「今の仕事をずっと続けないといけないのかな?」
「正社員じゃないといけないのかな?」
長く働いていると、こういった考えを持ったことがあるのではないでしょうか。
私自身も、正社員じゃない時期もありますし、色々な働き方をしてきました。
・アルバイト
・派遣(単発や3交代制、長期も)
・契約社員
・正社員
・フリーランス
私はこれらの働き方を全て経験してきました。
そんな中で、
「正社員じゃなくても生きていけるのかも」
なんて事を、よく考えていた時期があります。
そう考えていた理由は、
「正社員になることのデメリット」
を感じていたからです。
例えば、会社に実質的に残業を押し付けられたり、責任が重くなったり。
こういった事から逃れたいという気持ちが多少なりともあった時期には、こういう事をよく考えていました。
もしも同じように、正社員以外の働き方を模索したいと思っている人や、正社員じゃなかったらどうなるのかをシミュレーションしたい方は、是非この記事を読み進めて見てください。
私自身の実体験を交えて、
「こういう生き方もある」
という選択肢を拡げるお手伝いをしていきます。
『正社員こそ正義!』の息苦しい世の中
今の社会は、「正社員」が正しいことの様に言われることが多いです。
派遣やアルバイトの場合、
・フラフラしている
・将来を考えていない
などのネガティブな印象を持たれることも多く、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
私自身も、派遣社員を3年ほどやっていた時には
「いつまでそんな働き方するつもり?」
なんて聞かれることが多かったです。
自分的には、その先のことも考えた上でやっているつもりでした。
しかし、世間一般の価値観からするとズレているようで、生きづらさを感じることもありました。
生き方が多様化している現代、正社員じゃなくてもいいんじゃない?
生き方が多様化している現代でも、
「正社員じゃなければいけない」
という人はまだまだいます。
特に、うちの母や祖母も、正社員にこだわっており、非正規で働く弟を非難することがあります。
では、本当に正社員じゃないと生きていけないのでしょうか。
可能ではある
正社員じゃなくても生きていけるかの答えは
「可能ではある」
と考えています。
ちょっと含んだ言い方をしたのは、
「誰もが思ったように働けるか」
という意味合いでは難しいと考えているからです。
例えば、同一賃金同一労働なんてことを言っていても、結局正社員と非正規では待遇や条件に大きな差があります。
交通費くらいは出たとしても、
「仕事内容が全く同じではないので、同一賃金にはならない」
など、逃げられる可能性は高く、企業としても人件費を下げたい一新で、こういった言い訳をする可能性は十分にあります。
なので、
「契約社員のままで、正社員と同じ待遇が良い」
などのように考えているのであれば、それは難しいです。
要するに、
「正社員じゃなくても生きていけるけど、正社員と同じ水準で生きていけるとは限らない」
というのが現状です。
苦労する部分も多い
また、正社員じゃない方が苦労する部分は多いです。
私の弟も、非正規で働いていますが、両親や祖父母からの風当たりは多少キツくなります。
「まだ正社員にならないのか」
など、定期的に詰められる様子を見て、年々疲弊しているのが見えてきます。
(もちろん、できる限りサポートはしますが、本人の意志もあるので難しい部分もあります)
制度的にも正社員が優遇される機会は多く、いわゆる
「非正規よりも正社員の方が良い生活ができる」
という印象は、間違っていないと感じます。
サラリーマンも安泰ではない
ただ、今の時代サラリーマンだから安心なのかというと、そうではありません。
いつ会社が倒産するかもしれませんし、会社の業績があまりにも悪かった場合には、解雇の可能性もゼロではないでしょう。
また、解雇が難しい場合に減給もありえますし、そもそも給料が上がらないなど、サラリーマンにもデメリットは多くあります。
こういった時代の変化もあるからこそ、多くの人が
「本当に正社員じゃないとダメなのか」
を模索しているようにも感じます。
正社員以外の生き方にはどのようなものがあるか?
さて、具体的には正社員以外の働き方としては、どのようなものがあるでしょうか。
サイドFIRE
今、多くの人が目指すのがこの働き方ではないでしょうか?
