こんにちは。こはくです。
今回は、こんな質問をいただきました。
ジャンル的に苦手なもので書けないと思った時に、どうするか判断する基準はなんでしょうか。
いつも得意な内容の依頼があるわけではありません。
よくわからない内容でもあたかも詳しいように書き上げていく事が、儲けを出す大事な部分のような気がするので是非知りたいです。
確かに、自分の得意ジャンルではない記事でも、受けていかなければいけないケースは多いと思います。
自分の得意ジャンルが非常に狭い人などは、収入を安定させるためにも、不得意なジャンルに挑戦していくことが重要になるでしょう。
今回は、そういった事で悩んでいるWEBライター向けに記事を書いていきたいと思います。
因みに、今回の質問にも含まれている
「依頼を受けてしまった上で、駄目だったらどうするのか」
は、また別途記事にしたいと思います。
専門分野で書ければ理想だが・・・
多くのWEBライターが感じていることだと思いますが、理想は
「自分の得意分野や専門分野の記事だけを書く」
ということだと思います。
私自身、本業がプログラマーで、IT関連記事を書くのは、本業の助けにもなりますし、なにより文章も本業がITだからこその視点で書くことが出来ます。
例えば、現場で感じたことややってきたことは、一種の「あるあるネタ」として、ユーザーに共感されやすいでしょう。
また、他のサイトをリサーチしている時に、
「うーん。本来の情報とはちょっとかけ離れてるな。。。」
なんて嘘(とまでは言わなくても誤情報)が書かれているケースも見られます。
現場を知らない素人ライターが書き、それを業界に入って日が浅い新人のディレクターがチェックする。
こういう会社もあるため、ディレクターを信じ過ぎるのも良くないです。
こういった仕事ばかりがもらえて、且つある程度安定した収入が入るなら、正直WEBライターとしてはかなり良い状況だと言えます。
しかし、そういった人ばかりではないでしょう。
ネットでは「害悪ゴミライター」扱いされることも
詳しくないジャンルを書く
→
何処にでもある記事になる
→
そういった記事がネット上にあふれる
こういった状況が、Google的にもユーザー的にも良くないです。
しかし、実際にこういった状況になってしまっているWEBライターも多いのではないでしょうか。
中には、こういった誰にでも書ける内容ばかりを書くライターを「ゴミライター」として害悪扱いしている風潮もあります。
それでも個人的には、WEBライターという仕事自体は必要だと思っています。
それは、例えば
「医療の知識や技術に長けたお医者さん」
が、ネットから集客を考えたときに、
文章力を鍛えるくらいなら、本業のスキルを鍛えてくれ
と感じるからです。
だからこそ、得意ジャンル以外でも高い品質の記事を書けるライターになる必要があります。
「得意ジャンルじゃなくても書ける」が存在する
ここで一つ、伝えておきたいこととして、
「得意ジャンルじゃないけど書きやすいジャンル」
というものの存在です。
例えば私であれば、ITや副業といったジャンルがメインのジャンルになりますが、
・弁護士事務所のサイト
・歯医者さんのサイト
なども中長期間継続して書いてきました。
これらをLancersなどのクラウドソーシングサイトから応募するわけですが、応募する前から、大体書ける事はわかっていました。
それは、ITであっても、弁護士系のサイトであっても、
「ユーザーに寄り添った視点で書く」
という共通点があるからです。
むしろこの点においては、弁護士が書くよりも
「一般人が知りたいと感じるポイント」
を熟知しています。
(なんて言っても一般人側ですから)
そのため、この様なジャンルの記事を書くのは、
・知識不足
・慣れ
を克服さえ出来れば可能なのです。
反対に私が苦手なジャンルとしては、
・流行のファッションを調べる
・アニメ作品を調べる
といった内容。
これらは、過去の作品や過去の時代の流れの影響を受けていることが多く、流れの全体を把握する事が難しいからです。
これらを考慮して、私は記事のジャンルを
・ユーザー視点型記事
・オタク型記事
に分けて考えています。
このユーザー視点型記事は、自分の得意ジャンルでなくても、
「一般人(素人)の気持ちがわかる」
ライターなら、慣れ次第で書けるようになると考えています。
むしろ、ライターとしてはこちらのジャンルの記事を、積極的に練習するべきだと考えています。
「得意なジャンル」ではない記事の書き方
では、ここからはそんな「ユーザー視点型記事」を書く際の手順をまとめたいと思います。
ステップ1:上位記事の構成をドキュメントに書き出す
