「手取り16万円なんて、生きていけない」
時々Twitterのトレンド入りする、手取り額の少なさ。
もしかしたら、今手取り16万円で生活が苦しいと感じている人もいるのではないでしょうか。
実際、手取り16万円で生活しようと思ったら、どのくらいの生活水準にするべきなのか。
どうすれば、手取り16万円から脱出できるのか。
その方法をお話したいと思います。
私自身、手取り10万円という金額で生活していた事があります。
(労働環境がブラックなこともあり、長期間の継続は不可能でしたが)
ですが、そこから苦節10年。
今では管理職となり、手取りも10万円以上増えました。
更には、副業も色々やっているので、生活が苦しいと感じなくなりました。
そんな私の体験談も踏まえて「どう脱出するべきか」というお話をしたいと思います。
手取り16万円では生きていけないのか?私が手取り10万円だった時の話
私は、過去に手取り10万円ほどで働いていました。
総支給は13万円。
仕事はパティシエでした。
パティシエの仕事は、始発から終電まで働いて、週休1日でした。
体力的にも厳しい状況が続き、結局辞めてしまいましたが、この頃の手取りが10万円ほどでした。
しかも、一人暮らし。
仕事場周辺には、マンションなどがなく、少し遠い所で6万円の1Kに住んでいました。
携帯代やネット代を除けば、残りは3万円。
それ以外の出費を全て3万円で・・・
と言うのは不可能でした。笑
その前の仕事の時に少しだけ貯めた貯金を崩しながら生活をしていました。
因みに、ボーナスはなかったので、年収は200万円台でした。
この頃の生活は、
「いかにお金を使わない生活をするのか」
が基準でした。
インスタント麺を多用しながら、タンパク質は少なめの食事。
野菜は根菜類がメイン。
必然的に米が食事の大半を占めるような、健康への配慮はゼロの生活。
ペットボトルに水道水を詰めて職場へ。
徐々に生活に慣れてきた頃には
「なんでこんな生活をしてるんだろ」
「仕事してるのに、生きるのが難しいとかあり得るの?」
なんて気持ちと闘いながら、心身ともに疲弊していく毎日でした。
手取り16万円の生活実態
では、具体的に手取り16万円では、どのような生活が待っているのでしょうか。
手取り16万円の人の年収はいくら?
手取りが16万円の人は、年収がいくら位になるのでしょうか。
一般的には、保険や年金・税金を引かれる前の給料は、20万円~25万円程になると考えられます。
そして、ここからが問題なのですが、もしもボーナスがあった場合。
夏冬の2回、各2ヶ月分のボーナスがあれば、年収は、320~400万円になります。
400万円と言うと、ほぼ日本の年収の中央値になります。
ということは、逆説的にはなりますが、ボーナスを換算すると日本人の多くがこの
「手取り16万円」
になる可能性があるということです。
昇給がきちんとある会社でも、
「未経験中途」
のような形で入社すれば、新卒と変わらない給料になることがあります。
つまり、業界を変えて働き始めた人や、給与水準の低い業界に転職すれば、手取り16万円になる可能性が十分にあると言えます。
手取り16万円の一般的な生活費内訳
では、手取りが16万円の人の生活費の内訳はどの様になるのか。
下記は、一人暮らしの男性の一般的な生活費です。
家賃 | 50,000円 |
---|---|
水道光熱費 | 10,000円 |
食費 | 30,000円 |
通信費 | 10,000円 |
日用品 | 10,000円 |
交際費(交通費など自由に使えるお金) | 30,000円 |
この表からもわかるように、最も大きな支出は、「家賃」です。
田舎で手取り16万円の場合、それなりの物件に住むことが出来ます。
一方で、東京で家賃5万円は、築20年前後のワンルームが限界です。
職場の場所によっては、それでも借りれる物件がない可能性があります。
結果的に、交際費を削ったり、食費を削ることで、家賃を捻出する必要性が出てくる可能性があります。
もしも手取り16万円を続けたら・・・3つのリスク
では、手取り16万円のまま働き続けるとどうなるのでしょうか。
生活の破綻
1つ目のリスクは
「生活の破綻」
です。
正直、物価も高騰している現代で、手取り16万円が貯金をするのは苦しいです。
そのため、何かあったときにリカバリーが難しい生活環境になります。
・病気をしたら
・怪我をしたら
・急な出費があったら
今の生活が維持できなくなるくらい、余裕がないのがこの手取り16万円という金額なのです。
将来の不安
