WEBライターを始めたけど、何からやっていいかわからない。
案件に応募したいけど、自分のスキルでも大丈夫なのだろうか。
稼げるようになるまでのプロセスを知りたい。
そんな話を良く頂きます。
確かに、サラリーマンと違って、先輩社員が教えてくれるわけでもありませんし、明確なステップアップがあるわけでもありません。
極論「人によって違う」というのが実情ではあります。
そんな状況で「次に何をするべきなのか不安な人」が多いのも理解できます。
何なら、
「誰でも簡単にスタートできる」
が故に
「何ができれば、初級・中級・上級」
なのかもイマイチわかりません。
なので今回は、私自身の過去の案件をベースにして、
「このくらいのスキルが有れば、どれくらい稼げる様になるよ」
という1つの指標を作っていきたいと思います。
また、どのくらいの期間でそれが可能かも具体的に記載していきたいと思います。
私自身は、過去8年ほどライターをしています。
その中で、いくつも壁にぶつかりましたし、その度に色々と勉強してきました。
そして実際、スタートした頃と時給換算で比較すると、10倍以上アップしているので、これからライターをスタートする人・スタートしたものの、成果が得られていない人には、参考になるのではないでしょうか。
この記事における前提条件
この記事では、私自身が経験してきた事を基準にランク付けや、勉強するべきスキルを解説しますが、前提としては
・副業ライターであること
・本業の残業は、ほとんどないこと
・ランサーズで案件を受注する
・他の副業に目移りしない
・1日平均1時間以上の時間を副業に充てること
・タイピング速度はそれなりにあること(1時間2000字位を想定)
・月に1冊程度は書籍を読んでいる事
こういった条件で書いていきます。
これは、実際に私自身がこのような状況(タイピングスピードや作業時間は違いますが)であるため、同じような条件下でのお話をします。
自分自身に合わせて、
「もう少し速いペースで行けるかな」
「もう少し遅いペースで考えた方が良いな」
という事を調整して貰えればと思います。
特に、「他の副業に目移りする」などは、かなりペースが落ちます。
思うように稼げていない状態では、
「他の副業をやった方が良いかも」
「アルバイトした方が効率良くない?」
なんて気持ちになります。
しかし、厳しいことを言いますが、そういう気持ちを乗り越えてライターとして活動する覚悟が必要になります。
WEBライターで稼げるようになるまでに実際に私がかかった期間
私は現在、月に10万円~15万円程度を副業収入として得ています。
全てWEBライターとして稼いでいる金額です。
ただ、最近はブログに注力するなど、ライターに力を入れていない事もあり、少し収入は減っています。
ですが、それでも一般的な副業実践者に比べれば、多くの収入を得ているのではないかと感じています。
副業で稼ぐのは大変ですよね。
サラリーマンの場合には、「働いた時間 = 給料」なのに、副業だとそうはいかない。
10時間やって0円のこともあれば、1時間で1万円を稼げることだってある。
そのため、多くの人が「時間効率」を考えて副業をしていると思います。
しかし、私自身がそうでしたが、最初から上手くいくわけではありません。
因みに、最初の頃は私の収入は月に数百円でした。
そこから、他の副業をしている時期もあり、本業が忙しい時期もあったので、単純に期間自体は参考程度でしかありませんが、下記のような感じで収入が変わってきました。
1年目:2000円/月
2年目:0円/月
3年目:2万円/月
4年目:3万円/月
5年目:20万円/月
6年目:40万円/月
7年目:15万円/月
8年目:10万円/月
ざっくりと言えばこんな感じです。
間で大きく稼いでいるタイミングは、ライターとして独立したタイミングなので、専業でやっていました。
副業での最高でいうと、月に20万円前後ということろです。
注目してほしいのは、最初の2年は、ほぼほぼ稼げていない事。
何なら、1年目で稼げなさすぎて一度中断しています。笑
その後、色々あって再度ライターをやることにしたのですが、それでも月に3万円稼げるようになるまでにプラス2年かかっています。
それだけ簡単な道ではない事を理解していただきたいです。
一方で、今の私は時給換算で大体5000円~1万円位の仕事になっています。
アルバイトの最低時給が1000円くらいである事を考えれば、かなり時間効率が良くなったと自覚しています。
それだけ変化したのは、次の章で解説しますが、継続して執筆を続けて、継続して学び続けたからこそです。
WEBライターランク別スキルアップ方法
では、次にレベルごとに
・目安となる期間
・必要なスキル
を解説していきましょう。
目安期間は、今からライターを始めて通算でどのくらいの期間がかかるのかを表しています。
レベル1:初案件を受注するまで
まずは、副業でライターを始めてから、最初に案件をこなすまでの期間をレベル1とします。
ここで躓く人も多く、その例としては
・やり方が合っているか不安で止める
・応募するけど受からない
などが挙げられます。
【目安期間】
1ヶ月
【必要なスキル】
・応募する勇気
