近年、メルカリを活用した物販ビジネスが注目され、多くの人が副業として取り組んでいます。
こうした流れの中で、「メルカリ物販スクール」と呼ばれるビジネススクールも数多く存在しています。
しかし、インターネット上には「怪しい」「リスクが高い」といった意見も少なくありません。
受講費用が高額であることや、講師の経歴が不透明な点、利益を上げる難しさなど、参加を検討する際には注意が必要な要素が多くあります。
なにより、私自身がこのスクールに騙されたウチの1人です。
今回は、そんなメルカリ物販スクールの実態や、怪しい理由についても解説していきます。
メルカリ物販スクールが「怪しい」と言われる理由
では、どのような点が怪しいと言われるのでしょうか。
高額な受講費用と成果の不確実性
メルカリ物販スクールの多くは、受講費用が非常に高額 です。
多くのスクールで数十万円の費用を請求されるケースもあり、初期投資としてかなりの額が必要です。
しかし、こうした高額な投資が必ずしも高収益に結びつくわけではありません。
メルカリ物販は確かに副業として有望な面もありますが、商品選定や市場分析、価格競争などのスキルが必要で、収益化までのプロセスは一筋縄ではいきません。
特に初心者の場合、思ったように利益が出せず、投資分を回収できないリスクが存在します。
私のいたスクールで言うと、1年以上やっている人でも、9割以上の人は赤字でした。
(具体的に数値の発表をする場面があったので、確実な内容です)
過剰な収益の約束
多くの物販スクールは、「月収10万円が可能」や「わずか数ヶ月で利益を出せる」といった広告を掲げ、潜在的な受講者を引きつけています。
しかし、短期間で大きな収益を得るのは現実的には難しい ことが多いのです。
特に物販ビジネスは、仕入れの精度や価格設定、リピーターの確保など、多くの要素が収益に影響します。
数ヶ月で月収10万円を達成するには、相当なスキルと経験が必要であり、スクールの宣伝通りに簡単に利益が上がるケースは少ないと言えます。
このため、「期待と現実のギャップ」に直面し、失望する受講者も多くいるようです。
講師の経歴が不透明
信頼できるスクールであれば、講師や運営者の経歴や実績が公開され、安心して受講できるものです。
しかし、講師の実績が不明瞭である場合 もあり、実際に利益を出せるかどうかの信憑性が薄いケースもあります。
特に、講師自身が物販ビジネスの経験が浅かったり、過去に詐欺まがいのビジネスに関与していたというような噂があると、安心して学ぶのは難しいでしょう。
講師の実績が明示されていないスクールや、経歴が曖昧な運営者が関わるスクールには注意が必要です。
価格競争が激しく利益を出しにくい
メルカリはフリマアプリであり、出品者間での価格競争が非常に激しい 特徴があります。
メルカリ物販スクールの一部では「簡単に利益が出せる」と謳っていますが、実際には競争相手が多く、初心者が収益を上げるのは決して簡単ではありません。
特に、スクールでノウハウを提供しているということは、同じスクール生はすべてライバルになります。
私がいたスクールと、他スクールの合同勉強会のようなものもありましたが、参加していた人で100人近くいたかと思います。(日程が1日しかなかったので、参加できていない人も多かったと思います)
同じ商品を出品しているユーザーが多いため、利益を確保するには価格を下げざるを得ないケースも多くあります。
その結果、利益率が低くなり、最終的に大きな収益を得ることが難しくなります。
不良在庫のリスク
物販ビジネスには、仕入れた商品が売れないリスクがつきものです。
スクールによっては、特定の商品を推奨するケースもありますが、不良在庫を抱える可能性が高まる ため注意が必要です。
物販スクールで指定される商品が人気を失ったり、他の出品者により価格競争が過熱して売れ行きが悪くなった場合、仕入れた商品が売れ残り、在庫の処分に困ることがあります。
このように、利益を出すどころか、仕入れた商品が売れずに在庫が積み重なり、損失を抱えるリスクがあるのです。
ライバルが多く初心者には難易度が高い
物販ビジネスには日々新規参入者が増えており、特にメルカリでは多くの出品者と競り合わなければなりません。
初心者が成功するにはハードルが高い 状況で、差別化が難しいため収益化が難しいと感じることが多いのです。
初心者が競争に勝ち抜くためには、独自の戦略や工夫が求められるため、ただスクールで教わった内容を実践するだけでは不十分なケースもあります。
口コミや評判が極端に賛否両論
インターネット上でのスクールの口コミや評判を見ると、極端な意見が目立ちます。
