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1億円でFIREは足りない?一体いくらあれば引退できるのか

1億円でFIREは足りない?一体いくらあれば引退できるのか

数年前から流行り出した「FIRE」。

経済的に豊かになり、仕事を辞めて悠々自適に暮らす。

忙しい現代で、こういった生活を希望する人が多いのは当然でしょう。

しかし、FIREにはリスクもあります。

例えば
「思ったよりも資産の減りが多く、再度働こうと思った時に、時給の安い仕事しか採用されない」
というのも、大きなリスクでしょう。

実際、1億円の資産を築いたにも関わらず、FIREしてみると
「足りない」
と感じる人もいるようです。

今回は、
・1億円でも足りない理由
・どのくらい必要なのか
・低い資産額でもFIREする方法
を、お話ししていきたいと思います。

資産1億円でFIREは足りない?その理由

ではまず、FIREする際の資産が1億円でも足りない理由を解説します。

時間が出来て思ったよりもお金を使ってしまう

まず、大きな理由が、資産額を計算する際でのミスです。

例えば、現役時代に
「今、400万円あれば生活できているから、1億円で4%の運用益があれば…」
と考えて、1億円という資産額を導き出したとします。

しかし、実際にFIRE生活を始めてみると、これまで仕事をしていた時間が全て自由時間になります。

会社で働いている人なら、1日8時間は暇な時間が出来ることになるのです。

それも毎日。

これだけの余暇を、1円も使わずに過ごすのは、むしろ苦痛です。

出かける機会が増えたり、ちょっと外食が増える。

こういった生活スタイルの変化を想像できていなかった人は、1億円では足りないと感じています。

税金を計算していなかった

日本では、現在投資に対する利益は、20%ほどです。

そのため、1億円で年利4%で計算していたとして、収入は400万円。

そこから税金が20%引かれると、実質手元に残るのは、320万円です。

この80万円分を計算していなかった場合、
「思ったより使える金額が少ない」
と感じてしまいます。

折角頑張ったのだから豪遊したい

次に、必死になって蓄財をした人が陥りがちかのは、
「ここまで頑張って蓄財してきたのだから、引退してからは今まで出来なかったことをしたい」
と考える人です。

海外旅行や趣味にお金を使うなど。

「FIRE = 自由な生活」

という印象が強ければ強いほど、こういった現状が待ち受けており、
「資産収入が足りない」
と感じるのです。

急激な物価の高騰

最近は、日本でも物価の高騰が大きな問題になっています。

特に今は円安ということもあり、大きく物価が上がっています。

もちろん、長期的に見れば緩やかな変動かもしれません。

しかし、こういった変動は局所的に大きくなることがあります。

一方で、
「今年は投資成績が良くないから、支出は抑えよう」
と、支出を制御できる人は稀です。

高い水準に上げてしまった生活費が、FIREの足かせとなってしまうのです。

出口戦略を考えていなかった

現在、多くの人が目指すFIREの形は
「必要な年収の25倍を貯めて投資し、4%ルールで取り崩す」
というもの。

これを出口戦略としている人がいる一方で、出口戦略そのものをしていない人もいるようです。

特に問題になるのが
「早く引退した結果、年金額が減った」
という問題。

想定では、1億円を貯めてFIRE。

そして、本来60歳まで働く予定を、40歳でFIREしたとします。

すると、サラリーマンが払う厚生年金を20年分支払わない事になります。

更に、厚生年金は年収によって左右されます。

つまり、人生後半の年収が高い20年分の年金を支払わずに引退することになります。

結果として、年金が思ったよりも少なく、資産の取り崩しペースが速くなる人がいるのです。

FIREするには実際いくらのお金が必要になる?

では、実際にはFIREをする上では、どのくらいの資産が必要になるのでしょうか。

一般的には必要な年収の25倍

先程も少しお伝えしましたが、一般的な戦略としては
「生活費に必要な年収の25倍」
が、FIREの基準です。

年収400万円なら1億円。

年収300万円なら7500万円です。

早く引退したいと考える人の中には、
・田舎で極端に生活費が安い生活
・極端に節約することを前提として
というFIREを目指す人もいます。

その場合、年収200万円の生活をすれば、資産も5000万円で済みます。

一般的には、このような考え方で必要な資産額を検討します。

もしも毎日が休日ならいくら欲しい?

