今回は、
「出世よりも副業の方が良いのか」
というテーマでお話していきたいと思います。
現在、多くの人が副業をスタートしています。
この記事を読んでくれているあなたも、すでに副業を始めている、もしくは副業を検討していることでしょう。
そんなあなたは、恐らく
「出世と副業」
を天秤にかけているのでは無いでしょうか。
この記事を読んでいく内に、
「出世するべきか、それとも副業に注力するべきか。」
これが理解でき、その決断ができるようになります。
では、なぜそう言い切れるのか。
それは、私自身
「出世を捨てて副業に注力した時期」
「出世を目指しながらも、副業をしていた時期」
の両方があるからです。
世の中の情報の多くは、
「副業をするべき」
という内容が多いです。
しかし、その情報には
「出世できなかったから副業に逃げた」
という人や
「副業を勧める方が、自分にメリットが有る(情報商材の販売など)」
という人も多いです。
そのため、実際に出世をした経験も踏まえて、フラットな立場でお話していきたいと考えています。
因みに、どの位の出世をしたかというと、直近で2年ほど前に入った会社で、課長クラス(実質支部のNo.2)になっています。
期間(社歴)と年齢を考慮すると、ウチの会社では異例のスピード出世ということもあり、このテーマの参考になる話が出来ると考えています。
出世よりも副業の方が良いのか?
恐らく、現在あなたは、次のような事で悩んでいるのではないでしょうか?
副業に全振りすると、どうしても会社での残業は、時間的にも労力的にも、難しい。
でも、そうすると会社での出世は厳しい。
(まだまだ日本では、「残業 = 頑張っている」という認識の会社も多いですしね)
また、本業のための勉強や資格の勉強。
これらも、出世を捨てて、副業に全振りするなら時間の無駄になります。
ですが、一方で副業で成功できるのかは、まだ未知数。
長い時間と労力をかけて副業をしたのに、結果が出なかったとすると、少しずつでも給料が上がる可能性がある会社で、きちんと出世した方が良いのではないか。
こういった葛藤があるのではないでしょうか。
では、個人的に両方ともの状況を体感した私としては、どちらが良いと感じたのか。
正直にお話すると、
「どちらも捨てるのは勿体ない」
ということです。
結論になってないじゃないか!
そう思われるかも知れませんね。笑
でも、本当にそう感じるくらい出世にはメリットもデメリットもあるんです。
それを知らずに安易に出世を捨てるのも、出世を目指すのも、どちらも勿体ないことだと思います。
まずは、メリットとデメリットを考えてほしいです。
出世のメリット・デメリット
ちなみに、メリットとデメリットに関しては、こっちで詳しく解説しているので、是非参考にしてください。

【出世のメリット】
・給料が上がる
・仕事をコントロールしやすくなる
・本業の時間が楽しくなる
・融通が効くようになる
・自分自身の能力が上がる
・起業する際にも役立つ
・箔がつく
【出世のデメリット】
・責任が大きくなる
・自分の向き不向きを無視して管理を求められる
・業務量が多くなる
・雑務も増える
特に重要なこととしては、
「出世すると収入UPと本業の楽しさが増す」
という部分。
出世して収入が上がれば、その上がったお金を副業に使うことも、投資に回すこともできます。
そうすると、投資も副業も成功率が高くなります。
反対に、出世のデメリットとして大きいのは
「時間的な余裕がなくなる」
部分。
副業で重要なのは、「いかに時間を使うか」です。
どんな副業も時間をかけなければ、成功することはできません。
反対に、
「誰でも簡単に、すぐに稼げる副業」
というものがあれば、それは詐欺確定です。
この様に、副業で成功するために必要な時間という要素が、出世によって減ってしまうパラドックスも存在します。
(もちろん、働き方や会社によりますが)
これらのメリット・デメリットを比較した上で
「出世と副業」
のどちらを選択するかを考える必要があります。
出世を捨てることにはリスクもある
副業をやったことのある人の中には
「副業の方が出世するよりも簡単に収入が上がる」
という経験をしたことがある人が多いでしょう。
出世と言っても、給料が2倍・3倍になるわけじゃない。
しかも、1年2年で給料を上げるのも難しい。
一方で、副業なら初月から月数万円の収入アップも狙える。
そのため、若い人の間でも
「出世よりも副業の方がタイパが良い」
と考える人が増えています。
一方で、出世を捨てる事自体にもリスクがあります。
それは、
「軌道修正が難しい」
ということ。
本業で「適当で楽な仕事」を選び、プライベートの時間は全て副業に使う。
こういった選択をしてしまうと、もしも副業で失敗したときに
「低収入で出世の希望もない」
仕事を本業にする必要性が出てきます。
これは、1つのリスクではないかと思います。
もちろん、若い間から副業を視野に入れて努力するのは非常に良いことですが、
「本業を適当にする」
ということは、自分の長期的なキャリアを考えたときにはマイナスになる部分も多いのが事実です。
個人的な結論
ここまで、出世のメリットとデメリットなどを見てきましたが、個人的な結論としては
「出世は目指すが、本業に全振りをしない」
という事です。
今の世の中が、不安定で会社も倒産する可能性がある。
