あなたは現在、
「自分が達成したい事」
を順調に達成していますか?
その答えが「NO」であるなら、是非今回の記事を読んで下さい。
「あなたの行動は、無意識が操作している」
ということを、聞いたことがありますか?
一見するとスピリチュアルのようにも取れるこの言葉ですが、実際にそういうデータは多々あります。
意識することなく会社から自宅に帰ったり、気付いたらスマホを見たり。
こういった行動は、無意識に行われています。
そして、この無意識は良い面と悪い面があります。
今回は、そんな無意識を良い方向に持っていくための
「ビリーフチェンジ」
についてお話していきます。
ビリーフチェンジとは
ビリーフチェンジとは、その言葉の意味通り
「ビリーフ(信じていること)をチェンジ(変える)」
ということです。
私たちは、無意識に色々な事を信じています。
例えば
・自分はモテる
・自分は地図が読める
・笑顔が素敵な人は、誰からも好かれる
・お金を稼ぐのは難しい
・男(女)の方が、〇〇の面では得することが多い
などなど。
良いものも悪いものもありますが、あなたが普段無意識に
「これが当たり前」
と感じていることの多くがビリーフです。
これは、「事実」とは少し異なります。
例えば、
「現在、自分はモテている」
というのは事実だとしても、環境が変われば、状況も変わることがあります。
日本ではモテてたけど、海外だとモテない。
これが事実だとしても、日本にいる間、あなたのビリーフは
「自分はモテる」
なのです。
そして、海外に住んでみた結果
「自分はモテない」
「海外ではモテない」
「過去はモテていたけど、モテなくなった」
などのビリーフに変わってしまうことがあります。
これがビリーフチェンジです。
ビリーフチェンジの目的
ビリーフチェンジの目的としては、
「自分の目標を達成する事」
です。
例えば、あなたは
「ビジネスで成功したい」
と考えているとします。
その中で、目標達成を邪魔する様々なビリーフが存在します。
・お金は汚い
・人は他人を騙す存在だ
・自分には価値がない
など。
こういったビリーフがあると、目標達成の邪魔になります。
それらが、「単なる勘違い」であったとしても、本人が強く信じている限り、それに沿った行動をしてしまいます。
お金が汚いと信じている人は、他人からお金を喜んで受け取れるでしょうか?
人は他人を騙す存在だと信じている人は、他人を信用して一緒に仕事を出来るでしょうか?
自分には価値がないと信じている人は、自分の作った商品を販売することが出来るでしょうか?
この様に、マイナスのビリーフを変えることで、自分の望むものを手に入れることが出来るのです。
これが、ビリーフチェンジを行う目的です。
ビリーフには4つの種類がある
このビリーフは、大きく分けると4つの種類があります。
1つ目は、「原因」のビリーフ。
「〇〇だから△△」
というもので、
・高卒だから成功できない
・女性だから昇進できない
・過去に成功できなかった。だから今度も失敗する
などです。
ですが、高卒でも成功している人はいますし、女性が活躍しやすい会社もあります。
過去出来なかった事も、当時より成長しているので成功できるケースがあります。
この様に、原因を信じ込んでしまうケースです。
2つ目は、「意味」についてのビリーフ。
原因と少し似ている部分はありますが、
「今の事実に、何かしらの理由をつけてしまう」
というもの。
例えば
・自分がフラれたのは、価値がないからだ。
・過去に失敗したのは、自分が強欲だったからだ。
・自分が幸せでないのは、あいつらのせいだ。
など。
多くの人は、自分が不満に思っている事実などを、なにかのせいにしなくなります。
これが、意味のビリーフがマイナスに作用した結果です。
3つ目は、「可能性」のビリーフ。
・お金を稼ぐのは難しい
・人を信じるのは難しい
・方向音痴なので迷子になる
・人見知りだから人間関係を構築するのは時間がかかる
などです。
この可能性のビリーフは、「自分には出来ない」と感じてしまうことも多いです。
最後は「アイデンティティ」のビリーフ。
「自分ってこういう人間だよね」
というビリーフです。
・自分は誰からも愛されない
・自分は両親に大切にされていない
・自分は賢くない
これが理由で成功できていない人も多く、特に自己肯定感に強く作用すると言われています。
ビリーフがどの様に形成されるか
では、このビリーフはどの様に形成されるのでしょうか。
過去の体験
過去の体験からビリーフが形成されている事があります。
例えば、何度も女性にフラれてきた人は、
「自分はモテない」
という経験を沢山しています。
フラれる度に、よりその信念は強くなっていきます。
ただ、これも単に信じているだけで、本当の理由は
「アプローチ方法を間違っていた」
というだけかもしれません。
他人との比較
次に、他人との比較です。
多くの場合、何かにつけて相対的な評価をするのは、仕事でもプライベートでも同じです。
例えば、多くの人はGoogleに入社すれば、
「自分は仕事が出来ない」
と感じるようになるでしょう。
しかし、同じ能力でも、仕事ができない人が多い場所では
「この人達より自分は出来る」
と感じる事があります。
この様に、同じ人物・能力でも、他人との比較によってビリーフが形成されることがあります。
皆がそう言うから
自分が体験・経験していなくても、周りの人が一様に言う事は、ビリーフになる可能性があります。
例えば、多くの人が「給料が上がらない」と嘆いています。
それをずっと聞いていると、
「日本は給料が上がらない国なんだ」
なんてビリーフになってしまいます。
ここに自分の体験として「給料が上がらない」ということを経験していれば、更にこのビリーフは強くなります。
他人からの指摘
他人から指摘されたことでビリーフが生まれるケースもあります。
例えば学校で
「あなたって、本当にケアレスミスが多いですね」
なんて言われた事がある人もいるんじゃないですか?
