こんにちは。こはくです。
今回の内容はちょっと手厳しいものになります。
「提案が通らないWEBライターに対して、何が原因なのか」
をお話します。
もしかしたら、読んでいる人をちょっと不快にする可能性もありますので、読みたい人だけ読み進めてほしいです。
非常に基本的なことなので、過去の自分の提案を見返してもらって、やってなければ後は数を重ねれば良いです。
ですが、もしも同じことをやってしまっていれば、きちんと提案の方法を改める必要があります。
私自身は、ライターとして案件に応募をする事もあれば、ライターさんに記事を外注する事もあるので、クライアント側の仕事もしています。
その中で、特に初心者ライターさんが勘違いしているポイントや、提案文作りのポイントを纏めました。
この提案文一つで、受注の確率が一気に上がります。
実際に、私が提案文を訂正したライターさんは、数倍の受注率になりました。
それくらい効果がある方法なので、今稼げていないライターさんは、是非参考にしてみて下さい。
だから提案が通らないんだよ!と思われるWEBライターとは
では、まずそもそもどんな提案が通りにくいのか。
そのお話からしましょう。
見ているのは単に実績ではない!?
私自身、過去にたくさんの依頼を出してきました。
特にWEBサイトの記事執筆の依頼が多く、このサイトを見て下さっている方と同じような方々への依頼になります。
私は、自分自身が発注者になる前は、
「実績がなければ依頼を受けられない」
と思っていました。
もちろん、実績があるに越したことはありませんし、あると有利になります。
しかし、実績がない状態でも提案が通るケースも多々あります。
ここで初心者が勘違いしている事として
「受からない理由を実績のせいにしている」
という点。
これをまずは改めなければ、提案が通るのは難しいでしょう。
クライアントの多くは全員の提案を見ている
提案をした際に、自分の提案がそもそも見られているのかって、基本わかりませんよね。
(クライアントが全員に対して合否通知をしてくれる場合もありますが)
ですが、多くのクライアントは全員の提案を見ていると思います。
100名を超えるような大規模な応募があった場合には、多少ランクによるフィルターをかける可能性はあります。
しかし、そうでない場合は全員の提案を見ていると考えて良いでしょう。
そのため、実績がなくても提案内容が良くて合格する・・・という可能性は十分にあります。
実際、私自身も自分の発注に対して全員の提案を見ています。
そして、必ずしもランクの高いライターの提案を受けているわけではありません。
クライアントが見るポイント
では、ランクで全てが決まるのではなく、提案内容によって合否が変わるのであれば、何を基準に決めているのでしょうか?
私自身が募集をかけた時に見ているポイントは3つ。
1つ目は、「募集内容をきちんと把握しているのか」。
これが間違っていると、契約後にトラブルになる可能性があるため、契約を避けます。
2つ目は、「テンプレで使いまわしている内容か否か」。
効率を考えれば、テンプレを使うのが良いのですが、あまりにテンプレ過ぎた場合は、契約を避ける事があります。
これは、「クライアントの事を思って文章を書いているのか」という点で評価しています。
3つ目に「稼働時間や執筆スピード」など。
クライアント側は、特定の期日に対して大体の記事数の希望があります。
そのため、これを最低限クリア出来るライターを探します。
また、同時に納期をきちんと守ってくれる人かも評価します。
具体的なWEBライターの間違った提案
では、具体的にどのような提案がNGなのか。
それを見ていきましょう。
元々のテンプレートを消していない人
Lancersなどのクラウドソーシングサイトでは、基本的に初心者向けに
「ここに何を入れましょう」
といったテンプレートが用意されています。
冒頭に、はじめましてなどの挨拶をしましょう。
■経歴
具体的な経歴、職歴などをできる限り詳しく入力しましょう。
■実績・得意
過去の実績を、できる限り詳しく、数多く入力しましょう。
■自己PRポイント
その他クライアントに伝えたいことを入力しましょう
このような形です。
このテンプレートを利用するのも良いのですが、せめて
「具体的な経歴、職歴などをできる限り詳しく入力しましょう」
の部分は消してくれ!!!
