投資

有名な書籍「ほったらかし投資術」を初めて読んでみて

投資の著書として有名な
「ほったらかし投資術」
今回、初めてこの本を読んだので、その感想や
「こういう人は読むべき」
「自分の体験談を交えた話」
をしていきたいと思います。

特に投資初心者にはおすすめしたい本ですので、是非参考にしてみてください。

この本の結論

最初にこの本の結論から。

それは、
「最大最速でオルカン積立」
ということ。

非常にシンプルな結論で、個人的にも非常に好感が持てました。

オルカンは、知っている人も多いと思いますが、オールカントリーの略で全世界の株式に投資するインデックスファンドです。

これは、現在多くの人が勧めている2大インデックスファンドの1つで、極論
「この本を見なくても知れる情報」
ではあります。

が、このシンプルな結論ながら
「なぜその結論に至るのか」
「他のと比較してどう良いのか」
という部分をしっかりと書いた結果、200ページほどの書籍になっています。

結論がシンプル且つ、最初の方に(60ページ前後)結論が出てくるので、
「この本は何について話しているのか」
が理解できた上で情報を拾うことができます。

個人的に、結論が分かりにくい本は、読みながら
「どの情報が重要かわからない」
という状況に陥ってしまうことがあるのですが、そういうのがないのが非常にありがたかったです。

スラスラと読めて、2時間程度で読み終わりました。

一方で、内容的には深い部分もあり、
「今は不要だが、いざとなったら読み返すための1冊」
として私はKindleのコレクションに追加しました。


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因みに、繰り返し読むように保管したのには理由があり、それは後述したいと思います。

この本がおもしろい部分

続いて、この本を読んでみて面白いと感じた部分をお話しします。

結論がシンプル

この本の最も面白いポイントは、
「結論を一本化していること」
です。

投資系の話は、最終的に
「色々あるけど、人によって選ぶ基準が違うから」
という感じで、フワッとした結論になりがちです。

ですが、前項でもお話ししたように結論は
「オルカン1本」
ということ。

非常にシンプルで分かりやすい結論なので、本を読みなれていない人でも迷わずに済むと思います。

誰でも同じ方法で良い

次に面白いと思ったポイントは
「どんな人もこの結論で良い」
と断言している所です。

特に、私自身は
「高齢者がインデックスファンドをスタートするのは、運用期間が短くなるのでやめておくべき」
とばかり思っていました。

しかし、この書籍では、高齢者であってもこの方法で良いというのです。

もちろん、リスクを取りすぎるのはダメだし、本人にとっての
「いくらまでなら損しても大丈夫か」
を元に考える必要があるものの、いつからでもスタートして良いということです。

この結論は、他の書籍やYouTubeと大きく違うところではないかと思います。


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この本を読むべき人

次にこの本を読んでみて、「こういう人はこの本を読むべきかなと思った人を挙げていきます。

投資の明確な手順が知りたい人

投資について調べても、情報が多すぎてわからない。
みんな言っていることが違っていて困る。

こういうタイプの人は、この本を読んでみるのが良いのではないかと思います。

結論はシンプルなものの、その内容には説得力もあり、根拠も明確に示されています。

また、後半は「初心者が不安に思う部分」のQ&Aも記載されているので、スタートする上での迷いはかなり少なくなるのではないかと思います。

すでにインデックスファンドをやっているが迷いが生じている人

今、すでにインデックスファンドで積立投資をしているものの、
・仮想通貨
・アクティブファンド
・不動産投資
・個別株
などに浮気をしようと考えている人も、是非読んでもらいたいと思います。

私自身も、時々個別株や高配当株に気持ちがブレることはありますが、
「これだけ知識や経験がある人でも、結局インデックスファンドを選ぶんだ」
という事実を再認識するだけでも、気持ちが落ち着きます。

私自身は、オルカンではなくSP500での投資をしていますが、ブレずにやっていくことが重要で、ブレた時にこういった良書を読み返すことで、自分を律することができると感じています。

