、会社の利益を考える癖をつけるのが重要です。

中長期的な目線でリスクを捉える

短期的な目線で仕事をしている人には、出世は難しいでしょう。

例えば、短期的に見たら今の社員で回す方が良いと思っていても、中長期的に見たときに、
「早めに人を入れて育成しておく」
ということは重要です。

そのため、短期的に見たときと中長期的に見たときで、取るべき行動が変わってきます。

これも、出世する上では必要な視点です。

上司とのコミュニケーションを増やす

出世するうえで重要なことの1つが
「上司に気に入られること」
です。

高い能力があって出世するパターンもあると思いますが、普通の人が出世するなら、上司に気に入られることの方が簡単です。

「上司に気に入られて、且つある程度の能力がある」

こういう人なら、出世できる可能性が高いです。

抽象化する力を鍛える

出世するうえで必要な能力の1つが「抽象化」だと考えています。

物事を抽象的に捉えて
「Aという事象とBという事象の共通点を見つける」
能力。

これが抽象化です。

これができないと、周りから見ると同じ様なミスだけど、自分にとっては違うパターンのミス。

こういうミスを何度も繰り返す可能性が有り、出世の確率が下がります。

そのため、抽象的に物事を捉える力をつけることが重要です。

自分に足りない部分を直接聞く

上司に対して、自分が出世する上で足りないものを直接聞くことも、出世のポイントです。

プレゼントは、自分の欲しいものではなく、相手が欲しいものを選ぶのと同様に
「身につけて欲しい能力は上司に直接聞く」
というのが有効です。

加えて、
「それを聞いて努力する姿」
を見せること自体も出世には効果的です。

出世に関する疑問

さて、ここからは出世を考えた際に疑問に思うであろうことを解説します。

能力がなくても出世はできる?

出世には能力がないといけないのか。

これは、「NO」です。

能力がないのに出世している人も多く、重要なのは
「管理職としての適正」
「周りの人とのコミュニケーションの取り方」
「仕事の能力」
など複数の評価項目がある中で、
「上司が出世させるうえで重要視している部分」
に優れていることです。

そのため、前項でも出世に必要な情報を直接上司から聞く事をおすすめしたのです。

コミュ力が低くても出世はできる?

コミュニケーション能力は、あらゆる仕事で重要視されますが、職種や会社によっては、コミュニケーション能力よりも出世に優先される事項があります。

例えば、
「リスクを管理する能力」
「人を育てる能力」
「業務を非属人化させる能力」
などが高ければ、コミュニケーション能力は低くても出世できる可能性があります。

優秀すぎても出世できない?

日本の会社では、しばしば
「優秀な人ほど出世できない」
という話を聞きます。

これは、上司が部下の能力に嫉妬している場合や、能力があることを鼻にかけて偉そうにしている場合に起こる可能性があります。

そのため、現在優秀な人は「周りからの目線」を意識しておくと良いでしょう。

出世できない職場は辞めるべき?

出世できない職場であるとわかった段階で、転職を検討するべきでしょうか。

選択肢としては
・出世できそうな会社に転職
・転職せずに副業に力を入れる
ということが考えられます。

こちらの記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

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出世できないで腐りそうな場合は?

出世で来なさそうな場合に、腐る人もいますが、それは非常にもったいないです。

単に今は出世のタイミングでない場合や、部分的に必要な能力がある場合もあるので、腐らずに努力するのがおすすめです。

こちらの記事も参考にしてみてください。

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中途採用では出世できない?

中途採用は出世できないと感じている人もいるようですが、最近の会社ではそういう所は減っていると思います。

私自身も中途採用でしたが、会社の中では異例の出世をしていますし、上司も中途組です。

会社や上司によっては
「中途採用 = また転職を繰り返す可能性がある」
と考えている古いところもあるため、一概には言えませんが、このあたりは会社の環境を見てみるのが良いでしょう。

まとめ

今回は、出世のメリット・デメリットを見てきました。

出世は、会社員人生における非常に重要な要素の1つであり、出世を真剣に考えることは、将来のキャリアプランを考えることにもつながってきます。

今日からなにか1つスタートするなら、何から始めますか?

もしもまだ見つかっていない人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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