ここ数年で、個人で稼ぐ時代と言われる事が多かったですが、実はこの考えが古いという考え方があるのをご存知でしょうか?
多くの人の認識としては、フリーランスなどが個人で収入を得るのは
「今後もずっと変わらないトレンド」
のように感じているかもしれませんが、もしかしたらそう考えていると危険な可能性もあります。
今回は、この
「個人で稼ぐ時代が終わる」
という考え方について説明していきましょう。
この考え方を知る事で、今後の自分のキャリアプランや人生観を変える可能性があります。
また、このサイトの結論から言うと
「それでも個人で稼ぐ力は必要」
です。
この辺りも説明していきましょう。
個人で稼ぐ時代が終わると言われる理由
まずは、個人で稼ぐ時代が終わると言われる理由を見ていきます。
個人の参入が多くなり価格競争に
ひとつめの理由は、個人の参入が多くなったことによる「ライバルの増加」です。
現在、多くの人が個人で稼ぐための方法を手に入れました。
ココナラやランサーズ・クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトなどを始め、SNSやYoutubeなど、多数のプラットフォームを使い、個人で稼ぐことが出来るようになりました。
つまり、「ライバルが増えた」と言えます。
当然ですが、ライバルが増えれば、価格競争が生まれます。
特にサイトの作成などは顕著で、
「安くて良いサイト」
を顧客としても求めます。
昔は簡単なサイトで数十万円という金額の仕事だったものが、今では2,3万円で請け負う個人も出てきました。
この様に、ライバルが増えて価格競争になったことが、個人で稼ぐ時代が終わったと言われる理由です。
技術の進歩
次に、技術の進歩。
AIなどを始めとする技術は急速に進歩しています。
特に最近であれば、ChatGPTなどの文章作成AIが出てきて、WEBライターなどの仕事が危機に瀕していると言われています。
「機械ができるなら、わざわざ個人に依頼するメリットがないよね」
と考える企業も、今後は増えてくると考えられます。
このように、技術の進歩によって、フリーランスや個人が稼ぐ上での売上のパイは、減っていく可能性があるのです。
ギグワークの一般化
ウーバーイーツを始めとする、短時間だけの契約をする仕事を「ギグワーク」と呼びます。
このギグワークが一般的に認知される様になってきたことも、個人が稼ぎにくくなってくる一つの要因です。
例えば、ウーバーイーツでは昔と今では報酬体系が変わりました。
今は、報酬の具体的な計算方法が非公開になりました。
そのため、実質的な賃金の値下げと考えられていますが、以前は
「ウーバーイーツ側も多くの配達員が欲しくて、多めに報酬を支払っていた」
のに対して、ギグワークが浸透してきた今は、ウーバーイーツ側の立場が強くなりました。
実質的な賃金値下げにも関わらず、登録者が多い状態を維持しています。
この様に、ギグワークを提供する企業の立場が強くなる事が、結果的に個人が稼ぎにくい時代になる原因となります。
国内市場の縮小で大企業がニッチ産業へ
現在の、個人の闘い方の基本は、
「大企業が見向きもしない小さなニッチ産業を狙う」
というものです。
しかし、これからの時代は、大手企業も売上が厳しい時代になります。
それは、国内の人口減少や不景気の影響により、国内需要が落ち込む可能性がある事が挙げられます。
海外での売上が期待できる企業は良いですが、国内販売がメインの企業は、これからも厳しく、そういう日本企業は多いです。
すると、ニッチな市場に参入してでも生き残りたいと考える大手企業も出てくるのです。
そうなると、リソースの差で個人が戦う事が難しい可能性があります。
それでも個人で稼ぐ能力を伸ばす理由
ここまでは、個人で稼ぐ時代が終わる理由を説明してきました。
ここからは、それを踏まえても
「個人で稼ぐスキルが重要である」
という事を説明します。
冒頭でもお話した通り、このサイトの結論としては
「個人で稼げるスキルは必要」
だと考えています。
これは、フリーランスになるだけではなく、現状サラリーマンをしている人にとっても重要だと考えています。
個人で稼ぐ→チームで稼ぐ時代に
個人で稼ぐ時代が終わる先に考えられるのは、小規模なチームで稼ぐ時代です。
例えば、個人で稼いでいる
・プログラマー
・ライター
・マーケッター
がチームを組めば、様々なサービスや商品を作れる事が考えられます。
しかも、それぞれがきちんと稼ぐ能力やスキルがあれば、互いにシナジーを生む可能性もありますし、互いの苦手を補完できる可能性があります。
本来は、企業もそういう形のはずなのですが、企業の問題は
「個々の社員には稼ぐ能力がない」
という事です。
日本の企業は、長期雇用が当たり前で、終身雇用を夢見る人も多いです。
新入社員で仕事ができないのは当たり前。
