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残業しないと稼げないのはおかしい!?生活残業は悪いことなのか。

残業しないと稼げないのはおかしい!?生活残業は悪いことなのか。

昨今の働き方改革で、基本的には
「長時間労働が良くない」
という方向性で動いていると思います。

少しでも残業を減らす努力は、多くの企業で行われているのではないでしょうか。

個人的にも、残業はほとんどしない働き方をベースにしており、本業以外の時間を
・副業
・趣味
・心身のメンテナンス
に充てる生活をしています。
(固定残業代があるので、残業したくないのも事実!)

そんな中で、周りの人から
「生活が厳しいから残業をしている」
という話を聞きます。

そこで今回は、物価高騰などの影響で生活が苦しくなる一方で
「生活を成り立たせるための残業」
について見ていきたいと思います。

生活残業とは

冒頭でお話した「生活を成り立たせるための残業」を、生活残業といいます。

本来、業務時間内で終わる仕事を、敢えて残業にすることで残業代を得る事を指します。

私の前職でも、このタイプの残業は比較的多く(固定残業代がなかったため)、
「日中はダラダラと働いて、残業をする」
という人を見かけました。

時には急ぎの仕事もあるでしょうが、その残業の殆どは明日やっても問題ない仕事。

それを敢えて残業して終わらせることで、生活苦から逃れようというのが伺えました。

実は『生活残業』の割合は4割程度?

今の職場では残業が厳しく制限されているので、生活残業は見られません。

というのも、きちんと上司に説明して、納得の行く理由じゃないと残業が許されないからです。

利益率が低く、ちょっとした残業代が薄利に多大なる影響を及ぼす・・・という、会社としては良くない理由ではありますが、無駄な残業代が無いのは良いことでしょう。

ですが、生活残業を経験した事がある人の割合は、一般的に4割程度と言われています。

実に半分近い人が生活のために無駄な残業をしているのです。

個人的には、今までのすべての仕事で
「残業しなければいけないほどの業務量」
が常にあったことはありません。

繁忙期で一時的に業務量が増えて、残業が必要になったケースはあるものの、通年で考えると大した残業を必要としていない仕事ばかりでした。

しかし、その一方で同じ会社で
「いつでも残業している人」
がいるのが不思議でした。

部署は違うとはいえ、同じ会社で働くのに、そんなに業務量が違うのか・・・と疑問に思っていましたが、この「生活残業」という概念を知ってから、その疑問が払拭されました。

単にお金が欲しいから、進んで残業をする人がいる。

これには正直おどろきました。

残業しないと稼げないのはおかしいこと!

個人的には、「残業をしないと生活ができないくらいに稼げない」というのはおかしなことだと感じています。

1日で8時間も働き、週に5日も働く。

これだけの人生を消費した上で、それでも生活できないというのは、どう考えてもおかしいです。

最近特に思いますが、
「会社で売上を上げなければいけない」
→「不必要(過剰)なサービスや商品を売る」
→「消費者は多くの金額を消費し、稼がなければならない」
→「生活残業をする」
→「残業を払うために、更に売上が必要になる」

というループに入っている様に思います。

サービスや商品が溢れかえり、生活は楽に豊かになる一方で、
「本当は必要ないものまで買わされる」
事によって、生活残業の必要性も上がってくる。

これが、
「会社の給料が自然と売上アップに連動して上がる」
というなら働き方は変わらない可能性がありますが、日本ではそうはいきません。

給料は上がらないけど、物価高で生活費は上がる。

そりゃあ、残業しないと生活できない人が出てきてもおかしくないですよね。

特に若い世代は給料が安すぎる

特に若い世代は、給料が安すぎると感じています。

私が新卒で就職したときも、大卒で初任給は20万円前後。

それが10年前の話なのですが、今でも大して変わっていない印象を受けます。

税金を抜いたら10万円台になるわけで、かなり切り詰めた生活をしないと生きていくのが難しいでしょう。

正社員でこれですから、非正規雇用などでは更に厳しくなるのが現実です。

年功序列や終身雇用が崩壊したと言いつつ、若い世代は特定の職種を除いてほとんどがこういった薄給で働かされています。

しかも給与の上がり幅も大して高くない。

1年で「月給5000円アップ」でも優良企業と言える昨今。

単純計算10年働いてやっと5万円アップ(から税金は引かれる)するだけ。

生活残業が増えても仕方ないと言わざるを得ません。

物価高騰に合わせて給料UPできるのは高利益の企業のみ

一部の企業では、昨今の物価高騰に合わせて給料を上げた企業もあるようですが、それでも周りの数社でしか話を聞きません。

元々多くの利益が出ている会社では可能かもしれませんが、ウチの会社は据え置きが通達されました。

業界にもよるかもしれませんが、私はIT企業に務めているので、上がっても良さそうなものですが、残念ながら低利益率で悩んでいる中小企業なので、給料が上がりませんでした。

