こんにちは。こはくです。
今回は、ライターとして働く中で多くの人が遭遇する
「直接取引」
についてお話していきたいと思います。
SNSなどから直接仕事を依頼されるパターンもありますし、クラウドソーシングサイトを利用していたら、相手から相談を持ちかけられるケースもあります。
そんな時にどうすれば良いのか?
直接取引にするべきなのか?
という指針になればと思っています。
WEBライターとして「直接取引」を持ちかけられたらどうすれば良いのか
WEBライターとして活動していく上で、直接取引を相談されるケースは非常に多いです。
実際、私自身もこれまでいくつかの案件では直接取引をしています。
直接取引にはメリットが多い
直接取引をするメリットとしては、「収入」の面です。
例えば、大手のクラウドソーシングサイトを利用する場合、平均で2割くらいは手数料で取られます。
多くのクラウドソーシングサイトでは、
「低額取引は手数料が高く、高額取引は手数料が下がる」
という形式を取っています。
しかし、ライターとして依頼を受ける上で、この高額取引になるケースはほとんどありません。
高額取引は、システムの作成などの依頼のための仕組みでしょう。
例えば私がオススメしているLancersでは、下記のように記載があります。
ランサーへの支払い報酬のうち、金額によって契約金額(税込)の5%-20%がシステム手数料(税込)となります。契約金額(税込)の内、20万円を超える金額部分については5%のシステム手数料。10万円超〜20万円以下の金額部分については10%のシステム手数料。10万円以下の金額部分については20%のシステム手数料となります。
手数料の計算方法は、それぞれの金額部分に対して計算します。15万円の場合は、10万円部分は20%、5万円部分は10%となり手数料は25,000円となります。詳しくは以下の計算例をご確認ください。
つまり、10万円以上の依頼でなければ、手数料は20%という計算になります。
よほど大量の記事数をまとめて発注してもらう・・・などがなければ、手数料が下がることはないでしょう。
逆に言えば、直接取引にすると、クライアント側としては、20%の手数料を払わなくて良い計算になります。
結果、10%依頼料を上げたとしても、クライアントにとっては損失にならないのです。
そのため、一般的にクラウドソーシングサイトを利用するよりも直接取り引きをする方が、文字単価が高くなるケースが多いのです。
直接取引を禁止するクラウドソーシングサイトが多い
とはいうものの、クラウドソーシングサイトとしては、それでは収入に繋がりません。
きちんとしたサービスを提供し、継続して利用してもらうためには、クラウドソーシングサイト側としても正当な利益を得る必要があります。
そのため、直接取引を禁止するクラウドソーシングサイトが多いです。
反対に、直接取引を禁止していないクラウドソーシングサイトがあれば、月額利用料など他の部分でお金を取られる可能性があるため、注意しましょう。
直接取引にはトラブルの危険性がある
直接取引をする上で問題になってくるのが、金銭トラブルと案件内容に関するトラブルが挙げられます。
一般的にクラウドソーシングサイトでは、仮払いという制度があります。
これは、ライターが受注をした後、クライアントは先にクラウドソーシングサイトへの支払いを完了させます。
その後仕事に取り掛かる・・・という流れのため、
「支払いが行われない」
といった金銭トラブルを回避することが出来ます。
実際、私が過去に直接取引で受けた仕事は、90万円ほどの仕事をしたにも関わらず、支払いがされませんでした。
他にも、きちんと納品したにも関わらず、クライアントのビジネスが上手くいっておらず、支払いがどんどんと遅れ、滞納したまま連絡が取れなくなったケースもあります。
また、案件内容に関しても、直接取引の場合は「最初の契約と違う」という問題が起こりやすいです。
こういったトラブルが起こる可能性がある点で、直接取引はリスクが有ると言えるでしょう。
中にはネットワークビジネスなどの勧誘も
更に問題になっているのが、クラウドソーシングサイトで
「簡単な軽作業」
と謳いフリーランスを多く雇い、直接取引を持ちかけてくるようなケースです。
こういったケースの中には、ネットワークビジネスと言われるマルチ商法の勧誘が入っている事があります。
最近はこういったネットワークビジネスの勧誘を、クラウドソーシングサイト側が禁止している所もありますが、直接取引に従ってしまうと、そういった誓約にも意味がありません。
結論:初心者にはオススメできません。
前項のような理由で、様々なトラブルが考えられる直接取引ですが、結論としては
初心者にはオススメ出来ない
という事です。
確かに文字単価が上がるのは魅力的ですが、クラウドソーシングサイトから直接取引にするのは規約違反で、アカウントが停止させられる可能性があります。
更に、SNSからの直接取引に関しても、トラブルの危険性があります。
そのため、初心者にはオススメできないのです。
もしやるとするなら、次の手順で行うと良いです。
1.クラウドソーシングサイトで「認定」されるくらい結果を出す
2.同時にSNSでのアカウント運用を開始する
3.クラウドソーシングサイトでの認定やポートフォリオを武器にSNSからの直接集客を始める
4.依頼がきた企業とはきちんと誓約書を交わす
5.場合によってはクライアントのオフィスで顔を合わせておく
クラウドソーシングサイトも、クラウドソーシングサイト経由での外部取引は禁じていますが、自分でSNSでの集客をする分には制限をかけることが出来ないでしょう。
一方で、クラウドソーシングサイトがやってくれていた「集客」そのものは自分で行う必要があるので、大変にはなりますが、それでも挑戦するメリットは大きいです。
まとめ
今回は、WEBライターとして多くの人が直面する「直接取引」について見てきました。
もしも規約違反でアカウントが削除されてしまうなどになれば、一気に収入源が絶たれてしまいます。
そのため、初心者にはオススメできないものの、長期的にライターとして地位を確立したり、安定的に仕事をもらう上では考慮したいポイントではあります。
ですので、ライターとしての活動に慣れてきたら、徐々にそういった方向に切り替えていくのも良いのではないでしょうか。