って思います。笑
これが残っていた時点で、すぐに候補からは外れます。
しかも、冒頭に書かれている事が多いので、その場合後の文章は見ていません。
募集要項を全く読んでいない人
募集要項を全く読んでいない人は論外です。
例えば、
・女性限定と書いているのに、男性が応募してくる
・経験者のみを募集しているのに、未経験で応募してくる
などです。
特に多いのは、
「応募の際には、下記項目を入れて下さい」
と募集要項に書いているのに、その質問内容の回答を入れていないパターン。
これは非常に多いので、注意しましょう。
提示金額が間違っている
Lancersでの募集の場合には、プロジェクト金額が2種類書かれています。
1つはプロジェクト全体の予算感。
下記画像がそれにあたります。
![](https://side-business-writer.jp/wp-content/uploads/2022/04/SnapCrab_NoName_2022-4-10_10-1-54_No-00.png)
そして、プロジェクト詳細の下の方には、下記の詳細情報があります。
![](https://side-business-writer.jp/wp-content/uploads/2022/04/SnapCrab_NoName_2022-4-10_10-2-6_No-00.png)
私自身が依頼したものになりますが、詳細情報に
・1記事
・300字
・500円
と詳細な依頼内容を入力しています。
本来なら、予算は500円なのです。
しかし、どれだけ低い案件でも、プロジェクト予算としては
「~5000円」
と表示されてしまうのが、現在のLancersの仕様です。
結果、この依頼には現状4件の応募がありますが、内2件は、プロジェクト予算限界の5000円で提案してきました。
500円文の依頼しかする予定が無いのに、10倍の5000円の金額を提示されたら、クライアントとしては当然断りますよね。
お金の話は特にシビアなので、こんな提案をしてきた人の提案は採用しません。
また、これらの項目以外にも本文中に金額が指定されている場合などもあります。
(特にクラウドワークスでは多いと思います)
そのため、これらをきちんと確認してから提案をするべきでしょう。
書き忘れや未記入項目に対するライター側の配慮
これも金額の話で多いのですが、例えば1000円で依頼を出したとします。
この時、1000円だけの記載の場合、いくつかの捉え方が出来ます。
・システム料込の1000円(クライアントが払う総額)
・ライターの手取りが1000円
・ライターの手取り+消費税が1000円
表記方法や入力できる情報が、クラウドソーシングサイトによって異なりますが、一般的にはこのような形になります。
どのパターンになるかで、クライアントは支払う金額が、ライターは受け取る金額が変わります。
そして、その細かい記載がない場合。
この場合に、無言で自分が有利になる形で提案するのは個人的にNGです。
上記の例だと
「ライターの手取りが1000円」
が一番ライターが得をして、
「システム料込の1000円(クライアントが払う総額)」
が一番クライアントが得をします。
この時に、
「システム料込の1000円(クライアントが払う総額)」
を前提に提案できるライターが圧倒的に受かりやすいです。
もしくは、「そのことについて質問する」というライターも受かります。
契約の内容の曖昧さは、発注する側にも問題があります。
しかし、その内容を確認もせずに自分に有利になるように提示する。
個人的にこれは印象が悪いです。
また、きちんと質問をしてくれるライターは、
「仕事に関しても報連相を欠かさない良いライター」
と考えられるので、提案も受かりやすいです。
どの依頼でも当てはまるテンプレートで提案してくる人
基本的には、提案分のテンプレートを使うことは間違っていません。
しかし、大枠の部分はテンプレートを使ったとしても、細かい部分は案件に合わせて変えるべきです。
例えば、自分の経歴や実績に関しては、案件によって変わる部分は無いので、テンプレートでも良いです。
ですが、依頼内容に
「女性ファッションに関する記事」
と合った場合は、それに関する実績や経験・知識レベルを別途書く必要があります。
