現在、私自身が悩んでいること。
それが、「依存症」。
あまり人に言えませんし、かといって病院にいくべきか迷っています。
そんな中で、今回
「マンガで分かる心療内科 依存症」
を読みました。
この本は、私と同じく依存症に悩んでいるものの、そこまで周りからみて依存症と分からない位のレベルの人に非常におすすめの本です。
依存症とその改善方法って、探してもあまり書籍が出てきません。
出てきたとしても、難しそうで中々本題にたどり着けなかったり。
その点、マンガで分かるシリーズは非常に読みやすいので、私も1日で読み切りました。
この本で分かる「依存症」の対策
この本では、依存症の中でも、お酒やタバコではなく、
「ネット・スマホ・ゲーム・ギャンブル・ポルノ」
に絞った依存症対策が書かれています。
同じシリーズの別の本でお酒やタバコもあるようですが、あいにく私自身はお酒やタバコに依存はしていないので、今回はこっちを読みました。
特に、スマホは致命的、私は夜中に目が冷めた時に、無意識に携帯を見て、そのままマンガを読んでしまいます。
で、段々と目が覚めてしまい、睡眠時間が断続的になってしまった経験が何度もあります。
また、仕事中でもスマホを見る癖が抜けず、仕事が中断されてしまったり、人の話を聞いていなかったりします。
止めないといけないのはわかっている。
でも、それが中々難しい・・・
ヤバっ、自分って依存症じゃん!
これが、この本を読むきっかけでした。
また、お恥ずかしい話、ポルノに関してもかなり依存症の自覚があります。
最近、色々な本を読んで感じたのが
「旅行とか行って、景色に感動しきれなかったり、心が動かないのは依存症のせいかも」
と思うようになりました。
実際、この本にもそれに近いことが書かれており、依存症の怖さを実感しています。
個人的に気になった内容まとめ
この本で個人的に気になった点をいくつか挙げていきます。
他にも色々な内容があったので、気になる方は是非本書を直接読んでみるのがおすすめです。
依存症の原因は「ドーパミン」の過剰分泌
個人的に最も気になった部分は、依存症の原因です。
この依存症には、ドーパミンという脳内物質が影響しているようです。
良く名前は聞きますが、要するに
「快楽を感じる物質」
のようです。
このドーパミンが分泌されると、快楽を感じると同時に、同じレベルのドーパミンでは満足できなくなるようになるとのこと。
そうすると、次の段階ではより多くのドーパミンが欲しくなる。
これが依存症の基本的な概念のようです。
この影響で、段々と多くのドーパミンがなければ快楽を感じないようになった結果
・記憶力の低下
・集中力の低下
・意欲の低下
などが起こるそうです。
確かに、Youtubeのショートなんかを見てても、どんどんと新しいコンテンツ(刺激)を求める様にフリックしていきますし、つまらないと思う物が連続していても、満足できずに見たいものを探します。
でも、きっとYoutubeを人生で初めて見た人だったら、どの動画も刺激的で、早い段階で満足できるのかな・・・なんて感じました。
また、この内容を読んでいて、記憶力や注意力、意欲の低下は全て自分自身が悩んでいる部分でもあり、依存症の自覚が増してきました。
ネット依存で脳が損傷を受ける
ネット依存になることで、脳が損傷を受ける。
この話は非常に衝撃的でした。
具体的には、同じ景色でも、リアルに見るのと画面上で見るのでは、脳の前頭葉という部分に血が回るか否かの違いがあるようです。
その大きな理由は、リアルに見た際には色々な感情が生まれます。
虫を見ても、怖いやかわいいなどの感情が強く生まれますが、画面上で見ても、嫌なら別の画面に変えれば良いだけ。
より深い感情を味わえるか否かに大きな違いがあるとのことでした。
また、それを意識して外出をしましたが、たしかに日常的な街の景色も
・急に想定外の飛び出しなどが起こる
・風や日光など視覚以外の情報が入る
・雑音や喧騒が入ってくる
など、画面上にはないたくさんの情報が入ってきました。
特に視覚以外の情報や予想だにできないハプニングなどは、脳に影響しそうな部分かなと思いました。
マルチタスクで脳が鈍る
次に驚いたのは、マルチタスクで脳が鈍るという話です。
確かに、色々な書籍でマルチタスクは良くない事が書かれています。
そのため、自分でもできるだけシングルタスクにしようと頑張ってはいます。
