転職

面接・面談での「どんな会社にしたいか」の例文を真剣に考えてみる

面接・面談での「どんな会社にしたいか」の例文を真剣に考えてみる

今の時代、転職なんて当たり前。

いくつもの会社を渡り歩いて、自分の納得できる会社や仕事を探す時代。

そんな時代だからこそ、
「面接を上手く通過できるか」
は、死活問題です。

場合によっては、年収が大きく変わるため、真剣に考えたいことの1つ。

そして、昔からされる質問に
「どんな会社にしたいか」
というものがあります。

私自身、現在は7社目の会社にいますし、大学時代の就活は、リーマンショック後の
「就職氷河期 ならぬ 就職暗黒期」
なんて言われる時代に就活をしました。

それこそ、数えられないくらいの面接を経験してきました。

そして、今は管理職として面接をする側も経験しています。

この中で、
「そもそもこの質問って、どう答えるのが正解?」
ということについて、自分なりの答えが出てきました。

今回は、そんな面接での回答例を含めてお話していきたいと思います。

この記事を読んでくれている方は、是非転職もしくは就職を成功させて、幸せな人生を進んで欲しいと思います。

面接での「どんな会社にしたいか」の質問の意図は?

まずは、この
「どんな会社にしたいのか」
の質問意図についてお話しましょう。

面接を受ける側だった頃は、
「そんなもん、入ってみてからしかわからんわ!」
とか
「別に、自分がどうなりたいかはあったとしても、会社をどうこうしたいとか思わん」
とか
「自分の行動で会社が変わるとか思わんよ」
なんてことを考えていました。

しかし、面接する側になってみて、この質問にはどのような意図があったのかが少しずつ理解できてきました。

この質問の意図としては、大きく分けると2つあります。

それは、
「自分の立場や役割を理解しているか」
「自己評価」
を見るためです。

ただ、これらを総じて言うなら
「やばい人を雇わないように、判別したい」
という所がゴールになります。

「どんな会社にしたいか」でやばいと思われる人

では、意図でお話したように
「やばい人か否か」
を判別するために質問をするわけですが、どのような人がやばいと思われるのでしょうか。

これは、会社によっては基準が明確になっている場合もあるでしょうし、基準は違うかもしれませんが、私はこういう人をやばいと思っている・・・というお話をしたいと思います。

自分の立場をわきまえていない人

まずは、立場をわきまえずに発言する人は、信用ができないと考えています。

例えば、面接を受ける段階では、基本的に平社員としての採用をしているはずです。

にも関わらず、あたかも会社の経営陣であるかのような回答
「今の会社には〇〇が足りないので、△△にしていきたい」
などのように答えると、

「え?どの立場で言ってる?」

って感じます。

内情を何も知らずにこのような発言が出れば、
「自分の考えや先入観を他者に押し付けて、トラブルを起こすような人材」
とも捉えられます。

なので、こういった場合面接ではマイナスポイントになるでしょう。

自分の能力を過信している人

自分の能力を過信している人かも確認しています。

例えば、どんな会社にしたいかを聞かれて
「自分の実力なら、〇〇できるので、そういう会社にしていきます」
などの発言。

「いやいや、新人のくせに何言ってんの?ビッグマウスだねぇ。」
「君が学んできた事、この業界なら誰でもできるよ?」

と考えます。

面接の場では、多くの人が
「普段の自分より大きく見せよう」
と考えて話します。

自信がないのも困りものですが、自信過剰も困ります。

自信過剰な人は、少し上手くいかなかったときに、へそを曲げてしまう可能性があったり、プライドが高くて指導しにくいなどがあります。

なので、こういう人を判別するためにも、「どんな会社にしたいか」を聞いていきます。

突拍子もない事を言う人

突拍子もない事を言う人も、やばいと思われる可能性が高いです。

例えば、会社の目標や経営理念を無視して
「全員が年収1000万円以上の会社にします」
などのような回答は、突拍子がない上に、その根拠が見えてきません。

回答者の意図が分からず
「思いつきで話してるんじゃないか?」
なんて思われるわけです。

このような場合、
・単に知能が低い
・精神年齢が低い
・うちの会社の事を調べてきていない
・何も考えずに発言している

などと取られる可能性があります。

自己評価が低すぎる人

自己評価が低すぎる人もやばいと思われます。

例えば、
「自分なんて〇〇ですので・・・」
のように、「自分なんて」を使う人。

実は結構います。

面接では必死に隠しているケースも多いですが、時折この言葉を使ってしまうのです。

こういった人は、
「自分には、他者を動かせるだけの能力はない」
と考えていたり
「自分がいることで迷惑をかける」
ということを異様に怖がる傾向にあります。

このタイプは、努力は報われないと思っている事も多く、その結果
「努力はしない」
という向上心のなさに繋がります。

そこを上手くケアした上で育てる必要が出てくるので、受け入れる側はけっこう大変だったりします。

「どんな会社にしたいか」の無難な回答は「自分の経験とスキル」からお役に立てそうな部分をピックアップする

さて、どんな会社にしたいのかの回答としては、どんなものが適切なのでしょうか?