しかし、その上で考えておく必要があるのは、
・仕事をしている日に使う金額
・休日に使っている金額
の差をしっかりと見ておく必要があります。

休日に趣味や旅行にお金を使う人は、間違いなくFIREした後にそれらのお金が膨張します。

なぜなら、仕事がなくて毎日が日曜日状態になるわけですから。

それを計算した上で、資産を計算する必要があります。

例えば、生活費としては年収400万円で生活ができるとしても、趣味に年間50万円を使いたいのであれば、更に資産額を750万円+税金分を増やす必要があります。

たった年間50万円の趣味費用を捻出するために、1000万円近い資産額を増やす必要があるのです。

今後のことも考えて税金は3割計算

更に、前述したように税金を考慮せずに計算してしまう事は、FIRE失敗の大きな要因です。

今後の日本は更に税収が厳しくなる。

それを考えると、現状は2割程度の税金ですが、3割程度を想定して計算しておくのがおすすめです。

税金というのは、色々な形で取られますから、所得税だけではなく
・固定資産税
・自動車税
・たばこ税
・消費税
などなど、様々な税金が増える計算をしておく必要があるでしょう。

少ないお金でFIREする方法

さて、前項でお話したように「いくら必要か」を具体的な数値で考えてみると、

「いや、FIRE無理じゃない?」

なんて気持ちになってきたのではないでしょうか。

自由な生活をしようと思うと、少なくとも年収600万円程度の生活が必要と考えられます。

ということは、税金を考慮すると必要な資産額は2億近くなります。

ほぼ、日本の生涯賃金をすべて投資に回すような計算になるのです。

そう考えると、物理的に無理だと感じる人は多いはずです。

そこで、それでもFIREを目指す人のために、
「少ない金額でFIREをするための方法」
を簡単にまとめました。

お金のかからない環境で生活する

まずは、前述したような「生活費が少なくても済む」状況にすることが重要です。

単に節約と捉えることも出来ますが、
・家は購入しておく
・ローンや借金は返済完了しておく
・新たに借り入れをしない
などの、負債額を減らしておくことや、今後かかる大きな支払いを先に済ませておく事も、お金がかからない生活に結びつきます。

物価の安い国に移り住む

極論ですが、日本で稼いで日本よりも物価の安い国に住むことで、簡単にFIREする方法もあります。

実際、私の弟も仕事で東南アジアに行きましたが、月に10万円もあれば家政婦付きの生活が出来たと言っていました。

そうなると、年収120万円の投資収益でも生活自体は可能になります。

サイドFIREに切り替える

完全なるFIREを目指すのではなく、副業を交えて行う「サイドFIRE」。

こちらに舵を切ることも、一つの選択肢です。

例えば投資収益を月10万円。
副業収入を月に15万円。

25万円で生活をするようなイメージです。

15万円なら、私がおすすめするWEBライターであれば、週に2日程度働けば達成可能です。

また、このくらいの収入なら他の副業でも細々と続けることは難しくありません。

サラリーマンとして会社に縛られる生活からは開放され、ある程度自由な生活も可能になるので、この方法は多くの人にとっておすすめできます。

投資以外の不労所得も作っておく

投資以外の不労所得でFIREすることも、選択肢の1つでしょう。

例えば、サイト収益。

アフィリエイトなどを外注して、それにより収益を作るような場合。

実際には働いていないので、FIREと似たような生活になる一方で、
「資産額を減らさずに生活すること」
も可能でしょう。

特にリーマン・ショックなどの大きな株価暴落のタイミングでは、こういった別の形の収益は、非常に大きな意味を持ちます。

まとめ

今回は、FIREする上で、1億円の資産額では足りないのか・・・という内容をお話してきました。

正直、サラリーマンからいきなりFIREをして、全く働かない選択をするなら、
「1億円では足りない」
と考えています。

それ以外のビジネス収益があれば別ですが、そういう人は日本では少数派です。

そのため、前述したようにサイドFIREを目指して、副業を検討してみるのはいかがでしょうか。

このサイトでは、WEBライターとして副業で月に10万円稼ぐことを1つの目標としています。

私自身も、これを達成するまでに長い期間かかり、その経験をお話できればと思ってサイトを開設しました。

このサイトの情報をもとに、具体的なアクションを起こすことができれば、あなたのFIRE生活を後押ししてくれる事は間違いありません。

早速、他の記事も見ていただき、FIRE達成者になってください。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