あなたは、現在の就職に満足していますか?
もうすぐ新入社員が入ってくる季節ですが、多くの人にとって
「思った様な就職」
というのは、難しいものでしょう。
人間関係や仕事内容など、何かしら不満を持っているからこそ、新卒の3割は3年以内に離職するという数値が出ているのでしょう。
そんな就職に関する後悔の一つに
「地元で転職しておけばよかった」
という物があります。
今回はその理由や、転職で地元に戻ることに関するメリット・デメリットを見ていきましょう。
私自身は、大学入学を機に地方から都会に出てきて、そのまま都会で就職したタイプです。
多くの人にとって、この話を聞いた上で「将来的な転職を含めたキャリア」を考えることは、非常に重要だと感じています。
基本は「地元で就職 = 実家に戻る」と考える人が多い
基本的に、「地元で就職する」というパターンの多くが、
「実家で暮らす」
事を意味しています。
もちろん、結婚を考えていて彼氏彼女と同棲したり、社員寮がある場合はその限りではありません。
しかし、特に金銭的な理由で、実家から職場に通う事を希望する若い人も多いです。
今回の記事では、地元で就職するという定義に当たって
「実家で暮らす」
事を前提にお話していきます。
地元で就職すればよかったと感じる人の理由
では、就職した後に、
「地元で就職すれば良かった」
と感じる人は、どのような理由からでしょうか。
環境の変化が少ない
地元には多くの友達や知り合いがいます。
この環境の変化がストレスになって、後悔しているケースは多いです。
例えば、地方から東京に転職すれば、仕事以外の人間関係は、0からスタートです。
何かあった時に頼れる人もいなければ、プライベートな話を共有する友達もいない。
こういった環境の変化に加えて、新しい仕事を覚えると言うのは、非常に大きなストレスです。
環境の変化が少ないのは、地元で就職することの大きなメリットでしょう。
地元のネットワークを使った転職が可能
自分がこれまで育ってきた地元では、少なからず人間関係があります。
友達の紹介や、親戚が所属している会社など、ネットワークを使った就職や転職が可能な点も、地元で就職することのメリットと言えそうです。
反対に、知り合いに紹介された場合に辞めづらいなどはあるかもしれませんが、就職前に本来の業務内容や仕事の雰囲気などを知る上でも、地元での就職は大きなメリットがあります。
地域との繋がりが「仕事以外」の人生を豊かにする
都会に出てくると、多くの場合「地域とのつながり」を感じることはありません。
隣の家に誰が住んでいるのかもわからなければ、地域合同でイベントが行われることも珍しいでしょう。
ちょっとしたお祭りなどはあるかもしれませんが、観光地の様な
「自分との直接的なつながりの無いイベント」
という認識が強いでしょう。
一方、地元で就職することで、地域とのつながりは強くなります。
同じお祭りでも、自分たちが運営サイドに回ることもあれば、友達が陣頭指揮を取っているかもしれません。
こういった仕事以外でのつながりは、人生を豊かにしてくれます。
実家を頼れる
経済的な面でも、実家を頼れるのは、現在の日本では大きなアドバンテージです。
単に家賃だけでも一人暮らしで10万前後かかる都会と比較すれば、年間100万以上の節約になりますし、食事なども親に作ってもらえる人は多いのではないでしょうか。
もちろん、家にお金を入れるのが当然と言えますが、一人暮らしのコストに比べれば、小さい問題です。
更に、地方の場合には車を持っていても、駐車場台が安い等、経済面では色々なメリットが考えられます。
地方の方が生活環境が良い
場所にもよりますが、地方の方が一般的には空気や水が美味しいなど、自然環境に恵まれています。
また、場所によっては地元で取れた魚介や野菜などが、新鮮で安く手に入る可能性があります。
都会と比べるとゆったりとした時間が流れると言われることも多いですから、ストレスの多い現代社会において、生活環境は地方の方が良いかもしれません。
地域貢献が出来る
地元で就職することで、少なからず地元に貢献することができます。
更に、色々なボランティア活動等にも力を入れれば、地域貢献が出来る可能性があります。
多くの人にとって、
「地元 = 思い出のある大切な土地」
という認識だと思います。
だからこそ、地域貢献によって人生の幸福度が上がる可能性もあるでしょう。
地元で再就職することのメリット
さて、ここからは
「都会で就職したけど、地元での再就職を今から検討する」
という人に対して、メリットやデメリットを説明していきます。
前項でお話した「地元で就職すればよかったと感じる人の理由」に関しては、そのほとんどが
「地方で働くこと自体のメリット」
でした。
そのため、ここではそれ以外のメリットを見ていきます。
都会を知ったからこそ、地元での就職の良さに気付ける
前述した多くのメリットを前提として、一度都会に就職すると
「地元の良さ」
を再認識することができます。
都会で就職をせずに、地元に残り続けた場合には、
「もしかしたら都会の方が良かったのかも」
という気持ちが出てくる可能性があります。
ですが、都会を経験した上で地元に戻れば、その後悔はなくなるでしょう。
また、地元で就職してしまうと「当たり前」になる様々な事が、実は大切だったと感じられるのは、都会での経験があるからこそでしょう。
都会での経験が仕事に活かせる可能性が高い
一般的には、都会の企業の方が、
「より高い効率を求めて、最新のシステムを導入している」
という事が多々あります。
また、会社が都会に集中しているため、営業マンが訪問する確率も高くなり、最新の情報が入ってきやすい環境です。
そういった経験によって、
「地方ではまだ手作業の仕事を、最新のシステム導入で効率化する」
など、都会での経験が活かせる可能性が高いです。
他にも、都会の企業の方が、人数の多い大企業があるため、業務の細分化や分担も効率的であるケースがあります。
これらの経験を活かせるのは、一度都会を経験したからこそ言えることです。
地元で再就職することのデメリット
次に、地元で再就職することのデメリットを説明します。
再度都会に出たいと考えた時に、精神的な負担が大きい
一度地元に戻ってきて、それでも
「都会の方が合っていたかも」
「ちょっと別の業界に挑戦してみよう」
と感じる様な場面が、今後あるかもしれません。
そういったタイミングで、
都会→地方→都会
という就職をするのは、けっこう大変です。
最近は、面接をオンラインですることも増えてきたとは言え、場合によっては最終面接だけ対面・・・というケースもあります。
オンライン化が進んでいない業界では、面接の度に都会に行く必要があるかもしれません。
そう考えると、一度地方に戻ってきてから、再度都会に行くことへのハードルが高くなるのは、デメリット言えそうです。
給料が下がる可能性が高い
都会の企業は、基本的に給与水準が高いです。
そのため、地方に転職したタイミングで給料が下がる可能性があります。
もしも実家ではなく、一人暮らしをする場合や、既婚者で家族と住む場合などには、生活水準が下がる可能性もあるので、きちんと計画を立ててから行動しましょう。
求人が少なく、職種も限定される可能性がある
次に、求人。
地方の方が、求人の数も種類も少ないです。
都会で働いていた時の職種にもよりますが、自分が希望する仕事が地方には存在しない可能性もあります。
そうなると、他業種への転職により、更に給料が下がる可能性もあります。
まとめ
今回は、地方で就職をしておけば良かったと後悔する理由などについて見てきました。
どこに就職するのか。
これは、多くの人にとって非常に重要なテーマです。
地方でも、最近はテレワークで都会の企業で働くことも出来るようになったため、選択肢は増えつつありますが、それらは基本IT関連の業界に限られます。
接客業などの対面が基本となる業界では、どうしても地方では求人が限定されることもあるでしょう。
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