雇用形態的には、後述する非正規雇用に分類されるものの、収入源が
「労働収入 + 資産収入」
であり、労働時間が短くても、それなりの生活水準で暮らす。
更に、生活費を地方に住むことで減らすなどし、結果的に余裕のある生活をフルタイム以外の稼ぎ方でする。
この生活スタイルを、個人的にも目指しています。
非正規雇用
1つ目は、非正規雇用です。
これは、正社員以外・・・と考えた時に誰もが考える働き方でしょう。
・契約社員
・派遣社員
・アルバイト
・パート
などのように、正社員ではないものの、企業に雇用される形での働き方です。
フリーランスなどで業務委託
次に、フリーランスや個人事業主がやる業務委託という働き方。
これは、非正規とは違い、企業に雇用されていない働き方です。
一般的には、取引先を自由に決めて、複数の取引先との契約が可能な形で、副業なども自由です。
(もちろん、契約している作業中に別の仕事はできないですが)
最近は、フリーランスなどで、この業務委託が注目されるようになってきました。
こちらは、2つの種類があり
・請負
・準委任
という形があります。
ざっくりとお話すると、準委任の場合は、契約期間の間に成果物ができていてもできていなくても関係のない契約。
一般的には月の稼働時間を指定し
「140~160時間稼働」
などのような契約を行い、それを超える部分は別途精算する形です。
反対に請負は、成果物を基準として、責任を持つもの。
サイトの作成などであれば、サイトを完成させて納品し、それを受領してもらって始めてプロジェクトが完結します。
いずれにしても、直接企業に雇用されているわけではないという部分が大きな違いです。
特に請負の場合には、納品物さえしっかりと提供することができれば、自由に働くことが可能です。
起業
次に、起業をすることも1つの選択肢でしょう。
業務委託との大きな違いは
「どこかの企業と契約を交わす訳では無い」
という点。
例えば、アフィリエイトなどのサイトでの広告費用を得るビジネス。
広告主は存在しますが、あくまでも自分がやった成果(成約)に対して収入が発生します。
他にも、商品を作って販売する際。
どこかの企業からお金をもらうわけではなく、一般のユーザーからお金を頂く事も可能です。
このような形式は、業務委託とは異なり、
・結果次第で青天井で稼げる
・契約していないので、途中で簡単に止めることも、乗り換えることもできる
・時給や月給で保証されるものではない
というような特徴があります。
今の時代、必ずしも正社員で無くても良いと思う理由
さて、働き方を見てきたわけですが、ここからは私の意見を中心に
「必ずしも正社員じゃなくても良い」
と考えているのかをお話していきたいと思います。
だた、前提としては
「人によっては正社員の方が良い」
ということ。
ここで話す理由が、リスクに感じる人は正社員を改めて考えてみるのをおすすめします。
複数の仕事を掛け持つことができる
私は、派遣社員をしていたとき、4つの仕事を掛け持ちしていました。
1.派遣
2.WEBライター
3.アルバイト
4.コンサルタント
このような働き方ができるのも、正社員ではなかったことが大きいです。
当時は、借金の返済が必要で、色々な仕事を掛け持ちしていましたが、空いた時間にできるものや、気分転換になるもの。
色々な仕事を併せてやっていたので、精神的にはかなり楽に働けていました。
正社員だと中々できない働き方ではないでしょうか。
こういった働き方のメリットとして
「色々やって自分の適性を考えることができる」
という点があります。
この時期にやっていたWEBライターが、今でも副業の大きな土台となっており、当時から継続していてよかったと考えています。
反対に、アルバイトでやっていた仕事は、今では辞めてしまいました。
時間的な拘束と賃金が合わなかったからです。
ただ、仕事としては非常に楽しかったです。
このように、色々な経験をでき
「もしも自分に合う仕事ならそっちを本業に選ぶ」
などの選択肢が持てるのが、複数の仕事を掛け持つことの大きなメリットではないかと考えています。
正社員の求人よりも間口が広いから
私の弟の話になりますが、弟はコミュ力が非常に低いです。
面接すれば、ほぼ確実に不採用になると思います。
そのため、正社員が見つからないと嘆いていました。
そこで、非正規雇用からの正社員登用を勧めましたが、すぐに採用されました。
このように、働く上での間口や選択肢が広がるため、正社員にこだわる必要は無いと思っています。
弟の場合には、正社員登用を前提に話ましたが、これは弟は正社員の方が向いていると思ったからです。
間口を広げて色々な仕事にチャレンジするだけでも良いですし、気になっていた業界の実情を知るためだけに非正規雇用をするのも、良いと思っています。
サラリーマンでは難しい仕事も個人ならできる
私自身は、WEBライターとしてフリーランスでやっていたり、サイトの運営などをやっているわけですが、同じような事をサラリーマンでやろうと思い、提案したことがあります。
しかし、上司に却下されました。
その理由は、上司がそのビジネスの有用性を理解できなかったためです。
因みに提案したのは、サイトを作って集客し、そこからの仕事の受注と広告収入を得るようなイメージで、このサイトでやっていることを、働いている会社の業態に合わせて行うビジネスです。
今は、
「人が動いて、それに対して報酬をクライアントからもらう」