私なりの回答としては
「自分の経験とスキルを客観的に判断した上で、会社の方向性と合っているものをピックアップする」
ということが重要だと考えています。

例えば、私自身は元々WEB系のプログラミングをしていて、別のIT企業に転職をした際には

「過去、3名規模の案件はこなしてきました。
そのため、この会社では更に大きなプロジェクトで、リーダーを任されるように努力し、
ゆくゆくは会社の自社製品を作れるような体勢に助力できればと思っています。」

というように答えました。

IT業界に馴染みのない人は、わかりにくいかもしれませんが、一言にIT企業と言っても、色々な働き方があります。

自社製品を作って販売している会社もあれば、他社のシステム開発を請け負うような事業がメインの企業。

IT人材を派遣することをメインにしている企業。

その中で、受けた会社は
「他社のシステム開発を請け負うような事業」
でした。

そして、一次面接のときに
「今後は自社製品を作っていきたい」
という話を聞いていたので、それに合わせて回答をしました。

重要なのは、会社の方向性に合っているかの部分と、自分の実績です。

私自身は、自分に自信がないタイプです。

なので、「こんなにすごいことをしてきました」みたいな話は苦手なので、敢えて事実ベースでだけ回答をしています。

このように、自分の経験と企業が求めるもの。

これらを考慮した回答が最も無難であると考えられます。

「どんな会社にしたいか」と面接・面談で聞かれたときの例文

では、具体的に
「どんな会社にしたいか」
と面接で聞かれた際の例文を挙げていきたいと思います。

人によってこれまでの経験や、受ける企業の特徴が違いますので、形は真似しつつも適宜、自分に当てはめてお使いください。

自分のスキルや経験を元にするパターン

想定:製造業向けのシステムのプログラマーとして働き、同業他社で働く場合

私は、過去製造業向けのシステムを開発してきました。

そのため、色々な製造業の在庫管理や生産管理を見てきました。

その経験を御社で働きながら、取り入れられる部分は取り入れつつ、今以上に他業種向けにサービス展開ができるような会社にしていければと考えています。

過去の自分の経験を踏まえつつ、会社にも貢献できる部分を明示しています。

企業の理念や、やり方に沿うパターン

想定:生産管理部門への転職

御社の理念である、
「顧客に地球上で最も豊かな選択肢を提供すること。」
に貢献することを第一に考えています。

そのため、まずは生産管理の面で実績を作り、同時にデータサイエンスについて学んでいきたいと思っています。

その上で、
「蓄積したデータから顧客の潜在的なニーズを見つけられる企業」
にしていきたいと考えています。

ちなみに、この理念は実際のAmazonの理念です。

これまでの面接から情報を拾い上げるパターン

一次面接では、今後の会社としての課題は
「コロナ禍のリモートワークで発生したコミュニケーション不足を解消すること」
と伺いました。

私自身、過去にカウンセリングやコーチングについて学ぶ機会がありましたし、今後も学んでいくつもりです。

それらの経験を活かしつつ
「チームでのコミュニケーションが武器になる企業」
を目指していければと考えています。

あくまでも、内情を予測しての発言ではなく、きちんと聞いた話を元に作るのがポイントです。

「どんな会社にしたいか」と面接・面談で聞かれたときのNG例文

今の会社のやり方を否定するパターン

これまでの御社のやり方では、今後の円安に耐えられないと考えています。

ですので、仕入先の開拓を進めた上で、仕入れ値を下げていく努力をしていこうと考えています。

最終的には
「高利益率の企業」
を目指したいと思います。

今までの企業のやり方が間違っていて、自分のやり方が正しい。

こういう話になると、相手としては良い気はしません。

それが、例えどれだけ正しいことであったとしても。

なので、こういった内容は入れるべきではありません。
(これが、相手が課題として挙げていた場合には、前項の例になりますが、自分の意見ではNGになります)

個人のことしか考えていないパターン

まずは、私自身の市場価値を高めること自体が、会社にとっても利益になると考えています。

そのため、専門知識の勉強に加え、リーダーシップを学んでいこうと思っています。

その上で、会社を大きくしていくことを考えたいと思います。

このような内容の場合、確かに向上心があるようにも見えますが、
「会社ではなく、自分の事だけを考えている」
という印象を受けます。

また、
「市場価値を高める = 転職しやすくなる = 転職が前提」
と取られる危険性もあるでしょう。

自己肯定感が低すぎるパターン

自分なんかに任せていただける仕事であれば、全て全力でやっていきたいと考えています。

会社をどうにかしていくだけの力は自分には無いので、他の方のサポートができればと考えています。

自己肯定感が低いと、これに近い事を言う人も実際にいました。

卑屈とも取れるこのような回答は、面接官側も少し気を遣う可能性があります。

まとめ

今回は、面接や面談で

「どんな会社にしたいか」

という質問に対して、私なりの例文をまとめてきました。

企業によって求める人物像やポジション、目指す方向が違うので、全ての企業で当てはまるとは考えていませんが、あなたが考える上での一助となれば幸いです。

このサイトでは、仕事や転職・副業について情報発信をしています。

これからの時代、収入をしっかりと上げていかなければ、増税などによってより苦しい状況になってしまいます。

ですので、是非行動していきましょう。

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WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