そんな中で、副業の重要性は確かに高いです。
ですが、出世をしないのも勿体ない。
なので、私自身は
「プライベートの時間で、仕事に充てると決めている時間の8割は副業に、残りの2割は本業に使う」
というような仕事の仕方をしています。
まぁ、本業にそれほど多くの時間を使っていないのは、
「副業で勉強したい内容が、本業で活かされると分かっているから」
です。
もし、繁忙期などになれば、プライベートの時間の半分程度までは、本業の割合を増やす予定です。
ただ、本業に全振りすることは無いと思います。
それは、本業で得られる知識や経験は、割りと偏っているので、幅広い知識や経験を得る上で、副業は必須だと考えてます。
出世よりも副業を選ぶ方が良い人
個人的には、出世を目指しながらも副業をすることがおすすめですが、一方で
「こういう人は出世よりも副業に全振りするほうが良いんじゃないか」
という人もいます。
ここでは、どういう人は副業に全振りするほうが良いのかを解説していきましょう。
仕事内容が嫌い且つ、やりたいことがない人
今の仕事内容が嫌いな人は、その仕事での出世は難しいです。
なぜなら、嫌いな業務内容で努力するというのは、普通はできないことだからです。
今、
「なんとか時間が早くすぎる方法を模索することだけ考えている」
みたいな働き方をしている人は、業務内容そのものが合っていない可能性がありますね。
こういう人は、通常は転職を勧めるのですが、
「それでもある程度の給料をもらっていて、他の仕事にも興味がない」
という人は、出世よりも副業を優先するほうが良い可能性があります。
やりたいことがない状態で、なんとなく転職活動しても、通常は年収が下がります。
(平均年収の低い業界から高い業界に行くとその限りでは有りません)
そのため、
・嫌いな仕事で頑張る
・好きな仕事を探して転職する
よりも、副業で収入を増やして、その上で転職を考えるのがベターでしょう。
会社的に評価されない状態が続いている人
仕事内容は嫌ではないが、これまでの社会人生活で、高く評価されたことがない人も、出世よりも副業をおすすめします。
会社に評価されていないということは、出世そのものが絶望的です。
加えて、会社で高く評価されていない人は、転職しても給料が下がることが多々あります。
というのも、評価されていない人の仕事は、往々にして
「誰にでもできる簡単な仕事」
ということがあります。
そうなると、転職に活かせるスキルや能力がないため、転職では年収が下がる可能性があります。
一般的に、転職での年収は
・上がる:3分の1
・維持:3分の1
・下がる:3分の1
と言われています。
そのため、下がる可能性も十分にあるため、そういう場合には転職や出世よりも副業をするのがおすすめです。
ある程度年齢が高く、出世の見込みがない人
仕事はそれなりにこなしているにも関わらず、会社としては出世をさせられない社員もいます。
現在、私は管理職として人員配置も一部請け負っていますが、出世させれられない人の中には
「管理職としての適性がない」
と判断していることがあります。
ある程度若ければ、
「とりあえず任せてみて、育てていく」
という選択もありますが、40代を超えて全く出世していない人を、今から出世させて育てるというのは、難易度が高いです。
そのため、普通の会社であれば、そのくらいの年齢で出世していない場合には、見込みがないと判断して良いと思います。
加えて、35歳を超えてくると、転職が難しいと言われています。
こういった人も、出世よりも副業を優先することが良い選択と言えそうです。
仕事内容は嫌いじゃないが、人間関係に恵まれていない人
仕事内容そのものは嫌じゃないが、人間関係に恵まれていない人。
こういった人の中で、
「転職はしたくない」
という人は、出世よりも副業を選択するのが良いと考えられます。
というのも、出世するには基本的に上司に評価される必要性があります。
そのため、人間関係に恵まれていない場合、出世が難しいことがあるのです。
ここで注意が必要なのが、
「人事異動などで出世のチャンスが来たときのために、しっかりと出世を目指して研鑽する」
というのが正解の場合もあります。
ですが、それが見えない場合には、副業を優先するのも良い選択と言えるでしょう。
マネージメントが合わない人
マネージメントが合わず、現場での仕事が好きなタイプも、出世には向きません。
基本的に日本の企業では
「出世 = 管理職」
のルートが一般的で、給料もそっちの方が上がりやすいです。
そのため、マネージメントが苦手な人は、出世よりも副業を優先するのがおすすめです。
ただし、将来的にマネージメント力を磨いていく事を目指すなら、最初は苦手でも出世の道を選ぶのは有りです。
マネージメント経験は、転職市場でも評価される可能性が高いので
・出世
・副業
・転職
という複数のルートでのキャリアプランを描くことができます。
まとめ
今回は、出世よりも副業のほうが良いのかについて見てきました。
出世にはメリットもデメリットもあるため、一概に言えませんが
「出世を諦めて副業に全振りする」
という選択のほうが、将来的に良い人も多いでしょう。
改めて、出世のメリット・デメリットに加えて、
「出世したいと思ったらどうすればよいのか」
に付いても知りたい人は、下記の記事も併せて読んでみてください。
