こんにちは。こはくです。
今回は、WEBライター案件の中でも
「ゴーストライター」
というものについて触れていきたいと思います。
・名前は知っているけど、どういう仕事かわからない
・実際、仕事としてはどうなの?
という人も多いのではないでしょうか。
ゴーストライター案件は、個人的にも10件ほどこなしており、この依頼が
「WEBライターとして受けるべきなのか」
について私なりの見解をまとめたいと思っています。
ゴーストライターとは
まずは、ゴーストライターという仕事の定義から説明しましょう。
ゴーストライターは、書籍や記事・脚本などを他人に成り代わって代筆する仕事のことです。
この時、自分の名前を明かさずに公開したり、ハンドルネームを用いて公開するライターを覆面作家と言い、別の定義がされます。
つまり、
「他人に成り代わって記事を書く」
ということです。
自分の名前は一切公開されず、その人が書いたかのような形で世に出ます。
そう考えた時に、通常の記事依頼もゴーストライターに入ってきそうですが、この記事ではゴーストライターを、
「依頼主の名前を語って、文章を書く仕事」
と定義することにします。
一般的な記事依頼は、個人名で書くことは無く、名前を公表していないため、ゴーストライターの定義から外します。
私が経験してきたゴーストライターの依頼は、主に電子書籍の出版になります。
意外と多い?ゴーストライター案件
では、このゴーストライターという依頼は、多いのでしょうか。
誰もが電子書籍を簡単に出せるようになった
Kindleにより、個人でも簡単に電子書籍を出せる環境が整いました。
ワードなどの文章作成ソフトを使って作った文章をアップするだけで、簡単に電子書籍になるのです。
しかも手数料は無料。
実際に購入された金額からアマゾンへの手数料はあるものの、自分の持ち出しは無いので、誰でも参入が可能です。
そのため、電子書籍を出す人も増え、ゴーストライターの依頼も増えてきていると感じています。
ブランディングとして電子書籍を出したい人も増えた
中でも、電子書籍の出版を「印税目的」ではなく、ブランディングに利用するケースが増えているのではないかと感じています。
電子書籍とはいえ、本を出版している人は
「すごい人」
と思われる可能性が高いです。
ビジネスにおいて、こういったブランディングが重要になってきます。
誰でも簡単に電子書籍を出せる時代と言っても、大半の人はそれを知りません。
そのため、「何となくすごそうな人」を演じる上では、非常に有力なツールであると感じています。
だからこそ、自分自身が文章を書けなかったとしても、ゴーストライターに依頼してでも出版したい人がいるのです。
ぶっちゃけゴーストライターってどう?
電子書籍を始めとする「出版」には、個人的にもビジネス的な価値があると感じています。
では、それをゴーストライターというライター目線で見た場合には、どうでしょうか?
大きく分けると2種類の依頼がある
過去私が受けてきたゴーストライターの案件は、大きく分けると2つのパターンがありました。
1つは、クライアント自身がノウハウや知識を持っていない場合。
そして2つ目は、クライアント自身がノウハウや知識を持っていて、それを代筆して欲しい場合。
クライアントにノウハウがない場合のメリット・デメリット
クライアントにノウハウがない場合、当然ですがこちらが内容を考えることになります。
過去に頂いた依頼を例に挙げると、
「これから副業コンサルタントをやりたい人」
からの依頼がありました。
その人は、自分自身副業の経験はあまりなく、それでもコンサルタントとしてやりたかったそうです。
メインは、コーチングやカウンセリングといったもののようで、
「人生において本人がやりたいことを実現させる」
という事を目標にされていました。
しかし、何の実績もない人に対して、コーチングをお願いしたいと思う人は少ないですよね。
実際にそうだったようで、集客は難しいと感じておられました。
最終的にその方は、
「多くの人の問題はお金があれば解決できる。そのため、副業ノウハウを武器としたい。
けど、結局人は変われないケースも多いので、そこをコーチングの取っ掛かりにしたい。」
このようなプランだった様です。
こういった「クライアント自身にノウハウが無い場合」のゴーストライターのメリットは、
・ヒアリングに時間を割かないため時間単価が高い
・文章力に問題がなければ、特に修正等も無い
・自分の知っている範囲なら比較的気軽に書ける
ということ。反対にデメリットは
・自分の知っている範囲の情報に限られる
・ネットで調べたレベルの内容になる
・有料にするレベルの内容にならない事も多い
・クライアントのレベル感的に予算が少ないケースが多い
ということです。
