今話題のChatGPTをご存知でしょうか?
このChatGPTの登場により、WEBライターのビジネスモデルには、大きな変化が出ると考えられます。
これからWEBライターを始めたいと考えている人はもちろん、既にライターとして活動している人にも大きな影響があります。
今回は、このChatGPTとは何か、そしてどう影響を受けるのかを考えてみたいと思います。
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIという会社が開発したWEBシステムで、
「文章を自動生成してくれるチャットボット」
です。
今までのチャットボットと聞くと、企業の公式サイトについている
「電話をするほどではない内容を質問するチャット」
という認識の人も多いのではないでしょうか。
これまでのチャットボットは、質問内容を事前に企業内で検討し、用意された回答を出力するような仕組みでした。
しかし、このChatGPTは、完全に自動でオリジナル文章を考えてくれる点が非常に優秀で、その文章はこれまでのチャットボットとは比較にならないほどスムーズな文章が返ってきます。
このChatGPTは、サービス開始4ヶ月で1億人というユーザー数を誇り、マイクロソフトも過去最大の出資をするなど、今後の活躍に期待されています。
因みに、私自身も既に使っていますが、ほとんどの質問に対してはしっかりと回答してくれますし、文章の構成なども考えてくれます。
ChatGPTによってWEBライターの仕事はなくなるのか
さて、ここからが本題ですが、このChatGPTの精度が非常に高く、この記事投稿現在(2023年2月24日)では、作られた文章はきちんとポリシーを守っている限り著作権を譲るとあります。
利用する場合は、常に最新のポリシーを確認してください。
公式サイト
ということは、極端な話、このChatGPTで作った文章の完成度が高ければ、そのままサイトに載せてしまっても大丈夫ということになります。
実際、ホリエモンこと堀江貴文さんも、企画としてこのChatGPTで書いた本をそのまま出版したという話がありました。
それほど、文章としての完成度が高く、読みやすい文章でした。
正直、過去私もたくさんのライターに依頼をしてきましたが、文章の読みやすさという点では、かなり上位の文章だと感じました。
ChatGPTの使い方
ChatGPTの使い方は、非常に簡単です。
初期画面は次の様になっており、下のボックスに質問を書いて送信するだけで完了です。
実際に、「ChatGPTとは何ですか?」という質問を投げかけてみました。
因みに、完成した文章はこんな感じです。
ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模言語モデルの一つで、人工知能技術を用いて自然言語での対話ができるAIエージェントです。ChatGPTは、訓練データとして大量のテキストを使用し、自然言語処理技術を駆使して人間との対話を行うことができます。ChatGPTは、一般的な質問や会話をするためのAIチャットボットとして、また自然言語処理の研究においても重要なツールとして使用されています。
改行位置などは、自動で入れられるので、段落が変わればきちんと改行されます。
どうですか?
すごく自然な文章ではないでしょうか?
因みに、
「ChatGPTとは何ですか?」
「ChatGPTって何?」
「ChatGPTとは」
で、それぞれちょっとずつ違った文章が返ってきます。
意味合いや使われる単語が同じではあるものの、質問者によって内容が異なる点は、非常に高機能ですね。
ChatGPTの利用用途
次に、ChatGPTがどのような使われ方をする可能性があるかを説明します。
今回は、一般向けではなくWEBライターに関連する内容で記載していきます。
文章そのものの作成
文章そのものを作成するのが1つ目の使い方です。
キーワードを渡して、それに対して文字数を指定すれば、指定の文字数で文章を生成してくれます。
そのため、そのまま文章を記事として納品したり、ちょっとリライトして納品も出来るかも知れませんね。
(おすすめはしません)
構成の作成
構成も、ChatGPTが作成してくれます。
「〇〇のWEBサイト用の構成を作って」
と送れば、見出しや小見出しを付けて返してくれます。
これにより、構成の作成も非常に簡単に行なえますね。
リサーチ時間の短縮
ネット上にあるあらゆる情報を元に文章を作ってくれるChatGPTでは、知りたいことを聞けばまとめてくれます。
これにより、知らない単語のリサーチ時間は大幅に短縮するでしょう。
要約を簡単に
次に、本などの長文を要約してくれます。
リサーチにも似ていますが、
「下記の文章を200文字以内に要約してください」
と記載して、その下に長文を入れる。
これだけで、簡単に要約してくれます。
よくある本の要約サイトなどは、これで簡単に作成できそうですね。
WEBライターの仕事は確実に減る
