こんにちは。こはくです。
今回は、ちょっとおもしろい話があったので、一つの参考にしたいと思い記事にしました。
この記事を読んでもらうと、
「単にWEBライターの良い面」
だけではなく、注意するべき点があることや、クライアント選びの重要性を学べるかと思います。
20代フリーランスWEBライターの方の体験談
あるクラウドソーシングサイトで、副業としてライターの仕事を始めました。
アニメやマンガのネタバレを主に掲載しているブログのお仕事をいただきました。
最低文字数3000文字で、報酬は1記事900円、10記事で9000円でした。
もともとアニメやマンガは好きで、題材も自分で選んで書くことができるという条件だったので、最初は自分に合っているなと思いました。
マニュアルも用意されていたので、書きやすかったです。
しかし、実際にマニュアル通りに記事を書いて納品したところ、修正点がたくさん出てきました。
最初は、初めてなので仕方ないと思っていましたが、修正したものを納品しても、また別の修正を依頼されました。
このようにラリーが何度も続き、結局1記事完成するまでに1週間以上かかりました。
お仕事の詳細には、
「インターネットで検索してわかる程度のもの」
と書かれていたのですが、あらすじを書くだけではダメなようで、
「もう少し詳しくストーリーを書いてください。」
「主人公が●●になった経緯や理由も詳しく書いてください。」
と言われました。
自分の見たことがある題材ではありますが、そこまで詳細に覚えていないので、ネット上で無断転載されているアニメを見直したり、ネタバレを公開している記事を探し出したりしなければなりませんでした。
マンガは特に情報が少ないので、かなり苦労しました。
10記事分で契約していましたが、4記事書いたところで続けるのが難しくなりました。
病気を理由に退職してフリーランスとして働き始めたので、きちんと報酬がもらえる仕事をしないと生活できなくなるという不安もありました。
そこで、
「病気や退職で記事作成をする余裕がなくなったので、お取引を中止させてください。」
と連絡しました。
しかし、
「進行管理をしている方や記事チェックを行っている方も10記事前提で契約しているので、基本的に中止はできません。」
と言われてしまいました。
「他の方のお仕事に影響してしまうのは承知しておりますが、1週間で900円ではとても生活できません。あまりにも単価が低すぎます。既に書いた4記事分の報酬もいらないので、中止させてください。」
とさらにお願いしましたが、やはり同じ理由で断られてしまいました。
他のワーカーさんの情報を見ると、作業時間が300時間、700時間という方もいて、私と同じく報酬は9000円でした。
クラウドソーシングサイトの運営に通報もしましたが、何も対応はありません。
プロジェクトが進行中のまま、今は連絡を取っていませんが、どうしたらいいのか分からず悩んでいます。
通常は、クライアントに相談すれば解決します。
この文を読んで、
「こんなにWEBライターって辛い仕事なの?」
と感じた人も多いのではないでしょうか。
実際、クライアントの中にはこうした人(会社)も存在します。
しかし、通常は話し合いで解決できる事がほとんどです。
私自身も何度も辞退は経験した
私自身も、過去にクライアントの修正が多く、また内容的にもリサーチが非常に難しいなどの理由で、継続が難しいと感じた案件はいくつもあります。
そして、そうした場合私自身は素直に謝って仕事をキャンセルしてもらいます。
普通のクライアントであれば、
「今の納品完了分の支払いはいらないのでキャンセルでお願いします」
これで解決します。
しかし、この女性の様に、中には応じてくれないクライアントも存在するようです。
トラブルにはどう対処すれば良いのか
今回のこの女性の対応は、かなり誠実に対応していると感じています。
私自身が過去に依頼したクライアントの中には、
「何の連絡も無く、作業もしていない」
というケースも多々見られました。
こちらから何度連絡をしても連絡が返ってこないのです。
依頼内容である程度の概要は記載できますが、マニュアルの内容も、依頼を受けてからでないとわかりませんし、
「受けてみたら思っていた内容と違った」
ということは少なからずありえます。
私がライターとして依頼を受ける際にも、
・思ったより難しかった
・思ったより面倒だった
・思ったより簡単だった
・思ったよりマニュアルが多かった