徐々に力をつけてくれたら良いよ・・・なんて言われながら勉強します。
が、そこで学ぶのは、初めから細分化された「作業」である事が大半。
自分で売上を作るための創意工夫も、ゼロからイチを作り上げる苦労も知らずに、
「会社の歯車」
としての成長を遂げます。
一方で、個人で稼ぐ力を各々が持った小規模なチームは、それぞれに稼ぐ力があるので、組織としての強さが生まれます。
これが、今後予想される時代の形の一つであり、個人が稼ぐ力をつけるべき理由です。
より高い「個人技」こそが個人で稼ぐ上での生き残り条件
これからの時代は、同じ「個人で稼ぐ市場」だとしても、より高いスキルや知識が求められます。
前述のように、個人で簡単にビジネスをできる今の時代で、ライバルは急増。
その中で他者との差別化を図るためには、個人技を磨く必要性があります。
会社という組織が不安定である現代は、夢を求めた企業だけではなく
「リストラや早期退職などで、会社にいられなくなった」
という理由でフリーランスになる必要性が出る人もいます。
いざそうなった時に、個人で稼ぐ力は、大きなリスクヘッジになってくれます。
個人で稼ぐにはどうすれば良いのか
では、具体的に個人で稼ぐ力を付けるためには、何をすれば良いのでしょうか。
ビジネスモデルを知る
まずは、多くのビジネスモデルを知ることが重要です。
例えば、今あなたができる範囲のスキルや知識で収入を得ることを考えると、様々な制限が生まれます。
しかし、世の中にはあなたの知らない仕事がたくさんあり、それを知ることで今後
「自分が稼ぐための選択肢」
が無限に広がります。
一例を挙げると、次のようなビジネスが存在しますが、あなたは知っていますか?
・オンラインストア運営支援:オンラインショップを運営する人が増える中、それを支援するビジネスが登場しています。例えば、オンラインストアの運営代行、商品写真の撮影、商品の保管や発送などを提供する会社です。
・エコロジー関連ビジネス:環境に配慮したビジネスが注目を集めています。例えば、リサイクル素材を使った製品の販売、環境に優しいクリーニングサービス、エコツアーの企画や運営などです。
・VR/AR関連ビジネス:バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)技術が進歩する中、それを活用したビジネスが増えています。例えば、VR空間での見学ツアーやイベントの開催、ARを使った商品の販売促進などです。
・シェアリングエコノミー関連ビジネス:シェアリングエコノミーの発展に伴い、それを支援するビジネスが出てきています。例えば、カーシェアリングや家のシェアリング、貸し会議室サービスなどです。
・ヘルスケア関連ビジネス:健康に関するビジネスが注目されています。例えば、健康食品やサプリメントの販売、フィットネス機器の開発や販売、オンライン健康相談などです。
・ブロックチェーン関連ビジネス:ブロックチェーン技術が進歩する中、それを活用したビジネスが増えています。例えば、ブロックチェーンを使った決済サービスやデータ管理、分散型アプリケーションの開発などです。
まだまだたくさんありますが、これらを最初から選択肢に入れずに個人で稼ぐ力を付けるのは、将来的に損をする可能性があります。
自分の向き不向きを客観視する
次に、自分の向き不向きを考えます。
例えば、営業に向いていない人が、営業のスキルを磨くのは、正直効率が悪いです。
これらの向き不向きをきちんと把握した上でビジネスモデルを選ばなければ、ライバルに勝つことはできません。
この時に重要なのは、細かく条件を分けて考えることです。
例えば、「接客」が苦手と感じている人の中には
・自分から売り込みに行くのが苦手な人
・難しい商品の説明を知らない人に説明するのが苦手な人
・ルールが厳しい環境での販売が苦手な人
・そもそも会話が苦手な人
など、色々なタイプがいます。
それをまとめて「接客が苦手」と考えてしまうと、本当は向いている仕事を切り捨ててしまう可能性があります。
少しずつでも副業に挑戦
最終的に、個人で稼ぐ力を付けるためには、実践が必要です。
その実践の場は、今の仕事を辞めてから身につけるよりも、今の会社で給料をもらいながら付ける方が良いです。
そのため、副業に挑戦してみるのをおすすめします。
まとめ
今回は、個人で稼ぐ時代が終わるのか・・・という事を見てきました。
個人的には、終わることは無いかもしれないものの、今までの「個人で稼ぐ」世界よりも難易度が高い別の形もしくは、マーケットの縮小が考えられると思っています。
そのため、そうなっても大丈夫な様に、きちんとスキルは磨いていきたいものです。
このサイトでは、その方法の一つとして「WEBライター」を説明しています。
少しでも興味があれば、是非他の記事も参考にして下さい。