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ブレない人になる必要はある?ブレまくってきた私が学んだ事

ブレない人になる必要はある?ブレまくってきた私が学んだ事

こんにちは。こはくです。

「ブレない」
一貫性を持った考え方や、自分の信念を貫き通す人って、格好良く見えますよね。

昔からブレやすい私は、ブレない人に憧れていました。

自分もブレない様に、必死になっていた時期もあります。

ですが、最近何人かの人を見ていて
「ブレないって危険なパターンもあるな」
なんて事を感じました。

そこで今回はブレるということについて考えたいと思います。

ブレる事は良い事?悪い事?

まずは、よく聞く「ブレる」という言葉自体について見ていこうと思います。

ブレるの定義

ブレるは、辞書的な意味合いで行くと

(自動詞) あるべき場所から振ふれ動く。
(自動詞) 意志や政策が一定せず、優柔不断である。

という意味になります。

人生やビジネスの意味合いでは、2つ目が使われています。

つまり、意志や政策が一定ではない事を意味しています。

ブレるのは良くないとされている

世間一般では、ブレると言うのは悪いこととして捉えられるケースが多々あります。

特に人生においては、
「ブレない人」
というのが良しとされています。

例えば成功者の代名詞でもあるイチロー選手は、小学生の時の作文から、既に入る球団なども決めるなど、先の未来をしっかりと見据えた状態で努力を継続しました。

そして、最終的にその夢を果たしています。

こういうエピソードを聞くと、どうしても
「小さい頃から同じ方向性、同じ信念を持って進み続けられる人が良い」
という認識になりますよね。

これがもし、イチロー選手が途中でサッカー選手になったりすれば、ここまでの人気があったかはわかりません。

ブレない自分を作るために、徹底的に自己分析をして、自分の人生の軸を作る事を推奨している自己啓発本も多々あります。

ブレる = 成長している

しかし私自身は、残念ながら色々とブレた結果、現在に至っています。

その中で感じたのは、
「ブレる事は、成長している事」
というものです。

反対に、出会ったときからずっと考え方が一貫していて、周りからは
「ブレない人」
と呼ばれる人の中には、

「言っている事は変わっていないけど、やっている事も変わっておらず、常に不満と不安に耐え続ける人生」

を送っている人もいました。

確かに、ずっと言っている事や、目指しているものは一緒。

でも、そのための努力が足りなかったり、努力の方向性を間違っていては、成功しないでしょう。

これを、
「ブレないから格好いい」
とは感じません。

つまり、
「ブレるから悪い」
のではないと考えられます。

「知らないこと」は選択できない

そもそも、
・ブレない人
・ブレる人
どちらが正解というものは無いと感じています。

良いブレ方と悪いブレ方があるイメージです。

確かに、ふわふわと生きていて、軸をブラしまくった挙げ句、何も達成していない人もいます。

やりたいことが見つからないまま、職を転々としている人などは、その典型とも言えるでしょう。

だからこそ、ブレ方が重要になるわけですが、そもそもとして
「知らないこと」
というのは、人間は選択できません。

ポーカーにプロが存在することを知らなければ、ポーカーのプロを目指すことは出来ないですし、野球の楽しさを知らなければ、プロ野球選手になろうとも思わないでしょう。

先程のイチロー選手の例も、その当時に
「野球が一般的に浸透していて」
「それを子供時代に目の当たりに出来る環境があって」
「今も大きなマーケットとして存在している」
これらの条件が満たされていたからこそ、ブレずに成功することが出来たと考えられます。