そう言われるまでは、何とも思っていなかったミスが、指摘されることで
「あ、自分ってケアレスミスが多いんだ」
なんて意識するようになり、それがビリーフになります。
私も昔はそう言われていましたが、今はミスの少ない人という認識を会社ではされています。
なので、こういった指摘も事実ではない可能性が高いのです。
(そもそも「多い」って言葉も曖昧ですしね。)
幼い頃からの刷り込み
小さい頃から刷り込まれた事も、ビリーフになる可能性があります。
親がいつも
「お金をもらうのは卑しいこと」
「人前でお金を見せてはいけない」
「ウチは貧乏だから、欲しいものは買ってあげられない」
ということを、何度も言っていれば、自然と子供ながらに信じてしまいます。
ビリーフチェンジの方法!具体的なやり方解説
では、具体的にビリーフチェンジをするためには、どうすれば良いのでしょうか。
最初に変えるべきは「自分は変われる」というビリーフ!
最も最初に変えるべきビリーフは「自分は変われる」というビリーフです。
これがなければ、他のビリーフを変えようとしても
「自分はどうせ変われないから、意味がない」
と感じて、途中で挫折してしまうでしょう。
しかし、実際にはあなたは変わってきています。
良い意味/悪い意味はわかりませんが、
・昔より出来るようになったこと
・昔より困難になったこと
・昔より簡単になったこと
があるのではないでしょうか?
身体的な変化や慣れ、心境の変化などで人は簡単に変わることが出来ます。
これをまずは、感じて下さい。
もしも、それでも信じられない場合は、紙に
「10年前の自分と今の自分の違い」
を書き出して下さい。
・運動能力
・知識
・貯金や資産
・幸福度
・考え方
・人との接し方
など、様々な面から見れば、
「ここは成長している」
という部分が存在するはずです。
なので、
「あなたはこれから、変わることが出来ます。」
これは、紛れもない事実です。
この段階では、
「自分が思うような変化」
である必要はありません。
望む・望まないに関わらず、変化が出来る事を自覚しましょう。
最も達成したい事を1つ書き出す
次に、最も達成したい目標を1つ書き出します。
「ビジネスで成功したい」
「結婚がしたい」
「仕事で成功したい」
何でも良いですが、まずは1つに絞りましょう。
ここからは、この枠内の内容について、具体例として解説を入れていきます。
まずはじめに、例として使うのは
「FIREを達成する」
にしましょう。
それに関する具体的な達成像を書く(大きすぎない範囲で)
次に、その具体的な達成像(ゴール)を明確にします。
例えば、
「ビジネスで成功したい」
というのは、具体性がありません。
そうなると、どれだけ頑張っても「達成した」と感じられないのです。
しかし、
「年収3000万」
なら、具体的に数値になっているので、成否を明確に判断できます。
年収2999万円なら未達成ですし、年収3001万円なら達成です。
このときのゴールは、最終的な目標からブレークダウンした、小さめの目標の方が良いです。
そして、期間は1年程度の短い期間を想定しましょう。
20年後に年収1億円
という目標も素晴らしいですが、遠すぎて「今何をするべきか」に焦点が当たらないのです。
FIREを達成したいという目標に対して、明確にします。
1年という期限を見た時に
「月に5万円の不労所得を得る」
事を目標としていきます。
それがなぜ出来ないのかを書き出す
次に、自分の成功を邪魔するビリーフを見ていきます。
あなたが目標としたものは、
「このままいけば順当に達成できる物」
ですか?
