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サイドFIREでアルバイトは後悔する?正しいサイドFIREの方法

サイドFIREでアルバイトは後悔する?正しいサイドFIREの方法

現在、多くの人がFIREを目指しています。

仕事が好きでやっている人は少なく、仕事を辞めるためにFIREを目指す人も多いです。

そんな中で、
「サイドFIREとアルバイトの組み合わせは後悔する」
という意見が多いです。

今回は、そんなサイドFIREのアルバイト事情についてお話していきたいと思います。

もしも現在あなたが、
・すぐにでも仕事を辞めたい
・早くFIREしたい
・少ない資産額でもできるサイドFIREを目指したい

などを検討しているなら、是非参考にしてみてください。

後悔する理由を知り、対策を立てることで、より良いFIRE生活者になることが出来ます。

サイドFIREとは

まず、簡単にサイドFIREについて説明しておきます。

サイドFIREは、経済的自立と早期退職であるFIREの中でも、
「資産からの不労所得に加えて、足りない部分を労働収入で補う方法」
です。

例えば、資産からの収入が月に10万円。
アルバイトなどの働き方で月に10万円。

合計20万円で生活する・・・というイメージです。

サイドFIREが人気の理由は、

資産からの収入が少なくて済む = 早く実現が可能

という点でしょう。

年間で400万円で生活する事を考えたときに、一般的には25倍の1億円がFIREに必要な資産額です。

しかし、そのうち半分を労働収入で賄うなら、資産額も半分の5000万円で済む。

1億円を貯めるのは難しそうだけど、5000万円なら・・・。

このような考え方でサイドFIREを選ぶ人が多いのです。

また、サイドFIREは仮にリーマン・ショックやコロナなどの社会情勢の変化があったときに、
「今年は資産額が減っているから、アルバイトを増やして資産の取り崩しは避けよう」
というように、暴落時のリスクヘッジが可能です。

FIREは、不況時の資産の取り崩し方法が一つの課題ですから、この点を考慮しても、サイドFIREには多くのメリットがあるのです。

サイドFIREでアルバイトをしている人は多い?

サイドFIREは、その性質上、何かしらの仕事をすることが前提になっています。

そして、その収入をアルバイトに依存している人は意外と多いです。

特に多いパターンとしては、
「ずっとサラリーマンをしていて、貯金と投資に注力し、貯まったから仕事を辞める」
という一般的な早期退職です。

特に大手企業など、そもそもの年収が高いような会社の場合は、このサイドFIREを目指す人も多いようです。

もしくは、中小企業に勤めつつ
「ある程度の投資資金が貯まったので、お金がかからない田舎に移住する」
というタイプのサイドFIREも見られます。

結果、サラリーマン時代に副業をしていない人も多く、
「労働収入 = アルバイト」
という感覚のまま引退してしまう人が多いのです。

サイドFIREでアルバイトをすると後悔する7つの理由

さて、そんなサイドFIREですが、投資収益以外の収入をアルバイトで得ている人の多くが「後悔していること」があります。

ここでは、そんな後悔を解説します。

アルバイトは時給が低い

労働時間が短く調整できるようにアルバイトを選んだ結果、
「時給は低くなる」
というのが1つ目の後悔ポイント。

当たり前のことですが、正社員として仕事をするのと、アルバイトで働くのでは、時給換算したときに、アルバイトの方が低くなります。

正社員の方が時給換算で2倍高いなんてことも多いです。

ということは、理想の収入を得ようと思ったら、思っている以上の時間をアルバイトに使う必要が出てきます。

特に現役時代に仕事が忙しすぎて
「お金があっても使う時間がない」
という期間が長い人ほど、サイドFIRE後にこういった感覚になるようです。

そこから先の資産を増やすのが難しい

サイドFIREをする人の多くが
「すぐにでも仕事を辞めたい」
という気持ちがあります。

その結果、投資とアルバイトでギリギリの生活費にも関わらず、仕事を辞めてしまうパターンが多いです。

ある程度資産収入が、生活費を上回るなら投資元本が増えていくこともありますが、
「ギリギリの生活費を想定してサイドFIREした」
「アルバイトを増やしてしまっては、結局現役時代と変わらない」
という考えの人が多く、後悔をしているようです。

