あなたは、文章を読むのに困ったことはありますか?
「勉強しないといけないのに、頭に入ってこない」
「昨日読んだはずなのに内容が全然わからない」
「仕事で必要なリサーチなのに、理解できなくて困っている」
など、仕事や勉強において
「インプット」
は非常に重要なものの、それが中々上手くいかない人も多いのではないでしょうか。
今回は、この「文字が頭に入ってこない」という現象の理由を考え、改善方法を説明していきます。
私自身、ライターとして毎日書籍1冊分くらいのインプットをする日が多いです。
ネット上の文章の事もありますし、オーディオブックでのインプットの日もあります。
そういったインプットの中で、時には頭に入ってこない事もあるのですが、コツを知っていれば、これらを解消することも出来ます。
文字が頭に入ってこない!その原因とは
まずは、文字が頭に入ってこない原因を考えてみましょう。
集中力の低下
まずひとつめは、集中力が低い状態で文章を読んでいることが考えられます。
これは、寝不足によって生じるものかも知れませんし、周りがうるさい状態で読んでいるからかも知れません。
スマホが近くにあって、通知のたびに集中力が削がれているのかも知れません。
この様に、様々な要因が考えられますが、集中力が低下した状態で文章を読んでも、頭に入ってこないでしょう。
基礎知識がない分野
次に、基礎知識がない分野の文章を読もうとしている場合です。
私たちは、文章を読む時に1ページの中で1単語知らない単語があるだけなら、なんとなく文章から察することが出来ます。
多少意味が違っていても、文章として成り立つように解釈をしていくわけですが、反対に1ページの内の半分がわからない単語だった場合。
これは、意味が理解できるわけがありません。
つまり、文章を読む上では、自分の基礎知識(難易度)に合った文章を読む必要があるのです。
書かれている文章が悪い
次に、書かれている文章側の責任もあります。
知識としては正しい文章でも、よみ易さ/難さは、書き手によって変化します。
1文が長かったり、常用単語が使われていなかったり。
こういう文章のわかりにくさが、理解する上での邪魔をしている事があります。
普段から色々な情報を入れすぎ
私達の生活は、多くの情報が入ってくる様になっています。
そのため、ごちゃごちゃと色々な事を考えている結果、新しいインプットを妨げている事があります。
これには、文章だけではなく、音や光も含まれます。
Youtubeやテレビなどのメディアを長時間見ていると、その情報(音、光)によって、脳にゴミが溜まります。
この状態では、インプットを行うのは困難です。
不安や悩みがある
次に、不安や悩みがある場合。
あなたは、次のような経験はありませんか?
・彼女(彼氏)にフラれて、仕事が手につかない
・お金の心配があって、そわそわしている
こういう状況では、読書などの「慣れていない作業」は、余計にできなくなる可能性があります。
理解力不足
次に、あなた自身の理解力が足りていない可能性です。
特に、前の文章や段落を踏まえた上で新しい文章を読む事が出来なければ、同じ文を何度読んでもわからない・・・ということは起こります。
興味がない
そもそも、その文章に興味が無いケースもあります。
特に仕事では、興味はないが必要な文を読むことは多々あります。
普段読書をする人でも、興味のないジャンルだと読みにくいということは起こるのです。
病気の可能性も
医学は本職ではないので、詳しいことはわかりませんが、下記の様な病気の場合には、病気の影響で文字が頭に入ってこない可能性があるようです。
ディスレクシア(先天性の読字・書字障がい)や脳梗塞・認知症などの脳疾患・うつ病など。
後述する対策をしっかり挑戦して、それでも改善しない場合は、一度病院で見てもらうのが良いかも知れません。
文字が頭に入ってこない人がやるべき対策
さて、具体的な対策を挙げていきましょう。
まずはしっかり睡眠を取る
まずは、集中力を保つためにも、しっかりと睡眠を取ることが重要です。
睡眠には、「睡眠負債」という考え方があり、寝不足は蓄積するとされています。
テレビなどでも紹介されましたが、慢性的な睡眠不足(1日30分の不足でも)により、数日間徹夜したのと同じ様な状態になるようです。
その状態でインプットが出来るわけがありませんね。
なので、まずは睡眠が第一です。
自分の特性を知る
自分の特性を知ることも重要です。
例えば、記憶の方法は
・視覚
・聴覚
・言語
があり、それぞれの優位性は個人の特性と言われています。
例えば、図で見て理解しやすい人と、聞いて覚えやすい人、文字で見て理解しやすい人などがいます。
自分がどの方法が理解しやすいのかを理解するだけでも、対処方法が見えてきます。
他にも、自分が覚えやすい環境(静かな図書館なのか、雑音のあるカフェなのか等)や、どの時間帯に作業をすれば効率が良いのか等。
色々な角度から自分が集中しやすい条件を知っていくことが重要になります。
オーディオブックを試してみる
オーディオブックは、書籍を音声で聞くツールです。
オーディオブックを利用することで、視覚ではなく聴覚でインプットが出来ます。
インプット方法を変えるだけで、圧倒的に理解しやすい場合もあるので、一度試してみたいものです。
因みに、私自身すでに10年近く使っているオーディオブックがこちら
普通に聞くだけじゃなくて、4倍速まで高速再生が可能で、調子に合わせて高速再生を利用しています。
最初は聞き取れないけど、慣れてくれば意外と聞けます。
これができる様になってくると、インプットの速度も早くなってくるので、問題の根本解決になる可能性もあると考えています。
文章を読む環境を整える
次に、読む環境を整える事が必要です。
例えば、静かな場所の方が良いなら、図書館で読めば良いです。
多少の雑音がある方が集中できる人は、カフェなどでも良いでしょう。
この時、携帯を視野に入れないようにしたり、周りの人から話しかけられない状態にするのがベストです。
仕事中なら、会議室を利用するのもありですね。
その他、暑すぎる/寒すぎるなど、集中力を削ぐような環境を避けると良いでしょう。
リラックスした状態で読む
次に、リラックスした状態を作ること。
悩みや不安が強い状態では、集中力も下がることは説明しました。
こういった事を避けるためには
「不安や悩みを紙に書き出す」
などが有効です。
紙に書き出す事で、自分の中では完了した状態になります。
結果的に、スッキリとした状態になるのです。
時間の余裕を作る(タイマーを活用する)
次に、時間的な余裕を持つ事です。
例えば、仕事が始まる前に読書をしてインプットする場合。
時間を意識してソワソワしてしまいませんか?