なんて事は多々あります。
それ自体は仕方の無いことだと思いますが、その後の対応が重要になります。
基本的な流れは、この女性が行ったように、
1.可能な限りやってみる
2.依頼のキャンセルを打診してみる
3.運営会社に相談してみる
という流れで良いです。
これでもしも解決しない場合には、もしも私であれば
「相手の依頼内容に、修正に関する話の詳細が無いため、無期限での対応は出来ない」
といった形で、相手の依頼に関する内容が過剰であることを伝えます。
また、それを運営会社に対しても相談するでしょう。
世間一般的に、クライアントが偉くてライターが下。
このような暗黙の了解がありますが、本来であれば取引先同士の対等な付き合いが大前提だと考えています。
もちろん、アカウントの評価が下げられる危険性はあります。
しかし、こちらが誠実に対応している中で、相手に不誠実な対応をされるのであれば、ある程度仕方がないと考えます。
その際、1つの低評価を受けたとしても、複数の高評価さえあれば、アカウント運営上は問題ないケースも多いです。
そのため、他の案件で頑張る・・・というのが、最も効率的な対応だと思います。
それでもアカウント評価が気になる場合には、
「自分が他のライターに依頼して書いてもらう」
という事も検討すると良いでしょう。
お金はかかりますし、この案件単体で見れば、赤字になるでしょう。
しかし、時間ややり取りの手間を考えると、自分は単に仲介役になって、もっとアニメに詳しい人に依頼するのが効率的です。
同じクラウドソーシングサイトを使い続ける予定であれば、これも選択肢の一つでしょう。
なぜ横暴なクライアントが跡を絶たないのか
この話の様に、クライアントが横暴なパターンは実は意外と多いです。
今回この話が出てきた経緯として、私自身が独自にアンケートを依頼していました。
そのアンケートの中で出てきた話を、更に深堀りしてもらった形になります。
このアンケートですが、他のライターさんの話にも、いくつかクライアントの横暴さを訴える内容がありました。
では、どうしてこのようなクライアントが出てくるのでしょうか。
予算のない(もしくはがめつい)個人が依頼している可能性が高い
今回のアニメ関連の記事は、典型例だと思いますが、こういった案件はアフィリエイトをやっている個人が出している依頼が多いと考えています。
アニメ記事は、最終的にNetflixやアマゾンプライムビデオ・Huluなどのアフィリエイト記事に利用される事が多いです。
アニメに興味を持つ→サブスクサービスに入会→紹介料がサイトに入る
このような流れです。
この時、テーマ的にも、報酬金額的にも企業がこのような案件を行うことは考えにくいです。
そのため、アフィリエイトをやっている個人からの依頼と考えられます。
個人アフィリエイターは、企業の依頼に比べると予算も少ないですし、『会社の信用』も必要ないため、無茶な依頼も出来ます。
通常、会社として依頼する場合、下手な対応をすると会社の名前に傷がつきます。
そうなると、長期的には損をするので、無茶な依頼は出来ないです。
しかし、個人となると横暴な人が出てきても不思議ではありません。
これが、横暴なクライアントが出てくる1つの大きな要因だと考えています。
報酬単価が低い案件
先程述べたサブスクサービスは、入会した際に会社に入る金額が少ないです。
例えばNetflixは、ベーシックプランで月に990円です。
仮にアフィリエイターに5000円の紹介料を支払ってしまうと、Netflix側は6ヶ月以降継続してもらえないと赤字です。
これではNetflix側もビジネスにならないでしょう。
そのため、こういったサブスクサービスでは、紹介料は良くても数百円程度になると考えられます。
ということは、
「1つの記事にもそれほど高い予算を使えない = ライターへの依頼料も安くなる」
という構図ができあがってしまうのです。
まとめ
今回は、私がアンケートをとっている中で、面白い話がありましたので、紹介しました。
クライアント選びは、WEBライターを長期的に行っていく上では、非常に重要なものです。
それがよく分かる事例だったのではないでしょうか。
私自身は、WEBライターとして案件を受ける場合は、とりあえず
・文字単価がある程度高い
・長期的な取引を前提としている
・記事の依頼数が多い
などの基準で選び、後は実際にやってみて合うクライアントか否かを判断します。
是非しっかりとクライアントの選定をしていきましょう。