以前、逆SEOについて説明してきました。
今回は、それを踏まえた上で、
「逆SEO対策にはどの位の費用がかかるのか」
「自分で対策は出来ないのか」
という視点で説明していきたいと思います。
逆SEO対策を外注する際にかかる費用
まずは、一般的な逆SEO対策にかかる費用から説明します。
逆SEO対策を外注する際には、大きく2つの方法があります。
専門の弁護士に依頼
逆SEOは、内容次第では名誉毀損などの可能性があります。
そのため、ネットに強い弁護士に依頼することで、既に投稿されているネガティブな記事の削除を目指します。
弁護士業界も、価格競争が激化している時代ですし、削除してもらいたい記事数にもよりますが、一般的には100万円以上の費用が必要と言われています。
逆SEO対策のマーケティング会社に依頼
次に、複数のサイトを運営し、そのサイト記事によって逆SEO対策をするケース。
この場合には、一般的に月額3万円~というのが相場です。
注意が必要なのは、
「そもそもSEOには、時間がかかる」
という点。
一般的にサイトを上位表示させるには、3ヶ月から半年以上かかると言われています。
そのため、月額3万円としても、最低9万円は必要になる可能性があります。
更に、検索キーワードの難易度が高いものになれば、更に長い期間と費用が必要になる可能性があるのです。
逆SEOを外注する際の注意点
次に、注意点をまとめていきます。
ここからは、弁護士に対する依頼ではなくマーケティング会社での外注を前提としてお話していきます。
期間と内容は注意が必要
先程も少し触れましたが、逆SEOでサイトを作成する業者は、結果が出るのに時間がかかります。
そのため、そもそも長期的に見た時に費用対効果が悪いと感じる事もあるでしょう。
更に言うと、契約内容も業者によって大きく異なります。
例えば、
「月に30万字以上の記事を投稿する事を前提とした契約」
か
「月に100万字以上の記事を投稿する事を前提とした契約」
で、結果が出るまでにかかる時間が大幅に変わります。
更に、1サイトの運用を前提にするか、100サイトの運用を前提にするかなど。
こういった契約内容によって結果が出る速度は大きく変わります。
安い業者を選んだけど、結局更新頻度が遅くて、あまり逆SEO対策にならなかった・・・という状況を避けるためにも、事前に契約内容はしっかりと比較しましょう。
ジャンルは複数存在する
更に、業者によって、得意ジャンルは変わります。
例えば、Googleのサジェストキーワードの対応に特化している場合や、SNSの対応に特化したケースなどです。
自分の製品やサービスもしくは個人名が、どこで炎上しているのかは、事前に調べておきましょう。
確実に対応できるとは限らない
逆SEO対策は、確実に成功するとは限りません。
自社サービスや商品なら、比較的スモールキーワードになる可能性が高く、成功率は高いと考えられますが、それでも失敗する可能性はあります。
成果報酬型の契約内容の業者もありますので、そちらも相見積もりを取ることをおすすめします。
契約終了すると意味がなくなる事も
次に、逆SEO対策は、契約終了とともに効果がなくなる可能性もあります。
例えば、検索結果で上位表示するようにサイトを作っていた場合。
契約している間は、サイトの更新などをしてくれますが、契約終了すれば更新してくれません。
更に、ドメインやサーバーにも費用がかかりますから、業者としても削除する場合が多いでしょう。
そうなると、ポジティブな記事の量で抑えていたネガティブな記事が、また上位表示される可能性が出てきます。
もしも、ネガティブな記事が少数なら、恒久的な対策として、記事の削除を依頼する事も検討しましょう。
長期間対応する際に自分のビジネスへの影響を考慮する
期間がかかることは前述しましたが、それにより自社のビジネスへの影響を考慮する必要があります。
風評被害が数ヶ月継続する事で、自社サービスの売上が落ちる可能性もありますし、固定客が離れる危険性もあります。
そうなると、
「業者に支払う資金で、別のビジネスをスタートさせる方が得策だった」
という可能性も出てくるでしょう。
逆SEO対策は自分でもできるのか
では、これらの逆SEO対策は、自分で行うことも可能なのでしょうか。
答えは、
「部分的には可能」
です。
自社で出来る対応をいくつかご紹介していきましょう。
対策1:費用0で出来る対策。良質なコンテンツの量産
最も重要な逆SEO対策は、自社サイトの強化です。
多少悪評が流れたとしても、検索上位で自社サイトが出るようになれば、ある程度の対策は可能です。
これが、最も重要であり、シンプルな逆SEO対策です。
対策2:サジェストキーワードをポジティブなものにする
Googleのサジェストキーワードは、最近検索された回数が多いキーワードが上がってくるような仕組みです。
このサジェストキーワード、検索した際のサジェストキーワードの一覧の右下に
「不適切な検索候補の報告」
という物があり、簡単にGoogleに報告は出来ます。
しかし、確実な方法とはいえません。
そのため、サジェストキーワード対策としては
「色々な話題性のある施策を打つ」
という事です。
例えば、
「パズドラ」
で検索すると、この記事を書いている少し前までのイベントで
「パズドラ ジョジョ」
が候補に挙がっています。
この様に、イベントが行われ、ある程度話題になれば、逆SEO対策としての意味も出てきます。
更に言うなら、ネガティブキーワードにかぶせた文字で対策するのも有効でしょう。
例えば、
「〇〇 詐欺」
を消す上では、
「さ」から始まるようなイベントや、「さぎ・・・」となるような施策を打つのが効果的です。
というのも、サジェストキーワードは、現在打っている文字も考慮して表示されます。
そのため、「あ」と打てば、「あ」から始まるサジェストキーワードばかりが羅列するのです。
対策3:多少の費用をかけても良いなら複数サイトを運営
次に、多少の費用がかかりますが、複数のサイトを作ってSEO対策をする方法です。
この方法では、検索上位に自分が作った複数のサイトが全て表示されることを目指していきます。
ただ、流石にいくつものサイトを自社だけでコンテンツ制作していくのは至難の業です。
そのため、サイトは自社で用意し、記事の更新はライターを外注するのがおすすめです。
この方法の特徴としては、外注業者と違い、
「契約終了してもサイトは残る」
ということです。
上手くいけば、それらのサイトでのアクセス数による広告収入を得られる可能性もあり、それでライターを雇える可能性もあります。
ただし、業者に依頼するよりも確実性は低く、業者以上に期間がかかる可能性もあります。
まとめ
今回は、逆SEO対策の費用について見てきました。
更に、費用を最小限にして、自分で対策する方法も説明してきました。
あくまでも、「風評被害が事実無根」という場合に効果を発揮するものですが、被害を最小限にするためにも、逆SEO対策を試してみてはいかがでしょうか。
前回記事も是非参考にしてください。