・不採用になってもメゲないメンタル
・色々な案件を探す時間の確保
・丁寧な提案文の作成
【解説】
最初の案件を通過するために最も重要なのは、
「提案文をしっかりと書く」
ということです。
それができれば、1ヶ月で初案件を受注する事も可能です。
提案文の書き方としては、下記の記事でも解説しているので後で読んでみてほしいですが、重要なのは、
「クライアントが欲しい情報は何なのか」
という事を意識する事。
相手が自分に依頼することで、どんなメリットがあるのかや、相手が知りたい情報をまとめることが重要です。
また、提案文はクライアントが触れる最初の
「あなたの文章」
です。
これを適当に書いてしまったり、使いまわしていることがバレバレな文章・クライアントが書いている注意事項を無視した内容だった場合は、当然採用率は下がります。
この段階では、文字単価にこだわらず、実績作りとして1文字0.5円程度の案件も視野に入れておくと良いでしょう。
レベル2:案件の受注が安定するまで
【目安期間】
~半年
【必要なスキル】
・基本的な文章力
・基本となるHTMLタグの知識
・ワードプレスへの入稿
・きちんとしたクライアントへのレスポンス
・ランサーズアカウントの評価を上げる(目安は10件)
【解説】
最初に案件を獲得できても、単発の仕事で終わるケースは多々あります。
例えば、継続案件でも、修正があまりにも多い場合は、テストライティングなどだけで終了するケースもあります。
私自身も記事の依頼をすることが多く、短期的な仕事だけで終わるケースがあります。
そのため、この段階では複数の案件をこなしてでも、安定して仕事をもらえる様になる必要があります。
この段階では、基本的な文章やHTMLタグが理解できれば問題ありません。
(HTMLタグについては別の記事で解説しています)
文字単価は0.5円を目安に引き続き仕事を探し続けましょう。
とは言え、基本的な文章力って言われても、わからないですよね。
基準としては、クライアントから
「この部分、どういう意味ですか?」
というニュアンスの指摘を受けないレベルです。
内容が間違っていたり、伝えたい内容と違うために修正を依頼されることは問題ありませんが、
「何が言いたいの?」
ということが伝わらなければ、仕事を安定させることは難しいです。
ポイントとしては、
「記事の着地を決めて、短い文章で伝える」
という練習をすること。
これを意識するか否かで、大きく文章力は変わります。
レベル3:同じクライアントから継続して依頼をもらえるまで
【目安期間】
~1年
【必要なスキル】
・3000字までの記事をリサーチ込みで3時間で仕上げる
・内容の指摘や修正がほぼ無くなる
・誤字脱字がほぼ無い
【解説】
続いては、同じクライアントから定期的に仕事をもらえるようになるレベルです。
当然ですが、同じクライアントから依頼を継続してもらうためには、
「この人に依頼したい」
と思って貰う必要があります。
極論を言うと
「他の人を探す手間を考えれば、あなたに頼む方が良い」
というレベルになれば、継続して依頼はもらえます。
そのため、トップレベルの文章力が無くても仕事を継続してもらえます。
この段階で重要なことは、
「書くスピードと最低品質」
です。
誤字脱字は、月に1回以上指摘を受けてはいけません。
内容も、レベル2の「言っている意味がわからない」という指摘はもちろんのこと、
「もっとこうしてほしい」
みたいな修正も受けないレベルを目指しましょう。
クライアントが求めている事は
「クライアントが楽できて、質の高い記事を作ってもらう」
ということ。
あまりにも指摘や修正が多いと、クライアントが文章を読む時間がかかります。
「それなら、自分で書く方が早い」
と思われてしまっては、継続することは不可能です。
また、記事を書くスピードも重要で、1日1時間でもリサーチ込みで3日あれば1記事が仕上がるように挑戦していきましょう。
レベル4:文字単価が0.5円を超えるまで
【目安期間】
半年~2年
【必要なスキル】
・構成を考えられる
・他のサイトの記事を見て「良い点」「悪い点」が3つずつ挙げられる
【解説】
次は、文字単価が0.5円を超える段階です。
これに関しては、クライアントありきになりますし、得意とするジャンルによっても変わってきます。
運良く高単価のクライアントが見つかり、自分の得意ジャンルともハマれば、すぐにでもこの基準を超えることができます。
実際、私自身はライターを再開してから1年目で文字単価1円の案件自体は持っていました。
この段階で必要なのは、
「クライアントからもらった、検索キーワードを元に構成が作れる」
というレベル。
記事の着地を考える上では、クライアントのサイトが
・どういう目的で記事を書くのか
・サービスや商品を提供している会社なのか
などを意識する必要があります。
その上で、読者が求める内容を構成としてまとめ、それを執筆する。
それができれば、文字単価0.5円を超える事は難しくないでしょう。
レベル5:月に10記事以上を書けるまで
【目安期間】
半年~2年
【必要なスキル】
・タイピングスピード(1時間に2000字)
・リサーチ速度(他社サイト1記事を2分で飛ばし読みする)