良い意味で緊張感を持てれば良いですが、焦りになると集中力が散漫になります。
慣れている作業や、簡単な作業ならそれでも進みますが、文章が頭に入ってこない状態では難しいです。
そこで、事前にタイマーをセットしておき、それまでは時間を気にしない様にすると良いです。
目次を読み込む
文字が頭に入ってこない事の理由として「理解が出来ない」という事は話しましたが、実は書籍の場合には
「目次を読み込む」
ということで、解消できる可能性があります。
目次は通常、その項目に何が記載されているのかをまとめています。
そのため、目次を見ていけば、大体の大筋が見えます。
白紙の状態で読むのと、目次を理解した上で読むのでは、理解力に大きな差が生まれます。
遅くなっても音読してみる
文章を読むスピードは遅くなりますが、音読するのも一つの手段です。
音読すると、頭の中で再生されるだけではなく、耳からも情報が入ってきます。
そうすることで、より理解がしやすくなります。
一般的に、文章を早く読む(速読など)では、逆に音声化をしないことを言われますが、どうしても難しいジャンルでは、音声化する方が理解がしやすいでしょう。
手書きで内容をまとめながら読む
文章は、それ単体では意味があまりありません。
前の文章の意味と合わせて理解する必要があるのです。
そのため、それまでの文章を要約できれば、続きの文章も理解しやすいです。
ですので、手書きで内容をまとめながら読めば、頭に入りやすいです。
後述しますが、アウトプットを前提としたインプットは非常に重要です。
わからない部分は読み飛ばして、最後まで読んでから2周読んでみる
文章を理解できない時に、一旦その部分を読み飛ばして、2周読んでみると理解できることがあります。
それは、文章の前だけではなく、その後の展開も含めて考えることが出来るからです。
ただし、この方法はあくまでも
「他の部分はある程度理解できている」
という前提で有効な方法です。
漫画でわかる・・・系から徐々に深く読む(同じジャンルを複数読む)
同じジャンルの本や記事を複数読むのも有効な方法です。
そうすることで、
「同じジャンルで簡単な文章」
に出会えます。
例えば、漫画でわかる系の書籍は、ストーリーがあるので、理解し易いです。
それを読んで、概要をつかんだ上で、本来読みたかった本を読めば、理解度は一気に上がります。
また、そのジャンルでよく使われる単語も、何度も出てくることになりますので、徐々に専門用語を理解できるようになります。
サウナや瞑想
普段からインプットが多い人は、頭の中がごちゃごちゃしている事があります。
この状態は、脳にモヤがかかった様になり、思考力が低下します。
その状態を脱するためには、サウナや瞑想などが有効です。
「何も考えない時間」
を作ることで、一度脳をリフレッシュさせるのです。
これが重要?アウトプットを前提としたインプット
インプットが苦手な人の多くが
「アウトプットを前提としていない」
という特徴があります。
前項のような方法を試した上で、もしくは並行して試してほしいのが、アウトプットを前提としたインプットです。
例えば私は、ライターとしてインプットをしていますが、それはあくまで
「記事としてアウトプットすること」
を前提としています。
そのため、記事を読みながら
・この部分は自分の記事にも入れよう
・この部分は理解が難しいから、補足を入れよう
など、単に文字を追いかけているというよりは、自分自身も思考しながら読み進めています。
この様に、アウトプットを前提とすると、受動的ではなく能動的にインプットをしていくようになります。
これによって記憶しやすくなったと感じています。
アウトプットの方法は色々ありますが、
・友達に内容を話す
・ブログにする
・SNSにまとめて発信する
などがおすすめです。
特にXで140字という短い文字数にしっかりと内容をまとめて書こうと思うと、かなり思考が必要になるので、記憶しやすくなりますし、読み返すのが気軽なので何度も復習できるような状態になります。
まとめ
今回は、文字が頭に入ってこない原因や、その改善方法について見てきました。
インプットの有無が、将来を大きく左右する現代では、いかに効率的にインプットできるかが勝負です。
私自身、ライターをやっているからこそ、これだけインプットをしていますが、もしも副業をせずに、本業一本だと能力的にも将来への不安が大きくなっていたと思います。
このサイトでは、他にも副業や仕事に関する情報発信をしていますので、是非参考にしてみてください。