こんにちは。こはくです。
今回は、「転職」について書いていきたいと思います。
私は、過去転職を7回ほどしており、派遣・正社員・個人事業主と、一通りの働き方を経験してきました。
現在33歳で、転職7回なので、履歴書的にはクズ人間です笑
しかもいわゆる「3年は続けろ」という意見をゴリゴリに無視しており、最大で2年半しか同じ職場に留まっていません。
そんな中で感じた転職感について触れたいと思います。
日本で転職を繰り返すと選択肢は減る
一般論として言われている
「転職回数が増えると、採用されにくくなる」
という話ですが、私の経験から言っても、ある程度正しいと感じています。
年齢を重ね、職歴を重ねるごとに面接する企業の数は増えているように感じますし、恐らくこの先も何かしらの実績がなければ、転職は厳しくなると思われます。
ただ、後述する内容により、単に転職回数が多ければダメとも言い切れないと感じています。
ネガティブな転職かポジティブな転職か
転職する理由にも、ネガティブなものとポジティブなものがあると思います。
ネガティブな理由は、
・人間関係に失敗した
・業務時間が長い
・上司が嫌い
など、「〇〇が嫌」という理由で転職するもの。
ポジティブな理由は、
・給料を上げる
・やりたい仕事をする
・自分の成長につながる
などです。
私自身の話で言うなら、大半はポジティブなもの。
ネガティブな理由は、パティシエに転職した時に、キツすぎて辞めた時と、父親が失踪した時に、母親の事を考えて正社員であるという安堵を与えたいと思った時だけです。
後は大体、自分自身がチャンスだと思って転職しています。
ネガティブな理由での転職がダメという訳ではありませんが、ネガティブな転職では、以降の面接で
・その状況を改善しようとは思わなかったのか
・自分の頑張りが足りないだけじゃないのか
・同じ事が自分のところでも起きたら、同じように辞めるのではないか
といった感情を持たれます。
面接官に対して
「あ、そんな状況なら辞めても仕方ない」
と思わせるくらいの説得力が必要になります。
しかし、人によって嫌だと思う感覚が違うため、
「自分の中ではすごく苦しい事なのに、理解してもらえない」
という事が起こります。
理解してもらえない = 内定が出ない
となる事が多いので、コレが中々難しいです。
私が面接する時は、
「パティシエの時に1日16時間労働・週6で働いて総支給が13万円でした」
という話をします。
流石にこのレベルだと、大体の会社で同情してもらえます笑
反対に、ポジティブな理由でも、場合によってはネガティブな印象を与えます。
例えば、数ヶ月しか働かずに転職した場合、どれだけポジティブな理由だったとしても
「そんな事、転職前に調べておけよ!思慮の浅い人間じゃ無いのか」
と思われる可能性が高いです。
この辺り、後述するストーリーが大切になってきます。
ストーリーが大切
転職を繰り返したとしても、そこにその人の人生の
「ストーリー」
がきちんと見えれば、面接に通る可能性はあると感じています。
何も考えずに転職を繰り返した人は、信用されないかもしれませんが、きちんとした理由があれば、転職を認めてくれる会社も多いです。
その時の自分は何を感じ、何を基準にして転職をしたのか。
例えば私は、
IT四年生大学卒業→SE→パティシエ→パティシエの学校→大学の先輩の会社
というような経歴です。
先輩の会社は、その時はネットショップのみの会社で、面接では良く
「パティシエの学校卒業後にパティシエとして働いていないのはなぜ?」
と聞かれます。
先輩の会社では、将来カフェを出す予定で、そこのパティシエ要員として雇われました。
ただ、カフェを出すまでの期間は、既存ビジネスを手伝うという流れです。
しかし、入社後に経営状況は悪化。
カフェの話もなくなったため、1年弱で転職しました。
そして、自分でカフェを出すことに目標を変更し、それまでの間は稼げるIT業界に戻ってきました。
履歴書だけ見れば、
・パティシエの学校を出ているのにケーキ屋で働いていない
・先輩の会社を1年足らずで辞めている
・その後結局IT業界に戻ってきた(フラフラしてる)
と記載されます。
しかし、実際には上記のようにストーリーがあり、その時々において、自分の中ではベストな選択だったのです。
これをきちんと面接で話せる事で、転職の成功率は上がると感じています。
この時に大切なのは、
「本音と建前」
本音ではネガティブな理由での転職だったとしても、面接で素直に話すのはNG。
言い方次第で面接官も良い印象を持ってくれる可能性があります。
考えるべきポイントとしては、
・何を言わないべきか
・相手が気になる部分を予想してディテールを話す
ということ。
たまに、いらない事をベラベラと話しすぎた結果、墓穴を掘る人も見かけます。
そうならないように、注意が必要です。
個人的に転職はすべき
転職回数が多すぎるのは、今後の仕事や収入に制限がかかる可能性がありますが、それでも個人的には転職すべきだと考えています。
ここでは、その理由について触れます。
年収の幅は3倍?