特に、最後のクライアントの予算に関しては、ダイレクトに収入に影響してきますので、大きな問題でしょう。
クライアントにノウハウがある場合のメリット・デメリット
では、反対にクライアント自身にノウハウがある場合はどうでしょう。
メリットは
・リサーチがあまり必要ない(基礎知識くらいは必要)
・自分に無い知識やノウハウを知れる
デメリットは
・ヒアリングに時間がかかる
・ヒアリングの際にクライアントの返信が遅いと執筆に時間がかかる
・クライアント的にもこだわりが強いケースが多い
ということです。
正直、通常の記事単価よりも高くないと受けたくは無い
これは、個人的に何冊か電子書籍の執筆をしてきて感じたことですが、
「通常の文字単価より高ければ受けても良い」
と感じています。
というのも、電子書籍で本を出す場合、通常の記事に比べて文字数が非常に多くなります。
私の過去の案件でも、1万字を超えるものが多かったです。
これは、電子書籍の場合、その本を読む人が知識0の状態でも読めるように、最初に基本的な用語の説明を入れたりします。
また、通常は自己紹介文も詳細に入れます。
・何故この本は有益なのか
・何故この本は読者にメリットを与えられるのか
これを、自己紹介文を通して伝える必要があるからです。
そのため、どうしても文字数が多くなり、その分書くのが難しくなります。
加えて、クライアントからのヒアリングに時間がかかるからです。
ノウハウがない場合でも、クライアント自身の実績や自己紹介文の所では、しっかりとヒアリングをする必要があります。
ノウハウがある場合なら、なおさらしっかりとヒアリングが必要でしょう。
そのため、通常の記事で1円/文字で行っていたとしても、その倍の2円/文字は欲しいところです。
それを下回る場合には、個人的にはゴーストライターは受けたいと思いません。
ゴーストライターは自分の実績にし辛い
更に、ゴーストライターの依頼は、自分の実績にしにくいという難点もあります。
クライアントからすると
「他人に代筆してもらっている」
というのは、マイナスイメージです。
特に、ブランディングとして電子書籍を書こうとしている人からすると、大きな「汚点」になる可能性があります。
そのため、ライター側もその実績を公開しにくいのです。
これらの理由から、長期的にゴーストライターをやることはオススメできません。
基本は単発案件
これも、個人的にゴーストライターをオススメできない理由になりますが、基本的にゴーストライターの依頼は単発案件です。
その人がサイトを運営している場合には、サイト記事の依頼の可能性もあるでしょう。
しかし、電子書籍を出す人の多くは、サイトを保有していないというのが、個人的に過去に受けてきた依頼の傾向です。
そうなると、長期的に依頼を受けるのが難しくなります。
電子書籍をそんなにバンバン出版する人はいませんので。
そのため、中長期的な収入という意味合いでも、あまりオススメできる案件ではありません。
個人的な基準単価は「通常案件の1.5倍」
いくつかのゴーストライター案件を受けてきましたが、その中で感じた
「ゴーストライター案件の適正価格」
は、今受けている案件の1.5倍位なら、受けてもいいかと考えています。
前述したように、継続案件の可能性が低く、リサーチにも時間がかかります。
私は普段、1文字2円(手取り)程度の案件をこなしています。
そのため、もしも今後ゴーストライターの案件を受けるとなると、1文字3円以上の案件にしたいと思っています。
更に、ココナラやランサーズなどのプラットフォームを利用する場合は、更に手数料がかかりますから、2割増しくらいになるので、依頼の段階では
「3.5円」
位必要になります。
しかし、実質これだけの単価を出せるクライアントは、少ないでしょう。
なので、ゴーストライター案件はあまりおすすめできないのです。
ただ、今後に繋がる可能性があるなら検討する価値はあります。
実際、ゴーストライターとして依頼をもらった人から、口コミで別の人のゴーストライターを依頼された事もあります。
そのため、クライアントが発信力がある人や、人脈の多い人なら、継続案件に近い依頼になる可能性があるのではないかと考えています。
まとめ
今回は、ゴーストライターという仕事について見てきました。
個人的に何冊かゴーストライターで書いたのは、それ自体が経験になると思った事に加えて、
「知り合いの紹介だから断りにくかった」
ということがあります。
もちろん、きちんと仕事をこなして、それが実際にクライアントの売上に繋がれば、リピートしてもらえる可能性もあります。
ですが、トータル的な事を考えれば、かなり高い文字単価をもらえない場合には、ゴーストライターに挑戦するべきではないと考えています。
それよりも、専門サイトへの記事納品の方が、文字数が少なく安定収入に繋がるでしょう。