こんにちは。こはくです。
今回は、SEOの基本的な考え方である
「ロングテール」
について説明していきます。
WEBライターとして活動している方も、自分でサイトを立ち上げる方も、アフィリエイトをしている方も共通して必要な基礎知識になります。
是非しっかりと身に付けて、SEOを攻略して下さい。
ロングテールとは
では、まずはロングテールというものの説明をしていきます。
ロングテールとは、
「メインとなる商品以外の少数の売上が積み重なって大きな結果を出す」
という事です。
商品の売買においては上記の定義がそのまま使え、SEOでいうと
商品=記事
売上=アクセス
と考えます。
パレートの法則「本当に大切な事は偏る」
この考え方の際に重要になってくるのが「パレートの法則」というものです。
パレートの法則は、一般的に
「8:2の法則」
などとも呼ばれ、
「成果の8割は、全体の2割によって作られている」
といった形で利用されます。
例えば、
・優秀な2割の社員によって会社の売上の8割が作られている
・人気商品上位2割が売上の8割を占めている
・2割の優良顧客によって8割の売上が作られている
といった形で、比較される2つの要素を様々なものに置き換えて利用されます。
因みに、私自身このパレートの法則の専門書を読んだことがありますが、大切なのは
「8:2」
という数字ではない様です。
数字は「6:4」「7:3」あるいは「9:1」などのように、変動します。
しかし、大切なのは
「たとえ同じ様な商品や人材があっても、成果が偏る」
という事だそうです。
100商品販売している会社において、その全ての商品が均等に売れることも無ければ、同じレベルの人材を100人集めても、全員が同じ様に結果を出すわけではない。
この偏りが発生するというのが「パレートの法則」です。
「重要では無い8割」を伸ばしていくのがロングテール
さて、このパレートの法則を踏まえた上で、ロングテールを説明します。
ロングテールは、パレートの法則の
「重要な2割 と 重要ではない8割」
の内、「重要ではない8割」を伸ばすことが重要です。
売上で例えると、売上をグラフにした際に、下記の様になります。
この右側の細く長い部分がしっぽの様に見えることから、ロングテールと言われています。
ロングテール戦略を取る場合、左側の売上の大きな部分を伸ばすよりも、様々な商品を出して、しっぽの先を長くしていく・・・というイメージになります。
物販、ネットショップやサイトなど、様々な分野で使われる
これは、サイトや物販など様々な分野で使われます。
例えば次のような形です。
物販:売れている商品に注力するのではなく、商品数を増やす
ネットショップ:1つの商品に広告費をかけるのではなく、出品数を増やす
サイト:1つの記事をバズらせるよりも、いくつもの記事で少しずつアクセスを集める
これは、使われ方の一例ですが、こういった戦略がロングテールになるのです。
なぜロングテールが重要なのか
では、なぜこのロングテールが重要になるのか。
このサイトでは、WEBライターとして活躍するために必要な情報を提供している関係上、サイトに絞って説明をします。
ビッグキーワードを狙うのはハードルが高い
サイト記事を書く際に、検索キーワードを意識して書くわけですが、検索数が多い
「ビッグキーワード」
は、当然ですがライバルも多いです。
そのため、検索上位に表示するのはハードルが高いです。
それよりも、検索数の少ないスモールキーワードを狙えば、比較的短期間で上位表示が可能です。
イメージとしては、1記事で
10万PV/月
を目指そうと思うと、検索数が20万以上のビッグキーワードで、検索順位1位を取る必要があります。
(たとえ1位に表示されてても、100人が100人最初のサイトをクリックするわけではない事を加味しています)
一方で、1000記事がそれぞれ平均で100PVを集めてくれるようなサイトを目指せば、各キーワードの検索数は200PV程度の小さなキーワードでも達成可能です。
このロングテールは、まだドメインパワーの小さいサイト運営の鉄板戦略とも言えるのです。
強いサイトと闘うにはサイト全体の強化が必要
ライバルサイトと比較したときに、どうしても「サイト全体の強化」が必要になります。
サイトの評価は基本的に
「記事パワー + ドメインパワー」
の総合力で判断されていると考えられます。
そうなったときに、たとえ1つの記事の品質が世界で一番良いものだったとしても、サイト全体のパワーがなければ、上位表示が出来ない可能性があります。
そのために、サイト全体の強化も必須になるわけですが、サイト全体の評価項目として
・コンテンツ数
・サイトの各記事の表示順位
・サイトの各記事の閲覧時間など
といった項目が評価対象になる可能性があります。
サイト全体の強化にも繋がるため、ロングテールは非常に有効なのです。
特にネット分野は、ロングテールとの相性が最高
特にインターネットを活用したビジネスでは、このロングテールは非常に相性が良いです。
なぜなら、ロングテールでたくさんの記事を書いたとしても、労力はかかりますが、コストはそれほどかかりません。
仮に、実際に店頭に並べる商品でロングテールをしようとすると、商品をそれだけ仕入れる必要があります。
更に、それらの商品を保管するための倉庫代がかかったり、管理するための人件費も必要になります。
これらを考えると、サイト記事を増やすことによるロングテールというのは、費用がかからない最高の戦略とも言えます。
時代の変動に強いサイトになる
また、ロングテールは、時代の変化に強い戦略とも言えます。
例えば、1つのビッグキーワードで検索順位1位を取っていたとします。
しかし、何かしらのGoogleのSEOロジックに変更があった場合、今までは1位で表示されていた記事が、3位に表示される・・・という事があります。
そうなると、一気にPVが半分になるなど、大きく影響を受けます。
一方で、ロングテールで1000記事からアクセスを集めており、そのうちの10記事がSEOロジックの変更で順位を下げたとしても、それ以外の990記事がまだ検索上位かもしれません。
そうすると、サイト全体としての影響はそれほどありません。
これは、サイトで商品を販売している場合でも、広告収入を得ている場合でも、大きなリスクヘッジになります。
まとめ
今回は、SEOの基本的な戦略であるロングテールについて見てきました。
クライアントから、
「ロングテールでお願いします」
なんて事を言われる事はありませんが、知っておかないと、クライアントからの評価が落ちる可能性があります。
また、WEBライターとしての利点としては、
「小さいキーワードを多数集めてサイトパワーを強める」
という選択は、クライアントからの記事数が増える事に繋がるため、記事の枯渇を防ぐことも可能です。
因みに、私自身もクライアントにロングテールに関する提案をし、サイトの方向性が変わった経験があります。
結果として、
私:依頼数が増え、収入UP
クライアント:サイトパワーが強まって検索上記キーワードが増えることにより収入UP
と、互いにWIN-WINの結果が出ています。
そのため、是非意識してロングテールを取り入れてみましょう。