こんにちは。こはくです。
今日は、WEBライターが陥りやすい
「文字単価の罠」
について見ていきたいと思います。
過去の記事でも
WEBライターの収入は文字単価で決まる
という話は出てきています。
しかし、実は単に文字単価が高ければ良いのかというと、そうではありません。
私自身、これまで単価の安い案件から高い案件まで様々な依頼を受けてきました。
今回は、そんな文字単価について見ていきたいと思います。
WEBライターの文字単価って平均でどのくらい?文字単価は高ければ高いほど良い?
では、まずはじめにWEBライターとして活動していく上での、文字単価の相場についてお話していきたいと思います。
文字単価の相場は、私がオススメしているクラウドソーシングサイトであるLancersでは、
「0.5円~5円」
となっています。
10倍もの差がありますが、これはテーマやWEBライターの実力・実績によって異なります。
また、単価の高い案件には
・インタビュー込みの値段
・専門性が非常に高い分野での依頼
・短納期や納品数が多い依頼
・英語の翻訳など特殊なスキルが必要な依頼
が多くあります。
一般的には、1文字1円程度で記事を書いている人が多いのではないかと思います。
テーマやクライアントの予算によっては、それ以下での依頼も多いでしょう。
では、文字単価は高ければ高いほど良いのか。
そうとは言えないのです。
先程も少し触れましたが、インタビュー込みの依頼料だった場合、インタビューをするための時間がかかります。
仮に1件1万円で受けられたとしても、移動とインタビューで3時間、執筆に2時間かかれば時給換算2000円です。
決して割の良い仕事とは言えないでしょう。
更に、後述しますが、折角文字単価の高い案件だったとしても、様々な理由で
「個人的には選びたくない案件」
となる可能性があるのです。
高単価記事依頼をエサに集客しているライターセミナーも
文字単価が高い案件 = 良い案件ではない
という観点から、以前私が依頼を受けた仕事についてお話していきます。
1日10万円のライティングセミナーに行った話
数年前に、あるライティングのセミナーに参加しました。
そのセミナーは、1日で10万円。
非常に高額のセミナーですが、WEBライターとしての収入を上げたかった私は、そのセミナーに参加しました。
当時私はIT派遣と、副業でWEBライターをやっており、平日に開催されるそのセミナーのために、有給を使って参加しました。
このセミナーには、特典として
「1文字5円の高単価案件を紹介する特定がついているので、数記事書けば元を取れる」
という話でした。
個人的にも、
「単価を上げるためのライティングを学べて、しかも案件をくれるなら、損はない」
そう考えて参加したのでした。
1文字5円の案件をもらったものの・・・
セミナーの内容自体は、確かに良かったです。
しかし、10万円の価値は無いのではないか・・・というレベルでした。
むしろ、無駄に高級感のあるバインダーや厚手の紙を使った教材。
そういった無駄な部分にお金をかけているため、内容ではない部分で勝負している感じも伺えました。
さて、セミナー終了後に、募集時に書かれていた高単価案件の紹介についての連絡がきました。
内容は、法律関係の記事で、内容的に非常に難しいものでした。
1文字5円で、4000字の2万円の案件です。
求められるレベルも高く、非常に苦戦しました。
何度も修正を受け、結果的に1週間ほどかけてこの記事を書き、納品まで完了させました。
しかし、納品後に
「今渡せる案件が無いので、案件が出来たら連絡します」
と言われたきり、数年経って一度も連絡はきていません。
結局、交通費とセミナー代を計算すると、かなりの赤字で終わってしまいました。
一方で、普段の単価はというと、早々に単価が上げられるわけもなく、ほとんど収入は増えていませんでした。
文字単価は高くとも稼げない理由
この経験を踏まえて、私自身
「文字単価は高ければ良いというものではない」
という事を経験を通じて感じました。
具体的には、次のような事が言えるでしょう。
文字数が少ない
この記事は、4000字で2万円の案件でしたが、他のキーワードの記事は
「2000字1万円」
というものもありました。
確かに文字単価は高いものの、1記事あたりの文字数が少ないと、執筆にかかる時間よりもリサーチ時間の方が多くなります。
そのため、思ったほど稼げない可能性があります。
同様に、Lancersでも1文字1円の案件はたくさんありますが、中には
「500文字500円」
という依頼もあります。
1文字1円で4000字
書くのと
1文字1円で500字
書くのでは、大きな違いがあります。
記事数が少ない
今回の私の例では、記事数がたったの1記事だけでした。
そのため、2万円単月で売上が伸びただけ・・・という結果に終わりました。
確かに収入が増えること自体は嬉しいことです。
しかし、長期的に見た時に
「安定して収入を増やせるか」
が非常に重要です。
結果として、払った費用の方が大きかった今回の件だけではなく、Lancersで得た仕事も、記事数が少ないと非常に効率が悪くなります。
例えば、1文字2円の案件を5ジャンルで受け、それぞれ1ヶ月に2000字×2本ずつ依頼を受けたとします。
すると、収入的には4万円です。
しかし、リサーチは5ジャンルに渡って調査する必要があり、非常に時間がかかります。
それよりも、1つのジャンルの案件を1ヶ月に2000字×10本貰えれば、同じ収入でもリサーチ時間は少なくなります。
これは、同じジャンルの場合、共通する知識が出てくるからです。
この様に、安定的にどのくらいの記事数を依頼してもらえるのかは、非常に重要なのです。
連絡を取る際のタイムラグが長い
私の例では、1週間で1記事しか書けませんでしたが、この大きな理由として、クライアントとの連絡のタイムラグが非常に大きかった事が挙げられます。
文字単価が高い分、求められているレベルも高いです。
そのため、かなり細かく訂正が入ります。
副業でライターをしている以上、本業の時間にきた指摘は、最短でもその日の夜に修正することになります。
しかし、クライアントは日中が定時ですので、そのタイミングで再提出しても、最短次の日の返答です。
これを繰り返すことにより、1記事仕上げるにもかなりの時間がかかってしまいます。
一方で、これまでの経験的には、1文字1円~2円位の依頼であれば、自分がしっかりとチェックさえすれば、ほとんど修正が入りません。
時々
「この表現は、私(クライアント)から見るとわかりにくい」
と言われた時に修正をするくらいです。
そのため、前述のようなクライアントとの連絡が無い分、1ヶ月単位で見ると、書ける記事数に大きな差が出てきます。
まとめ
今回は、
「文字単価が高い = 良い案件」
ではない点をまとめてきました。
文字単価を高めるために努力することは、WEBライターを継続していく上で非常に重要な要素です。
一方で、トータルでの作業効率を考えたり、長期的・安定的に収益を作ってくれるのか・・・という目線も必要です。
実際、私自身リサーチがほとんどいらない内容で書いていた時は、1文字1円でしたが、副業で月に30万円ほどを作っていた時期もありました。
ですので、今持っている案件に縛られず、常に
「自分に合った案件を探し、並行して応募していく」
という姿勢が必要なのではないかと考えています。