投資

『投資信託はやめた方がいい』は本当?そう言われる理由と実際に3年以上継続してみた感想

『投資信託はやめた方がいい』は本当?そう言われる理由と実際に3年以上継続してみた感想

現在、多くの人が資産形成をして、最終的にはFIREもしくはサイドFIREをしたいと考えているでしょう。

しかし、そんな資産形成において
「投資信託はやめた方がいい」
という意見もあるようです。

個人的には資産形成は投資信託派ですが、昔は私も投資信託反対派だったため、反対の意見も頷けます。

そこで今回は、投資信託はやめた方がいいと言われる理由や、向き不向き、そして実際に私が現在3年以上継続してみた感想をお伝えしたいと思います。

投資信託を検討しているものの、まだ迷っている人や、投資信託をやっているものの、不安になっている人は
「投資信託という選択が間違っていない」
ということを再認識してもらい、不安を解消してもらえればと思います。

投資信託はやめた方がいいと言われる理由

まずは、投資信託はやめた方がいいと言われる理由を解説していきます。

元本保証がない

1つ目の理由は、元本保証がないということ。

ウチの母もそうですが、基本的に銀行預金だけをしてきた人からすると
「元本が減る可能性がある」
というのは、非常に大きなリスクの様に感じてしまいます。

投資信託は基本的に
「元本が減ったり増えたりする」
ことで、トータルでプラスを目指す投資方法です。

そのため、元本が減ることがデメリットでもあるのです。

投資に後ろ向きな人からすると、こういった元本保証がないため
「投資信託はやめた方がいい」
と思えるのでしょう。

勝っても負けても手数料が発生する

投資信託は、基本的に手数料が発生します。

その手数料は利率にすれば小さいですが、これが
「投資信託がプラスでもマイナスでもかかる」
というのが大きなリスクです。

これは、10年前の私も思っていました。

当時の私はFXで小さい金額を運用していましたが、FXは為替の売買のタイミングで多少の手数料はかかるものの、保有し続けている間は手数料がかかることは有りません。

当時の私は外国と日本の銀行金利の差を使った「スワップポイント」で稼ぐことをメインに考えていたので、保有し続けるだけでも金利分の利益が発生していました。

これを考えると
「保有するだけでも手数料がかかる」
というのが、非常に不服だったのです。

利益が出ても出なくても手数料はかかる。

これは、手数料を取っているファンドだけが儲かる仕組みなんじゃない?

なんてことも感じていました。

そのため、投資信託反対派の意見として、こういったことが挙がってくるのは理解できます。

勝てても利回りが低い

次に、利回りの問題。

投資信託は基本的に
「長期的にミドルリターンを狙う」
というもの。

人気の投資信託であるSP500の長期のリターンでも過去20年で8%程度です。

一方で、世の中にある詐欺的な投資商品も合わせると
「年利20%」
みたいな広告をよく見かけます。

こういった投資に比べると、利率が非常に低いと感じてしまうのでしょう。

特に最近は、仮想通貨でウン百倍みたいな話を聞いたことがあるかと思いますが、8%でウン百倍にしようと思うと、今世でできるか疑わしいもの。

そのため、他と比較して利益率が低いからこそ、やめた方がいいと言われます。
(ただ、こういう話のときに、リスクの問題は取り上げられないのが悲しいところ)

お金持ちが資産を増やす(守る)方法であって稼ぐための方法ではない

次に、「投資信託でお金持ちになった人はいない」ということ。

前述のように利率を8%と考えると、2倍にするのにかかる期間は、9年ほどです。
(72を利率で割ると2倍になる年数がわかります)

そのため、100万円が
9年後に200万円。
18年後に400万円。
27年後に800万円。
36年後に1600万円。

こう考えたときに、サラリーマンが就職して定年を迎えるときに、退職金程度のお金が入ってくるだけと考えると、
「お金持ちになるための方法」
ではなく
「すでにお金を持っている人が更に増やしたり、守ったりする方法」
と考えてしまい、投資信託はやめた方がいいと言っている人もいます。