一つは収入に関してです。
転職によって年収は大きく変わります。
恐らく、転職を検討している人の中にも、収入が理由である人も多いでしょう。
私個人の話でいくと、転職によって年収は次のように変化しました。
250万
→
150万
→
216万
→
325万
→
400万
→
420万
→
324万
→
450万
この数値は、副業を入れていないので、そのままストレートに私の年収ではありませんが、実に3倍もの収入差があります。
因みに
420万
→
324万
→
450万
この3社の期間は半年くらいなので、極論
「同じスキル・同じ人格・同じ知識」
でも、1.5倍近い年収の差が生まれると考えられます。
つまり、仮にあなたが現状、たまたま入っている会社は、たまたま低い会社の可能性があります。
同じ業界でも、大手と取引がある会社は、家賃補助が月に3万円あるかもしれません。
それだけで、年収は36万円上がります。
また、人事評価制度も会社によって異なります。
という事は、今の会社では低く評価されており(または面談だけなどざっくりした評価方法だったり)、転職すれば正しく評価される可能性はあります。
それだけでも、昇給が数千円あったり、ボーナスが多くもらえる会社もあるでしょう。
因みに私がいた過去の会社では、人事評価により、ボーナスが月給の
「1.5ヶ月〜2.1ヶ月」
くらいの間で変動していました。
つまり、月30万円のひとであれば、ボーナスだけでも15万円ほど変わってくるのです。
更に、他業種への転職や、勢いのあるベンチャーへの転職では、驚くほど年収が変わる事も珍しくありません。
合う環境・合わない環境も様々
お金と共に、転職理由の大部分を占めるのが、人間関係でしょう。
この人間関係も、会社によって大きく違いがあります。
これに関しても、既存の社員の性格が違えば居心地は変わりますし、上司になる人間や同僚によっても変わるでしょう。
一つの職場では視野も狭くなる
また、個人的に転職で大きな意味があったと感じる部分としては、視野があります。
社会人1年目の時は、ビジネスがどの様なものかもわからない状態でした。
なので、お客さんとの話について行けなかったり、上司が言っている意味もわかりませんでした。
しかし、色々な職種、色々な業種を見てきたことで、色んな視点で物事を捉えることができる様になったと感じています。
転職についてよく聞かれること
さて、前項の様な理由で個人的には転職をおすすめしています。
しかし、
「世の中そんなに簡単じゃないよ」
なんて声も聞こえてきそうです笑
なので、転職に関してよく聞かれる事をまとめていきたいと思います。
大したスキルや資格も無いのに転職すべき?
転職には、資格やスキルが必要だと感じている人も多いのではないでしょうか。
資格やスキルが無いと転職では不利になる。
確かにそうかも知れません。
ただ、この場合でもいくつかのパターンでは転職をするべきだと考えています。
1.社内できちんとした評価制度があり、昇給額が高い場合
→実際、私は今の会社がこれまでの企業で最も昇給額が高いです。なので、転職直後は多少下がった場合でも、こういった選択はありだと思います。
2.今の会社が平均よりも低い場合
→単純に平均くらいの会社に移るだけで給料が上がります。
3.業界そのものを変える場合
→同じ職種や同じ業種の場合は、資格やスキルが優先されますが、業界を変えればその資格やスキルは無意味になるケースが多いです。
4.別のアピールポイントがある場合
→私個人でいうと、スキル的には少し低く、資格もない状態で転職しています。しかし、個人事業でやっていたので、そのあたりの経営者視点などを評価されて転職を決めていますし、入社1年足らずで昇格も決まっています。
何歳までに転職すべき?
年齢を気にして転職を避ける人も多いでしょう。
私自身、たしかに30を超えてからの転職は、それまでに比べると難しくなったと感じています。
しかし、その分きちんと経験も積んできていると思うので、そこをきちんと評価してくれるような企業の場合は転職する価値があると思います。
ただ、30を超えての転職の場合は特に
「転職後にどうしたいのか」
「転職に向けた準備」
をきちんと考え、今の仕事を辞めずに、気軽に長期間転職活動を続ける・・・というのがおすすめです。
転職先の選び方は?
私自身の転職先の選び方としては、自分がやりたいことに直接的・間接的に繋がっている事が重要です。
例えば1社目は、最終的に脱サラして起業をしたいと考えていたので、仕事全体を把握したり、様々なポジションをさせてもらえる可能性の高いベンチャー企業を選びました。
反対に今の会社は、収入的な安定を確保し、副業に挑戦しやすいように、
・ある程度リモートワークが許容されている
・今までの経験をそれなりに評価してくれている
・面接時に「個人事業主の廃業届を出したくない」と伝えた上で面接通過している
・大手企業との取引がある
などの理由で決めました。
どの業界に行けばいい?
これも、よく聞かれる質問です。
正直、これに関しては
「どこでも良い」
とは思っています。
ただ、自分の強みを活かせる業界且つ、技術職だと将来的に有利に働く可能性は高いと思います。
しかし、一方で技術職だからといって、やりたい仕事になるかは、人によります。
なので、IT業界を目指してみたものの、全然向いていなかった・・・
となってしまう可能性もあるわけです。
そうならないためには、
「副業でちょっとやってみる」
という挑戦をしてみるのが良いかなと感じています。
今は、クラウドソーシングサイトなどで、簡単に個人が仕事を受注することができます。
もちろん、業界が非常に偏ってしまう可能性があるわけですが、それ以外にもアルバイトなどをしてみる事も、有効な手段です。