転職で必須の「面接」。
ですが、面接が好きだと言う人は少ないでしょう。
おそらくあなたも面接で質問されて
「適当に答える」
「答えられずに、ダラダラと話す」
みたいな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
今回は、面接での質問を事前に考えることによって、
面接の合格率を上げるための練習
をしたいと思います。
このページをブックマークしていただき、何度も繰り返して考えることで、面接でもスムーズに対応ができるようになるでしょう。
オススメは、紙に書くなどをせず、何回も繰り返して全部の質問に答えること。
そうすると、メモを見なくてもスラスラと回答できる質問が増えてくるので、着実に面接の合格率が上がります。
今回は「転職」をターゲットにしており、新卒の面接とは少し違う部分があります。
ちなみに私は、転職を繰り返して現在7社目の会社で働いており、更に現在は採用担当も行っているので、
「面接官」「応募者」の両方の立場から解説していくことができます。
転職での面接でよく聞かれることは新卒とは違う?
冒頭でもお話した通り、今回は新卒ではなく「転職」における面接での質問を見ていきます。
新卒と転職での大きな違いは
「職歴の有無」
です。
当たり前かもしれませんが、新卒の場合には職歴が無いので、学生時代の話などに焦点が当たりますが、転職の際には
・前の会社でどの様に働いたのか
・仕事における価値観
・仕事とプライベートの考え方
・転職を考えたきっかけ
といった、「仕事」を前提とした質問になってきます。
私が見てきた企業では、新卒の面接では
「あなたをキッチン用品に例えると何ですか?」
といった、何を問いたいのかわからない質問が多かったですが、転職での面接では聞かれたことが有りません。
(少なくとも私が受けた100以上の会社で)
この様に、「仕事」を前提にした質問が転職での面接の基本となります。
転職でよく聞かれる質問39選
さて、早速面接で聞かれる質問を考えていきましょう。
面接官をしている立場からも「どういう視点で考えるとよいか」を一言メモしていきます。
自己紹介・自己PR
自己紹介をお願いします。
自分の略歴を1~2分で完結に言えるように練習!
自己PRをしてください。
「PR」なので、あくまでポジティブな内容で。実績ベースで話せるならその方が良い
転職のきっかけは何ですか。
きっかけもなく転職する人は評価が低いので「なんとなく」ではなく、明確な理由を探す(後付でもOK)
自分の強みは何ですか。
強みを出すときは、「客観的に見て」言えるものが良い。「仕事が早い」や「誰とでも仲が良い」などは評価しにくい。それよりは、「中長期的な視点でリスクを考え、事前に対処する力」などのように、後で深堀りされてもエピソードが話せるものを。
自分の弱みを教えてください。
弱みを隠そうとするよりも「この弱みを認識していて、それをカバーするためにどういう行動をしているか」を重視する(逆に言うと、改善方法が見えている弱みを面接では言う)
自分を一言で表すと何ですか。
漠然とした質問でも、常に「仕事に対する姿勢」や「自己成長の意識」というようなポジティブな方向性で考える
学生時代に最も力を入れたことは何ですか。
転職で学生時代の事を聞くときは「性格の本質的な部分」を聞かれている可能性が高い。そのため、基本は「壁にぶち当たって、どう乗り越えたか」というエピソードが話せるものが良い。
前職での実績を教えてください。
できれば数字で提示できるように!数字が難しい場合は、「自分がその仕事をする前と後でどんな変化が生まれたか」を考える
なぜこの業界を選んだのですか。
「惰性で業界を選んでいる(例えば大学の専攻など)」のか、自発的に選んでいるのかを問われる。最初は能動的でも自発的な理由に変わっていったエピソードを考える
なぜこの職種を希望していますか。
業界と職種は、似ているようで別物。きちんと言葉を使い分けて考える
今後、どのようなキャリアを考えていますか。
短期的な目線で「楽そう」「楽しそう」のような考え方をしていないか。反対に「世間一般で言われる意見に合わせている」と取られるような内容になっていないか。
どのような環境であれば、最大のパフォーマンスが発揮されますか。
職場での人間関係を中心に「こういうタイプの人と働くと力を発揮しやすい」などを考える。もしくは、インセンティブや実力主義などの制度的な面を考える。ただし、受ける会社の制度と自分が求めるものが近い部分を挙げる
志望動機
当社を志望した理由は何ですか。
志望動機はどんな企業でも聞かれる!しっかりと「嘘っぽくならない」内容を考える
当社のどの部分に魅力を感じましたか。
志望動機と違い、「他の企業との違い」「業界の一般との違い」を伝えることが重要
競合他社ではなく当社を選んだ理由を教えてください。
面接官も「競合他社でも良い」ことは承知の上。そのうえで転職を真剣に考えて準備してきたという意思を見たい
当社で実現したいことは何ですか。
目指すものが大きいか小さいか。そのために会社や周りに依存すること無く自発的に動けるのかを見たい。ただし、大風呂敷を広げるのではなく、きちんと細かくステップが細分化できることが重要
入社したら、どんな会社にしていきたいですか?