そして、多くの人は生きていく中で、色々な事を知っていきます。

つまり、今知らない何かにハマる事も、今存在しない職業に付く可能性も十分にあるのです。

私が小さい頃には、Youtuberなんて仕事はなかったわけですから、
「小さい頃にそれを目標にしてブレずに努力する」
何てことは、物理的に不可能なのです。

これは、単に職業だけではなく、考え方も同じです。

「こんな考え方があったのか」
「この人の考え方や生き方格好いいな」
「こんな状況になったからこそ〇〇が大切だと気付いた」

このように、人や書籍との出会いや自分の経験から、目指すべきものも勉強するべきものも変わってきます。

しかし、一般的に見ると、これらは
「ブレる」
に値するかと思います。

だからこそ、私自身は
「人生、ブレて良い」
と感じているのです。

個人的にブレて良かったと思うエピソード

個人的にはブレながら生きてきた事に、感謝しています。

それは、ビジネスや投資において特に感じることができました。

ビジネスにおけるブレ

ビジネスにおいて、私自身は元々
「何かで起業する」
くらいのフワッとした感覚で大学を卒業しました。

というのも、ウチは親もおじいちゃんも会社を経営していたので、
「そもそもサラリーマンで一生食べていく」
という感覚が全く無かったのです。

なので、起業することは自分の中では確定しており、何をするのかを決めていくべきだと感じていました。

しかし、ビジネスで失敗し、様々な経験があったからこそ、今では
「サラリーマンでできることはサラリーマンとして楽しみ、他の選択肢も捨てない」
生き方をしています。

何なら、サラリーマンは仕事をサボっても給料が入ってくるので、「真の不労所得」ではなかろうかとさえ思ってます笑。

もちろん、サラリーマンが安定という考え方も特になく、サラリーマンの間に色々と準備はしていく予定ですが、今までの経験があったからこその今の選択だと思っています。

これを、ブレるのを嫌って、意固地になって起業を目指し続ければ、確かに成功する可能性もありますが、それより遥かに高い確率で失敗したのではないでしょうか。

投資におけるブレ

投資において、私は何度か自分の資金を全て失う失敗をしてきました。
(もちろん、額は小さいですが、当時にしては大金でした)

FXで2度ほど全資金を失っていますし、投資ファンド詐欺にも引っかかった経験があります。

しかも当時は、今多くの人が「最適解」としている投資信託に対して、全く良い印象を持っていませんでした。

というのも、当時の投資信託の印象は

「買っても負けても手数料だけ取られるなら、トータルで考えて稼げる訳がない。それに、投資信託で大きく稼いだという話を聞いたことが無いので、成功例が少ない投資方法で、稼げないだろう」

と考えていました。

しかし、高い利率を求めた結果、精神的にも非常に辛かったです。

FXで大きなレバレッジをかけてギリギリの投資をしていた時には、朝起きて全額なくなっていた時には、リアルに発狂しました笑

そして現在は当時とは真逆で、
「投資は精神的に負担の無い金額を、定額で投資信託に投資する」
という形を取っています。

明らかに真逆の考えになってしまいました笑。

「見えてる現実」も成長と共に変わる

自分はブレないと豪語する人の中には、
「見えてる現実は変わらないのだから、他人の意見で自分の意見が変わる訳がない」
と言う人もいます。

しかし、私としては
「成長と共に見える現実も変わる」
と思っています。

例えば、私は昔
「転職した内、3割は給料が減る。3割は増える。それ以外は維持」
の様なデータを見ました。

当時の私は、単純に
「3割も上がる可能性があるなら、挑戦する価値がある」
と感じました。

しかし、自分が転職を経験したり、色々な人の話を聞く中で

「単なる確率論ではなく、色々な状況を加味する必要がある」

と感じました。

例えば
・単に給与水準の高い業界に転職するだけで給料は上がる
・資格の有無での手当は企業によって違う
・ポジティブな転職かネガティブな転職か
・面接でのコミュニケーション力が高ければ給料の高い会社の内定をもらえる
・自信を持って話すだけでも、給料が上がる

つまり、結局は自分の今の環境や状況を把握していないと、そもそもこの数値には何の意味もない事を知りました。

それこそ、
「今の会社が同じ業界の平均的な給料よりも低いなら、それだけで転職後の年収がUPする可能性が高い」
とさえ言えます。

このように、同じ数字を見たとしても、見える現実は変わってきます。

「前提条件を知る」

これによって、同じ数値も活用方法が変わってきますし、そもそも利用価値があるか否かも変わってきます。

それでもブレない自分になるためには?

個人的には、ブレてきた結果自分自身が成長できたと感じる部分が多いので、あまり気にしていませんが、それでも
「ブレない自分になりたい」
という人もいると思います。

そういう人は、根っこの抽象的な概念に関しての軸を作るのが良いのではないでしょうか。

例えば、先程Youtuberを例に出しましたが、今ある職業でなかったとしても、それをやる理由が
「自分が本当に楽しいと思ったものに挑戦する」
という信念だったら。

これは、軸がブレたのではなく、手段が変わっただけですよね。

この様に、抽象的な概念を軸にすれば、ブレにくい人生を歩めるのではないでしょうか。

他にも、
「自分の能力を最大限に発揮して、周りの人を幸せにする」
という軸なら、ビジネスにおいても小手先のテクニックに頼ったりすることはなくなるでしょうし、周りの人を不幸にして金持ちになろうとはしないでしょう。

この様に、抽象的な概念で考えると、自分の軸は作りやすいです。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。