そうなると、単純に生活が厳しくなる。

給料の低い若手や、未経験中途で入ってきた人たちは生活が大変だと思います。

「残業しないと稼げないのはおかしい」と思ったときに見直すべきポイント

では、残業しないと稼げないのはおかしいと思ったときには、どうすればよいのでしょうか。

転職を考えてみる

まずは、転職を考えてみるのが良いです。

人事評価や働きやすさ、給与体系などは会社によって大きく異なります。

私自身も、転職で年収が100万円以上変わったこともありますし、何より
「能力が会社に評価されるか」
がかなり違うと実感しています。

例えば、IT専門の会社では評価されなかった人材でも、メーカーの情報システムに入れば評価されることがあります。

周りのレベルが高いと中の下の実力だったとしても、そのスキルレベルが低い会社に入れば、一気に上位の人として認識される可能性があるのです。

私自身、今の会社が未経験中途がほとんどなので、経験者である私の能力は実力以上に評価されてると思います。

この様に、同じ実力でも場所が違えば、評価はかなり変わります。

なので、転職活動をしてみるのはおすすめです。

ただし、闇雲に転職するのではなく
「経験年数や経験が他社で評価されるか」
などを考慮する必要があります。

出費が高すぎないか

次に、生活におけるコストについて考えてみます。

例えば、生活残業をする理由が
「無駄遣い」
だったとしたら、そもそもその無駄遣いをカットすれば残業の必要がありません。

前述したように、基本的に企業としては売上を上げるために
「できるだけ不要なものでも多くの人に買ってもらう」
事を目的に、マーケティングをしていきます。

自分がほしいと思って買ったものも、単純に
「企業に欲しいと思わされただけ」
の可能性があるのです。

そのため、支出を抑える(無理のない範囲で)ことは、生活残業をしなくて済む1つの方法と言えます。

仕事のストレスが高すぎないか

次に、仕事のストレス。

一般的に、ストレスの高い仕事をしている人ほど、無駄遣いをしてしまう可能性が高いです。

反対に言えば、ストレスの無い(もしくは低い)仕事になれば、ストレス発散のための無駄遣いがなくなる可能性があります。

これは、先程の転職だけが選択ではなく、
・少し仕事の手を抜ける環境にする
・ツールを活用して業務効率を上げてストレスを下げる
・人に仕事を振れるようになる
・納期を常に長めに調整する
・部署異動を願い出る
・自然が豊かな場所に引っ越しする
等、様々な方法があります。

「今の仕事のストレスを下げる」
もしくは
「ストレスの発散し易い環境を作る」
のどちらでも良いですが、そうすることで無駄な出費を下げることに繋がります。

本気で出世を目指してみる

今の会社で給料を上げる方法として
「出世を目指す」
というのが一般的です。

特に管理職などのような手当がつく方法もしくは、資格手当などを目指す方法が有効です。

私自身、こういった手当だけでも、入社して3年で月10万円以上増えています。

このあたりの手当は、会社によって大きく異なるので、(私が聞いた中でひどいのは、管理職手当が月5000円)まずは会社の制度を調べることが重要です。

副業をしてみる

個人的におすすめなのは、この副業です。

このサイトでは副業をメインにお話していますが、本業で稼ぐよりも副業の方が稼ぎやすいのが現代です。

やり方を間違えなければ、誰でも月に5万円~10万円程度なら上げられる可能性があるため、まだ試したことがない人は、是非試してほしいです。

特に副業は、残業と違って
「会社以外で稼ぐ経験」
を得られるため、将来の事を考えたときにも大きな財産となります。

波に乗れば、サイドFIREなどの違った生活スタイルが見えてくるなど、残業では得られないものが多く得られるのです。

まとめ

今回は、「生活残業」について見てきました。

私も、残業しないと稼げないのはおかしいと思っていますが、会社を非難したところで変わりません。

なので、副業や転職などの選択で給料を上げてきた1人です。

今回お話した方法は、合う合わないがある一方で、誰でも簡単に挑戦できる内容かと思います。

是非、取り組みやすいところから挑戦してみてください。

ABOUT ME
WEBライターこはく
WEBライターとして10年以上に渡って活動。 副業としての最高月収は40万円/月(執筆のみの収益) 『難しい話をわかりやすく』 をモットーに、毎月数十万字の執筆を行う。 note:noteアカウントへ twitter:Twitterアカウントへ