【解説】
構成を考えられ、その上で継続的に仕事をくれるクライアントに巡り会えれば、レベル4から5はそれほど難しくありません。
後は、タイピングスピードとリサーチ速度を上げるだけ。
リサーチに関しては、他社サイトを
「まず目次を見て概要を知る」
「必要な情報だけを飛ばし読みする」
という方法で、1記事2分で理解します。
これができるようになれば、リサーチにかかる時間はトップ5記事を見ても10分かかりません。
その上で、タイピングを1時間で2000字。
3000字の記事をリサーチ込みで1.5時間強で仕上げる。
そうすることで、余裕を持って2日に1記事、月に15記事。休みを入れて10記事を安定的に納品できる計算になります。
レベル3で
「3000字までの記事をリサーチ込みで3時間で仕上げる」
ということを必要スキルに書きましたが、この段階との違いはリサーチの質と深さです。
より多くの記事からの情報を吸収して、それを高い品質でまとめ上げる。
これが重要になります。
レベル6:複数案件を並行して行えるまで
【目安期間】
1年~3年
【必要なスキル】
・複数業界の知識
・得意ジャンル以外でも4時間で1記事を書く
・自分の得意ジャンルの見極め
【解説】
このレベルでは、自分の得意ジャンルや苦手ジャンルの見極めが重要になります。
複数の案件を並行して行おうと思ったら、苦手ジャンルを書いていると時間がかかりすぎて難しいです。
色々な案件を挑戦した上で、
・こういう案件はやりやすい
・こういうタイプの書き方は自分に向いている
などを知ることが重要です。
また、高単価案件を獲得するまでにこういった自己分析ができていると
「自分の得意ジャンルで、クライアントに売り込む」
ということが可能になります。
それができるか否かは、今後の文字単価アップにおいて非常に重要です。
レベル7:文字単価1円を超えるまで
【目安期間】
2年~4年
【必要なスキル】
・問題解決ができる記事を書ける
・SEO的に効果のある記事を書ける
【解説】
文字単価1円を超える。
これは、多くのライターにとって1つの目標と言えるでしょう。
私自身も、今は1記事2円以上の案件がメインですが、5000字書いて1万円。
文字数によりますが、1記事で1万円を超える記事も多いです。
そうなると、ちょっとテンションが上りますよね。
ただ、多くの人が目標とする反面、難しいのもこの段階。
高い文字単価を得るためには
「本当に効果のある記事」
を書く必要があります。
それは、多くのクライアントの場合
「SEO的に効果がある記事」
のことです。
自分の書いた記事が、きちんと上位1ページに表示される。
これが重要です。
過去に書いた記事の狙ったキーワードを検索してみて、自分が書いた記事が上がるのか。
これをきちんと把握しておきましょう。
また、この段階だと自分でブログを立ち上げて、
「本当にSEO的に評価されますよ」
という事をクライアントに提示できるポートフォリオがあると良いですね。
私自身もこのサイトで、検索1位のキーワードがいくつかあります。
案件に応募していた時期にこのサイトはありませんでしたので、活用できていませんが、今から新しく案件に応募するなら、間違いなく
「〇〇」というキーワードで1位を獲得できています。
なんてアピールすると思います。
レベル8:時給単価3000円を超えるまで
【目安期間】
3年~6年
【必要なスキル】
・ツールの活用
・幅広いライバルサイトのリサーチ
・キーワードの横展開
・集中力のキープ方法の確立
【解説】
時給換算で3000円を安定的に超えるのは、結構大変です。
瞬間的に集中しているタイミングだけ3000円を超えたとしても、リサーチなどの時間を考慮すると、2000円を超えるのも苦労する人が多いのではないでしょうか。
また、このレベルになってくると、納品する記事数は増えるものの
「毎回同じような内容になってしまう」
「ネタ切れを起こす」
という事が起こります。
私自身もそうでしたが、IT関連のサイトの記事執筆をする際に、
「どうしてもネタが無い」
となって、一気に作業効率が落ちた時期がありました。
無理やりひねり出したネタで記事を書こうとすると、
・品質が低い
・文字数が少ない
・何が言いたいかわからない
・コピペ率が高い
というような記事になります。
この状態を克服するために、あらゆる同業他社のサイトを見まくりました。
どんな内容がこのサイトで受けが良いのか。
どういう着地で記事を書いているのか。
どういうキーワードを意識しているのか。
色々な事を意識しながらリサーチしまくり、最近ではなんとかネタ切れを起こさなくなりました。
それと同時に、時給は5000円位で安定するようになりました。
まとめ
今回は、レベル別にライターが身につけるスキルなどについてまとめてきました。
「自分のレベルだと、こういった事ができないとダメなのか」
という最低限の物がわかるため、今後の目標も立てやすくなるのではないかと思います。
このサイトでは、ライターに関する情報だけでなく、本業で稼げるようになる方法なども触れているので、
「副業の収入を安定させ、本業でも幸せに生きたい」
という方は、是非他の記事も見て行ってください。