上記は、積立ていく事を省きましたが、積立で毎月5万円を投資に回したとして、1億円を超えるのは34年後です。

1億円得るにも30年以上かかる。

ということは、若くて元気な内にお金を使えない。

これが、反対派の意見です。

為替リスクがあるから

一般的に投資信託というと、今は
「オルカン」「SP500」
の2つが最も有力と言われています。

これらは海外の株式の投資信託で、日本で売買するとドルに変える必要があります。

そのため、為替の変動次第では、大きなリスクがあります。

例えば、現在はドル円のレートが150円台で推移していますが、自分が取り崩すタイミングで1ドル100円になっていたら。。。

150円のときに比べて、3分の2の金額になってしまうということです。

1億円が6000万円程度になります。

この様に、為替の変動に大きなリスクを感じている人からは、投資信託はやめた方がいいという意見も出てきます。

投資信託は現在の投資の最適解

これらのデメリットやリスクはあるものの、それを差し引いても投資の最適解は
「投資信託」
だと考えています。

というのも、私自身が仮想通貨やFX、その他色々な投資を試してきましたが、全て失敗しました。

お金を失ったこともそうですが、
「投資結果に一喜一憂して、プライベートまでおかしくなった」
という状態に陥りました。

私自身、全く投資のセンスが無く、難しい経済の動向もわかりませんし、説明されても理解できません。

それでも将来のお金の不安をなくしたいために投資をしていますが、
「投資信託は投資していることも忘れるくらい穏やかに暮らせる」
というのが非常に大きいです。

加えて、過去私がやってきた中で、最も高い利益を出してくれています。

そのため、世間的に言われる投資の最適解であるとともに、自分にも向いている投資方法であると感じています。

投資信託に向いていない人

とはいえ、万人にとって投資信託が向いているとも思っていません。

ここでは、投資信託に向いていない人の特徴を挙げていきます。

すぐにお金が欲しい人

投資信託は、前述したように「長期間かけて利益を出す」ための投資方法です。

そのため、今すぐにでもお金が欲しい人には向いていません。

もっと大きなリスク(お金がなくなるリスク)を取ってでも高い利回りが欲しい場合には、仮想通貨などをする方が向いている可能性があります。

投資に楽しさを感じている人(自分で銘柄を選びたい)

