「好きなことを仕事に!」
「好きなことをやる時間を取ろう!」
こういう風潮が強い現代ですが、そんな中で
「自分の好きなことがわからない」
という人も多いと感じています。
そこで今回は、
「好きなことって例えばどんなもの?」
というものを、私自身を例に挙げていきたいと思います。
誰しも、自分が想像する範疇のことしか選択肢に出来ません。
野球を知らない人が、好きなことをやれと言われ、プロ野球選手を目指すことは出来ないように、知らないことをやろうと考えるのは不可能なのです。
あなたもこの記事を読んでいく中で
「あ、これちょっとやってみたいかも」
というようなことが出てくるかもしれません。
そのちょっとやってみたい気持ちが重要なのです。
それを、実際にやってみると
「思ったほど楽しくない」
「難しくて嫌」
「想像以上に楽しかった」
などの感想が出てくると思います。
その積み重ねが好きなことを見つける方法なのです。
是非、参考にしてみてください。
好きなことの例(私の場合)
では、まず私自身の好きなことをお話したいと思います。
より具体的に話す方が、あなたも共感してくれたり、参考になるかと思いますので、細かく書きますね。
元々、私はスポーツをするのが好きでした。
かといって、得意というわけではありません。
単に楽しくて、趣味で今もやったりしています。
特に好きだったのは、フィギュアスケート。
スポーツ観戦は嫌いな私ですが、やったことも見たことも無いフィギュアスケートをやる機会があったのは、大学生の時。
部活はなにか運動部に所属しようと思っていて、たまたま勧誘された
「ヨット部」
「フィギュアスケート部」
の体験会に行くことにしました。
他の部活も勧誘はされたものの、いまいち想像できなかったり、体験をさせてくれないような部活だったのです。
そこで、体験してみて楽しかったのでフィギュアスケート部に入ったわけですが、何が楽しかったのかというと、
「陸でできるはずの、『立つ』『歩く』などが、氷の上だと一切出来ない」
ということでした。
まるで、赤ちゃんにでもなったかのように、這うことしか出来ず、何度も転びました。
しかし、たった1時間ほどの体験会にも関わらず、徐々に立って歩くことができるようになってくると、
「出来なかったことができる様になる感覚」
が楽しくて、時間を忘れて没頭しました。
時間も忘れて、必死になって立とうとしていたため、気付けば体験会終了・・・という状態でした。
この体験会で、楽しさを感じたので、フィギュアスケートをやることになりました。
今でも時々趣味でやっています。
2つ目の好きなことは、「歌」です。
元々は、友達とちょっとカラオケに行くくらいの、ごくごく一般的な歌との関わり方でした。
過去に楽器をやったことも無ければ、絶対音感も持っていません。
バンドをやっている友達さえもいなかったですね。
(バイトの先輩くらい遠い関係で一人だけいた気もしますが・・・)
正直、いつかはギターをちょっとやってみたいな・・・くらいの気持ちがあったものの、きっかけもなく、何年も経ちました。
そんなある日、ビジネスで繋がった人から、声を褒められました。
その人は、何十年も飲食業界で働いているベテランのおじいさん。
お客さんとの距離が近い小型の店舗がメインだったようで、毎日何十人もの人と会話をし続けていたそうです。
そんな人が、「人生でトップ3に入るくらい印象に残る声」という、なんともむず痒い評価をくれました。(照)
まぁ、普通はここで終わるんでしょうが、なんとなくそれが気になっていた私は、何の気無しにボイストレーニングの教室を探してみました。
その人が評価したのは、歌ではなく声なので、本来は
・アナウンサー
・講師
・セミナー
みたいな、話す仕事・・・という意味だったのかもしれませんが、そっちにはあまり興味がありませんでした笑
で、ボイストレーニングに行くと、今までの声の出し方が間違っていたことや、歌を歌うって言うことが、本当はとてつもなく疲れる行為(息がもたない)だと知って、通い始めました。
すでに社会人になっていたので、週1回~2週間に1回程度、約5年ほど通っていて、今も継続しています。
3つ目の好きなことは、「3D動画制作」です。
これは、私の友達が舞台をやっており、その演出として3D動画の作成を依頼されました。
元々は、SEをやっており、副業として簡単な動画編集くらいはやっていたので、そういった話が来たのですが、(お金はもらってないので完全なる趣味)3D制作ってなんとなく格好良いという印象はありました。
しかも、調べてみれば無料のツールで作れるそうじゃないですか!