再就職が困難になる

サイドFIREは、履歴書的には「フリーター」です。

もしもその後、もう一度働きたいと思ったときに正社員で働くことが難しくなります。

履歴書だけで見れば、フリーターと思われても仕方ありません。

専門職・技術職以外の職種からサイドFIREを達成した人ほど、再就職には苦労するでしょう。

これは、サイドFIREをして年数が経てば経つほど大きな問題となります。

更に言うと、生活費を切り詰めるために田舎に引っ越した場合には、求人そのものが無い・・・というケースも見られます。

中途半端に時間を拘束される

サイドFIREでは、時給が低い働き方を余儀なくされることがあり、
「思ったよりも生活費が高くかかった」
「急な出費が発生した」

という場合に、アルバイトのシフトを増やす必要がある時期が出てきます。

そうなったときに、時間を中途半端に拘束されてしまうので、
1日アルバイトで6時間勤務するくらいだったら、8時間勤務でちゃんと収入をもらったほうが良かった」
と考えてしまうのです。

年金額が減るから

サイドFIREは、少しでも早く早期退職をして、
「自由な年数を増やす」
事を目指しています。

結果として、年金を支払う期間が短くなってしまい、65歳以降の人生計画が思ったよりも厳しいものになってしまう事があります。

特に厚生年金は、サラリーマンが支払う年金であり、年収に応じて
・年金の支払額
・年金の受給額
が増えていきます。

早期退職をすると、年功序列の日本では
「年収の高くなるサラリーマン時代の後半」
を、捨てる事になります。

結果として、厚生年金の受給額が大きく減ってしまうのです。

思わぬ状況になったときに方向転換が難しい

前述の、再就職が難しい事にも関連してきますが、サイドFIRE生活後の方向転換が難しいのも、サイドFIREで後悔するポイントです。

例えば、
・なにか事業を起こそうと思っても、生活費ギリギリの収入なので初期投資を払えない
・前述の通り、再就職して更に投資元本を増やすことは難しい
・アルバイトの拘束時間で、起業のための十分な時間確保が難しい
など、起業や再就職などの方向転換が難しいのです。

会社員だったら出来たことの多くを捨てている

サイドFIREは、会社員としての働き方とは大きく異なります。

実はサラリーマンとして働き続けていれば
・一緒に会社の愚痴を言い合える同僚
・きちんと正社員で働いているからこそ出来た結婚や出産

があったにも関わらず、サイドFIREに注力しすぎてこれらを捨ててしまっているケースがあります。

特に、早く引退することに注力しすぎると、飲み会を断るなどのように、人間関係を切り捨てる人は多いのです。

結果、一人で孤独に細々と生活する・・・という状況に後悔が生まれるのです。

サイドFIREに必要な資金はどのくらい?

では、サイドFIREを実際に行う上で、必要になる資金はどのくらいになるのでしょうか。

一般的なサイドFIREに必要な資産

一般的には、FIREに必要な金額は、
「投資から得たい年収の25倍」
です。

年間100万円ほしければ、2500万円。
年間300万円ほしければ、7500万円。

反対に資産額から計算する場合には、資産額の4%を取り崩す
「4%ルール」
を採用するのが一般的です。

2500万円の資産の4%は、100万円

となり、さきほどの25倍で出した資産額との相互関係が成り立ちます。

55歳でリタイアするにはいくら必要?

定年を60歳と考えると、55歳でのリタイアは
「たったの5年だけ?」
なんて考える人も多いでしょう。

しかし、近年定年は65歳に伸びつつあり、すでに多くの企業では65歳までの再雇用が当たり前になっています。

そんな中で55歳でリタイアできるというのは、価値がありますし、今後この価値はどんどんと上がります。

定年後もアルバイトをしないといけない人もいる中で、サイドFIREでも良いと考える人は多いでしょう。

55歳でのリタイアは、ハードルがかなり低いです。

というのも、すでに企業でもらえる収入の上限値はもらっており、場合によっては役職定年で給料が下がっています。

そのため、年金が通常の定年とほとんど変わらないと考えられます。

結果的に2000万円程度の投資資金があれば、サイドFIREが可能になるでしょう。

この2000万円を投資に入れたまま、退職金とアルバイトで年金までを凌げれば、年金が入る頃には、投資元本も増えており、場合によっては

「投資10万 + 年金15万」

という形で、アルバイトを辞めても、十分な生活ができる可能性があります。

50歳でリタイアするには?