投資自体を楽しいと感じて、自分で銘柄選定などをしたい人も、投資信託には向いていません。

実際、私は投資信託をやっていて、やることがなさすぎてびっくりするほどです。

最初の銘柄選びは多少時間を使いましたが、それ以外は積み立てている金額を自分の収入に合わせて数ヶ月から1年に1回変えるくらいで、それ以外は何もしていないのです。

そのくらい、良い意味で暇な投資信託は、銘柄を自分で選びたい人からすると、面白くない投資なのだと思います。

投資に刺激を求めている人

投資に刺激を求めている人も、投資信託には向きません。

投資信託は、大きく動くとき(リーマンショックレベル)でも50%程度。

個別株や仮想通貨・FXなどに比べると非常に低い数値です。

ちなみに、仮想通貨は私がやっていた当時は、1日で20%程度の動きがあるので、非常に刺激的な投資(ギャンブル)でした。

そのため、刺激を求めているタイプであれば、投資信託は向きません。

自分の投資手腕に自信がある

自分の投資の手腕に自信がある場合も、投資信託には向きません。

投資信託はプロに任せて運用するので、自分の投資スキルは上がりませんし、スキルがあっても活かすことができません。

もしも、今後自分の投資スキルを磨きたいと思っている人や、すでに投資のプロと感じている人は投資信託以外を選ぶ方が良いかもしれません。

投資信託に向いている人

反対に、ここで挙げるような人は、投資信託に向いている可能性が高いです。

安定収入があって投資を継続できる人

サラリーマンとしての収入がある場合、毎月定額を積み立てて投資することができます。

こういったタイプは、投資信託で地道に積み立てることで、将来的にかなり大きな金額を得ることができます。

長期的にリスクを分散しながら投資したい人

長期的に低リスクで運用したい人も、投資信託が向いています。

実際、過去20年の平均利回りが8%ということなので、長期で結果が出ている事になります。

15年以上継続した場合には、1人もマイナスの人がいないという研究結果もあるそうで、未来はわからないとは言うものの、リスクとしてはかなり低いと考えられます。

投資に時間を使いたくない人

これは、私が個人的に最も重要だと感じていることですが、
「投資に人生を奪われる」
というのは、避けたいです。

というのも、FXをしていた時期は、会社で仕事をしながらトイレで為替をチェック。

そして、売買をする・・・という生活をしていました。

ちょっとでも為替が動くと気が気でなく、仕事も手につきませんでした。

不安で睡眠も浅くなりますし、寝不足で判断力が低下したタイミングで間違った売買をしてしまったり。

こんな状態を繰り返していたので、正直生活が破綻していた時期もあります。

この様に、投資する対象を間違えると生活にも支障が出るわけですが、投資信託は
「投資のことを考えずに、人生を充実させる」
という方に舵を切れるのが大きなメリットです。

私の友達も投資信託をスタートしましたが、半年経って1回も今の利益(損失)を確認したことがないと言っていました。

それくらい、生活に支障を出さずに投資をできる。

人生を投資に使いたくないという人にとっては、投資信託以上の答えはないと思います。

少額からでも投資をしたい人

投資信託は少額からでも投資が可能です。

確か今は100円からでも可能だったはずです。

それだけの少額から投資をスタートでき、且つ投資した金額以上にマイナスになることがないというのは、大きなメリットです。

複利を活かしたい人

投資信託は、出た利益を再投資して複利で増えていきます。
(利益を都度受け取るものもありますが、運用するなら再投資がおすすめです)

そのため、長期間投資を続ければ、その分大きな利益が出ます。

個人で複利を使える投資対象はある程度限られており、例えば不動産投資は
「受け取った家賃を貯めて次の物件を買うまで」
は、利益を再投資することができません。

この様に、個人が少額から複利を活用できるため、投資信託がおすすめなのです。

個人的には非常におすすめ!私が3年継続してみて

さて、実際に私自身は投資信託でSP500のファンドを3年以上継続しています。

まだまだ長期投資と言うには程遠いですが、それでも3年で資産は投資した金額の1.5倍になりました。

時期的に良いタイミングで入っただけで、今後は暴落も当然来るのは承知の上ですが、
「投資のことを気にかけず、ただ定期的にお金を積み立てる」
だけでそれだけの利益が出たのは、驚きです。

これまでやってきた投資は、何十万円というお金がなくなったのに対して、今は100万円以上の利益が出ている。

実体験として投資信託は非常におすすめできる投資対象だと感じています。

特に、
「自分には投資のスキルが無い」
と感じている人には、強く勧めたい。

私自身がそうですが、本当に投資のセンスがない。

自分が買ったときに下がって、売ったあとに上がってしまう。

運もセンスもないため、自分でお金を運用するのは諦めました。

まとめ

今回は、投資信託はやめた方がいいという意見について見てきました。

昔は自分もそうでしたが、今となっては
「投資は投資信託に任せて、出世や副業で稼ぐ力をつける」
ということが今の軸になっています。

実際、投資に時間を割いていたときには、何も残りませんでしたが、投資を投資信託に任せてからは、プライベートの時間は勉強や副業に費やしているので、スキルや能力が上がっている事を実感しています。

投資に人生を振り回されたくない方は、是非投資信託を選んでみてはいかがでしょうか。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。