オルカンがもしもなくなった時のための選択基準が知りたい

投資信託をする上でのリスクの1つが
「もしもオルカンが使えなくなった時」
が考えられます。

例えば、楽天証券など自分が使っている証券口座で取り扱いが中止になった場合や、国の規制などで特定の投資信託に投資ができない時代が来てしまったら。

そうなる可能性は非常に低いものの、可能性としてはあります。

日本政府が、海外の投資に対して税金を上げて、国内への投資をさせたいとなれば、日本の税制上国内投資が有利になる可能性もあるでしょう。

仮にそうなった時でも「どういう基準で選べば良いか」が理解できて入れば、大きな問題にはなりません。

前述した「私が読み返し用に保管した理由」がこれです。

もしも何かの理由で投資信託の選び方が大きく変わったときでも、
「インデックスファンド」
という存在がある以上、この書籍の方法を基準として考え方を学ぶのが良いと感じています。


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この本を読んで感じたこと

ここでは、私自身が個人的に書籍を読んで感じたことを書きたいと思います。

結局はインデックスファンド

この本でも言われていますが、プロの投資家の多くはインデックスファンドにその成績で負けています。

そして、何より
「稼げるアクティブファンドでも勝ち続けるのはムズカいし、稼げるアクティブファンドを見つけるのはもっと難しい」
ということ。

投資のプロでもこの結論に至るのが、改めて
「インデックスファンドを選べば良い」
という確信を強めてくれます。

自分に投資の才能はない

正直にいうと、この本の4分の1くらいの内容は、難しくてついていけなかったです。

私自身は、自分で投資で失敗して数百万円を失い、そして本を読んでも理解できない。

この状態で、どうみても「投資の才能がある」とは言えないでしょう。

自分には投資の才能がない。

だからこそ、インデックスファンドで無難に投資をしていくと決めました。

年数を重ねると、どうしてもこの事実を忘れてしまうので(当時はダメだったけど、今なら・・・なんてすけべ心が出てしまいます)、こういった書籍を読んで改めて自分の投資方針を確認できる良い機会になりました。

因みに、私自身は投資信託と別に少額だけ個別株も持っています。

10万円ほどだけ買って、今は8万円と2万円ほどマイナスになっています。

この状態で置いておくと、
「ほら、お前が選んだ株は、インデックスファンドの年平均リターンに勝てないだろ?諦めろ』
という気持ちを思い出させてくれます。笑

そのため、敢えて良いと思う個別株を少額だけ持っておいて、自分の才能のなさの戒めとして持っておくのも良いかと思います。

意外と気にしていなかった「資金の流動性」

この本で、個人的にハッとさせられた部分として
「株は一部を売って継続できるけど、不動産は売るときは一括で全部売るしかない」
ということ。

確かに、食うな病気などで給料がなくなった時に、インデックスファンドであれば、一部を取り崩して、且つ残りは運用を続けるということが可能です。

不動産で、1部屋しか持っていない場合は、その部屋の一部を売るなんてことはできません。

そのため、サラリーマンとしての働き方のリスクヘッジとしても投資信託は良いと気付きました。

少額からでもスタートしておいて良かった

私が投資信託を始めたのは、2021年からで月3万円からのスタートでした。

当時は旧NISAで年間40万円が上限だったので、そこから額を考えてのことでした。

当初は
「これだけ小さい額でスタートして意味ある?」
なんて気持ちもよぎっていましたが、今となっては可能な限り早くスタートできたことは、かなり良かったと思っています。

まだ3年と短い期間ではありますが、含み益は50%あるので、自分の資産が1.5倍になりました。

まとまったお金が貯まってからスタートしていたのでは、今の利益が無いと考えると、たとえ少額からでもスタートすべきと振り返って思います。

今は少ない元手でも、このまま進めば良いと感じられた

とはいえ、まだまだ他の投資をしている人と比較するとかなり少ない金額。

それでも、自分にできる範囲で積み立て続けることが最良の選択であると、改めてこの本を読んで思いました。


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まとめ

今回は、書籍「ほったらかし投資術」を読んでみた感想を書いてきました。

シンプルな答えと、段階的で専門的な話は、初心者から中級者くらいまでの方には新しい発見があるのでは無いかと思います。
(上級者の方からすると、知っている事ばかりの可能性もあります)

これから投資をしていきたい人も、すでに投資をしているけど自分の手法に不安がある人も、是非一度手に取ってみてください。

個人的にはKindleが紙の本より安い上に、キャンペーンでポイントも多いのでおすすめです。
(因みに今回は、ポイントバックキャンペーンと、貯まっていたポイント利用で、実質ほぼタダで手に入りました)


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ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。