過剰に自信があるタイプに見られない様に注意。自分のポジションと会社に求められるであろうことを真剣に考えてみる
今回の転職で重視するポイントはなんですか。
仕事内容や給料、残業時間など自分の転職での優先順位を明確にしておく
スキル・経験に関する質問
現在の職務内容を教えてください。
職務内容を話す際は「相手がどの程度知識がある人か」を意識して言葉選びをする。人事の人と話すのか、現場の人と話すのかで変わる。あまり専門用語を使いすぎるのはNG
過去の職務で困難だったことと、その解決方法を教えてください。
トラブルが起きたときの乗り越え方はよく聞かれる。精神論ではなくどういう事を意識して、優先度を決めて取り組んだかを説明する
チームで働いた経験を教えてください。
「チームで働く」とは、基本的にはチームメンバーではなく、チームリーダーとして働くこと。リーダーをやっていなくても、自分の役割と責務を持って自発的にチームと関わる経験を話す
リーダーシップを発揮したエピソードを教えてください。
リーダー経験がなかったとしても「自発的に働きかける」「中長期的な目線で会社の利益を考える」という動きをしてきたことを話す
複数のタスクを同時に管理した経験を教えてください。
あなたのキャパシティを見られている。ちょっと忙しくなるとテンパるようなタイプは向き不向きが大きいので、苦手な場合は「複数のタスクの管理方法」を考える
今までの仕事で工夫してきたことは。
基本的には、会社の「売上を上げる」「経費を削減する」というのが重要。そのために何をどのような理由でやったのか。そのエピソードを考える
人を育てた経験はありますか。
ある場合は、どういう事に注意して育ててきたか。ない場合でも「新しく入ってきた人を育てる事を前提に、業務マニュアルの整理や属人化の排除に取り組んできた」というようなエピソードを考える
人間関係についての質問
今までの職場で人間関係はどうでしたか。
「良かった」というような単純な答えではなく、自分からより良い人間関係を築くための働きかけをしているかが重要
どういう人とであれば仕事がやりやすいですか。
性格の合う・合わないが見られている可能性が高い。特に少人数制の特定のプロジェクトに入れることを前提にしている場合もあるので、具体的に話すのが良い
苦手な相手に対してどのように対処しますか。
苦手な相手に対して「距離を取る」は基本NG。改善のための働きかけが重要視される
上司と部下、どちらとの関係が得意ですか。またその理由は。
素直に得意な方を答え、その理由を答えるが、基本的には「片方しか受け付けない」という姿勢はNG。反対に「どちらとも良好な関係を築けます」もイマイチ。もう一歩踏み込んで上司と部下では自分のコミュニケーションにどういった差があるかを考える。
人間性・性格に関する質問
自分が成長するために何をしていますか。
業務中に学ぶのではなく、プライベートの時間を使って勉強する人のほうが求められる。今は勉強していなくても明確にどのような勉強をするのかの方向性を示すべき。
周りの人からどのような人だと言われますか。
「穏やかな人」「リーダーシップがある人」のように、曖昧な表現だけでなく、「普段から〇〇な姿を見ていて、穏やかな人だと思った」というようにストーリーがあるべき
失敗した経験と、それから何を学びましたか。
仕事・プライベートでも人間関係の失敗や、自分のキャリアに関する失敗などがあれば、その内容と「今後どの様に修正するか」を考える
ストレスを感じたとき、どのように対処しますか。
仕事においてストレス耐性は重視される。そのため、ストレスの解消方法を身に着けておく
最近学んだ新しいことは何ですか。
学習意欲を問われている。常に新しいジャンルの勉強をしておくのが良い
問題解決・挑戦に関する質問
予期せぬ問題が発生した場合、どう対応しますか。
報連相の仕方や、対処に関する考え方を明確にしておく
目標を達成するために工夫したことは何ですか。
目標をきちんと細分化して、きちんと振り返りをできていることが理想
これまでに最も難しい挑戦をしたことは何ですか。
難しいことに挑戦したことだけではなく、挑戦した目的や何を得たくて挑戦したのかを明確にする
将来の目標
5年後の自分はどうなっていたいですか。
入った会社で、どの様にプランを立てているのかを明確に。ただ、内情を知らないのに「出世」などの発言をする際には注意が必要
10年後にどんなキャリアを築いていたいですか。
5年後と10年後ではできることが変わってくるので、期間を変えて質問するのが良い。
まとめ
今回は、1問1答形式で面接でよくある質問を見てきました。
これらの質問は、何度も回答する中で徐々に自分の価値観が明確化されてきます。
なので、ブックマークした上で、何度も自分に問いかけてください。