更に5年早めると、どのくらいの資金が必要でしょうか?

50歳といえば、まだまだ管理職で働いている方も多く、年収が高い可能性があります。

このタイミングでのリタイアは、年金額の現象が考えられます。

それを考慮すると、少し多めの資産が必要になります。

3000万円くらいの資産があれば、リタイア可能であると考えられます。

3000万円の4%は120万円ですので、税金を抜くと月8万円くらいの投資収益が得られる計算になります。

50歳まで勤めていれば、それなりに退職金もあるはず。

それを考えると、
「最初の数年は投資元本を取り崩さずに、退職金とバイトで過ごす」
などの選択をすると、資産が更に増えて、後々が楽になります。

 

今からでも方向転換可能?正しいサイドFIREのやり方

さて、今すでにサイドFIREをしてしまっている人も、これからサイドFIREを目指そうとしている人も、できれば後悔はしたくないはずです。

ここでは、どちらの人にも当てはまるように、方向転換の方法を解説したいと思います。

多めの資産額を用意する

まず、生活費ギリギリでサイドFIREをするという考えを捨てることです。

すでにサイドFIREをしている人は、一時的に労働時間を増やしたり、早めに再就職をするなど、労働収入を増やしましょう。

そして、資産額を少し増やし
「少しずつでも、投資元本が増える」
という状況にしましょう。

例えば、生活費が20万円の人なら

・投資収益:15万円
・労働収入:10万円

で、毎月5万円は余裕が出るような設定で資産額を考えます。

その5万円は再投資したり、急な出費に対応するなどの用途で使用します。

この月々のキャッシュフローの余裕が重要なのです。

副業で自分のビジネスを作る

次に、副業でビジネスをスタートしましょう。

このサイトで解説しているブログやWEBライターなどがおすすめですが、それ以外にもユーチューバーなども良いです。

「雇用以外の形で収益を得る」

という事が重要になります。

アルバイト比率を徐々に下げる

ある程度の収入基盤が自分のビジネスで生まれれば、後は徐々にアルバイトの比率を下げていきます。

自分のビジネスはアルバイトよりも時間効率が良いです。

アルバイトなら、時給1000円ほどですが、WEBライターだと私は時給換算で1万円前後です。
(案件にもよりますが)

投資+アルバイト
から
投資+ビジネス

にすることが、サイドFIRE成功の鍵になります。

年金はできるだけ繰り下げ受給をしておく

年金と投資の大きな違いは「終身」であること。

投資は元本がなくなれば、収益もなくなります。

一方で年金は死ぬまでもらうことができます。

よく、年金制度は破綻しているなど言われますが、年金の額は減ったとしても、制度自体は続くと考えられています。

それを考えると、繰り下げ受給をして、受給額を増やしておくのは、重要な選択です。

もちろん、
「そのために資産を多く取り崩す」
などは、FIREそのものの妨げになるので、おすすめしませんが、
「退職金と貯金で繰り下げ受給の期間は生活する」
というような生活スタイルであれば、今後の生活に余裕がでる可能性があります。

仕事以外のコミュニティに所属する

更に、仕事以外のコミュニティに所属することも重要です。

特にFIRE後というのは、人間関係が希薄になりがちです。

サイドFIREの過程で人間関係を切り捨てて節約していた人も、趣味や地域の交流を増やすのがおすすめです。

まとめ

今回は、
「サイドFIREでアルバイトをすると後悔するのか」
というテーマでお話してきました。

FIREという言葉が先行しすぎた結果、仕事を辞めることに注力しすぎる人が見受けられます。

しかし、その結果、歳を取ってから取り返しの付かない状況になってから後悔する・・・というパターンも出てきているので、是非これからFIREを考える人は
「より良い引退準備」
を検討する必要があるでしょう。

特に、今後は年金の受給額が減ったり、税金が増えるなど、
「実質的に資産の目減り」
に繋がるイベントが多く考えられます。

アメリカで大きなムーブメントとなっているFIREですが、人口減少が著しい日本でのFIREは、短絡的な思考は厳禁です。

このサイトでは、副業に関しても多くの情報発信をしています。

サイドFIREの労働収入をフリーランスとしての収入にしたい。

こう感じた方は是非他の記事も御覧ください。

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WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