まずは、検索キーワードから、検索上位の記事に書かれている内容をざっと読んで、構成を書き出します。
このときに、自分なりに検索キーワードから、想定されるユーザーは考えておきましょう。
ステップ2:どのサイトでも共通して書かれている項目を挙げる
次に、それらの構成の共通点を見ていきます。
極端な話になりますが、
「多くの記事で共通して言っている事は、重要な事」
だからです。
更に、検索上位のサイトであれば、Google自身もそれが重要だと言う判断をしている事になります。
つまり、共通して出てきている項目を記載していない記事は、
「重要なことが書かれていない質の低い記事」
と判断される可能性が高いのです。
ステップ3:共通部分を優先的に記載した上で構成を作る
これらの共通部分を優先的に構成に取り入れます。
ただし、WEBライターは基本的に文字数が決められています。
その文字数より少し多いくらいに納めるのが基本(場合によっては多く書くこともありますが)です。
そのため、構成を詰め込みすぎても、文字数オーバーになるため、重要な部分から優先的に入れます。
ステップ4:専門書を買う・借りる(単価と今後の力の入れ様による)
次に、余裕があればその分野の専門書を見ます。
特に、今後長期的に依頼をくれるようなクライアントや、文字単価が高い案件では、ネット記事だけではなく、書籍を見るのがオススメです。
買う余裕が無い場合には、図書館で借りてきます。
ただし、これらは納期にある程度余裕がある場合に限られます。
ステップ5:インプットした日と別の日に記事を書く
次に、実際の執筆ですが、サイト記事や書籍を読んだ日に執筆してしまうと、内容があまりにも似通ってしまいます。
コピーコンテンツとならないためにも、インプットする日とアウトプットする日を分けます。
そうすることで、自分なりに解釈した上での説明ができるようになります。
ステップ6:クライアントに対してヒアリングを行う(単価と今後の力の入れ様による)
更に、記事が完成したタイミングで、クライアントにヒアリングが出来れば、更に質が高まります。
これは実際に私が体験した例ですが、弁護士事務所のサイトの記事は、当然その事務所の弁護士監修になります。
なので、記事を作った後に、
「この内容で納品しようと思っているが、足した方が良い内容や、関連する過去の事例などがあれば教えて欲しい」
といった事を聞きます。
クライアントとしても、記事の質を高める提案なので、すんなり応じてくれることも多く、またライターとしての評価も上がります。
結果、当時40人ほどいたWEBライターの中から、優先的に高単価記事を回す「A級ライター」というグループが作られ、3名中の1人として選ばれる形になりました。
結果的に
質の高い記事を書く
→
クライアントからの評価が上がる
→
記事単価が上がる
→
ヒアリングや専門書を読む時間を考えても、採算が取れるようになる
という好循環が生まれる事になったのです。
苦手ジャンルを書くときの注意点
次に、注意点をまとめておきましょう。
知らないジャンルだからこそ「読者層」はしっかりと意識する
自分が得意なジャンルの場合には、
「こういうことって、よくあるよね」
というのがすぐに分かる可能性があります。
一方で、苦手ジャンルの場合は、読者層が見えていない可能性も高いです。
そのため、しっかりとした読者イメージを作る事が重要です。
情報の真偽には敏感になる
苦手ジャンルで最も困るのは
「間違った情報を載せる」
事です。
そのため、最初の内は専門用語を一つずつ調べ、内容が間違っていないのかをきちんと精査しておきましょう。
(得意なジャンルでもやるべきですが、苦手ジャンルは特に!)
不安がある場合はクライアントに相談を
もしも、ネットで調べた他社サイトでも、曖昧に書かれているケースなどは、クライアントに確認をしておきましょう。
リサーチの結果、〇〇という事が記載されているサイトが多かったのですが、サイトの方針に合っていますでしょうか?
この様に、サイトの方向性と合っているのかを確認すれば、クライアント側もその部分は注視して確認してくれます。
まとめ
今回は、自分の専門外の記事についての説明をしてきました。
どうしても、自分の得意分野で書くのは、効率が良いと感じてしまうので、他のジャンルに手を出すのは億劫に感じるでしょう。
しかし、中長期的な案件の獲得を考えると、得意ジャンルを増やしたり、不得意なジャンルでもある程度のアウトプットが出来る様になることは、非常に重要です。
特に
「長期的に記事の需要がありそうなジャンル」
は、今は苦手だったとしても、しっかりと勉強していく必要性があると感じています。
そのため、是非食わず嫌いをせずに挑戦してほしいと思っています。