というスタイルなので、常に働き続ける必要があります。
しかし、広告収入を作れれば、仕事がない時期でも収入が入ります。
何より、サイトの更新という仕事自体を自分から能動的に作ることができます。
クライアントから仕事をもらう形態は、能動的に仕事を作ることは難しく、受動的に仕事をもらう必要性がありました。
これらを解決することと、営業マンの人件費を削減するために、サイトからの集客をしたいと考えての提案でした。
個人だと簡単にサイトの立ち上げができるものの(どのくらい集客できるかは別にして)、会社で同じような事をしようと思うと、いくつもの問題が発生します。
また、売上や利益を迫られ、ゆっくりとサイトを育てることも難しくなるでしょう。
このように、サラリーマンでは難しいビジネスでも、個人ではできる可能性があります。
特に、「絵師」「歌い手」「MIX師」「占い師」などの場合、会社がOKをくれる可能性は低いです。
(少なくとも新規事業でやる場合には)
そのため、正社員ではなく副業としてこれらのビジネスをやっていく方が効率的なのです。
正社員じゃない働き方を目指す上での注意点
基本的には、私は正社員じゃない働き方の模索は大賛成です。
サラリーマンという働き方に嫌気がさしている人も多いでしょう。
でも、その上で1つだけ注意するべき点があります。
それは
「スキルを磨けるような仕事を選ぶこと」
です。
工場作業などの単純作業で非正規になってしまうと、その後のキャリアがどんどん厳しいものになります。
資格もスキルもない人は、再就職をしようと思ってもかなり厳しくなります。
更に、年々体力は落ちていき、状況は悪化の一途をたどります。
そのため、何かしらのスキルを身につける事を前提に仕事を選んでみるのが良いでしょう。
私自身、副業としてWEBライターをやっていますが、「書く」ということに関してスキルアップしてきたからこそ、今仕事をもらえていますし、他のビジネスにも応用できると感じています。
それでも、正社員でいることにもメリットは有る
私自身は、必ずしも正社員が良いとは思っていません。
今は私は正社員ですが、再度起業するつもりで今は準備を進めています。
しかし、それでも正社員のメリットもしっかりと考えておく必要性があります。
ここでは、正社員を一度手放して起業し、失敗して再度正社員になった私が感じている正社員のメリットを解説します。
雇用の安定
雇用の安定は、正社員の最も大きなメリットでしょう。
私が派遣で働いていた企業に、数年前に再度雇ってほしい旨を伝えました。
しかし、今は求人をしていない・・・という理由で断られました。
他にも、以前契約社員で働いていた会社では、たくさんの派遣社員を雇って、その中から売上を作れる人を選別し、後の人は契約満了で再契約をしないという方針を取っていました。
このように、企業側に良いように使われる可能性は、正社員よりも非正規の方が可能性が高いです。
雇用の安定という意味では、正社員の方が圧倒的に有利ですね。
福利厚生
次に福利厚生。
派遣社員として働いていた会社は、正社員だけができる持ち株制度や家賃補助などがありました。
こういった福利厚生は、正社員だけしか与えられないケースが多いです。
後は、退職金などもそうですね。
非正規だとほとんど退職金はありませんが、正社員だと半数くらいの企業で退職金があるでしょう。
厚生年金
次に、厚生年金。
個人事業主などは厚生年金に入ることができず、年金額が減ってしまいます。
年金は、死ぬまでもらえるという特徴があるので、額はどうあれ、メリットも大きいです。
国民年金は、月に6万円程度なので、生活をする上では厳しい額です。
そのため、貯金や投資が苦手な人は、できるだけ正社員で働いて、厚生年金も貰っておく方がメリットが大きいです。
再就職がし易い
これが、サラリーマンを辞めて、個人事業をやった後に一番困った問題です。
私が個人事業をやっていたのは、30歳の時でした。
その状態で失敗して再度サラリーマンを目指したのは良いのですが、面接が中々受からない。
正社員でない時期を、良しとは考えない日本の企業の偏見があり、非正規や個人事業は、正社員に比べると評価が低くなります。
よほどの理由がなければ、再就職に不利になる。
言い換えれば、
「サラリーマンを続けているだけで、再就職や転職は楽になる」
と言えます。
能力が低くても見捨てられない
真面目に努力をすることが前提にはなりますが、日本の企業の場合よほどのことがなければ解雇されることはありません。
ということは、どれだけ能力が低くても、
「何かしら向いている仕事を探して与える」
というのが上司の仕事でもあるわけです。
そのため、現状仕事の能力が低い人は、サラリーマンであることの恩恵が大きいと感じています。
まとめ
今回は、正社員じゃなくても生きていけるのか・・・について見てきました。
人によって環境は異なりますが、個人的にはサラリーマンに固執する必要性は無いと思っています。
ただ、自分がやった経験としては、年金額が減ることや失敗したときのリカバリーが効きにくい点で、
「しっかりと準備をしてから正社員を辞める」
ということが重要だと感じました。
一時の気の迷いで退職してしまわないように注意しましょう。
このサイトでは、WEBライターなどの副業について解説しており、このサイトの方法で今は人も育てています。
将来的に正社員以外の道を模索したいと考えている方は、是非他の記事も御覧ください。