「すぐに利益が出た」といった好意的な意見もあれば、「全く成果が出なかった」との否定的な意見もあります。
特に、好意的な口コミが多すぎる場合、やらせの可能性も疑われます。
口コミサイトやSNSでの評判が実際の成果と一致するかどうかを冷静に判断し、過度に良い評価ばかりが目立つスクールには慎重な姿勢が求められます。
サポート体制が不十分な場合がある
一部のスクールでは、受講後のサポートが不足している場合もあります。
ビジネスの実践段階で疑問点が生じた際、相談できる体制がないと、初心者は自力で解決するのが難しい ため、結果的に収益化が遠のくこともあります。
サポートがしっかりしているスクールであれば、初心者でも安心して学ぶことができますが、そうでない場合はリスクが高まります。
特にスクールの場合は、「月額いくら」の契約ではなく「最初に一括1年分」というところが多いです。
ということは、お金はすでにもらっているので、サポートは適当でも、スクール側は問題ないのです。
(そもそもノウハウとして微妙なので、リピートしてもらうことを前提とした設計ではなかったりします)
そもそもメルカリ物販スクールって詐欺が多いよね
さて、ここまでは一般的な情報をメインにお話しましたが、ここからは実際に私が詐欺スクールに入った事も交えながら、「メルカリ物販スクールって詐欺が多いよね」という話をしたいと思います。
メルカリは物販に向いていない
そもそも、物販ビジネスをする上で、メルカリは向いていません。
というのも、メルカリはそもそも「個人が不要なものを販売するプラットフォーム」です。
業者はお呼びではありません。
場合によっては、それが理由でアカウント削除されるケースも多々あります。
また、1出品で1商品というのも、ビジネスに向いていません。
例えばAmazonで販売する場合には、「商品ページを1回作れば、管理画面で在庫数を増やすだけで在庫補充ができる」という仕様です。
一方で、同じ商品を10個仕入れれば、メルカリだと10個分のページを作成する必要があります。
これがビジネスとして非常に非効率的です。
しかも、都度写真を撮らないと、「白抜きのAmazonの画像を転用するとアカウント停止」というケースがあります。
こういったビジネスに向かない市場をメインにしている事自体が、詐欺なんじゃないかと思います。(そもそもメルカリ側がビジネスしないでねのスタンスなので)
結局、ノウハウがないケースもある
そもそも、ノウハウそのものが大して無いスクールもあります。
私がいた所もそうですが、
「どこかで見聞きしたノウハウをそのまま持ってきているだけ」
というパターンでした。
そのため、スクールのトップは実際に物販ビジネスをやっているわけではなく、情報の横流しだけで食っているような状態でした。
情報という目に見えないものだからこそ、立証が難しいものの、十分に詐欺なんじゃないかと思います。
更にそれをコンサルしてお金を稼がせるスタンス
更に邪悪だったのは、メルカリでちょっと稼いだら
「それを教えるコンサルをして稼ぐ」
というのが私のスクールの主旨でした。
1ヶ月だけやって10万稼いだら(売上で)それを年間100万でコンサルしましょう。
というスタンス。
そんなこと私にはできず、結局やめましたが、こんなスクールがたくさんあるのです。
私は断然WEBライターを勧める
副業として、一見簡単に見える物販ビジネスですが、個人的にはやはりおすすめできません。
もちろん、きちんとしたスクールも存在するでしょうし、きちんとやれば
「ファンが付くような自分の好きなものを集めたセレクトショップ」
を作ることができるかもしれません。
ただ、そういったノウハウは、一般的な物販スクールでは手に入らないと思います。
むしろ、地道に商品を作ったり・仕入れて販売したりしながら、SNSで告知をする。
こういった誰もが思いつく方法で、長期間少しずつやる方が確実だと思います。
副業としての収入を得るまでの期間や金額・リスクを考えると、個人的にはWEBライターが最もオススメです。
物販のように仕入れ費用がかかりませんし、慣れれば時間単価で1万円ほどを稼ぐことも可能です。
私の体験も併せて、メルカリ物販スクールはおすすめしません。
まとめ
メルカリ物販スクールに関するリスクは、高額な受講費用や不透明な講師の経歴、価格競争の激しさ、在庫リスク、サポート体制の不足など多岐にわたります。
参加を検討する際には、過剰な宣伝や収益の約束に惑わされず、慎重に情報を精査することが重要です。
スクールを選ぶ際には、まず講師の実績や信頼性、口コミ評判、そして内容が現実的かどうかを十分に確認し、自分に合った選択を行うよう心がけましょう。