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「仕事はお金さえもらえればいい?」そう考えることのメリット・デメリット

「仕事はお金さえもらえればいい?」そう考えることのメリット・デメリット

生きていく上で、仕事は非常に重要な要素です。

お金が無ければ生きていくことはできませんし、趣味ややりたいことをするにもお金は必要です。

そう考えると、
「仕事はお金さえもらえればいい」
と考える人がいてもおかしく有りません。

実際、私の周りでも
「お金さえあれば働かない」
と考えている人は多いように感じます。

私自身も、部分的にそういう思考になることがあります。

今回は、この「仕事はお金さえもらえればいい」という思考のメリット・デメリットを考えたいと思います。

これからの長い労働に関して、自分がどの様に生きたいと感じるのか。

その1つのきっかけになればと思っています。

どうして「仕事はお金さえもらえればいい」と考える様になるのか

まずは、どうして「仕事はお金さえもらえればいい」と考える様になるのかを見ていきましょう。

「仕事=人生」 にしたくない

仕事は、多くの時間を使います。

通常のフルタイムでも1日8時間。

残業や仕事の勉強をしていれば、そこから更に何時間も仕事に関する時間を取ることになります。

そうなると、人生のほとんどを仕事に使っているような錯覚に陥ります。

更に、仕事を頑張ろうと思うと
「休みの日でも仕事のことを考える」
なんてことも多くなります。

中には仕事の頑張り過ぎで病気になったり、倒れたりする人もいます。
(実際、ウチの上司は今年3回ほど倒れてます)

そんな人を見聞きしていると、どうしても仕事に人生を支配されている様に感じてしまうのも無理ありません。

昨今、ワークライフバランスなどの言葉が注目されてきている様に、仕事に人生を支配されたくないと考える人が増えて言えるのが背景にあると考えられます。

また、SNSなどを通して、色々な人の人生を垣間見れる様になったのも、その一因かもしれません。

自分の頑張りでは何も変わらない

次に、「仕事での自分の頑張り」が、無駄と感じてしまう人も、「仕事はお金さえもらえればいい」と考えるようになります。

例えば、数百人規模の会社で、自分一人の頑張りが会社の売上を大幅に上げる・・・というのは、よほどの実力がある人しか達成できません。

大きい金額が動く業界の営業マンなら可能でしょうが、特に事務職などの場合には、自分の仕事が本当に会社のためになっているのかさえ、感じにくい環境にあります。

そのため、
「やってもやらなくても一緒」
という風に感じてしまうと、仕事に対するモチベーションが上がらなくなります。

結果として
「仕事はお金をもらうための行為」
として割り切る人も出てくるのです。

職場の環境の影響

元々はやる気満々だった人も、職場環境などで徐々に考えが変わってくるケースがあります。

例えば、テレワークなどで仕事をサボりやすい環境が整った場合や、職場の上司に嫌われて、仕事を振られなかった場合など。

時間が余ったときに
・勉強しよう
・他の仕事を手伝おう
・非効率な業務を効率化しよう
などのように考えられるのは少数派です。

多くの人にとっては、サボれる環境があればサボってしまいますし、周りがサボっていればつられてしまうことも多いです。

反対に、オフィスに出社して、皆がバリバリ働いているところでサボるのは、精神的にキツイと感じる人も多く、周りの環境というのは非常に重要になります。

仕事はお金さえもらえればいい思考のメリット

では、仕事はお金さえもらえればいいという思考には、どのようなメリットが有るのでしょうか。

辛い人からすると精神的に楽になる

今まで仕事を辛いと感じていた人からすると、この思考法は精神的に楽になる可能性が非常に高いです。

例えば、
「自分は◯万円の給料をもらっているのだから、それだけの働きをしないといけない」
と考えすぎると、かなりプレッシャーがかかります。
(中にはそれを、暗に上司から言われるような職場もあるでしょう。)