しかし、依存症の場合このシングルタスクが難しいです。
仕事中にスマホが気になって気になって仕方ないです。
そして、スマホを見れば、仕事とスマホのマルチタスク・・・。
他にも、前述したように集中力の低下が原因だと思いますが、仕事が集中できない時に
「集中できないから一旦メールの確認を・・・」
なんてことを、無意識の内にやってしまっていました。
これも、マルチタスクなので、仕事でも脳にダメージを与えてしまっています。
更に、本によればゲームで色々な要素が出てくるゲームだけでも、マルチタスクになるとのこと。
という事は、マリオパーティなどのような色々なミニゲームが出てくるものって、脳に大きな影響があるのでは・・・
なんて事を感じながら読んでいました。
ポルノ依存はサルにも効果がある
個人的には、この本でポルノ依存も非常に興味のある内容でした。
ポルノ依存は、人間だけではなくサルにも影響するとのこと。
ノースカロライナのデューク大学の県境でオスのアカゲザルにジュースを2つ示して、見た方を与える様にしたようです。
内容量の多いものと少ないもの。
当然、サルは多い方を見続けたそうです。
しかし、少ない方のジュースにメスのサルのお尻の写真を並べておくと、その後サルは少ない方のジュースしか貰わなかったそうです。
サルでもそうなるって、相当ですよね。
実際の利益よりもポルノを優先する。
人間で考えれば、
「副業したほうが将来のために良いとわかっていながらポルノを優先する」
みたいな感じでしょうか?
更に、ポルノはリアルの恋愛とも違って、前述の「前頭葉に血液が行かない」という問題もあるので、非常に危険とのこと。
書籍の中には、他にも何故ポルノが抜け出しにくいのかなども色々書かれていました。
読んでみて実践すること
さて、この本を読んだ上で、私自身が実践していきたいこととしては、4点です。
前頭葉を鍛えるための方法を探す
1つ目は、前頭葉を鍛える方法を探すこと。
本を読んでいて、私自身に最も足りないのは、前頭葉を使うことかな・・・と感じました。
相当スマホを見ている時間が長いので、前頭葉は全然使われていない気がします。
また、使っていないと衰えるということですから、かなり衰えている気が・・・。
そのため、前頭葉を鍛えていきたいと思っています。
具体的な方法は、別の本を見つけたので、そっちを読み進めています。
外出を増やす
これも、前頭葉を鍛えることにつながるかもしれませんが、ネットの情報よりもリアルを体験することに重きを置き、外出を増やしていこうと思っています。
実際、意識して外出してみると色々な感覚(五感を使う)事がわかったので、積極的に外出をしていく事に決めました。
リアルなコミュニケーションを取る場を持つ
リアルなコミュニケーションを、最近は取れていないことに気付きました。
特に私自身、仕事が在宅で更に副業もデスクワーク。
そもそも仕事であまりコミュニケーションを取ることがありません。
そして、本業と副業をするあまり、外出も少ない。
そりゃあ、脳を使っている部分は偏りますよね。
シングルタスクを意識する
仕事の集中力の低下を改善するためにも、シングルタスクで作業できるように意識していきます。
更に、料理しながら動画を見たり、複数の頭を使う作業を同時に行わないようにも気をつけようと思います。
この本の内容的には、
「移動中のオーディオブックなどもマルチタスクに含まれるのか」
などのような細かい部分は記載されていませんでした。
なので、これは個人的な判断ですが、
「意識的にやらないといけない作業を複数個」
これがマルチタスクかな・・・と解釈しています。
無意識にできる「歩く」「通勤」などは、マルチタスクではないのではないかと思っています。
が、オーディオブックを聞きながらマンガを読む・・・などは避けようと思います。
まとめ
今回は、依存症に関する書籍を読みました。
内容的には、かなり広く浅く書かれている印象でしたが、依存症の全貌を掴むことができ、新しい発見も多かったです。
何よりも
「自分は依存症なんだ」
という事をしっかりと自覚できた事が大きな変化です。
もしかしたら・・・という気持ちでいましたが、依存症なのでしっかりと治していく気持ちが強くなりました。
また、前頭葉に関しては、調べていくとシンプルにやる気が出なくなることの原因という話もあったので、このあたりの内容を別の書籍でも深掘りしていくことにしました。