これをきっかけに、ちょっとずつ3DCGを作成していくのもありかな・・・なんて考えて、今挑戦中です。
4つ目は、「マーケティング」。
これは、完全に仕事としてですが、個人事業主をしているときに感じましたが、
「どれだけ良い商品を作ったとしても、それが売れなければ全くの無意味」
と感じられる場面が多くありました。
その経験から、
「物を売るためにはどうすれば良いのか」
に興味を持つようになりました。
特に、データを分析した上でのマーケティングや、文章によって相手の買いたいという感情を誘発するような文章には、非常に大きな関心があります。
5つ目は、「ダイビング」。
私は、仕事ばかりの人生だったのですが、最近になって旅行をするようになりました。
特に、沖縄に行くのですが、そのときに初めてやったダイビングが、とても楽しかったです。
普段見ることのない世界観は、まるでゲームの世界を見ているような感覚になりました。
それまでの人生では、投資やビジネスにお金をかけるのがベースだったので、遊びにお金を使う事を最近になって学んだのです。
好きなことの探し方
続いて、好きなことを見つけるための方法についていくつかお話したいと思います。
好きなことを見つける上で重要なこと
好きなことを見ていく前に、重要な事をお話しておきます。
好きなことを見つけたときに大切なのは、
「それを更に分解して、何が好きかを見ていく」
ということ。
例えば、サッカーが好きな人の中には、
・チームスポーツが好き
・ドリブルで相手陣地に持っていくのが好き
・戦略を立てて相手ボールを奪っていくのが好き
・単に広いコートで走り回れるのが好き
など、色々な理由があります。
この理由がわかってくれば、他にも似たようなジャンルを攻めていくことで、より多くの好きなことを見つけることが出来ます。
私自身の例でいうと
・出来ないことができるようになっていく過程が好き
・人に教えていて、分からない人がわかるようになったあの閃きの瞬間が好き
などがあります。
これは、趣味としてやっていることで見つけたものですが、仕事でも活かすことが出来ています。
このように、単に好きなことを探すのではなく、好きなことが見つかったら理由を考えていくと良いでしょう。
お金を理由にしない
お金を理由に好きなことを出来ない人は多いです。
正直、私自身もそうでした。
先程のダイビングの例などは、正にそうでした。
お金がかかるから旅行をしない。
それがデフォルトだった私にとって、何十万円もかけて旅行をするというのは、非常に大きな出費でした。
しかし、それによって人生観が変わったのも事実です。
そのため、お金を理由にしてしまうと人生の選択肢が一気に狭くなると体感しています。
ただ、現実的にお金が厳しい人も多い現代では、そうも言っていられないのも事実。
そのため、まずは副業をするなどして、
「副業で稼いだ金額で〇〇をする」
などのような目標を設定することも重要でしょう。
稼げるか否か/意味があるか否かは無視する
私自身、「やりたいことがない」という時期が長くありました。
その最も大きな理由がこの「意味」「意義」という概念です。
今の世の中、
「好きなことでお金を得る」
という概念に囚われすぎているフシがあるように感じています。
好きなことでは稼げなくても良い。
好きなことに意味なんて無い。
下手でも好きならそれでいい。
この気持ちで考えることが重要だと感じています。
「これをやった先に何があるんだろう」
と、私自身が考えがちだったのですが、それを考えると結局何も好きなことはありません。
フィギュアスケートだって、それで収入を得ようと思うと大変です。
歌だって、それで稼げるかを考えれば、別の物を選ぶべきでしょう。
世の中の
「好きなことで成功している人たち」
は、たまたまビジネスと楽しいことがマッチした人たちです。
そういう人たちがメディアや書籍で言うからこそ、それが正解かのように思ってしまい、結果自分の人生とのギャップに苦しんでいるのではないでしょうか。
そうではなく、
「稼げない = 価値がない」
ではないと強く自覚する必要があります。
その後、色々な好きなことが出てきて、そのうちの1つをビジネスに・・・。
この流れのほうが、気楽に好きなことができるのではないでしょうか。
ほんの少しの小さい気持ちを大切にする
私自身悩まされた言葉に
「それは、本当にやりたいことですか?」
という質問があります。
ちょっと興味はある。
でも、それが本気なのかはわからない。
「死ぬときに後悔することか」
なども、自己啓発本を読んでいると、好きなことの探し方に出てきます。
そういった言葉を見るたびに、
「今すぐに死ぬと考えたら、別に何もしたいことなんて無い」
なんて思っていました。
この気持ちに従ってしまうと、好きなことは1つもありません。
なので、個人的には
「ちょっとやってみたい」
くらいの小さな気持ちを大切にするのが重要だと考えています。
誰かに否定されたり、無邪気に質問されると揺らいでしまうくらいに、小さな自分の興味本位。
この気持ちは、意外と重要度が高いと思っています。
まとめ
今回は、好きなことの例として私自身の話をしました。
好きなことを仕事にできることは、確かに尊いことだと思います。
しかし、そういう人ばかりではありません。
「好きではないけど、社会的に必要とされる仕事」
だってたくさんあります。
そのため、一般的に言われるような幸せを探すよりは、自分自身の価値観や好きなこととの距離感をしっかりと見極める必要があるのではないでしょうか。
その上で、今後好きなことが色々と出てくれば、そのときに向き合い方を変えるのが良いでしょう。
本文中でもお話しましたが、やりたいことを実現するにはどうしても「お金」が必要になります。
そのための資金を作る上でも、このサイトで紹介しているWEBライターをやってみませんか?