同じ様に今の生活を続け、同じレベル感で努力をする。
それでも、どうしても達成するイメージが湧かないなら、その原因がマイナスのビリーフである可能性は高いです。
そのため、成功を邪魔する原因をまずは見つけていきます。
月に5万円の不労所得を得る事を、難しいと感じ、その原因としては
・貯金が出来ない
・収入が低いから投資に回せない
・給料が上がらない
などが考えられますね。
各原因に対してのマイナスのビリーフを考える
先程見つけた原因に対して、マイナスのビリーフを見つけていきます。
固定概念にも近い、ビリーフは自分で気付くのが難しいです。
そのため、
「なんでそれが出来ないと『思う』?」
という風に、事実ではなく自分の思考を探る形で質問をしていきます。
「給料が上がらない」
という原因に対して、マイナスのビリーフを探していくと
・転職は難しい(と信じている)
・今の会社の給与体系は変わらない(と信じている)
・資格などを取って給料を上げるほどのモチベーションが無い(と信じている)
などが考えられます。
そのビリーフがプラスのものになればどうなるかを考える
続いて、先ほどのマイナスのビリーフに対して、プラスになるとどうなるのかを考えます。
マイナスのビリーフが、もしも無くなってプラスのビリーフを持てれば・・・。
良いことがたくさん起こる気がしますよね?
この「起こる可能性のある良いこと」を考えることで、ビリーフチェンジそのものに対するモチベーションを上げていきます。
「転職が難しい」を「転職は簡単で、同時に収入も上がる」というビリーフに変われば、
・積極的に転職活動をする
・自分の市場価値を確認してみる
・給料の高い他業種への転職も視野に入れる
など、行動が変化しそうです。
「今の会社の給与体系は変わらない」を「給与体系は、自分の成績や役員への交渉などで変えられる」
というビリーフに変われば、
・積極的に業績を上げようとする
・上層部とのコミュニケーションを多くとる
など、行動が変わります。
この様に、信じるものが変わることで、行動が変わることはよくあります。
そのビリーフを信じるようになった原因を探す
次に、そのビリーフを信じるようになった原因を探します。
前述したように、多くのビリーフは
・過去の体験
・他人との比較
・皆がそう言うから
・他人からの指摘
・幼い頃からの刷り込み
などによって形成されます。
これに当てはめて、どのようなタイミングで信じるようになったのかを見ていきましょう。
「転職が難しい」
というビリーフは、友達が転職に失敗したという話を聞いたことや、会社の上司が言っていた事が起因していたりします。
「給与体系が変わらない」
と言うのは、過去の体験として変わったのを見たことが無いからかも知れません。
「資格などを取って給料を上げるほどのモチベーションが無い」
と言うのは、幼い頃から親に
「必死になって頑張るのはダサい」
と教えられてきた刷り込みかも知れません。
それが事実とは異なる事を知る・体験する
次に、ビリーフが「絶対の真実ではない」という経験を意図的にします。
これにより、ビリーフが
「自分の中の絶対的価値観」
だったのが
「変えられるかもしれない価値観」
に変わっていきます。
「転職が難しい」
というのに対して、複数の転職エージェントに登録して、実際の現在の転職市場に聞くなどが有効です。
「給与体系が変わらない」
に対しては、過去給与体系が大きく変わった例が無いかを調べてみると良いでしょう。
「資格を取って給料を上げるほどのモチベーションが無い」
に対しては、実際に簡単そうで、少しでも給料が増える資格を取ってみる事です。
小さいことから何度も体験する
ビリーフは、一度体験しただけでは、既にあるビリーフの方が優勢になってしまいます。
何度も体験することで、自分の中の当たり前をアップデートするのが良いでしょう。
転職が難しいと思っていたけど、転職エージェントに複数の会社の人と、カジュアルミーティングのような
「実際の転職活動まではいかない、軽めの交流」
を繰り返す内に、自分の中での当たり前が変わってきます。
何なら、転職エージェントの人と話をする機会を増やすだけでも効果はあるでしょう。
再度そのビリーフが目標達成に沿っているかを検討する
最終的には、このビリーフチェンジが、自分の目標達成のために役立っているのかを確認します。
ビリーフチェンジは、正しく行えば成功の近道になりますが、反対に間違った方法で行うと、成功が遠のきます。
それを定期的に確認しておく必要があります。
まとめ
今回は、ビリーフチェンジについて見てきました。
自分の信念によって、行動は変わってきますが、自分の目標達成を邪魔しているのが、この信念である可能性は高いでしょう。
正しいビリーフを持って、正しい努力をすれば、多くの夢が叶います。
是非、思うような変化をしてみて下さい。