手取り16万円の生活を続けていると、「将来の不安」が常につきまといます。
貯金ができないこともそうですが、
「それだけ自分の仕事には価値がないのかも」
という不安もあるでしょう。
更に、「物価がこれ以上高騰したら?」などのように、日々の変化にも怯える生活が待っています。
これがもしも、「来年は手取りが1万円上がる」というように、上昇する兆しが見えているなら良いです。
しかし、このサイトに辿り着いたあなたは、そういう兆しが見えないからたどり着いたのでしょう。
そのため、「このまま頑張れば苦しい生活から脱出できる」という感覚がないかと思います。
これも、将来の不安の1つの要因でしょう。
物事に関心を持てなくなる
手取り16万円で生活をすると、交際費などの余剰金が多くても3万円程度です。
この範囲で、付き合いの交際費などがあれば、趣味には一銭も使えない可能性があります。
自分のやりたいことを封印し、仕事だけをする日々。
結果的に、徐々に物事に対する関心が持てない様になります。
その状態で何年も働いた結果、
「死んだ魚のような目をして、趣味もなく仕事のためだけに生きる」
という状態になっていても、おかしいことではないのです。
手取り16万円で貧困する現実を脱する方法
では、手取り16万円の生活を脱するためには、どのような方法があるのでしょうか。
スキルを身につける
まずは、スキルを身につけるのが先決です。
同じ手取り16万円でも、専門的なスキルがあれば、給料が年々上がる可能性が出てきます。
現在だと、IT系のスキルなどは、非常に優遇されると言われており、私の知り合いも、仕事をしながらスクールに通ったり、独学で勉強したりしています。
最近だとYOUTUBEでも、体系立てて教えてくれるようなチャンネルが増えていますから、何かしらのスキルを身につけるハードルは下がっていると言えます。
一時的にはキツくなったとしても、本業以外の時間で、これらの勉強時間を確保することが先決でしょう。
転職
転職も給料を上げる選択肢ですが、前述したように「事務職」などの専門性のない仕事の場合、転職しても給料が上がらない可能性があります。
転職をする際のポイントとしては
・給与水準の高い業界へ行く
・スキルを活かせる職種にする
ということです。
もしも現段階で、専門的なスキルを持っている場合には、会社を同業他社にするだけでも、大きな収入アップが目指せます。
転職そのものにはリスクがあるものの、転職エージェントなどに話を聞くだけなら、リスクはありません。
そのため、一度今の自分の市場価値を確認してみるのが良いでしょう。
副業
副業が、個人的には最もおすすめの手段です。
このサイトでは、WEBライターを教えていますが、私自身本業以外の所で、月に10万円以上の収入を得ています。
この副業があったからこそ、現在人間らしい生活を出来ていると言っても過言ではありません。
また、副業である程度の収入が作れると、その後の転職なども容易になります。
例えば、
「給料は下がるけど、現場で学びたい業界」
などへの転職は、多くの人が一度は考えたことがあるはずです。
そういった業界に転職する際に、最も大きなリスクは
「給料が下がって生活が維持できない」
という点です。
しかし、副業である程度の収入を確保できるなら、転職の幅が広がります。
こういった理由もあり、副業で稼げる様になる事の優先順位を上げるのは、個人的におすすめの方法です。
昇進も1つの手段
今の時代、転職や副業が当たり前になりつつあるものの、
「一概にそれが正解」
とも言えないのが難しい所。
私自身も、副業や転職を繰り返してきましたが、30も後半に差し掛かってくると
「転職が難しくなってきた」
という実感があります。
そうなると、今の会社で昇進する方が早い可能性が出てきます。
ただ、前述したように、今いる会社が
「このまま行っても昇給がなさそう」
というのであれば、転職がオススメです。
まとめ
今回は、手取り16万円の生活について見てきました。
個人的にも、手取り16万円以下の生活をしていた時期もあり、多くの人が感じる「貧困」に悩まされた事もあります。
しかし、そこから行動をし、少しずつ現状を変えていった事で、現在はそれなりに生活に余裕がある暮らしをしています。
副業で月に10万円以上を稼ぎながらも、本業も手取りで25万円ほどになりました。
(ボーナスも年4ヶ月分あるので、それなりに余裕がある生活を出来ています)
このサイトでは、副業を中心に、情報発信をしています。
是非他の記事も読んで、手取り16万円の生活を脱して下さい。