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【1日で100万溶かした両建て投資法】やってはいけないバイナリーオプション投資

【1日で100万溶かした両建て投資法】やってはいけないバイナリーオプション投資

私は以前、バイナリーオプションで投資・・・というのは勧めないというお話をしました。

バイナリーオプションはやめとけ!やってはいけない7つの理由
バイナリーオプションはやってはいけない!9割が損する7つの理由バイナリーオプションは、副業初心者が手を出す投資の1つですが、絶対にやめておくべきです。今回は、その理由や何故バイナリーオプションが人気なのかを説明していきます。...

最も大きな理由としては、
「ペイアウト(返還)率が1.95倍など、数を重ねれば結果的にマイナスになる」
という部分です。

そのため、投資にはならず、結局多くの人は赤字で退場するようなものだという認識でした。

そんな中、Youtubeで気になるショート動画が上がってきました。

それは、
「両建てで儲ける方法」
です。

今回は、このバイナリーオプションで両建てで稼ぐ方法について、実際に私が試した方法や状況をお話していきます。

バイナリーオプションで両建て投資が可能?

タイトルからもわかる通りではありますが、結論からいうと試しましたが稼げませんでした笑

ですが、その内容を知る上でも、まずは基礎知識からお話します。

バイナリーオプションそのものの説明は、以前の記事で書いています。

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そもそも両建てとは

両建ては、株式やFXなどの値動きのある投資方法で利用される方法の1つです。

通常、これらの資産は
「買う」
「売る」
という2つの取引で成り立ちます。

買った場合は、その後値上がりをすれば稼げる。
反対に売った場合には、その後値下がりをすれば稼げる。

ざっくりこんな感じで覚えておいてください。

そして、両建てとはこの両方の取引を同時に行うことです。

そうすることで、
値上がりの場合:買いで稼げて、売りで損をする
値下がりの場合:売りで稼げて、買いで損をする

というような取引になります。

通常これらは、初心者が陥るダメな投資方法などで出てきたり、詐欺師が持ちかける取引だったりと、良い印象を持っていませんでした。

しかし、この手法では敢えて両建てをすることで稼ぐ方法だそうです。

具体的なノウハウ

この手法では、ハイローオーストラリアというバイナリーオプションの口座を使用しています。

ハイローオーストラリアには、通常ペイアウト率が2未満(1000円かけて、勝ったときに返ってくる金額が2000円未満)での取引がされます。

しかし、それ以外にも、「ターボスプレッド」と呼ばれる取引があるそうです。
(おそらく私が以前やったときにはなかった制度かと)

このターボスプレッドという方法を使うと、ペイアウト率が最大2.3倍になります。

ということは、仮に1万円を売りと買いの両方で同時に行ったときに、

【値上がりの場合】
買いポジション:1万円 × 2.3倍 = 23,000円の利益
売りポジション:1万円の損失

【値下がりの場合】
買いポジション:1万円の損失
売りポジション:1万円 × 2.3倍 = 23,000円の利益

となり、どちらに転んでも1回の取引で3000円の利益が出る計算になります。

確かに、理にかなってはいます。
(これで損をするのは、運営側ではなかろうか・・・とは思いますが)

そのため、少し興味が出てきたのです。

結果は惨敗!1日で100万円の損失

そして、実際に挑戦してみました!

とは言うものの、デモトレードです。

実際に損失が出ているわけではありません。

はい、すいません。笑

ただ、デモトレードで実際に安定して利益が出るなら、そのまま本口座でも挑戦する気はありました。

できるだけ感情を入れないように取引するためにも、買いと売りをひたすら交互に入れていくような形で挑戦しました。

取引回数は数百回くらいは行ったと思います。
(デモトレードだと、細かい取引履歴が見れないのです)

ですが、回数を重ねるごとに徐々にデモ口座の残高は減っていき、最終的にデモ口座に入っていた100万円が全てなくなるところまできました。

ハイローオーストラリアで挑戦!この方法が稼げない理由

さて、この手法が稼げないとわかりましたが、その理由は何だったのか。

これを解説していきたいと思います。

スプレッドが存在する

このターボスプレッドという方法は、たしかにペイアウト率が2倍を超えていました。

しかし、問題はスプレッドが存在するということ。

スプレッドは、為替取引における手数料のようなものです。

例えば、日本円と米ドルの為替トレードにおいて

今の価格:140.000円

だった場合、両建てをすると次のようになります。

買いポジション:140.005円以上で勝ち
売りポジション:139.995円以下で勝ち

このように、買いと売りで勝ち条件が若干異なってきます。

これがバイナリーオプションの両建てでは非常に厄介です。

つまり、139.996 ~ 140.004円の間の価格だった場合には、買いと売りの両方で負けることになります。

値動きが無いときにやると両方で赤字になる

先程のスプレッドの影響で、値動きが無い時間帯に取引をしてしまうと、買いと売りの両方で負ける事になります。

結果、1万円の買いと売り(合わせて2万円)の取引に対して
1回の取引での利益:3000円
1回の取引の損失:2万円

という状況になってしまうのです。

そのため、8回に1回以上このスプレッドの間の値動きに留まっている場合には、確実に赤字になっていくということになります。

値動きの予想は素人には難しいわけですが、それ以上に「値動きが起きるか否か」を予想するのは遥かに難しいです。

これが、この手法が稼げない大きな要因であると言えます。

たまたま「上がる→下がる」「下がる→上がる」で同じ値になることもある

また、値動きそのものがあったとしても、結果的に判定されるタイミングで値が戻っている事も多々ありました。

こんな感じです。

この、グレーになっている部分は負けポジションで、ペイアウトが無い状態になります。

購入後に一度は大きく下がりましたが、その後戻ってきて、価格はほぼ一緒になったので、ペイアウトがありませんでした。

連続取引は出来ない(感覚で1秒くらい)

ハイローオーストラリアでは、両建てそのものは規約違反になっています。

が、それで口座凍結などが行われた形跡はありませんでした。

しかし、連続でポジションを取ろうとすると、エラーメッセージが出てくるので、取引が出来ません。

感覚的な部分になりますが、大体1秒くらいは次の取引が出来ないのです。

そのため、買いと売りの取引時間に差が生まれ、先程のスプレッド以上に厳しい状況になる事も多々ありました。

値動きが激しいタイミングで注文が入らない

更に、値動きが激しいタイミングでは注文が通らないのも、欠点と言えます。

買いは注文できたのに、売りが注文できなかった

このような取引も何度かありました。

こういった状況では、正確な両建てが難しいと言えます。

この手法の結論

スプレッドと注文のタイムラグにより、投資として成立しない

これが、このサイトでの結論です。

まとめ

今回は、たまたまYoutubeで流れてきたバイナリーオプションの手法を、試してみた結果を解説してきました。

いやー、どこまでいっても
「もし楽に稼げるならその方法を試したい」
と思ってしまう気持ちが抜けませんね。

資産形成に近道は無い。

そう思ってはいるはずなのに、こういった情報で
「これなら確かに実現可能なんじゃないか?」
というようなものが見つかってしまうと、気持ちが揺れてしまいます。

あなたも、こういった情報に惑わされず、正しい方法で資産形成をしてほしいと思っています。

このサイトでは、基本的に
「王道のインデックス投資と、副業で蓄財する」
という事に焦点を充てています。

しかし、その道中で今回のような別の投資に手を出して失敗し、結果資産形成の邪魔をしてしまう事は、よくあることです。

なので、是非他の記事も参考にしていただいて、着実な資産形成を目指しましょう。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。