例え経歴や実績のテンプレートの部分に記載されていても、別途それを強調して書く方が良い
他にも、「〇〇な方を探しています」とあれば、その条件に当てはまる理由を書きます。
このあたりは、就活での履歴書と同じです。
作業できる時間の記載や本業の忙しさ等を書いていない人
クライアントが一番困るのは、依頼をスタートさせたのに、結局記事が完成しない事です。
そうならないためには、ライターがどのくらいの作業を出来るのかを知る必要があります。
にも関わらず、提案をしてくる人の中には、自分が作業できる時間帯や、書ける文章量を記載していない事があります。
・週に何時間稼働できるのか
・1時間でどのくらいのタイピングが出来るのか
・週に何記事アップできるのか
・本業が忙しくなる可能性があるのか
・どの時間帯なら連絡がスムーズに取れるのか
こういった記載が無い場合は、提案が通る可能性が低いです。
クライアントも、
・複数の案件を受注している
・副業でやっている
というのは、理解して募集をしているケースが多いです。
そのため、正直に状況を説明するのが重要なのです。
提案内容自体に誤字脱字がある人
そもそも、提案に誤字脱字がある場合は、提案が通りません。
一番大事なアピール文章で誤字脱字をするなら、確実に執筆をスタートしてからも、誤字脱字が多い納品物になるからです。
そのため、提案内容に誤字脱字が無いかは、しっかりとチェックしておきましょう。
特に忘れやすいのは「ら抜き言葉」です。
私自身も忘れる事がありますが、気にするクライアントも多いので注意が必要です。
また、提案の時点で誤字脱字があるのは、「見直しをせずに提出してくる」という印象も与えます。
クライアントの仕事は、単に仕事を依頼するだけではなく、
「納品された記事の品質をチェックする」
ということも含まれています。
なので、誤字脱字が多い提案者は、それだけでクライアントの仕事量が増える危険性があると感じられるのです。
適切な句読点が打てない人
提案内容自体が「文章として読みにくい」。
これも、提案が通らない大きな要因です。
「そもそも文章力が無いんだろうな」
と、どうしてもクライアントに思われてしまいます。
ですので、正しい句読点を心がけましょう。
提案文を書くときの注意点
では、上手く提案文を書く時に注意した方が良い点はあるのでしょうか。
クライアントの求める物をきちんと理解する
クライアントの事を把握した上で提案することが重要です。
例えば、
・多くの人の体験談を載せる様なサイトを作りたい
・企業のブランディングのために記事を依頼したい
上記の2つで、書くべき文章は大きく変わります。
何を求めているクライアントなのかを考えましょう。
その時に、
「似たような案件をやった経験があるなら、それも入れる」
こうすることで、提案のレベルは上がります。
更に、作業可能な時間や納品可能数など、クライアントの気持ちになって「知りたい」と感じる情報を全て入れておきましょう。
クライアントのサイトが有ればきちんと確認する
たまに、サイトのURLが載っているケースがあります。
自社のサイトを載せている事もあれば、イメージとしてライバルサイトを載せている可能性もあります。
これらのURLがあれば、きちんと確認して、クライアントの意図を考えます。
先程の「クライアントの求めるもの」と共通する部分ですが、これをするか否かで、大きく変わってきます。
必ず最終チェックする
誤字脱字は最もいけない行為なので、提案文であっても、手を抜かないで下さい。
まとめ
今回は、WEBライターの提案内容について見てきました。
初心者ライターが最も最初に躓く(何ならこの段階で止めてしまう人も居るはず)ポイントです。
しかし、提案文を添削してくれる人もいなければ、提案が通らなかった際に理由を教えてくれるクライアントもいません。
ですので、自分自身で気付いて変えていく必要があるのです。
特別な事は必要なく、基本的な部分ができていれば、第一段階はクリアです。
そこからさらに、専門性などの問題も出てきますが、この記事で書かれている事が出来ている前提での話になります。
そのため、少し手厳しい事も書きましたが、この記事の内容を踏まえた上で、これまでの自分の提案を振り返ってみるのが良いでしょう。