さて、このChatGPTの登場により、WEBライターの仕事は減るのか。
結論から言うと、
「確実に減る」
と考えられますね。
ただ、これはいくつか条件があり、完全に仕事がなくなるわけではないことは、前提として覚えておいてください。
文章力のないライターは淘汰される
現在、低単価のライターをしている人の中には、文章力があまりないライターもいます。
実際、私が依頼した人の中にも、
「誤字脱字が全然直らない」
「何度も同じことを繰り返している」
「意味がわからない文章が多い」
といった人はいました。
こういったライターに依頼するくらいなら、ChatGPTに書いてもらって、それを自分で修正するほうが、圧倒的に時間も手間もコストもかかりません。
そのため、文章力がないライターが出来る仕事ではなくなる可能性があります。
事実をまとめるだけのライターは稼げなくなる
次に、事実をまとめるだけのライター。
意見や主張を入れるわけでもなく、体験ベースでの話も出来ない。
ライターなら、専門外のジャンルの記事を依頼されることもあります。
しかし、そういったライターは今後稼げなくなる可能性が高いです。
事実や言葉の定義なら、ChatGPTの方が確実で早いからです。
ライターの世界も二極化が激しくなる
そして、ライターの世界でも、二極化が激しくなることが考えられます。
例えば、これまで1文字1円程度で仕事を受けられていた人も、需要がなくなり、1文字0.3円の案件しかなくなる・・・というイメージです。
一定数案件が残るのは、
「マニアックな内容」
「クライアントがChatGPTを使いこなせない(存在を知らない)」
などの理由が考えられます。
反対に、後述するようなスキルを持っているライターは、1文字10円でも20円でも出してもらえる可能性が出てきます。
理由としては、これまで1文字1円で依頼していたライターの依頼料が浮くからです。
浮いた費用を結果の出せるライターに払うことで、より高い費用対効果を得ることが出来るでしょう。
ChatGPTに仕事を奪われないためには
では、ChatGPTに仕事を奪われないためには、どのようなライターになるべきでしょうか。
体験ベースで書けるライター
まず、ChatGPTは自分の体験を元に記事を書くことは出来ません。
そもそもで、AIなので体験という概念がありません。
そのため、体験ベースでの記事が書ける人は強いです。
この時に必要なのは、
「何を感じて」
「読者にどう思って欲しい」
という事でしょう。
ストーリーが書けるライター
次に、ストーリーが書けるライターです。
ストーリーを書くことができれば、商品の販売から、エンタメまで広いジャンルで対応が可能です。
更に、AIには現在ない「ユーモア」という点で勝負できるため、WEBライターとして稼ぎやすいです。
偏った意見を書けるライター
現在、ChatGPTは多くの情報をインプットしていく中で、
「良い意見と悪い意見を両方とも見た上で、中立の立場に立つ」
という文章の作り方をしています。
1つの商品・会社・サービスなどに対して、リアルな酷評をすることなどは、難しいと考えられます。
そのため、きちんと根拠を持って偏った意見を書けるライターも、ChatGPTとの棲み分けが出来ると考えられます。
人の悩みにフォーカスしたライター
ChatGPTは、ある程度のユーザーの悩みは考えることが出来ます。
一方で、そういった人が、どういう所で共感できるのかや、本当はどうしたいのかなど、考えることは難しいでしょう。
そのため、きちんと悩みにフォーカスし、その悩みを解決できる文章を書けるライターは、ChatGPTよりもコンバージョンの高い記事を作れると考えられます。
おまけ:ChatGPTに、WEBライターの仕事がなくなるのか聞いてみた
さて、ちょっと遊び半分で、直接ChatGPTさんに、今後WEBライターの仕事がなくなるのかを聞いてみました笑
ChatGPTや他のAI技術が発展したとしても、WEBライターの仕事が完全になくなることはないと考えられます。ChatGPTは、大量のテキストを学習して自然言語処理を行うことができますが、その対話や文章生成においても、まだまだ人間にはできることがあります。また、クライアントに合わせたコンテンツやストーリー性、クオリティの高い文章作成や編集など、WEBライターの役割は多岐にわたります。AI技術の進化によって、WEBライターの役割は変化していくかもしれませんが、完全になくなることはないと考えられます。
まぁ、なんと謙虚なことでしょう。
完全にはWEBライターの仕事はなくならないと、ご本人から聞ければ、安心ですね。
まとめ
今回は、ChatGPTの登場と、それによって変わっていくWEBライターの現状をお話してきました。
技術革新が早く、色々な状況や市場環境が変化していく中で、
「お金を生み出せるライター」
は、常に変化や成長が必要です。
簡単なことではありませんが、このサイトでも役立つ情報を発信していきますので、是非参考にしてください。