ですが、仕事によってはお金に換算しづらい部門もあり、間接部門などは「経費の無駄遣い部門」なんて見方もされるため、プレッシャーがかかる場合があります。

しかし、そこを「仕事は金をもらえればいい」と考えると、プレッシャーを感じにくくなります。

特にセルフイメージが低い人や、自分を卑下しがちな人は、一度こういった思考法に切り替えるのも、精神衛生上良いと言えるでしょう。

仕事が長続きする

仕事はお金のためと割り切ると、
・怒られること
・嫌なこと
も、案外こなせる可能性があります。

上司に怒られるのも、迷惑料として給料に乗っている。

そう考えれば、怒られたとしても気持ちが安定する人も多いでしょう。

そうなると、仕事自体が長続きする可能性が高いです。

反対に、「仕事にはやりがいがなければ!」と考える人の中には、職場を転々とする人も多く、そういった人と比較しても安定した生活を送ることができると言えるでしょう。

会社の昇給スピードによっては、こういった思考で考えている人の方が、転職を繰り返す人よりも給料が高い可能性があります。

趣味の時間が充実する

「仕事は金をもらうため」と割り切っている人は、無駄な残業をしたり、無駄に体力を消耗するようなことはしません。

そのため、プライベートがより充実する可能性が高いです。

残業をせずに、すぐに帰って家族と夕食を取る。

趣味のために時間とお金を使う。

結果として、人生が豊かになる可能性があります。

よくある話で、
「家庭を顧みず、仕事ばかりしていたので、定年後にやることがない」
という人は多いです。

そうならないためにも、プライベートを充実させることは、非常に良いことなのです。

仕事はお金さえもらえればいい思考のデメリット

反対に、この思考法のデメリットも考えていきましょう。

成長しにくい

「仕事=お金」と割り切ってしまうと、どうしても成長しにくいという側面があります。

例えば、プライベートの時間を削って仕事に関連する勉強をする時期が、多くの人にとっては必要です。

特に仕事内容が「今できるスキルや能力でこなす」タイプの仕事の場合、仕事の中で成長することが難しくなります。

私自身はIT業界にいるので、そういった状況が続くと
・新しい技術をみにつける事ができない
・プログラムをしていない時期はスキルが下がる
など、成長どころか退化してしまう可能性があります。

転職が難しくなる可能性がある

次に、転職。

会社の環境が変わって
「個々のノルマ監視がきつくなった」
というような状況になると、「仕事=お金」で割り切っている人でも、仕事が辛いと感じるようになる事があります。

そういったときに転職をしようとしても、難しい場合があります。

メリットのところでお話したように、1つの職場で長期的に働ける可能性があるので、その点は転職に有利に働きますが、
「働く中でどのように成長してきたか」
という点では、成長できていない人も多いでしょう。

更に、会社としては
「会社にぶら下がる社員よりも、上を目指すモチベーションの高い人」
を採用したいのが本音。

そのため、このあたりがミスマッチとなり、転職が難しい可能性があるでしょう。

1日のウチの長時間が「嫌な時間」になる

「仕事=お金」という考え方の根本的な思考としては
「仕事は嫌なことをしている」
という意識が強いと考えられます。

例えば、趣味の延長線上のような仕事をしている人は、仕事をしている時間も楽しいですし、そう考えていれば
「お金さえもらえればいい」
という思考にはなりません。

そのため、「仕事はお金さえもらえればいい」という考えの人の大半は、言い換えると
「仕事は嫌だし、やりたくないけど、お金は必要だから仕方なく働く」
と考えていることになります。

そうなると、1日の内8時間もの時間を「嫌なこと」のために使うことになります。

更に、
「お金さえもらえればいい」
と割り切った後は、仕事で嫌なことがあれば
「お金のためだけの仕事だし・・・」
という考えが頭に浮かびます。

この思考が自己暗示の様に徐々に強くなり、今までは
「仕事の中にも楽しい瞬間があるよね」
と感じていた時間さえもなくなってしまうことがあります。

給料が上がらない

仕事をお金のためと割り切っている人の多くは、仕事に対するモチベーションが低いです。

そのため、仕事の中での創意工夫が少なくなったり、意欲的に上司と仕事に関するコミュニケーションを取っていく事がなくなります。

そうなると、給料も上がりにくく、出世も見込めません。

給料が上がらないと、余計に仕事に対してのモチベーションが上がらないなど、悪いループに入る可能性もあります。

人生には『そういう時期』があっても良い

これは個人的に感じているものですが、
「仕事はお金さえもらえればいい」
と考える時期はあっても良いと思います。

私自身も、そういう仕事に対してモチベーションが低い時期は何度かあります。

ですが、その状態を良しとして、常にその状態になるのは良くないと考えています。

デメリットのところでも話したように、給料が上がらないことや、長い仕事時間が「苦痛な時間」になってしまうのは、非常に勿体ないことです。

私の場合は、IT企業ということで、仕事中に技術を習得すれば、プライベートでも
・友達のビジネスのためにサイトを用意する
・自分が起業したときのサイトを作る
など、色々な活用方法があります。

他にも、本業で創意工夫をしていくことで、今の会社でスピード出世も達成しています。

なので、仕事に本気になる時期を作るのは必要なんじゃないかと思っています。

何よりその方が楽しいです。

とは言うものの、忙しすぎて精神的にキツイ状況の人は、休むべきだと思いますし、環境的に辛いなら「お金のため」と割り切ることも重要です。

あくまでも
「気が乗るくらいのレベルで頑張れば良い」
という感覚です。

まとめ

今回は、「仕事はお金がもらえればいい」という思考について見てきました。

会社で管理職をしている私的には
「もっと頑張った方が楽しいのに」
と思うこともありますが、人それぞれ状況が違うので、お金で割り切ることも重要でしょう。

個人的には
「長期間仕事にモチベーションを持てていないなら、副業でもしてみる」
というのがおすすめです。

副業が上手くいった結果、本業でも結果が出せる様になってきたという背景も有り、基本的に誰でも副業に挑戦してみるべきだと考えています。

このサイトではWEBライターを中心に副業についても説明しているので、是非他の記事も参考にしてみてください。

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WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